「あははは~」 「うははは…」
緑、山、空、そしてシャボン玉!?
おじさんたちが年甲斐もなく はしゃぐ!跳ねる!メルヘンワールド。
そんな場所にあぐり一同がやってきました。
佐々木 「気持ちのいい場所にやってきました」
河野「すごいねココ!」
佐々木 「この素晴らしい場所は上川町の 大雪高原 旭ヶ丘です」
森崎「気持ちいなあ~」
佐々木 「大雪山連峰が本当にキレイです」
佐々木 「今回はグリーンサポートという農業法人の 藤田さんにお話しを伺いますよ」
農業生産法人グリーンサポートの 代表取締役社長・藤田輝雄さん。
この高原で農業を営んでいます。 藤田さんに案内していただき進んでいくと…
森崎「牛さんだ~」
佐々木「いっぱいいますね~」
奥行きある大きな牛舎にたくさんの牛さんが!
藤田さん「200頭以上いますね」
佐々木「牛さん近くでみてどう?」
あぐりっこ「大きい!」
ハナ「目が離れている…」
大爆笑。
森崎「アイ。どこまで近寄れる?」
アイ「え~やだっ!」
牛舎で牛を見るのは初めてのあぐりっこ。 牛の迫力に押され気味ですが、 実はこの牛こそ大雪高原で展開している 農業において重要な牛だったのです!
佐々木「この牛のブランド名って?」
藤田さん 「大雪高原牛と言う名前で出荷してます」
佐々木「肉牛なんですよね」
大雪高原で展開している重要な農業とは、 「ブランド牛を育てていること」 だったのです。
それでは牛肉になる牛について、 リーダーから説明していただきましょう。
和牛はサシと言われる 脂が多く入っている高級な肉で、 ホルスタインは脂が少なく赤身が美味しい肉。 お値段もお手頃! そしてホルスタインと和牛を 掛け合わせたF1は 両方の特徴を持った牛です。
ということでホルスタインの大雪高原牛は 赤身を味わうヘルシーな肉なんです!
河野 「ここにいる牛はどこから来たんですか?」
藤田さん 「町内の酪農家で生まれた子牛を 引き取って育てています」
河野 「これが実はスゴイことなの。 これから説明するね」
普通のの流通を説明しましょう。 酪農家さんの所で生まれた子牛が オスだったら、 1~2週間後に市場にでます。
この市場は全国各地で生まれた オスの子牛が集まってきます。 そこでオスの子牛は 素牛(もとうし)農家という、 子牛を育てる専門の農家に買われ、 およそ6~7ヶ月間、育てられます。
河野 「そしたらまた市場に出ます。 ここで肥育(ひいく)農家さんが牛を飼い 約20か月、大きくするために育てます。 そのあと牛さんが食肉として加工されて みんなが食べるようになるんです」
佐々木 「産れた所にずっといないというのが 一般的なお肉になるまでの牛さんの流れ」
子牛は安定的に牛肉を流通させるため、 全国各地にいる牛を育てる専門の農家が 「市場」を通じて買う… というのが一般的な流れなんです。
河野 「ただ大雪高原牛は違う! さっき藤田さんが町内で生まれた牛を 育てるって言っていたよね」
河野 「けど何か抜けてるよね?」
あぐりっこ「市場??」
河野「そう市場が抜けてるの!」
森崎 「すごいと思うのが酪農家さんも上川町、 素牛農家さんもグリーンサポーターも 上川町。ずっと地元!」
森崎 「この牛さんにはどんなメリットがあるの?」
藤田さん 「移動が少ないですよね。これで 牛のストレスがかなり緩和 されます」
その他、輸送経費がかからないこと。 生産者が同じ町に住んでいるので 情報交換がしやすいことなど、 環境の変化に敏感な牛にとっても 牛を育てるグリーンサポートにとっても メリットが多いのです。
河野 「なんか子供たちを地域ぐるみで みんなで子育てしようみたいな雰囲気!」
藤田さん「そうです!」
森崎 「いいね~なんか1つの理想のように思える。 良いことずくめですよね」
さて続いてはここがすごいよ「大雪高原牛」。 その二!安心安全なエサを与えている~
佐々木 「こちらがこだわりのエサなんですが…」
藤田さん 「これが町内で収穫された無農薬の牧草!」
森崎「牧草も上川産!」
藤田さん 「大豆とトウモロコシが遺伝子組み換え じゃないものを使っています」
こんなにエサにこだわっていますが…
森崎「正直…高いでしょ?」
藤田さん 「1頭あたりでいくと… 2万円近く高くなります!」
森崎 「食べるものは安全安心で なければいけない。 これは食の基本だと思います。 でも私たちの口に入るお肉となる 牛が食べるエサまでも安全安心に こだわり抜いた新システムの牛肉」
藤田 「それが大雪高原牛です!」
佐々木 「エサはだいたいどれくらい食べるんですか?」
藤田さん 「配合飼料ですと約10キロ。 乾燥飼料は約3キロ。 それと水を約50リットル」
佐々木 「最終的には何キロになると思う?」
ミスズ「200キロ?」
アイ「210キロ?」
ハナ「220キロ?」
森崎「刻んできたよ~」
藤田さん 「出荷するときにはだいたい 700~750キロぐらいです!」
ビックリして口があんぐり状態。
ハナ「持てない!」
エサやりをお手伝いしよう!!
