佐々木 「さて今日はあぐりっこと お父さんにきてもらってます!」
小学校4年生の毛利公耀(たかあき)君と お父さんの展宏(のぶひろ)さんです。
佐々木 「みなさんあさっては3月14日が 何の日か分かりますか?」
藤尾 「はいはいはいはい… ぼくにとってもは運命の日ですよ。 ホワイトデーです」
するとリーダーが藤尾くんの頭をバシッ!
藤尾「何でたたくの?」
森崎 「ボケると思うしょや!」
そう3月14日はホワイトデー! 一般的にはバレンタインデーに チョコレートをもらった男性が マシュマロやクッキーなどを お返しする日なのですが 近頃は男性が女性に日ごろの感謝の気持ちを 伝える日としても知られています。
佐々木 「日頃お世話になっているお母さんに 2人からプレゼントを贈りませんか?」
ノブヒロさん 「いいですね!贈りたいです」
森崎 「これまでどんなものを贈ったことあります?」
ノブヒロさん 「チョコレートケーキを作ったことがあります」
藤尾「えーすごい!マメなお父さんですね」
タカアキ「僕もお父さんの手伝いした」
とマメなノブヒロさんですが 今年のホワイトデーに送るプレゼントとして あぐり王国的に大プッシュしたいものが あるんです!
それは1万種類もの品種があり 小さい子からお年寄りまで 幅広い人が知っていて 当別町が全道1位の生産量を誇るもの。
佐々木 「そのものとは…ジャーン!」
タカアキ「チューリップ!」
森崎「キレイだねえ」
佐々木 「今回訪ねる当別町は チューリップの生産が道内ナンバーワン!」
森崎 「北海道の真冬にキレイな花が咲いている イメージありますか?」
ノブヒロさん「ないですね!」
さてお話を聞くのは-
チューリップを栽培して5年の 木屋路(キヤジ)裕美さん。 チューリップを知りつくす お母さんと2人で力を合わせて栽培しています。
木屋路さん 「どうぞ~こちらになります」
タカアキ 「わ~チューリップがいっぱいある」
森崎 「一面チューリップ! 咲いてないですね」
タカアキ「咲いてない!」
藤尾「取材に来るの早かったですか?」
海外ではオランダで多く栽培されている チューリップですが原産国はトルコ。 北海道では2月から4月が出荷シーズン! 一口にチューリップといっても様々な品種があり このハウスの中には18種類も植えられています。
森崎 「チューリップの品種の名前わかる?」
藤尾「リーダーも分からないでしょ?」
森崎「ダイナスティー!」
佐々木「目の前にあるもん!」
木屋路さん 「ゴリラっていう名前の チューリップもありますよ!」
藤尾&あぐりっこ「ゴリラ!?」
木屋路さん 「今年初めて作りました」
タカアキ「紫っぽい!」
木屋路さん 「正直初めて作ったので 咲いた状態を見たことがないんです」
木屋路さん 「こちらがファンシーフリルで 最初に覚えて頂いたダイナスティーです」
森崎 「ファンシーフリルかわいいね」
ノブヒロさん 「(お母さんの)好みだと思いますね」
佐々木 「淡いピンク色で春らしいですね」
森崎 「暑いです… みんなもジャンバー脱ぎました。 (ハウスの中は)何度くらいありますか?」
木屋路さん 「23度くらいまで 上がったんじゃないですか? 本来チューリップにとって暖かいのは ダメなんですよ」
森崎「え?」
木屋路さん 「暑すぎるとチューリップがダメになっちゃうし 花がポンポン咲いちゃうんですよ」
森崎 「そっか!ちょっと開いちゃってるのある!」
木屋路さん 「サングラスかメガネをして 作業するように 心がけていて。 湿度が低い状態にしたい。 メガネが曇ると湿度が高いので…」
ノブヒロさんのメガネは曇ってません!
