日本古来の伝統的な食文化「漬物」。 様々な食材を塩などで漬け込み、 熟成させて長期間楽しむことができる保存食品。 しかし西洋の食文化にも漬物とは違った手法で 食材を漬け込む、 強い酸味が特徴の保存食品があります。
それは…ピクルス!
今回のあぐり王国は、 食卓を華麗に彩る「ピクルス」に注目! 人気店から学ぶ オシャレで手軽なピクルス作りとは? そして、バラエティ豊富な活用レシピなど、 ピクルスの魅力に迫ります。
佐々木 「さて留萌市にやってきました。 こちらに大人気のピクルスのお店が あるんです!」
森崎・河野「ピクルス…」
森崎「好きです…」
河野「そうでもいないです…」
森崎 「ボクはすごく楽しみなの! でも小学生の子供たち食べられるかな?」
河野「絶対苦手ですよ~」
佐々木 「酸っぱいのが大好きなあぐりっこ親子が 参加してくれましたよ」
今回はあぐりっこ親子2組が参加! 石崎朋愛(トア・小4)ちゃんと綾子さん、 杉本明依(メイ・小6)ちゃんと久美さんです。
森崎 「酸っぱいの好きなの?」
トア「酢の物とか!」
河野「酢の物すきなの?」
久美さん 「メイと一緒によくワカメとキュウリの 酢の物を作ります」
森崎 「どうですか? ピクルスは作った事はありますか?」
久美さん「ないですね」
森崎「作り方はわかります?」
久美さん「全くわからないです」
綾子さん「分からないです…」
ということで一行は、 大人気のピクルスを販売するお店へ-
河野 「駅の近くなんですね! ちょっと覚えてます? 前に取材したフタバ製麺さん 留萌の小麦ルルロッソですよ」
森崎 「あそこでロケしましたねえ~ ちょっと挨拶してくるわ!」
河野「違う!違う!」
佐々木「今日はこっちですよ~」
佐々木 「お店がこちらです!」
森崎 「オシャレだね~漬け物やさん?」
■田中青果 留萌市栄町2丁目4-24
入ってみると…
森崎 「すごい!漬け物ばっかり~」
あぐりっこ「すごーい」
河野 「ニシン漬けがドンと!」
漬物もいいのですが…
森崎「あれ今日なんだった?」
トア 「ピクルス!どこだどこだ…あった!」
河野 「ちょっとめっちゃかわいいですね!」
なんてカラフルなんでしょう。 じっくり見ていきましょう。
森崎 「みんな!なんのピクルスが目についた?」
メイ「リンゴ!」
河野「ジャガイモのピクルス?!」
トア「長イモもある!」
森崎「柿?フルーツもあるんだ」
河野「どれもこれもカワイイ」
森崎 「これは年中この商品なんですか?」
田中さん 「定番商品が7~8種類あって あと季節によってリンゴや柿など 季節商品を取り入れながら展開してます」
森崎「何種類くらい作ってきたんですか?」
田中さん 「だいたい試作したのは30~40種類くらい… なんでも漬けちゃいますので!!」
田中さん 「私野菜ソムリエでして 野菜を1から学ぶために資格を取りました。 そしてこの地場の野菜を取り入れようと思って 農家さんをたずね歩きました。 そして目で見て楽しい、 食べて美味しい そして健康になる!ということで 新しいジャンルのピクルスを作り始めました」
森崎 「今や有名でね…札幌でも買えるんでしょ」
田中さん 「留萌でもAコープルピナスさん!」
佐々木 「ルピナスさん地元のものを取り扱ってますよね」
ピクルスの人気の理由は、 使う野菜の産地にこだわっているから… だけではないんです。
田中さん 「化学調味料は一切使わない!」
森崎 「すごいよ…そんなピクルス なかなかないよね」
田中さん 「タレ(ピクルス液)まで飲めます!」
森崎「タレまで飲んじゃうの?」
安全安心なピクルス。 みた感想は?
