佐々木 「今回は砂川市にやってきています。 今リーダーたちには本日紹介する “あるもの”に関係するものを 渡しています! あるものとは夏を象徴するものですが 何だ分かりますか~?」
あぐり一行「全然分からないんですけど…」
みんなに見てもらっているのは オレンジ・レモン・マンゴーに 画家のゴッホ?
佐々木 「ではJA新すながわの吉田さんに 登場してもらいます!」
すると吉田さんあるものを持って登場しました。 それは…ヒマワリ
佐々木 「そう正解はヒマワリなんです! 今回はヒマワリを取材します」
佐々木 「目の前にこんなにきれいなヒマワリが 並びました」
森崎「キレイだね~」
リーダーが1本取り出してみると…
ユキヤ「小さい!」
森崎 「みんなが知っているヒマワリの大きさは?」
ユキヤ君は顔くらいのサイズをジェスチャーで 表現しました。
森崎「もっとバーンと顔が大きい!」
佐々木 「さきほどオレンジ・レモン・マンゴー 有名な画家のゴッホが出てきましたが…」
JA吉田英輔さん 「それは全てヒマワリの品種の名前です」
そうなんです!これら全てはひまわりの 品種名に関係したものだったんです。
吉田さん 「こちらはサンリッチオレンジと言います。 その隣がサンリッチマンゴー」
画家ビンセント・バン・ゴッホの名前と 柑橘フルーツの名前を合わせた品種は 3種類用意していただきました。 ビンセントタンジェリン。 鮮やかな黄色が眩しいビンセントポメロ。 芯の緑が爽やかな印象を醸し出す ビンセントクリアオレンジ。
そして最後に残ったのが…
森崎 「ゴッホの有名な絵のタイトル知ってますか?」
マナ「ひまわり!」
森崎「まさにヒマワリですよね」
佐々木「すごくゴージャスな感じしますよね」
好きな品種を選んでみると ビンセントクリアオレンジが人気!
ラン「茶色が入ってないからキレイかなって」
ユキヤ 「正面から見ると(芯が)緑色で 中が黒なのがゴージャス!」
森崎「かっこいいよな」
佐々木 「こちらにたくさんのヒマワリが…」
竹内さん 「今朝収穫したものです。 等級ごとに分けています!」
“秀”“優”“アレンジ”の3つに分かれてます。
森崎 「どうやって分けると思う?」
ユキヤ「ボロボロになっていないか?」
マナ「花びらの大きさ?」
ユイ「茎の長さ?」
ラン「触り心地?」
それでは竹内さんに教えてもらいましょう! 選別のポイントは!?
まずは一番よい“秀”のヒマワリを見ると-
竹内さん 「茎がまっすぐですよね」
森崎「葉もほどよく…」
河野「スッとしている!」
ところが“アレンジ”と比べると― 竹内さん 「こっちは茎が曲がってますよね。 回すとよく分かりますね」
佐々木 「やはり茎がピーンとしているものが 商品としては価値が高くなる!」
■選別ポイント【等級】 茎がまっすぐでバランスがよい順番に “秀”“優”“アレンジ”の3つに分類
さてお次はお花をみてみましょう。
森崎 「これはキレイにパーンと咲いていないと 思わない?これで秀品!」
竹内さん 「若干、開いたかな?って時に収穫しないと お店に並ぶまでに 4日ほどかかりますから、 お店に着いた時には完全に 開ききってしまって 商品価値が下がってしまう」
森崎 「お花屋さんに並んだ時 お客さんが買った時、 『どうぞ』ってお渡しするときに 一番きれいであってほしいから! 今じゃない」
そしてもう一つ 階級といって花の大きさでも分けていきます。
竹内さん 「一番いいサイズは7~9センチ。 花びらが満開になって8センチ」
河野「満開なんて分からなくないですか?」
竹内さん「慣れでだいたい分かってくるんです」
広がった時の大きさがおよそ8センチと 予想できるということなのです。
ではリーダーに「秀」の8(センチ)という 一番良いとされるヒマワリを 選んでもらいましょう!
森崎 「これは小っちゃいのかな~? あっ小さいわ」
初めての選別。かなり時間が かかっているリーダー。 これが竹内さんの手にかかると―
テキパキテキパキ…
河野 「そんなに早く8(センチ)を 選んでいるんですか?」
竹内さん 「そうでないと出荷に間に合いませんので!」
森崎「そうか…僕は遅かったですか?」
竹内さん「たいぶ遅いです!」
あぐりっこ「これは?」 竹内さん「あっ小さい」 あぐりっこ「これはどうですか?」 竹内さん「それも小さい」 あぐりっこ「これは…」 竹内さん「それもちっさい!」
しばらくこのやりとりが続いて…
ユキヤ「難しい!」
やはりあぐりっこにもちょっと難しいみたい。 それにしても次から次へと竹内さんに 尋ねるので…
ユキヤ「これ…」
竹内さん「あ~っと…うん…まあ」
河野「竹内さん本当に?甘いっ!」
佐々木 「苦し紛れの返事になってきた」
河野「シビアにやってくださいよ」
森崎「飽きてきたんじゃない?竹内さん」
なんとか選んだ10本は次の作業へ! 葉っぱを取っていきます。
ラン 「茎はザラザラしてる… 葉っぱはフワフワしてる」
竹内さん 「葉っぱは思いっきりキャッと取る!」
佐々木「思いっきりキャッ!」
一枚一枚葉っぱを取るのではなく 手を滑らせて一気に葉を取ります。
竹内さん 「それはちょっと多いですね」
キャッとみんなで葉を取ります。
選別の秘密を知ったところで、 ユキヤくんから質問が!