森崎「大丈夫ですね!」
森崎 「何か間違いがあって バーって全部咲いてたら…」
木屋路さん「泣きます!」
森崎 「泣きながら『ああキレイ…』と思うだろうね」
木屋路さん 「絶対に思いません! ああああああ~って 感じです(笑)」
佐々木 「では出荷の目安を教えてください」
木屋路さん 「一番良い状態は ダイナスティーに関しては ちょっとピンクがかった感じ。 これがお家にいったらこのくらい咲きます」
森崎 「それが今ここにあるということは…」
木屋路さん「アウトです!」
藤尾「アウトですか…」
佐々木 「ではどうやって収穫していくんですか?」
木屋路さん 「簡単です!下のほうを持って ポンと抜くだけです」
森崎「ウソでしょう?」
藤尾「それだけ?」
森崎「球根ごと??」
森崎「タカできそうか?」
タカアキ「たぶん出来そう!」
さて引っ張ってみると…
タカアキ 「簡単にスルンと抜けた!」
薄く色づいた収穫適期のチューリップを 球根ごと抜く。 これがチューリップの収穫なんです。
藤尾「球根ごと抜くって初めて知った!」
力はいらない作業ですが…
ノブヒロさん 「腰にくるかもしれないですね…」
木屋路さん 「半腰のままひたすらなんで! もっとスピーディーに作業すると大変です」
藤尾 「これだけの量があると大変ですよね…」
森崎 「何本くらい咲いてるんですか?」
木屋路さん 「だいたい4万本です」
藤尾「うわ~~~」
さて収穫したチューリップを 別なお部屋にもってきましたよ。
森崎 「いっぱい摘みましたよ~ 花を摘んだというよりは 抜いたって感じだね!」
佐々木 「ここからは選別作業を 木屋路さんのお義母さんに教えて頂きます」
恵美子さん 「これを規格で45センチに揃えて 球根を切ります」
10本を一束にして 葉が上を向くように新聞紙で包み ビニールの袋に入れます。
最後に新聞を抜いて完成です。
木屋路家は チューリップの他にもユリや小麦、 お米なども栽培しています。
佐々木 「チューリップ栽培は家族みんなで やっているのですか?」
恵美子さん 「いえ。お嫁さん(裕美さん)と2人です。 これは女だけじゃ無理かなってときに お父さんや息子に頼みますけど 基本は2人です」
森崎「お父さんは何してるの?」
木屋路さん 「私の旦那は札幌まで除雪の 仕事に行っていて お義父さんは役員会に行ったり 家の除雪をしたりしています。 2人でできることは2人でしてます」
森崎 「冬の間、畑の閑散期は別の仕事をされて 女性のお二人は(その間) ハウスが空いてるから花を育てている」
農閑期の収入源として 大切な役割を担っているチューリップ。 チューリップ栽培で出た利益は 2人のごぼうびとして活用しているんだとか。
佐々木 「貯まったお金でどこかに行ったりとか…」
木屋路さん 「そうですね! 旅行したり美味しいモノを食べにいったり…」
森崎「どこ行くの?」
木屋路さん 「家族旅行でディズニーランドに 行かせていただきました」 藤尾「ステキ~♪」
佐々木 「ヒロミさんから見て 恵美子さんお義母さんは花作りの先輩! どんなかんじですか?」
木屋路さん 「太刀打ちできないです! 好き勝手させて頂いてますけど 長年の勘とテクニックを持っているので 全部ほとんど…お義母さん頼み!」
恵美子さん 「息子より仲良いです」
森崎「ステキなこと~♪」
森崎 「これをあげますか?」
佐々木 「このままじゃないんです! これに工夫を加えて 素敵なプレゼントにして素敵なプレゼントにして お母さんに届けたいと思います」
ということで札幌に戻ってきたあぐり一行。
向かったのは中央区に店を構える花屋さん。
佐々木 「フラワーアーティストの 中村さんにお世話になります。 東京で活躍されていた時期に 総理官邸のフラワーアレンジメントを 担当したりコンテストで優勝されたり…」
藤尾「ええええ」
フラワーアーティストの中村晃さん。 総理官邸のフラワーアレンジメントをはじめ レストランの内装や数々のコンテストで 優勝するなど華々しい経歴をお持ちなんです。 今回は中村さんお力をお借りして タカヒロくんのお母さんへのプレゼントを 作っていきます!
■HUG FLOWER'S 札幌市中央区南3条西2丁目6 KT三条ビル ℡011-220-5587 営業時間/11:00-21:00 定休日/日曜日
さてみんなの前に出されたのは カラフルなボックス。
中村さん 「サプライズ感、満載ですよね…」
藤尾「えっなに??」
箱のフタを開けると~~
花・花・花・花! お花のケーキ箱みたい!!
タカアキ「うわ~すごい!」
森崎「かわいい!」
中村さん 「チューリップです。生花ですよ」
森崎 「立体感がありますね」
藤尾 「箱自体がお花を生ける場所に なってるんですね」
森崎「ステキ~」
佐々木 「折角ですから頂いた チューリップを使って!」
中村さん 「当別のチューリップとても良いと思います。 いま最盛期なんですけども たくさん当別のチューリップを入荷しています」
それではまずは使う花を選んでいきましょう!
