やわらかな肉質…ジューシーな舌触り。 そして、繊細かつ芳醇な味わい。
牛肉の最高峰に君臨する食材“和牛”!
道内でも様々なブランド和牛が生産され、 今では、国内トップクラスと言われる 松阪牛(まつさかうし)や 近江牛などに匹敵する品質の高さを誇ります。
そんな道産和牛の美味しさには、 ある牛の存在が必要不可欠なんです!
今回のあぐり王国ネクストは、 高品質な肉牛生産に欠かせない、 新ひだか町で行われる 徹底管理の牛づくりに注目!
あぐりメンバーも驚く、飼育方法とは? 知られざる肉牛生産のこだわりと、 極上の味わいを生み出す秘密に迫ります。
憧れ 「2皿に和牛ステーキを用意しました」
ということで… 用意された2皿の和牛サイコロステーキ。 まずはAの皿から試食をしてもらうことに。
ヒロキ「かむ度に肉汁がいっぱいです」 森崎 「噛むごとに肉の甘み・うま味がいっぱい! めちゃくちゃおいしい」
ではBはどうでしょうか?
マヤ「脂がのってる!」
森崎 「めっちゃおいしい。美味しさは変わらない。 同じ肉ではないんですよね?」
見た目はもちろん、 美味しさの違いもわからないという 2皿のお肉。実は…
憧れ 「Aは道産和牛!Bは松阪牛!」
マヤ「聞いたことない…」
森崎 「松坂牛は日本の和牛のトップクラス! すごいステーキ屋さんでも 一番高いところに君臨している松坂牛。 それと道産和牛は… あまり味の違いを感じなかった… これはすごいことだよ!! 松坂牛に並ぶほどの美味しさ」
憧れ 「道産和牛は全国的に見ても 評価が高い! 日本トップクラスの和牛と比べても 負けない美味しさがあるんですが… その理由がこれなんです。 素牛(もとうし)! 」
ヒロキ「聞いたことない」
森崎 「道産和牛のどんどん美味しくなってきた その秘密を探るには素牛をまず学ぶこと。 肉牛の素(もと)になる牛って何だろう?」
ヒロキ 「えっ!牛が牛を食べるって ことじゃないですよね??」
森崎 「違う違う!恐ろしいこと言うな。 全然違う全然違う(笑)」
あぐり一行がやって来たのは、 道内有数の馬産地として名高い新ひだか町。
競走馬だけではなく、 その「素牛(もとうし)」と呼ばれる 牛の生産も盛んに行われている町なんです。
一行はさっそく町内の素牛生産者のもとへ。
憧れ 「今日お世話になる渡辺さんです!」
素牛について、生産者の渡辺隆さんに 詳しく教えていただきます。
森崎「牛見えるかな?」
マヤ「いっぱいいる!」
憧れ「大きいですね~」
渡辺さん 「総数で480頭います」
憧れ 「今ここに見えているのが“素牛”?」
渡辺さん 「いえ、これは素牛じゃなくて 素牛を生産する母牛です!」
一般的に肉牛は素牛農家が 生後6~12ヶ月くらいまで牛を育てた後、
肥育農家のもとで、 さらに大きく育てられて食肉となります。
これが一般的な肉牛生産の仕組みなんです。
憧れ 「新ひだか町の素牛農家の戸数は?」
渡辺さん 「(静内地区は)25戸です。 それで(母牛は)1200頭です」
渡辺さん 「北海道内の素牛が府県などに行って 飛騨牛(岐阜県)になったり 松坂牛(三重県)になったりする」
憧れ 「ここで生まれた子牛が全国に行く!」
渡辺さん「そうです!」
およそ2200頭の新ひだか町を含め、 各地で5万頭を超える素牛生産が 盛んに行われている北海道。
中でも新ひだか町の素牛は、 その品質の高さから、道内はもとより、 国内トップクラスのブランド和牛としても 肥育されているのです。
森崎 「私、あぐり王国9年やっていまして… ここの渡辺農場は何か違うと思いました!」
憧れ「何かが違いますか?」
森崎 「圧倒的に違うんですよ! (ふん尿の)においがない!」
憧れ「たしかに!」
渡辺さん「(にっこり)そうですね!」
さて、においがしない、その秘密は?