ユキヤ 「1日に何本ぐらい収穫できるんですか?」
竹内さん 「2千本ぐらいです!多い時で」
森崎「年間で何本ですか?」
竹内さん「20万本近く!ボクの所で…」
竹内さん 「種は32万粒(りゅう)まいてます」
森崎 「32万粒(りゅう)…」
森崎 「手植えじゃないでしょ?」
竹内さん「手植えです!」
あぐり一行「えええ~~!」
竹内さん「全部、手作業です!」
ヒマワリ栽培の大変さにあぐりっこビックリ!
では細かい選別の仕組みを学んだあとは、 ハウスにやってきました!
あぐりっこ「ちっちゃい!」
森崎「いっぱいあるな~」
今回学んでいるヒマワリ。 平均的な丈は120センチと、 一般的なひまわりに比べると小さい。 この小ささの秘密に迫ってみよう!
佐々木 「この可愛らしいヒマワリだけど 本来の大きさは…こちらです!」
佐々木アナウンサーの指す方をみると…
河野ヒマワリマンが!
森崎 「なんだなんだ!岡本太郎さんの作品みたい」
佐々木 「注目は背の高さ! このひまわりの本来の大きさは 河野さんぐらい大きいってこと!」
佐々木 「みんなが見ている小さなヒマワリは 本来の大きさは河野さん(2m)ぐらいの 高さがあるんです」
森崎 「ヒマワリって大きいと思ってなかった? だけどさっきから見ているヒマワリは すごく可愛らしくてブーケにもなるような 背の低いヒマワリじゃないですか? 同じヒマワリなの?」
竹内さん「そうです!」
森崎 「本来はここまで大きくなるヒマワリ!」
河野「そんなことありえるんですかね?」
森崎「何でこんなに小さいままなの?」
本来2メートルにも成長する 一般的な‘ひまわり’が こんなに小さくなっているのには栽培方法に とっても大きな秘密が隠されているんです!
竹内さん 「『長岡さん』が特許をとった 栽培方法で栽培しています」
佐々木「みんな特許ってわかる?」
あぐりっこ「わからない!」
じゃ~ん、もんすけです! 特許をとった栽培方法。そりゃすごいや。 「特許」っていうのは 今までにない発明をした人が その発明を一定期間独占できる権利のこと。
だから特許を持っていない人は 勝手に使っちゃダメなんだ。 もしその発明を利用したいときは 特許を持っている人に許可をもらわないと いけないんだよ!1993年大きなヒマワリを 小さく咲かせる方法を発見した 砂川市の長岡さんはその栽培方法で特許を取得!
JA新すながわでは2名の生産者で 栽培をスタートし、 2007年からは4名の生産者が 「長岡式 ひまわり栽培法」で ひまわりを栽培出荷しているんです。
佐々木 「長岡式ひまわり栽培法では 2つのものを制限する方法なんです。 なんだと思いますか」
ユキヤ「水と土とか?」 マナ「肥料とか」
佐々木 「ハイ正解でました。水です!」
竹内さん 「ある程度一定の大きさになってきたら 葉っぱがしおれてから水をやる。 ですからかなり(水が)制限されてます」
森崎 「本当に水がほしいよってサインが 出るまでは与えない」
水をたっぷり与えると大きく成長してしまいます。 そこで、ある程度、水分量を制限をし、 水やりをしているんです。
佐々木 「もう1つ制限しているものがありますが…」
マナ「光?」
森崎「明るいなあ~」
ユキヤ「気温?」
竹内さん 「根張り(ねはり)… 根域(こんいき)を制限しているんです!」
2つ目の「制限」は、「根域(こんいき)」。 根域とは根を張るエリアのこと。
竹内さん 「ちょっと…秘密にさせてください!」
佐々木「方法については…」
森崎「特許だから!」
河野 「見たところ普通に土に植えられているから なんか伸びたい放題の感じがしますが… 実は秘密が…」
竹内さん「あるんです!」
「マチの新たな特産品を作ろう!」と JA新すながわはヒマワリ栽培を始めました。 今では「長持ちする」と人気が出るほどに なりましたが栽培を始めた当初は 新しい作物ならではの苦労もあったといいます。
竹内さん 「右も左もわからず始めて失敗ばかりで 大変でした。先輩がやっているのを見に行けば よかったのに、とりあえず蒔いてみようと… 自分で経験してみようと始めました…。 今後は仲間を増やして砂川産のヒマワリを 全国に広めたいというのが目標ですね!」
最近花屋さんなどで良く見かけるようになった 小さなヒマワリには こんな秘密が隠されていたんですね!
JA新すながわ女性部に教わって 絶品メニューを作ろう!
教えて下さるのはJAすながわ女性部の 奥山一枝さんです。
教えてくれたのは「すながわクレープ」!
砂川産のトマトジュースを主体に使い あぐりっこに焼いてもらいましたよ~
※詳しい作り方はレシピコーナーを ご覧くださいね!
ユキヤ「うまいっ!」
佐々木 「食事にもなるし スイーツでもおなかにたまりますね!」
美味しいものを食べて お腹いっぱいになったところで…
ユイ 「ヒマワリにすごく種類があってビックリしたし 全部手作業でやっていることもビックリした」
佐々木 「手間もかかるけど丁寧に育ててたね」
ユキヤ 「ヒマワリは思った以上にすごく大変で 1日に2千本も収穫するなんて 普通の人がとれる量じゃなくて しかも1年にタネをまくの32万粒で ビックリしました」
河野 「ちゃんと想いを込めて作られているから そのまま伝わると思う。 そういうお花を人にあげたいですね」
小さなヒマワリには人を笑顔にさせる 大きな力もありました。 1本でもアレンジメントでも絵になるヒマワリ。 皆さんも自分へのご褒美や大切な人への プレゼントに小さなステキなヒマワリ、 いかがですか♪