近年、健康志向や食育の一環から、 市民農園や家庭菜園など、 自ら野菜を育てる人々が増えています。
こちらのデータを見ても、ここ5年で、 家庭菜園向けの野菜や果物の苗の市場規模は、 全国で18億円も拡大! 資材などもより便利になり、今こそ誰でも 気軽に始められるチャンスなんです!そこで…
今週のあぐり王国ネクストは、 シーズン到来!家庭菜園の基礎 「失敗しづらい土づくり」に注目です!
森結有花アナウンサー 「札幌市南区北の沢にやってきました」
森崎リーダー 「中心部から30分かからないで 札幌にもこんないい場所あるんだな~」
森 「今回のテーマは… 家庭菜園で失敗しづらい土づくり!」
リーダー「学びたかった!!」
森「ははは。声が大きいっ!」
リーダー 「いろいろ作っていますから。 ニンジン・トマト・大根・ピーマン・ カボチャ・ジャガイモ、ニンジン・トマト・ カボチャ・ジャガイモ・枝豆・キュウリ…」
森「ところどころ被りましたよね?」
リーダー 「あなたはどうなんですか? 家庭菜園に興味は…?」
森 「やってみたい!とは思うんですけど… すぐ枯らしちゃうんですよね。 小学校の時とかも 私の枝豆だけ枯れたりして…」
リーダー「家庭菜園の経験は?」
ユウリ「ない!」(即答)
アキコさん 「うーん憧れはあるんですけど… 私も枯らしちゃう女なので…」
リーダー「流行ってる~~」
リョウガ君も「(経験は)ないです」
タマキさん 「子どもがミニトマトが苦手なので 食育のためにベランダで始めたんですけど 食べてくれなかった…」
森 「こちらはNPOさっぽろ農学校倶楽部 という団体が管理する畑です。 土づくりについて教えて下さる 高橋さんです。宜しくお願いします」
リーダー 「なんて土づくり、くわしそうな方だっ!」
失敗しづらい土づくりを教えてくれるのは、 NPO法人「さっぽろ農学校倶楽部」の 高橋浩志さん。 都会の札幌で行う農業、 その魅力を伝える市民団体なんです!
高橋さん 「あああ~まず…残念でしたね」
リーダー 「ただただ感想を言われた!」
リーダー 「こちらに広がる畑は市民農園として あるのではなく 法人として借りている畑ということですか?」
高橋さん 「会員のみなさんが農業の知識を得たいとか 技術を知りたいというための研修農場です」
リーダー 「ここから人生第2ステージで 農家さんになっていったり??」
高橋さん 「そういう人も何人かいます。 ほとんど農業の経験ない人たちが 集まって勉強しています」
リーダー 「そうだったんですか。 それこそ 畑違いのお仕事ですね!」
森「うまいっ!」
リーダー 「金融と農業と…あの~森さん…」
リーダー 「たまにあるんだけど ものすごくべた褒めするの、 やめてくれないか!? 逆に寒いんだよなあ」
森「あははは」
リーダー「そうやって刺すと…」
高橋さん 「6.0度。ちょっと酸性に傾いてますね」
まずは、酸度を計測する機械で、 土の状態を知ることが大切です。
雨は酸性の値が高いと言われ、 土壌が酸性に傾きがちです。
酸性が強いまま作物を植えると、 根が傷み、植物が育ちにくくなるので、 酸性・中性・アルカリ性に分かれる酸度を、 多くの野菜が好む、中性から弱酸性に 近づける必要があります。 一体、どのように調整するのか…?
テーブルになにやら用意されました。
リーダー 「何でしょう?土じゃない」
高橋さん 「たい肥が三種類と、 それと苦土石灰(くどせっかい)があります。 これが中和剤みたいなものなんですね」 リーダー 「苦い土と書いて苦土石灰(くどせっかい)」
と話していると、森アナウンサーが…
なぜか顔をしかめっ面!!