渡辺さん 「ふん尿を分解する 酵素を牛に与えています!」
渡辺さん 「納豆菌だとか乳酸菌だとか 麹菌も牛にたべさせています」
森崎「へええ~」
渡辺さん 「そのことによって、 糞尿の分解のスピードも早くなったり…」
徹底した衛生管理が行われる、 渡辺農場の素牛生産。
ストレスフリーな環境作りは、 健康で丈夫な素牛の出産を控えた、 妊娠牛の飼育から始まります。
渡辺さん 「ここにいるのは 一か月以内に出産する牛がいます」
森崎 「みんな、おだやかですね~! 普通もっとザワつきますよ。 牛舎に人が入ったら」
渡辺さん「そうですね」
憧れ 「生まれて来た牛だけじゃなくて 素牛生産は妊娠牛から 丈夫に育てることが大切なんですね」
渡辺さん 「そこに尽きると思います」
なでなでなでなで♪ 森崎「おーいいじゃんいいじゃん」
こんなに触れることって… ほとんどありません!!
森崎 「すごいなでてる!」
ヒロキ 「牛が自分から、 なでてほしいって寄ってくる」
出産後は、分娩舎で母牛と一緒に 生後5日まで母乳を飲んで過ごします。
そして6日目からは素牛だけを 哺乳舎へと移動させ、 人の手で哺乳を行うのです。
さて哺乳舎へ移動したあぐり一行。
渡辺さん 「ちょうどミルクができあがったので 飲ませてみますか?」
マヤ 「すごい引っ張られてる! 飲みたい気持ちが伝わる」
渡辺さん 「一日に3リットルを2回なので 6リットルも飲んでいます」
森崎 「それはデカくなるわあ」
そして300キログラムほどまで 成長した素牛がいる育成舎へ-
ここでは、出荷月齢となる 生後9ヶ月までの素牛を飼育していますが、 驚くべき徹底したこだわりが…
渡辺さん 「哺乳舎から移動してきたばっかりの 4~5ヶ月齢の牛たちがいます」
森崎「あら~かわいらしい…」
と、一歩踏み込もうとしたところ…
渡辺さん「ちょっとここで!!」
森崎「おっと??おっと!?」
森崎 「土禁?? 牛舎で土禁??」
渡辺さん 「そうなんですね。」
森崎 「9年間の体験で こんなの初めて見ました」
渡辺さん 「普段長靴で牛舎の掃除とか入りますよね。 その時にふん尿や色んな菌が付いてるので 長靴を履き替えます」
森崎・憧れ「へえええ」
出荷段階まで大切に育てた 素牛への衛生管理として、 育成舎のエサを食べる場所は、 綺麗な靴に履き替えて作業を行う渡辺農場。
ここまでのこだわる理由は…
育成舎は土禁というこだわりの渡辺農場。
キレイな長靴に履き替えることで 細菌による感染症や様々な病気を 最小限に留めることができ、 数多くの丈夫で健康な素牛を 出荷できるそうなんです。
渡辺さん 「府県の飼い方と違って 外で子牛も運動できるんですね。 走って運動できるスタイルにしてます!」
森崎「いいですね~」
渡辺さん 「だから健康な牛になる!」
森崎 「もう最高の牛ですね!!」
憧れ「すごい…」
じゃじゃん、もんすけです! 新ひだか町で大切に育てられた素牛は、 安平町にある家畜市場に集められて、 全国の肥育農家のもとへ出荷されます。 道内はもちろん、高級ブランド和牛を育てる 本州の肥育農家からも、 高い評価を得ているんだって!
新ひだか町静内和牛生産改良組合 片岡 博さん 「本州の肥育農家はかなり高額で 購買される方が多いので 本州の方に需要が結構あります。 静内の場合は衛生検査をして サルモネラ・大腸菌検査をして 安心安全な牛を出荷することを心がける 生産者も多数います。 年に何回かは本州の肥育農家に出向いて 話を聞かせていただくのですが その時にしっかり胃袋のできた 足腰のしっかりした牛だと 評価頂いています」
丈夫で健康な素牛が生産されているからこそ、 高品質で美味しい牛肉が食べられるんだね!
さあ、お待ちどうさま!
憧れ 「JAしずないエリアで育てられた 和牛をいただきましょう!」
森崎「こちらですね~」
渡辺さん 「A5ランクのサーロインです。 うちの素牛で肥育農家さんに 肥育してもらった牛です」
森崎 「うわ~すごいね~。 これお父さんとお母さんには内緒だよ」
憧れ 「絶対テレビ見ますよね」
ということでさっそく、 渡辺さんに焼いていただきます!
ジュー
森崎「すごいね…このサシ!うわ~」
ジュージュージュー
渡辺さん「ちょうどいい感じですね」
憧れ 「あぐりっこが固まっている」
森崎 「今どういう事を思ってるの?」
マヤ「早く食べたい!!」
味付けは軽く振った塩だけ。 肉の両面をこんがり焼いたところで、 待ちに待った試食タイム! 極上サーロインの美味しさとは…?