佐々木 「お母さんの好みとか…好きな色とか?」
2人ほぼ同時に- タカアキ「赤っぽい色!」 ノブヒロさん「ピンク…?」
森崎 「意見が分かれましたけど…」
中村さん 「赤とピンクは近い色なので合うと思います」
では選んでいきますよ。
中村さん 「この花がメインなので この花に合うものを選んでください」
タカアき「こういうの?」
中村さん「それバラ!すごくいい香りするよ」
中村さん 「ミモザをふわーっと刺していくと キレイだと思います。低めに…」
森崎 「開けたときのお母さんの表情を想像しながら… 取材に行ってることは知ってますけど プレゼントを持って帰ることは 全く知りませんですからねえ」
コーナーにカーネーションを-
藤尾「生えますねえ~」
森崎 「奥様にお花アレンジして渡すなんて 多少照れませんか?」
ノブヒロさん 「多少じゃないです。 すごく照れます!」
アクセントになる赤いチューリップを刺したら タカアキ「完成です!」
タカアキくんとお父さんの 初めてのフラワーアレンジ完成!!
タカアキ 「なんかお母さん喜ぶと思う!」
ノブヒロさん 「喜んでくれると思います」
佐々木 「センスの光る逸品が完成したので この後プレゼントを渡しに行きましょう」
森崎「早く渡したいねえ」
タカアキ 「早く渡したい!!」
森崎「なあ~」
ということで毛利家へ移動!
佐々木 「お母さんどう思うかな?」
タカアキ「泣いちゃうと思う」 ノブヒロさん 「号泣すると思いますね」
佐々木 「奥様に花束のプレゼントしたことは?」
ノブヒロさん 「ないです! 10年ちょっと結婚してなりますけど… ないですね!」
佐々木 「じゃあ2人から初めての花束のプレゼントですね。 心の準備は大丈夫ですか?」
タカアキ「はい!」
お母さんには タカアキくんが取材で学んだ事を 報告する様子を撮影させてください… と伝えています。
タカアキ「ただいま~」
お母さん「おかえり~」
佐々木 「今日は特別にお家の中まで お邪魔いたします」
お母さんの康子さん 「ようこそいらっしゃいました」
佐々木 「お父さんとタカアキ君と 2人で一緒に取材してきたんですけど 実はですね…」
佐々木 「タカアキ君、早速渡そうか!」
康子さん 「えっ!ちょっと?? 何?なに?」
もうお母さん涙ぐんでいます…
タカアキ君 リボンをつけた箱を誇らしげに 持ち出しました。
康子さん 「えーちょっと…なになに?」
タカアキ 「これからもよろしくね!」
康子さん 「ありがとう」
さてプレゼントの箱を開けると…
康子さん 「すご~~い。 え~何なに?作ったの? 2人で作ったの?すごい」
タカアキ「うん!」 とっても嬉しそう。
康子さん 「冬なのに!これ生だよね? 冬なのに花が咲いているんですね」
佐々木 「そうなんです。 何の取材に行ってきたんだっけ?」
康子さん 「チューリップたくさんあるね。 ギザギザついてるのとかね…」
タカアキ 「ゴリラって品種もあるんだよ!」
康子さん「えー」
タカアキ 「生産者さんも今年初めてって!」
佐々木 「お花以外に伝えたいことがあります…」
実はお手紙もありました…
ノブヒロさん 「今日は花卉農家さんでのロケでした。 今までありがとう。 これからもよろしく。 感謝をこめて贈ります。展宏」
康子さん 「どうもありがとうございます」
タカアキ 「お母さんへ いつもおいしいごはんをつくってくれたり 家事をしてくれたりしてありがとう。 足が治ってよかったね。 今日はチューリップをプレゼントします。 これからもよろしくおねがいします。公耀」
康子さん 「どうもありがとう。 これからもよろしくお願いします」
泣いていた康子さんですが 最後にこんな素敵な笑顔に…
康子さん 「一生の思い出です。 どうもありがとう」
タカアキ「どういたしまして」
素敵なお花でしたが 毛利家もとても素敵でした…
みなさんも ふだんなかなか言えない感謝の言葉を チューリップとともに伝えてみては いかがでしょうか…
JA北いしかりさんよりお知らせです。
《チューリップ販売会》 日時:3月14日(月)10:00~ ※なくなり次第終了です 場所:札幌駅前通 地下歩行空間 北3条交差点広場 問い合わせ:JA北いしかり ℡0133-23-2535
もんすけがお伝えする「週刊あぐりニュース」。 きょうは野菜作りを学ぶことができる講座の 受講生募集のお知らせだよ。
札幌・東区にある「サッポロさとらんど」では 市民農業講座「さっぽろ農学校・入門コース」の 来年度の受講生を募集しています。
このコースは野菜作りに興味がある 15歳以上の男女を対象に、 基礎から野菜作りを教えてくれるんだって!
講習は4月から9月までの半年間で22回。 ジャガイモやナスなど様々な野菜の作り方を、 土作りの基礎から専門の先生たちが指導します。 募集は必要事項を往復はがきに書いて 「サッポロさとらんど」まで送ってね。 今月25日必着! 詳しいことは「サッポロ・さとらんど」の ホームページでご確認ください。
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。
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