リーダー 「どうして苦い顔をしているの?」
森 「苦そうだなあ~と思って…」
リーダー 「漢字のイメージだけで??(笑)」
アルカリ性の炭酸カルシウムである 「苦土石灰(くどせっかい)」は、 酸性土壌を中性に近づけてくれます。 粉状よりも、粒状のものだと、 初心者でもまきやすいんです。
ユウリ「なんかビー玉みたいな感じ」
高橋さん 「どのくらいまくか?ですが 1㎡あたり100gくらいです。 その時にたい肥も一緒にまいてすき込む!」
石灰と共に欠かせないのが「たい肥」。 そもそも「たい肥」とは、 落ち葉などの有機物を微生物の力で分解し 発酵させたもの。 石灰と一緒にすき込むことで、 土をやわらかくし、 保水性や排水性にすぐれた、 バランスの良い土にしてくれるんです。
高橋さん 「バークたい肥は木くずです」
牛ふんたい肥の臭いをかいでみると… ユウリ「そんなに匂いはしない!」
リーダー「生ゴミたい肥って?」
高橋さん 「これは私達は学校給食に トウモロコシやカボチャを 提供しているんですけど… 調理するときにクズでますよね。 カボチャの種だとかキャベツの芯… そういうものを集めてたい肥にしてます」
においを嗅いでみると… タマキさん 「土の香りがします。 生ゴミと言われなかったら普通の土のにおい」
高橋さん 「もう少し良いネーミングをつけたらいい…」
石灰とたい肥の理想的な散布量は、 1平方メートルにつき、 石灰がおよそ100グラム、 たい肥がおよそ2キロ。 この畑の場合、 石灰1.2キロ、たい肥24キロを目安に、 ムラがないよう畑全体に まんべんなくまいていきます!
リーダー 「24キロって言ったらユウリ何キロ?」
ユウリ「24kg」
リーダー 「ピッタリだ!ユウリでもいいですか?」
では石灰とたい肥をまいていきましょう。
高橋さん 「さ~~って。こんな風に」
腰を入れてスコップに乗せた石灰を 遠くに広がるようにまきます。
あぐり一行「おおおお~」
高橋さん 「これは10年選手じゃないと なかなかできないです!」
リョウガ君がやってみます。
ザバーン
ちょっと固まっていますが…
高橋さん「上手上手!」
リーダー 「いいんですか? できてるじゃないですか」
高橋さん 「大きいスコップだから 大変かもしれない…」
ユウリ君やってみますが 体重も軽いせいか全く歯が立ちません!!
ユウリ「あれ?ヤバイ…」
大人もやってみますが…
タマキさん 「結構入らない…軽いのかな?私」
リーダー 「いやそんなことはない…」
森「失礼!!」
アキコさん 「初めてやりました!楽しい! みんなでやると楽しい♪」
リーダー「いまのところね!」
はあ~はあ~はあ~
リーダー「だいぶやったな」 みんな疲れ切ってる…
森「どうでしたか?やってみて」
タマキさん 「すごくやりたかったので満足です!」
アキコさん 「子供が小学校に行くと 親子でふれあう機会も少なくなるので…」
リーダー 「今はまだいいですけど これからどんどんなくなりますよ! ねっタマキさん」
タマキさん 「今のうちに楽しんでください! 思い出すと泣きそうになる!」
あらあら。土起こしでチームの一体感も でてきたようですね。
土起こしの次は、野菜の生長に欠かせない、 「肥料」の役割について教えていただきます。
高橋さん 「化成肥料は岩や鉱石など 無機質のものから作った肥料です。 有機肥料は動植物の残さなどから 作った肥料です」
高橋さん 「買いに行くと、こうした数字が並んでいます」
リーダー 「まずこの数字見たことあります?」
あぐり親子「ない!」
リーダー 「12-16-12。引き算ですか?」
肥料袋に書かれた3つの数字。 果たして、この数字が意味することとは?
