佐々木 「こんにちは~あぐり王国です!」
森崎 「寒いですね~! みんな寒くても頑張れる~!」
あぐりっこ 「やれま~す」
佐々木 「今回は訓子府町にやってきました」
森崎 「以前あぐり王国でもやって来ました」
森崎 「思い出すなあ~ 玉ネギの広い畑があって、 視野が全部玉ネギ畑なの!」
2008年10月11日に放送されました。
お米や小麦など様々な農作物の新しい 品種開発に取り組んでいる農業王国・北海道。 その北海道で今「男爵」「メークイン」に続けと、 じゃがいもの新品種が生産されているのです。
佐々木 「みなさん、こちらの映像見てください!」
パソコンに映し出された映像とは…
♪スノーマーチ 雪の町 スノーマーチ じゃがじゃがで DO~ ♪
森崎 「なんか歌ってるよ??陽気だなあ~ んんん?? スノーマーチ??」
森崎 「みんな知ってる??」
あぐりっこ 「知らない!」
北見市のお隣・訓子府町。 ここで力を入れているのが、 ジャガイモの新品種スノーマーチなんです。
今回はこの「スノーマーチ」をお勉強です。
まずは冒頭で流れたスノーマーチの曲。 この曲のナゾを解きに、 とある場所にやってきたあぐり一行。 すると… ♪スノーマーチ ゆきの~ま~ち~ スノーマーチ じゃがじゃがで DO~ ♪
森崎 「あれ?(聞こえる)」
藤尾 「入ってみましょうか!」
さて扉を開いてみると-
♪スノーマーチ ゆきの~ま~ち~♪
なんとあぐりっこより小さい ちびっ子達が歌っていました!
森崎 「みなんさん、どのような人達ですか??」
実はこの子たちは…
「ポテトキッズです!」
藤尾「ポテトキッズ?」
地元のジャガイモ生産者の子供達、 ポテトキッズが歌う「スノーマーチの歌」。 一体どうして、 このような歌が作られたのでしょう?
きたみらい馬鈴薯振興会 南 博敏会長 「スノーマーチというジャガイモを 全国の皆さんに知っていただきたい! 食べる・見るというは一般的なので 『耳』から聞いて知ってもらおうと スノーマーチの曲を作りました」
森崎 「確かに耳からもう離れないですね」
というコトでみんなで一緒に歌ってみました
♪スノーマーチ じゃがじゃがで DO~ スノーマーチ HEY お待ち~ ♪
国内生産量の8割! ジャガイモの一大産地・北海道で、 2大ブランドとして君臨する品種が 『男爵』と『メークイン』。 そんな中、スノーマーチは 平成22年から栽培がはじまった、 ニューフェイスなのです。
佐々木 「では改めて南さんに スノーマーチについて教えてもらいましょう」
藤尾 「どっちかって言うと… 船に乗っていてほしいですね!」
森崎 「さあ三種類のジャガイモがありますよ」
南さん 「うちで作っている品種です。 みんな良く知っている『男爵』。 コロッケやサラダの原料になる『さやか』。 そして今話題の『スノーマーチ』」
森崎 「甘いんですか?」
南さん(自信を持って…) 「甘いです!」
南さん 「男爵はどちらかと言うと芽が深い! スノーマーチは芽が浅いでしょ」
ヒカル君 「ホントだ。芽があまりない」
南さん 「そしたらお母さん方が料理するときに ゴミが少ないでしょ」
森崎 「そうそう意外に大変なんですよね~」
ヒカル君 「完ぺき!完ぺき!」
南さん 「嬉しい!!」
では3つの品種を食べ比べしてみましょう。
まずは北海道の代名詞『男爵』を試食。
あぐりっこ 「ホクホクしている」 森崎 「さすが男爵だ。おいしいね」
お次は『さやか』を試食。
アリサちゃん 「サラッとしていて食べやすい」
さあいよいよ主役のスノーマーチ! 割ってみると…
ヒカル君「白い!」 藤尾「断面がキレイ」
森崎 「しかも皮が剥きやすい…」
スルスルッと皮が簡単にむけていきます。
ユウト君 「甘い…」
ヒカル君 「なめらかでモチモチしている。 潤いもあって…」
南さん「感動しちゃう!」
藤尾 「おいおい~ジャガイモの感想に うるおいを使う小学生って初めて出合った!」
南さん 「地元から全国に発信しようと 関東・関西、遠くは四国まで行って まずジャガイモを見てもらって 食べてもらうという活動もしています! 食べたことがない食感が味わえるということで すごく喜んでいただきましたよ。 煮物にも最適ですしオールラウンドプレーヤー どんな料理にも使える味です!」
佐々木 「心強いですね~スノーマーチは!」
訓子府町がチカラを入れる、 ジャガイモの新品種「スノーマーチ」。 では農産物などの品種や加工特性を研究している 中央農業試験場の加藤淳さんに教えて頂きます。
加藤さん 「スノーマーチは7年前に 北海道立総合研究機構の北見農業試験場で 新しく開発した品種です。 新しい品種ができるのには 10年以上かかるんです」
あぐりっこ「10年も~~~!」
森崎 「そうか…常にポンポン実験結果が 出てくる訳では無いですもんね」
加藤さん 「失敗したら全部ダメになる!」
森崎 「だからスノーマーチは 10年に1度の逸材だあ~」
加藤さん 「スノーマーチは土壌病害という病気に対して 抵抗力を持つように品種改良されています。 病気に強い元気な子なんです」
■土壌病害とは… 土壌中にいる特定のカビや細菌などの 病原体が増加し作物が病気になること。
