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2014年11月15日(土) | ♯313 日本古来の食文化“漬け物”を親子で学ぶ編
>>

2014年11月15日(土) |  ♯313 日本古来の食文化“漬け物”を親子で学ぶ編

日本古来の伝統的な食文化…
漬け物。
様々な食材を塩などで漬け込み、
熟成させながら長期間
楽しむことができる保存食品。
和食には欠かせない漬け物ですが、
食の欧米化が進む現代の食卓では、
どうなっているのでしょうか?

インタビュー
20代男性
好きじゃないです…
 酸っぱいのとかが苦手ですね」

20代女性
「そんなに食べないですね。
 漬け方とかも全く分からないですね」

40代第女性
「わざわざ買ってまで食べませんね」

60代女性
食べます。ほとんど漬けます」

60代男性
「結構漬け物は好きなんで…漬け物さえあれば
 おかずはいらない!」

年代によって漬け物に対する意識も様々。
しかし漬け物は
単なる“ご飯のおかず”としてだけではなく、
健康や女性に嬉しい美容にも、
大変優れている食品なんです。

ベジタブルビューティーアドバイザー
小川由美さん
便秘の歌唱や免疫力の向上など
 ◎◎◎(番組内でご紹介)も
 期待できます!」

驚くべき漬け物パワー!
今回のあぐり王国は、その作り方はもちろん、
歴史や栄養など漬け物の魅力に迫ります!

佐々木
「今日は札幌から車で1時間の
 三笠市にやってきました。
 紅葉も終わりかけましたが
 こういう時期に今、
 農家さんが家でやっているのが…」

森崎「将棋??」

佐々木
「そういう方もいますが…
 この時期にやっているのが
 漬け物作りなんです!」

森崎「漬け物だ~」

河野「漬け物!(ガッツポーズ)

森崎「なるほど!」

河野「漬け物(再度ガッツポーズ!)

森崎「おかしな気合いの入れ方ですね」

河野「漬け物!ですね」(連呼しだす)

森崎「はは~ん…」

森崎「嫌いだな!」

演者もスタッフも大爆笑!

河野
におい!においなんです!
 子供の頃からなんです。
 冷蔵庫とかに漬け物が入っていると
 開けた瞬間にうわっ入ってるよ…
 (ガッカリポーズ…)」

河野「けど浅漬けは食べられるんです」

森崎
「浅漬けかあ。漬け物というのは
 日本古来の伝統的な保存食であり
 発酵食品なわけですよ。
 浅漬けはちょっと簡略化して
 塩もみした…というものなので
 ちょっと違うとオレは言いたいかな…」

さて今回のあぐりっこは親子で参加です。
まずは初参加の小学4年生の
二見優衣(ユイ)ちゃんと、
お母さんの裕子(ユウコ)さん。
そして小学5年生の
吉原滉人(ヒロト)くんと、
お母さんの美奈子(ミナコ)さん。
みんな漬け物は大丈夫かな?

森崎「お漬け物は好きですか?」

ヒロト
「なんか酸っぱいものとか苦手だから
 漬け物はあんまり食べない 」

ユイ「キュウリ以外キライ!」

森崎
「そもそも漬け物を漬けることは
 やったことありますか?」

ヒロトのお母さん
ミナコさん
「家では漬けたことはないですね。
 おばあちゃんがよく作っていた!
 おばあちゃんの大根のかす漬けが
 すごく好きでした!」

ユイのお母さん
ユウコさん
「好きですね!何でも食べられますね」

ユウコさん
「おばあちゃんがニシン漬けが大好きで
 毎年この時期になると
 木の樽に3つぐらい漬けて
 ご近所に配って
 喜ばれていた記憶があります」

じゃ~ん もんすけです!
和食には欠かせない漬け物は、
「今からおよそ2000年前には、
塩漬けで食品の保存がされていた」
という記録もあるぐらい、
歴史のあるものなんだよ。

北海道では「ニシン漬け」が有名だけど、
地域の気候や習慣、
収穫できる野菜などによって、
色々な漬け方や味わいが楽しめるのも、
漬け物の魅力だよね~

森崎
「漬け物好きにはたまらないです!」

河野
「そうですか?
 こっち三人はテンションあがってないです。
 今日それがどうなるのか?
 苦手な僕らが…
 ぼくニシン漬けもちゃんと
 食べたことないし
 農家さんが作る漬け物も
 食べたことないので
 ちょっと楽しみではあります

