突然ですが、みなさんは普段、 豆を食べていますか?
街頭インタビュー(女性) 「食べないです!外食した時に健康を考えて 食べるくらいですね(20代)」 「ほとんど食べないですね。 売ってる場所もわからない(30代) 「納豆くらいしか食べないですね… 主人の母が煮たものを食べるくらい(40代)」 「今日も買って帰ろうかなと…(60代)」 「2週間に1~2回は食べます(60代)」 「食べますね!息子夫婦は豆類を あんまり食べていないね。料理しない。 今の若い人は食べないんでない(80代)」
北海道は大豆や小豆など、 日本一の生産量を誇る豆産地にもかかわらず、 豆の加工品購入量を見てみると 他府県に比べ、非常に少ない現状が!
こうした背景を打破すべく、 国内はもとより台湾にも豆を出荷し、 その魅力や加工技術を現地の人々へ伝える、 道内有数の産地があるんです!
今回のあぐり王国ネクストは、 海外からも注目を集める、 豆の名産地が取り組む豆腐作りに注目です。
憧れ 「北海道を代表する豆の産地、 十勝の本別町にやってきました」
森崎 「高品質な豆を生産している 豆の町っていうキャッチコピーがある町! 全国を代表する豆の町ですよね」
憧れ 「今日は本別町の豆を使った “豆腐づくり”を学びます」
森崎「豆腐は何からできますか?」
憧れ 「お豆腐は豆が命ですから!豆を…」
森崎 「豆は豆でも何豆からできてますか?」
憧れ「お豆を…お豆を…」
森崎「知らない!全然知らない」
憧れ「あぐりっこは知ってる?」
森崎 「知ってますよ~ 今日のあぐりっこは一人十勝の子だから! やっぱり詳しいじゃないでしょうか?」
森崎 「さあ、あぐりっこ。 豆腐は何から出来ていますか?」
あぐりっこ「大豆!」
憧れ 「おおおおお~何で知ってるの?」
さてここで十勝の豆生産について豆知識! 憧れ 「本別町を含む十勝エリアは とにかくお豆の一大産地です。 作付け面積がおよそ2万9千ヘクタール。 その中でおよそ8万5千トンのお豆を生産」
森崎 「日本全国で作っているお豆の 約半分が北海道!」
憧れ 「そのさらに半分が十勝で生産されているんです」
森崎「トシアキそんな場所に住んでるんだ!」
トシアキ 「何でこんな所でそんなにとれるのか わからない!」
森崎 「トシアキ! 十勝ってすごい場所だぞ!」
憧れ 「今日は本別町のお豆を使って 豆腐作りをしている、 面白い名前のグループに教えて頂きます」
憧れ 「豆ではりきる母さんの会!」
森崎 「豆ではりきる母さんの会!?」
あぐり一行はさっそく、 地元の加工品グループ、 「豆ではりきる母さんの会」が運営している 「本別まめ工房」へ-
素敵な笑顔で迎えてくれたのは、 加工品グループの代表を務める、山田富江さん。 豆腐作りについて、詳しく教えていただきます。
森崎「失礼ですけどおいくつですか?」
山田さん「72歳になります」
憧れ「うわーお元気!」
山田さん「2000年に立ち上げました」
森崎「17年ですね」
山田さん 「(年数を)勘定しやすいように。ははは」
そんなお母さんたちの豆腐作りを、 見せていただくことに-
憧れ「今日はよろしくお願いします」
森崎「はりきっていますか~?」
女性「はりきっていま~す!!」
豆腐作りはまず、 水に一晩浸した大豆をすり潰す、 「磨砕(まさい)」と呼ばれる作業から始まります。
山田さん「これがお豆です」
セレナ「キレイ!!」
山田さん 「青大豆と大袖振(おおそでふり)大豆です」
森崎「2種類あるんだ」
山田さん「これをすり潰します」
機械に入れると-
森崎「あっという間にすり潰される」
憧れ「ほんのり色がついてますよね」
森崎「青大豆の色が付いているよね」
続いて、ペースト状にすり潰された大豆を、 大きな釜のお湯で茹でる作業へ-
山田さん 「沸騰している時に大豆を入れます」
森崎「そのまま入れるんだ」
セレナもやってみます。
セレナ 「このままでも食べれちゃいそう!」