農作物は同じ品種を育て続けると、 病気にかかりやすくなったりすることがあります。 そこで新しい品種を導入して、 従来の品種と共に栽培することで、 必要な収穫量を保つのです。
加藤さん 「もう1つ特徴があります。農協さんでも 研究中なんですが雪中貯蔵をやっています」 森崎 「雪の中でギュっと冷やすことで甘くなる!」
加藤さん 「それが男爵やメークインも甘くなりますが スノーマーチはもっと甘くなるんです。 甘さの上がり方が急激に高まるんです」
森崎 「北海道にむいてますね」
森崎 「ただ北海道のジャガイモと言えば 男爵・メークインが二大巨塔じゃないですか」
加藤さん 「そこなんです。 男爵もメークインも 100年以上前の品種なんです。 食べても美味しいですし、 名前が根強く浸透しているおかげで 新しい品種が30以上でてきていても なかなか皆さんに知れ渡らないんです。 我々はもっと皆さんに知ってもらおうと 東京の銀座に行って有名なシェフの方に スノーマーチを調理してもらってます。 またデンプンの含量が光センサーを使って 分けることができるんです。 それで分けたらどれくらい調理の仕方や おいしさに違いが出るのか? という事も調べています」
じゃーん、もんすけです。 みんな「食クラスター」って聞いた事ある? これは北海道やJA北海道中央会、 北海道経済連合会などが中心となって 北海道の食に関する産業を 色んな業種の企業や団体が連携して 「オール北海道」で盛り上げて行こう という取り組みのこと。
ブドウなどの房という意味のクラスター。 いろんな立場の人の力を結集するという イメージなんです。
その食クラスターの活動で、 去年11月、加藤先生がスノーマーチを 東京銀座で行なわれたイベントでPRしてきました。
加藤さん 「スノーマーチは芽が浅いので 皮がむきやすい。肉色が真っ白。 調理した後に褐変・黒変が起きない。 デンプン含有量は男爵より高い! なので煮くずれがしない。口に残らない」
首都圏のシェフ達にスノーマーチなど まだあまり知られていない 北海道の食材を知ってもらい、 メニューに使ってもらおうというのが狙い。
シェフたちの感想 「男爵・メークインの両方の良い部分を もっているということで 使いがってが良いと思いました」 「評価的に高いです。トップクラスです」
まだ生産量が少なく北見地区以外では 手に入りにくいスノーマーチだけど、 こうした「オール北海道」の取り組みで PRすることで生産量も知名度も 上がっていってほしいよね。
森崎 「もうこれ…行っちゃうかもしれないですね」
加藤さん 「行っちゃうかも!」
森崎 「第3のイモ~~!」
次は「JAきたみらい訓子府馬鈴薯集出荷施設」を見学。 北見や訓子府で収穫されたジャガイモは、 どのように出荷されるのでしょうか?
規格分けではハイテクマシンが活躍していました!
森崎 「ジャガイモがいっぱい流れている~」
あぐりっこ「すご~い」
ヒカル君 「ジャガイモが落ちていく~」
藤尾 「途中でジャガイモが落ちてるね」
JAきたみらい 織田英人さん 「1分間で約3000個流れていますが 大きさによって選別されている状況です」
森崎 「適した大きさのときに落ちるんですか?」
織田さん 「そうです!」
森崎 「1秒に50個だよ!」
藤尾 「1秒間に50個だよ!」
織田さん 「そこにあるカメラであるモノを調べています」
藤尾 「これがカメラ?」
選別ラインの上部に設置されたカメラ。
森崎 「本当に空洞があるか試してみましょう」
チェックされたジャガイモを切ってみましょう。
ザクッ!
あぐりっこ「わあ~空洞がある~~」
見事に空洞がありました!
しかし、あぐりっこには素朴な疑問が…
ヒカル君 「こんなちょっとの空洞ではじかれちゃうの…?」
ユウト君 「食べられそうだよ」
織田さん 「痛んでいないのでコロッケとか 加工用として使用しています」
森崎 「機械が入ったことで高品質のおイモだけを 出荷することができるようになった!」
織田さん 「消費者の方々に安心して良質なジャガイモを 出すことが可能になりました」
調べたところ100パーセント・パーフェクト! 高品質のヒミツはこんな所にあったんですね!
生産者直伝のスノーマーチ料理を いただきました。 教えくれたのは下田裕美子さんです。
※詳しい内容はレシピコーナーへ! ピザやサラダ・すいとんなど… あまりの美味しさにあぐりっこ名言連発!
下田さん 「芽が浅いので皮がむきやすい! 火の通りが早いので忙しくても料理できます。 しかもむいて置いといても茶色く変色しない。 前の日にむいといて袋に入れて 次の日、白いまま使えるんですよ」
森崎「それは楽ですよね~」
みなさんもスノーマーチを食べてみてね~
さてここからはオマケ!
スノーマーチの特徴を教えてくれた南さんが ステキなジャガイモを紹介してくれました。
南さん 「みんなに変わったジャガイモを見せますね。 良いかな?ビックリしないでよ!」
ジャーン
ヒカル君 「けどこれも売ってほしいな。珍しい」
森崎 「バレンタインデーにどうぞ♪」
佐々木 「今すぐCMができそう!」