久美さん 「かわいらしいですよね」
綾子さん 「見た目がオシャレだから (お土産などで)もらったら嬉しいし 冷蔵庫を開けたときに見えても かわいい!」
河野 「なんか長イモにオレンジ入ってる♪」
田中さん 「やっぱり開けたときにに オレンジの香りがすると… 酢って特に男性は苦手な方が多いと…」
河野「苦手なんです…」
田中さん 「いや大丈夫です。私に任せて下さい」
河野 「本当です?じゃあ… 食べてみようかな?」
ということで田中青果さん、 自慢のピクルスの美味しさをチェック! まずは、キュウリ・ニンジン・セロリなど 5種類の野菜を使った定番商品、 ミックスピクルスから!
田中さん 「とても食べやすいです。 お正月に食べる紅白なますのような感じです」
ポリポリポリ…
トア「おいしい!」
久美さん「甘いですね」
トア「思っていたより酸っぱくなかった」
さて河野君も
森崎 「あま味がくるよ!」
田中さん 「あま味ははちみつが効いてます」
森崎 「酸味はありますけど まろやかな感じですよね」
田中さん 「水は全然使ってないです。 ピクルスはふつう水1:酢1ぐらいの 割合なんですが野菜自体の水が出たら どんな感じになるかなって計算しているので 水は使ってないんです」
田中さん 「なので種類ごとにピクルス液の 調合を変えています!」
佐々木「一種類だと思っていました」
田中さん「そこが…」
田中さん 「ピクルス職人の…」
佐々木 「腕の見せ所!」
田中さん「ここかな?(ひじ)かな?」
河野「どっちでもいい!」
とツッコミが入ったところで お次のピクルスいきましょう。
長いもにオレンジを添えて、 ハーブを効かせたピクルス液に漬け込んだ 「長いものピクルス」。
田中さん 「オレンジの香りがすごく長イモとあいます」
森崎「うまい!」
佐々木 「酸っぱさがちょっと抑えられた感じします」
田中さん 「お酢で洗う下処理をして漬けると 食べる時にヌルヌル感が残らず しっとりしてサクサクする」
河野 「これは美味しい!食べやすいです。 デザート感覚で食べられる!」
続いては剣淵町産の小タマネギとカリフラワーを、 スパイスが効いたバルサミコ酢で漬け込んだ 「タマネギピクルス」。
河野 「これはグッときそうですよ」
田中さん「グッときます」
さて一口いただくと…
森崎「うまいねこれ!らっきょみたい」
最後はジャガイモの甘みと ワインビネガーの酸味が絶妙な人気商品 「インカのめざめピクルス」。
佐々木「これは珍しい!」
田中さん 「どちらかというと大人の… お酒のあてに飲む… クリームチーズと合わせたり」
森崎「いーね!」
食べてみると…
森崎 「こんなしっかりしているのに 口に入れるとホロホロと ねっとり崩れていく…」
河野 「イモは蒸かしてしるんですか?」
田中さん 「揚げているんです」
久美さん「初めて食べるかんじ」
河野 「酸味あるけどイモのあま味が強いから 食べやすいですよ」
さて4種類のピクルスを食べたところ…
森崎 「元気になっちゃって!」
田中さん「ありがとうございます」
じゃ~ん、もんすけです。 強い酸味が特徴のピクルス! いったいどんな栄養価があるのかな?
天使大学看護栄養学部 荒川義人教授 「ピクルスに使う食酢は殺菌効果があり 食べ物を長持ちさせることができます。 体に入りますとエネルギーに変ります。 また血圧を下げる働きも確認されてますし 爽やかな酸味は食欲増進も期待ですます。 このピクルスは野菜に含まれている ビタミンやミネラル・食物繊維など しっかり摂取するり同時に 酢の働くも同時に取り入れられるため ととえも注目されている商品です」
ということであぐりメンバーが、 ピクルス名人の田中さんに 教えていただきながら、 オリジナルピクルスを作ります!