高橋さん 「作物の三大栄養素って 聞いた事あると思いますけど…」
みなさんポカ~~~ン。
リーダー 「ない!と思いますねえ~」
リーダー 「体操の審査員みたいですね。 10-10-10!8-8-8!」
森 「確かに! うまい事言いますね」
リーダー 「のどかだ… この土の香りと鳥の声…」
森「そして畑を耕す親子」
リーダー「のどかだあ~」
じゃじゃんっもんすけです! 自分達で野菜を育てる家庭菜園。 お庭がない、マンションなどの 集合住宅でも挑戦したい方へ、 さっぽろ農学校倶楽部の小林さんが、 ベランダ菜園での失敗しづらい土づくりを 教えてくれるよ!
小林秀雄さん 「どういう風に苗を育てるかというと まずはプランターを用意します。 葉物野菜なら15~20センチくらい。 トマト・ピーマンなどは根を張るので 25~30センチくらいのプランターです。 水はけを良くするために、 底に軽石を2割ほど敷き詰めます。 培養土といって肥料などが入ったものがあり 8割ほど入れます。これを使うと便利です」
ベランダの手すりが壁の場合、 影にならない場所に置くか、 台の上に置いたり、 陽が当たるように工夫しよう!
手すりが格子の場合でも、 なるべく内側に置いて、 風で落下しないよう注意が必要だよ。
苗が育ってきたら、 支柱を立てて生長をサポートしてあげてね。
土を起こし、肥料をまき終え、 最後に種よりも簡単に育てられる 「苗選び」について教えていただきます!
リーダー 「森さん何の苗かわかります?」
森「全然分からない!」
ユウリ「1つだけ分かる!」
皆さんは、どの苗が、 何の野菜かわかりますか?
せ~~のっ 「トマト」「ミニトマト」
高橋さん「正解です!」
森「じゃあ次、自信ある人?」
ユウリ「ハイッ!」
ユウリ「シソ?」
高橋さん「残念です…」
正解は、キュウリの苗! ギザギザした葉が特徴的。 紫色の茎をした苗はナスの苗。 そして葉がたくさん付いた苗は ピーマンの苗。 それぞれ、家庭菜園で人気の高い野菜ですが、 いい苗を見分けるポイントとは?
高橋さん 「高さのわりに茎が太い!ガッチリしてること。 葉っぱが大きく色が濃い!」
じゃあ復習していきましょう。
リーダー 「はじっこから行くよ。せ~の」 あぐり一行 「ナス……????」
リーダー 「もう忘れたのかっ!」
最低気温が10度以上になれば 植え付けのサイン! 北海道では「マルチング」と呼ばれる、 土をフィルムで覆い、 地温を上げて生育を促進することが多く、 雑草防止や土の乾燥予防など 様々な効果があります。
そして、植え付けの時にはこんな注意点も…。
これまで経験していなかった、 家庭菜園の基礎「土づくり」。 今回の体験を通じて、 あぐりっこ親子が感じたことは?
リョウガ 「ミニトマトを家で作っている時は ほとんど手伝いしてなかったけど 今日色々学んだことで ちょっと手伝ってみたいなあと思った」
アキコさん 「とりあえず… 雑草抜きを主人に頑張ってもらって!」
収録から数日後…。 ユウリ君・アキコさん親子のご自宅に 伺ってみると…? 手付かずだったはずの庭に、 家庭菜園のスペースが!
アキコさん 「主人と一緒に作りました。 重い腰が上がらずに毎年いたので楽しみ」 習った通りに、石灰とたい肥を蒔いて土起こし! 家族で仲良く楽しそう!
アキコさん 「今までになかった時間なので 2人にとっても勉強になるし そういう家族の時間が持てるのは すばらしい事だと思います」
友里くんの弟の千紘(チヒロ)君 「お水がんばります♪」
----------------------------------- 5月6日のクイズ 「春にも収穫される、 洞爺湖町の野菜は何だったかな?」
正解は「ゴボウ」でした