加熱する時間は、およそ20分。 沸騰を抑える差し水をしながら、 大豆が焦げないように、 ひたすらかき混ぜ続けます。
森崎「きめ細やかな泡になってきた!」
山田さん 「愛情を込めながら煮ていますから」
森崎 「そうですね。愛情を込めながら グツグツ煮込んでいますね!!」
加熱を終えた大豆は、 鍋からすくい上げて布の袋に入れ、 豆乳分離機で圧力をかける「しぼり」と 呼ばれる作業へ-
森崎 「これ全部手作業でやるの?大変」
トシアキもお手伝い。
トシアキ「意外と…重い!」
森崎「下から何かでてるぞ?」
セレナ「豆乳?」
山田さん「正解!豆乳です」
憧れ 「すっごくお豆のいい香り! ふあ~気持ち良い~♪」
山田さん 「湯気パックですから。ははは(笑)」
このあと、機械のほか手作業でもしっかり絞って、 豆腐作りに重要な「豆乳」が出来上がります! ここで、特別に“しぼりたての豆乳”を 試飲させていただくことに…
セレナ「サラッとしている!」
憧れ 「まろやかですね。後味がお豆の味する」
森崎 「ふんわりした豆の優しさが伝わりますね。 この豆乳で作るお豆腐なんだから さぞかしおいしいでしょうね~」
じゃじゃん、もんすけです! 豆の名産地「本別町」は、 豆腐の原料となる地元産の大豆や、 種類豊富な豆を使って、様々な加工品を作る、 “豆のまち”というのは知っていたかな? 昔に比べて、豆やその加工品の消費量は 減ってきているんだけど、 すごく栄養価に優れている食材なんだよね。
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「タンパク質が多く含まれる豆類の中でも 大豆は群を抜いてタンパク質が多い! “畑の肉”と言われる所以です。 なおかつ体内のコレステロール値を 下げる働きももっています。 現代人にとって生活習慣病予防に 大事な食材と言えます」
現代人に、とっても大切な栄養価が 詰まっている大豆!僕も沢山食べて、 生活習慣病の予防しなくっちゃ!
森崎「こちらが豆乳ですね。何度がいいの?」
山田さん「65~70℃ぐらい!!」
森崎 「この温度が合わせやすいんですね」
森崎 「豆腐にするために何か合わせるって 言ったよね。それがコレです!」
山田さん 「“にがり”です。塩の副産物です」
森崎 「これを合わせると豆腐になる」
憧れ 「じゃあ海水は“にがり”でできている?」
森崎「違います!」
憧れ「違う?違うの(笑)」
憧れ「うおおおお」
セレナ「浮いている!」
森崎「すっかり固まっている!」
憧れ 「さっき“にがり”を入れてかき混ぜましたが 勢いよく混ぜたらいけないんですか?」
山田さん 「木綿豆腐はにがりを静かにうつんですね。 おぼろ豆腐はにがりを勢いよくまわして その中にまわし入れて止めます」
豆乳を作るまでは同じ製法ですが、 “にがり”の加え方によって、 できあがる豆腐の種類も変わります。
豆乳をかき混ぜながら“にがり”を加えて固め、 そのままの状態で味わうものは「寄せ豆腐」、 または「おぼろ豆腐」となるのです。
豆乳に“にがり”を加えて固めたあとは、 布をひいた型枠に流し入れ、 重石をのせてしっかり水分を抜きます。
山田さん「開けてください」
森崎「うわ~固まっている!」
山田さん 「うまくいきました!今度は水にあけます」
あとは、水槽の中で豆腐を型から出して、 包丁で適度な大きさにカットします。
山田さん「はい♪できました!」
セレナ「やわらかい~♪」
トシアキ「豆の味が引き立っていて美味しい」
森崎 「うまい!口いっぱいに豆の風味が広がります。 塩もしょうゆも何もいらないね。 このまんま。お豆の味でとても美味しいです」
憧れ「すごく美味しい!なめらか♪」
ひとつひとつ手作りで、 地元産大豆の風味を活かした 本別まめ工房の豆腐。 豆ではりきる母さんたちが作る、 懐かしさと、温かみのある美味しさは、 多くの豆腐ファンを魅了しています。