牧草ロールを解体してエサをあげるよ。
アイ「うわ~繋がってる」 森崎「ロールケーキと同じだよ」
自分の体よりも大きな牧草を 牛さんに運ぶあぐりっこ。
「食べた!食べた!」 「食べてくれた!」
初めは牛を怖がっていたあぐりっこも どんどん慣れてきたようで、 臆病な牛があぐりっこの手から エサを食べてくれるまでになりました
佐々木「どう牛さん?」
あぐりっこ「かわいかった!」
佐々木 「食べてもらえてどんな気持ち?」
あぐりっこ「嬉しかった~」
牛さんとお友達になれました!
河野 「すごいところに来ましたね。 ちょっとみんなコレ?何?」
森崎「畑ですか?」
藤田さん 「これ大根畑。見渡す限り…」
河野 「ダイコン畑?見渡す限り?こっちも?」
藤田さん「はい!」
森崎 「こんな広い畑みたことないです。 ぼくら相当、見てますよ…」
河野 「向こうまで何メートルありますか?」
藤田さん 「300メートルぐらいです」
森崎 「全部、大根植えるんですか?」
河野「スゴイ…」
河野 「藤田さんは畑もやっているんですか?」
藤田さん 「大根以外にも馬鈴薯とか大豆、麦とか いろいろやっています」
藤田さん「これ、大根畑です」
じゃ~ん、もんすけです! 藤田さんの会社グリーンサポートは 大雪高原牛の育成だけではなく、 上川町の農業に様々な形で関わっているんです。 大きく分けると3つ。 1つ目は先ほど紹介した「ブランド牛の育成」 2つ目は「野菜の栽培」 3つ目は大きなマシンを使っての畑おこしなど。 グリーンサポートは1998年、 地元JAが中心となって 利用されていない農地を引き受けたり 後継者不足を解消するために 発足した農業生産法人。
地域の農業の発展に尽くしているんです!
森崎「いま畑はどんな状況?」
藤田さん「大根が芽を出してきていますね」
良く見てみると…
あぐりっこ「あった!小さい」
藤田さん 「こういう標高の高いところのほうが 品質の良い大根が取れます。 色んな作物を作ったんですけど 大根が合ってるということで増えてます」
森崎「何本植えてるんですか?」
藤田さん 「だいた(1シーズンで)500~600万本!」
アイ 「こんなに手で植えるのは、すごい大変!」
森崎 「これ手で植えてたら1年終わるな…」
森崎 「どこまで…マルチ張るのも大変ですよね」
藤田さん「機械でやりますから」
森崎「マルチも機械で張れるんですか?」
藤田さん 「全部!種まきも穴開けも! 同時に全部やっていきます」
ということで早速その機械に 登場してもらいました。
河野 「これですでに種も蒔かれマルチも張られ 穴も開いてますね」
森崎 「種が1粒1粒落ちてるわけではないですね」
藤田さん 「シーダーと呼ばれるもの(紐状のもの)に 入ってます」
佐々木「分かるかな?」
あぐりっこ「種があった!」
河野 「マルチの穴も種に合わせて 22センチ間隔であけているんですね」
森崎 「300メートルはどれくらいで?」
藤田さん 「往復するのに50分ぐらい」
河野「かかりますよね~」
森崎「だって広いもん!」
佐々木 「この時期は毎日やらないと 作業が終わらないですね」
藤田さん 「上川町は条件的にいうと厳しい! 雪解けは遅い。雪降るのは早い! 色んな面で厳しいんですけど 他の所ではやっていない事に 目を向けてやっていかないと この地域が残っていけないので まだまだ研究しながらやっていかねば…」
森崎 「町の皆さんの結束が重要になってきますね」
藤田さん 「地域の人がいて、 この農業が成り立っていますので どちらもなくなるとダメなんで」
佐々木 「その中でもこのグリーンサポートの こだわりながらやっていく農業は 応援したいですよね! とことんこだわっていく想いが嬉しい!」
森崎「いや~素晴らしいです」
JA上川中央女性部上川支所のみなさんから この地域の給食にも出ているメニューを 今回は特別に作っていただきます。 教えてくださったのは辰巳明美さん、 遠藤初美さん、岸田春代さん。
詳しい作り方はレシピコーナーをご覧ください!
朝から頑張ってくれたあぐりっこ。 今日一日の中で一番印象に残っていることは?
ハナ 「畑がすごい大きくて大変そうだった!」
アイ 「牛さんの命をいただいて (自分が)育っているっていうことは 牛さんは命を落としても 人間が育つように食べてもらっている ってことことが心に残った」
ミスズ 「みんな頑張って野菜も育ててくれたりと ほかの人たちよりもたくさん努力して 作ってくれているからスゴイと思った」
森崎 「グリーンサポートの取り組みを見ていて 仲の悪い生産者では出来ませんよ!」
佐々木 「なんか温かい町だなって感じもしますね」
森崎「寒いんだよっ」
佐々木 「それは冬は寒いかもしれないけど… みなさんメチャクチャうなずいてますね」