渡辺さん 「しずない産の万馬券という米です」
森崎 「地元の牛肉とごはん!たまらん」
ヒロキ 「1切れでも多く食べたい!」
森崎 「命に感謝して気持ちを込めて いただきま~す」
マヤ 「うーんっ!おいしい! お肉って感じ!柔らかい~ (ご飯と)合う合う!」
ヒロキ「すごい柔らかい~」
森崎「やわらかいですね」
憧れ 「本当にやわらかい。脂が甘いですね」
そして、もう一品。 燻製窯の網に牛肉をのせて、 桜のチップで燻製にしたステーキ。
香ばしい香りを牛肉に閉じ込めた、 そのお味は?
マヤ 「こっちの方が味が濃いけど美味しい」
森崎 「燻製することで 脂のフレッシュ感が上がっている!」
憧れ 「香りが広がる!美味しい!お酒に合いそう」
さあ今日一日を振り返りましょう。
森崎 「一般的に素牛農家って あまり聞かないと思うんですが どんな思いで牛たちに接してますか?」
渡辺さん 「こういう姿(ステーキなど)になるけど やっぱり… 生きてる間の命は 本当に大切に育てる! 本当に命をいただくんだという気持ちで 消費者の皆さんも食べて頂きたいし 自分たちも生きてる間は 丹精を込めて成長を見守り 健康な牛づくりに努めているので ぜひ北海道のおいしい牛肉を たくさん食べていただきたい」
美味しい牛肉を生産するうえで、 重要な役割を担いながらも、 私たち消費者にとっては、 なかなか知ることのできない 素牛と呼ばれる存在。
今回参加したあぐりっこは、 そんな素牛生産を学び、 どんな思いを抱いたのでしょうか…。
マヤ 「渡辺さんの農家さんみたいな 丁寧で細かい仕事…土禁とか している人がいるから おいしい牛肉が食べられる。 だからちゃんと牛に 感謝を込めて食べないと 牛も喜んでくれないのかなって」
森崎「いや~マヤ…(ウルウル)」
憧れ「渡辺さん…いかがですか?」
渡辺さん「いや…涙出ます…」
森崎 「素牛っていうのはね 日本各地の最高ブランド牛になっていく… ということじゃないですか。 肥育農家はブランド牛を育てるけど そのもとは素牛ですからね。 渡辺さんですからね~ そういう各地の代表選手になるからには ちゃんと育てなきゃいけないんだ! だってこの子は… 日本のチャンピオンになるかもしれない! そういう責任感がガンガン伝わってきた! 最高のトレーナーであり、お父さん!」
感動の場面でしたが…
憧れ 「って話している間も… まだ… ヒロキは食べてます!」
森崎「食ってるね~」
パクパク…(笑)
森崎「止まらないねえ~」
渡辺さんやスタッフのみなさんの愛情が 牛に届いているのが 本当によく伝わった1日でした。
ロケの合間に、あぐりっこの質問に 笑顔でお答えくださった渡辺さん。 仕事への誇りや喜びも子供たちに 教えてくださいました。 ありがとうございました♪
みなさん、こんにちは! 今日は道産乳製品をたっぷり味わえる イベントのお知らせだよ。
「ミルク&ナチュラルチーズフェア」は 道産の牛乳と乳製品が、 約600品も勢ぞろいするイベントだよ。
毎年人気のチーズの量り売りや 道産乳製品を使ったパンやクレープの販売など おいしいものが盛りだくさん! 高校生による料理実演や乳業メーカーや チーズ工房が出演するステージ企画もあるよ。
帯広では24日まで藤丸デパートで開催中、 札幌では26~31日まで、 さっぽろ東急百貨店で開かれるから みんなも行ってみてね。
≪ミルク&ナチュラルチーズフェア2017≫ ●帯広● 日時:1月24日まで(10~19時) ※最終日は16時まで 場所:藤丸7階
●札幌● 日時:1月26日(木)~31日(火)(10~20時) ※最終日は18時まで 場所:さっぽろ東急百貨店9階
■お問い合わせ アイエヌジー北海道支社 ℡070-5287-1817
お・ま・け
とっても大人しくて穏やかな牛たちに…
森崎 「おだやかだね~ 添い寝してみたら?」
すごいことを提案するリーダー。
森崎「横にちょこんと…」
そして素直にやってみる憧れアナウンサー。
憧れ「失礼しま~す」
と近づいたとたん
ぐあん
いきなり立ち上がり、 振り返りもしないで去っていきました。
憧れ「ひええええ~」
渡辺さん「わはははは(大爆笑)」
憧れ 「あの…大人しい牛が? どうしたんだろう・・・…」
牛も憧れアナウンサーも ビックリでした♪
正解は「寒締めホウレン草」でした