■本別豆富 378円(税込)■ 販売先 道の駅ステラ☆ほんべつ 本別町観光情報センターアンテナショップ ※製造数が少ないため、数に限りがございます。
森崎 「完全に手作りじゃないですか。 大変じゃないですか?」
山田さん「そうですね…」
森崎 「受け継がなきゃいけないですよね?」
山田さん 「そうなんですね。でもなかなか… 後継者を育てるのは難しくて 私たちで出来る限り続けよう…と!」
JA本別町 吉田智彦さん 「本別町の豆づくりは 先人の知恵と伝統を引き継ぎ、 恵まれた自然条件や気候を利用し 輪作体系を守ることにより 良質な豆の生産を続けています。 JA本別町では現在台湾に豆を輸出してます。 台湾の現地に出向き、豆腐や油揚げの作り方を 伝えたこともあり、大豆の使用量は当初の 年間使用量5トンから20トン程度まで増えました。 肝心の生産地の北海道自体が 豆の消費が少ないので 道民が豆を食べて、美味しさを広げることが 大事だと思います」
海外からも注目される、 高品質で美味しい本別産の豆! 日本を代表する北海道の豆を、 もっともっと多くの人に知ってもらえたら、 うれしいよね~♪
憧れ 「本別町の大豆を使った料理をいただきましょう」
ということで、地元産の豆を使って、 豆ではりきる母さんの会のみなさんが 作ってくれたアイデアレシピを紹介!
お肉を一切使わない 「おからのミートスパゲッティ」と、 青大豆を香ばしく揚げた「カリカリ豆フライ」。 そして、大豆を燻製にした珍しい名産加工品、 「だいずくん」も一緒にいただきます! ※作り方はレシピコーナーへ※
■Mame Manma だいずくん 378円■ 販売先 道の駅ステラ☆ほんべつ 本別町観光情報センターアンテナショップ
豆のアイデアレシピと加工品。 果たして、その美味しさとは?
セラナ 「おからが入っているから トマトの味が引き立って美味しい」
森崎 「食べやすい。 肉感はないんだけどミートソースだね」
憧れ 「豆が肉の代わりになっていますね」
続いて、青大豆の「カリカリ豆フライ」も。
森崎「甘い!」
憧れ 「モチモチしていますね! デザート感覚でも食べられそうなくらい甘い」
トシアキ 「豆の味もして歯ごたえがあって美味しい」
森崎「そうだね。豆食べた感じがすごいね」
そして、大豆を燻製にした加工品「だいずくん」。 あぐりっこの反応は?
セレナの目がビックリマークに!!
セレナ 「香りがふわ~っと口の中に広がって 美味しいです」
さらに、生産者ならではのお手軽スイーツも! 山田さん「豆乳のスイーツを作ります!」
豆乳・砂糖・そして片栗粉だけで作る 「豆乳もち」。 ※作り方はレシピコーナーをご覧下さい。
さてそのお味は? 森崎 「おいしい!もちよりも モチモチしている!ふにふに!」
憧れ 「きな粉が香ばしくておいしいですね」
森崎 「豆の香りと味がするから どんどん子ども達に食べてほしいですね」
憧れ 「海外でも人気が出ている本別のお豆を どう思いますか?」
山田さん 「味の良さを知っていただいて 海外で使っていただいたと思うので 本別町の豆本来のおいしさを もっと知ってもらえるいい機会だと思います」 森崎 「これからも末永く続けて欲しいです」
山田さん「応援してください!」
みなさん、こんにちは! 今日は、素敵な道産ギフトがもらえる キャンペーンのお知らせだよ。
ホクレンPR誌GReen(グリーン)の ファンクラブ「ぐりんぐらん」は 入会すると産地訪問ツアーや料理講習会など 様々な活動を通じて 北海道農業の魅力を知ることができるよ。
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みんなで「ぐりんぐらん」のメンバーになって 北海道農業を応援しよう!ボクも入会したいな。
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。
正解は「豆苗」でした