佐々木
「それでは漬け物名人に会いに行きましょう」

森崎「おお~~」

河野・ユイ・ヒロト「…(沈黙)」

佐々木「あれ?テンションが違うな…」

漬け物嫌いは克服できるのか!?
一行はさっそく、
漬け物名人が待つ近くの畑へ―


2014年11月15日(土) |  まずは白菜を収穫!

佐々木
「さあ漬け物名人に会いに行きましょう」

森崎
「漬け物名人の前に
 まずこれですね…」

河野「さすがですね」

森崎
「ダイコン干してる~~」

佐々木「良い風景ですよね」

森崎
「すごいいっぱい漬け物作るんだろうな。
 自分の家だけじゃないよな~」

すると畑の中に名人発見♪
「こんにちは~」

漬け物を漬けて30年!
野菜生産者、大川千代(チヨ)さん。
地元で評判の漬け物名人です。

森崎「これは何だか分かる?」

ユイ「白菜!」

河野「これは全部漬け物用ですか?」

大川さん「はい!そうです」

大川さんは漬け物用の自家菜園で
20種類の野菜を作り、その栽培から収穫、
そして漬け込みまでを全て自らの手で
行っています。

河野
「漬け物用にしては畑、大き過ぎません?!」

大川さん
「ハハハッ(笑)。知り合いにあげるとか!」

佐々木
「大川さんは漬け物を何種類作ってますか?」

大川さん
30種類ぐらいはあると思う」

河野「漬け物ってそんなに種類あるんですか?」

大川さん
「ありますよ!食材や調味料を変えると
 いろんなものが出来ます」

森崎「30種類もあるんだって~」

すると大川さん、あぐりっこに質問!

大川さん
「漬け物は好きかい?」

森崎
あっ!聞かないでもらおうかな…」

ヒロト
「(苦笑いして言いづらそうに…)
 好きでは…ない」

苦手でもこれからどうなるかお楽しみだよ!

河野
「今日まさに作業ですよね。
 何を漬けるんですか?」

大川さん
「白菜のニシン漬けたくあん

森崎「うわ~嬉しい!」

ではニシン漬けに使う白菜の収穫を
お手伝いさせて頂くことに!

ユイが白菜の収穫に挑戦します。

ぐっと引っ張り上げ白菜を取り上げると
ユイの体の半分もある大きさ!

親子で白菜収穫体験!

ユウコさん
「楽しいですね~!」

吉原親子も一緒に白菜と大根を収穫。
大量の野菜をリヤカーに乗せて
畑から洗い場まで移動させました。


2014年11月15日(土) |  ニシン漬けを作ろう♪

白菜を収穫したあとは、
6分の1ずつにカットして水洗いの作業。
この時、真水で三段階に分けて洗うのが
ポイントなんだそうですが…

河野「これは冷たいよ!」

大川さん
「ぬるま湯で洗ったらダメッ!」

河野「ヒロト大丈夫か?」

ヒロト「手が…ヤバイ

肌寒い秋空のもと行う水洗いの作業。
北海道の漬け物作りならではの光景です。

では早速、漬け物名人の大川さんに、
二見親子は白菜のニシン漬けを、
そして吉原親子はたくあんを
それぞれ教えていただきます。

まずは白菜のニシン漬け」から。

材料は身欠きニシン、白菜、ニンジン、塩、
ショウガ、唐辛子、甘酒です。

※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください!

まずは下処理した身欠きニシンを
カットしていきます。

大川さん
「骨が邪魔にならないように斜めに
 切っていきます」

身欠きニシンを全て切り終えたら、
続いて白菜。

白菜のカットはだいたいでOK!

カットした白菜とニシン、
そしてショウガや唐辛子などを
ビニール袋を敷いた樽に入れていきますが、
ここで名人のワンポイントが…!