※詳しい分量や作り方は レシピコーナーをご覧ください。 アレンジ料理もご紹介していますよ
佐々木 「今日はたくさんの種類の野菜を 用意していただきました」
田中さん 「北海道の野菜… 北海道の豆、ごぼう、カリフララワー、 色とりどりに用意致しました」
河野 「すでに酸っぱい香りするんですが…」
田中さん 「いろいろと下漬けをしてありまして…」
田中さん 「キュウリは塩でもんで 余分な水分をはかせています。 土の下にできる根菜類は お酢でさらっと洗ってあげる…」
森崎 「へえ~ここまで下準備してあるんだ」
まずはキレイに洗浄して アルコール消毒をした瓶に、 食材を詰めていくポイントから。
田中さん 「キュウイフルーツをペタンとくっつけます。 スパイスを入れるんですけど… 型で抜いています(エンジェル)。 このように外側に見せたいものを くっつけて並べるのもやり方の1つです。 でピクルス液を入れるとギュッと (野菜が)縮まってくるので ぎゅうぎゅうに詰めるように 重なるように…詰めていきます」
さっそくあぐりっこ親子が挑戦!
田中さん 「野菜のカットの仕方によっても異なります。 ニンジンは長いのも短いのも用意しましたよ」
さて想い想いにやってみますが…
久美さん 「もっとかわいく出来ると思っていたのに 思っていたのと違う! いっぱい詰めようとしすぎて…」
森崎「取り放題的なね!」
続いてリーダー・佐々木アナ 河野くんの3人も挑戦! それぞれ思い思いに 食材を詰めていくのですが…
佐々木 「すごいダサくなっちゃった…」
森崎「オレもやりたいことと違うな…」
さて今回は田中さんに 通常の作り方で作ったピクルス液と バルサミコ酢とスパイスを加えたタイプを ご用意いただきました。
※ピクルス料理については レシピコーナーをご覧下さい!
さてここで佐々木アナのピクルスに異変が!
佐々木 「なんかハワイのお土産みたいになりました」
河野 「一気に黒くなって悪そうな人になりましたね」
佐々木「こわい!」
森崎「怖い!なんかこれ!」
完成したあぐりっこ親子のピクルスがコチラ。 それぞれ思いを込めた世界に一つだけの オリジナルピクルスに仕上がりました。 そしてあぐりメンバーの3人も、 個性豊かなピクルスが完成。 あとは冷蔵庫で1日漬け込んだら、 食べられる状態になります。
◎必ず冷蔵庫で保存し、 なるべく10日以内に食べきってくださいね。
ピクルス名人の田中さん考案! アイデア満載のオリジナル料理。 1品目は細かく刻んだミックスピクルスと ピクルス液で作った酢飯に、 シメジのピクルスとツナマヨを合わせたものや シイタケのピクルスをのせた「手まり寿司」。
そして2品目は同じく細かく刻んだミックスピクルスを 混ぜて作る「ポテトサラダ」。
最後は期間限定商品の“柿のピクルス“を トッピングしたヨーグルトのデザートです。
※それぞれの作り方は レシピコーナーをご覧ください!
綾子さん 「いつも作っているポテトサラダより シャキシャキしている!」
久美さん 「家で作るのとは全然違って まろやかになってるし すごいおいしいです!」
森崎 「生のニンジンやキュウリを入れるのとは違って 調理してあって味が染みていることが ポテトサラダのレベルを上げていますね」
田中さん 「今話題のスムージーに入れても良い!」
残ったピクルス液は、 ドリンクとしても活用できちゃうんです! 例えば炭酸水で割るだけでの「ピクルスソーダ」や、 ミルクで割った「ピクルスミルク」など、 無駄なく様々な楽しみ方ができます。
田中さん 「これはピクルスに合う!合わないという 好き嫌いはしない。自由です!」
森崎 「ピクルス界を自由に動いているのが 田中さん!」
田中さん 「そうなんです! 田中美智子ワールドです」
森崎 「本当に広めていきたいな。 各家庭でもできることだと思ったなあ」