大川さん「これは甘酒です!」

森崎「甘酒?」

大川さん「こうじの代わりに!」

森崎「甘酒作ったの~?」

大川さん「はい!」

昔ながらの甘酒は、
まず炊いたご飯と水を鍋に入れ、
60度~65度の温度に保ちながら、
おかゆを作ります。

火を止めたあと、こうじを入れて軽く混ぜたら
冷めにくくする為に
鍋をバスタオルや毛布などで包んで
およそ22時間置くと完成です。

※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください!

森崎
「もうじを甘酒に代えたら何が違うの?」

大川さん
「すぐ出来て甘みが違う!
 3日から1週間以内で食べられる!」

森崎
「(漬ける)期間が半減しましたね」

大川さん「そしてら一回混ぜる!

森崎「へ~!いちいちこの量でやるの?」

大川さん「一回一回やっていくの!」

名人大川さんは均等に漬かるように
少量ずつ漬けていきます。

「食材を入れてかき混ぜる」
という作業を繰り返したら、
その上に押し蓋と漬けた重量に対して
およそ2倍の重石を乗せます。

そして袋をしっかり密閉して
およそ5日間熟成させたら出来上がりです。

佐々木「ニシン漬け完成です!」

あぐり一行「いえ~い」

森崎「どうだった?」

ユイ「楽しかった!」

ユウコ「早速樽を買ってやりたいです!」


2014年11月15日(土) |  たくあんを作ろう♪

続いて吉原親子がたくあん作りに挑戦!
食材は10日間ほど天日干しした大根を
用意するほか、中ザラ糖、米ぬか、塩、
ウコン、唐辛子、寒こうじを使用します。

※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください!

大川さん
「では大根から葉っぱを離して下さい」

森崎
「葉っぱごと吊るされてましたね。
 葉っぱも使うんですか?」

大川さん「葉っぱも少々使います」

このあとは米ぬかが入ったボールに、
中ザラ糖などの調味料を入れて
混ぜ合わせます。

 

河野「これは何ですか?」

大川さん「寒(かん)こうじです」

河野「カンコウジ??」

大川さん
「1月~2月の寒(かん)の間に作っておく
 こうじのこと!ご飯とこうじと塩と砂糖!
 これがポイントです」

寒こうじがない場合は、
塩の分量を増やして作ることもできますよ。

※寒こうじの作り方もレシピに
 のせていますよ!

では作っていきましょう。
大根に色をつけるウコンや他の調味料も
全部入れて混ぜます!

森崎「ヒロトと料理することあるの?」

ミナコさん
「たまにクッキーとかホットケーキを焼く!」

森崎「スイーツ男子なんだ♪」

米ぬかと調味料をしっかり混ぜたら、
樽にその米ぬかと大根を隙間なく
敷き詰めていきます。

河野「なぜ隙間なく大根を詰めるの?」

大川さん
「きちんと詰めないと
 大根のツユの上がり方が遅くなる!」

河野
「隙間があると大根の水分が出るのが
 遅くなるんだ~」

全ての材料を詰め終えたところで、
切り離した大根の葉を…

大川さん
「この上に大根の葉を少し乗せていく」

森崎「なんで?」

大川さん
「冬の間にシバれるのを防ぐため!」

河野「凍るのは防ぐためだ」

森崎「葉っぱを食べるためじゃなく?」

大川さん「食べてもいいの!」

最後に程よい長さにカットした
大根の葉を乗せます。

「ニシン漬け」と同じく押し蓋と
漬けた分量に対しておよそ2倍の重石を
乗せます。
そして袋をしっかり密閉して、
大根の水分が出て来たら重石を半分の重さに!
40日間
ほど熟成させたら出来上がりです。

河野「やってみてどうだった?」

ヒロト
「こんだけ材料が必要なことにビックリした」

ミナコさん
「作業自体は思っていたより簡単だった!」
 
佐々木
「それぞれの方法でニシン漬けとたくあんを
 作っていただきました」

お疲れ様でした~♪


2014年11月15日(土) |  自慢の味…漬け物には愛がある! 

佐々木
「漬け物名人大川さんが漬けた
 漬け物10種類をいただきましょう!」

森崎
「うおお~~すげえ!
 カラフルでさあ
 これって全部天然の色でしょ!」

大川さん「はい!」

みんなもトキめいちゃいました!

佐々木「気になるのはどれかな?」

ユイちゃんが気になるは
「キュウリ(黒さんご)のかす漬け」。

ヒロト
「キュウリもいけそうだけどたくあん!
 自分で作ったというのもあって
 食べてみたい!」

佐々木「大川さんのオススメは?」

大川さん
「カブのしば漬けかな。
 さっぱりして柔らかいしすぐ食べられる」

そのほか簡単にできる漬け物が
「大根の一夜漬け」。
皮をむいた大根を短冊切りにして袋へ入れ、
醤油などの調味料も加えてじっくり手揉み!
そして袋の空気を取り除いたあと、
涼しい部屋で一晩寝かせるだけ。
生の大根でも大丈夫ですが、
3日間ほど干したものが理想です。

※こちらの作り方もレシピコーナーを
 ご覧ください。

では新米と一緒に漬け物をいただきす。
「いただきま~す」

ヒロト、たくあんを食べてみると…
「おいしい!」

河野
「なんでそんな先に行っちゃうねん。
 プレッシャーやな…」

キュウリのかす漬けとご飯の相性は?

ユイちゃん…親指を立ててグッドジョブ♪
「おいしい」でました!

ニシン漬けを食べたゆうこさんも…
グッドジョブ♪

ユウコさん
「すごいいい漬かり具合ですね。
 美味しいです

森崎
「うわ~うまいっ!旨みたっぷり。
 白菜から旨みが染み出してきます」

大川さん
「酸っぱくなって乳酸菌が
  出来てきているから
 健康に良いの!」

森崎「この酸味うまいわ~」

熟成発酵した漬け物を食べた時、
特有の酸味があるよね!
それは体にも美容にも良い栄養素が、
たっぷり含まれているからなんだって!

ベジタブルビューティーアドバイザー
小川由美さん
「熟成してきちんと発酵した漬け物には
 植物性乳酸菌が豊富に含まれています。
 植物性乳酸菌は生きる力が非常に強くて
 生きたまま腸に届くのが特徴です。
 動物性乳酸菌が10%程しか届かないのに対し
 植物性乳酸菌は90%が生きたまま届きます。
 便秘の解消や免疫力の向上など
 美肌の効果も期待できます」

野菜の栄養も摂れて、
美容にも効果的な熟成した漬け物!
塩分の摂り過ぎや食べ過ぎには注意して、
バランス良く食べることも大切なんだってさ!

さて漬け物が苦手な河野くんも挑戦です。
ニシン漬けを一口パクリ…

河野
「もぐもぐもぐ…
 ボクは今まで損してました!
 これ美味しい~!
 本当においしいっ!」

森崎「でしょ~。ご飯に合うしょ!」

森崎
「北海道に爆発的な
 漬け物ブームが来るといいなあ」

大川さん
「どんどん漬けてほしいですね、
 若い人にね!」

大川さんが長い時間をかけて
辿り着いた自慢の味。
本当にどれも美味しい漬け物でした。
きっとこの味は大川家の味として
これからも伝わっていくのでしょうね。
ひと口ひと口、美味しさと優しさが
溢れるような素敵な漬け物。
みなさんもぜひ自分の味を求めて
チャレンジしてみてはいかがですか…♪

こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。
今回は芽室町よりビデオレターが
届いていますので、まずはこちらをどうぞ!

JAめむろ
めむろ収穫祭実行委員会のみなさん
「11月23日(日)午前9時40分から
 収穫祭をJAめむろで行います。
 豚汁1000食無料配布、
 特産馬れいしょマチルダの詰め放題、
 屋台や楽しいアトラクション、
 大抽選会と盛りだくさんです。
 23日みなさんのお越しをお待ちしてます」
その他、ペダル式のミニトラクターで行う
レースなどもありますよ!
芽室町の美味しさと楽しさいっぱいの
お祭りですので来週の日曜日は
芽室へGo~!
以上、週刊あぐりニュースでした。

<第33回めむろ収穫感謝祭>
11月23日(日)9:40~
芽室町西4条南1丁目
問い合わせは―
収穫祭実行員会 TEL 0155-62-2313




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