煮豆に適しているといわれる「金時豆」 高級な豆として知られる「白花豆」 様々な加工品に姿を変える「大豆」 最近注目の「黒大豆」 そして和菓子には欠かせない「小豆」 様々な豆がありますが、 皆さん最近豆食べていますか?
インタビュー 「家ではあまり…」 「時々納豆を食べるぐらいです」 「お正月に黒豆を調理するぐらいです」 「たまに買ってサラダとかにすることはある… 好んで買ったりしていません」
そんなのもったいな~い! 今年は豆が熱いんです!
佐々木 「今日のテーマは豆です。 今年2016年は- International Year of Pulses! (インターナショナル イヤー オブ パルシズ) 国連が定めた国際豆年なんです!」
2016年の今年は国連が定めた国際豆年。 ‘豆は体にいいよ!’ ‘豆の栽培は環境との折り合いが付きやすいよ’ ‘豆は安定的に生産できる’という事を再認識して、 アピールしていこう!という豆に熱い年なんです。
森崎 「地球全体が豆!豆!豆 って する年なんだあ~」
藤尾「そうなんだあ」
森崎 「日本でも豆の歴史は古いんですよ。 弥生時代から食べられている穀物でして 五穀(ごこく・五つの主要な穀物)の1つとして 日本書紀や古事記にも書かれている 重要な穀物だったんですよ… 豆知識でした」
佐々木「豆だけにね!」
しかし街の人に聞いてみると 手間がかかる。食べ方を知らない! という声が多く聞かれました。 ということで今回は 豆の魅力を再発見! 豆を美味しく食べるための30分です。
さて今回一緒に学んでくれるあぐりっこ親子は 高橋沙季(小5)ちゃんと母の真理さん。 竹内愛紗(小5)ちゃんと母の恭子さんです。
森崎 「どういう豆なら食べてますか?」
真理さん「納豆!」
恭子 「甘納豆とかアイサが好きなのでたまに買います」
アイサ「弟とよく取り合いになります」
森崎「甘納豆を?へえ~」
森崎 「豆が体に良いことは分かっているんですが… (調理が)大変でレパートリーが分からない。 そうじゃないですか?お母さん方!」
恭子さん「はい!その通りです」
真理さん「本当にそうです!」
佐々木 「豆を美味しく食べるには 下準備が必要! ということで今回は金時豆を使って 下準備を教えてもらいます」
青山さん 「まず水煮の状態を作らなければならない! まずは水で戻すところから始めましょう」
水で戻す! ほとんどの豆に共通している方法を紹介します。
青山さん 「水は常温でも良いですけど ちょっと早くした時はぬるま湯でもいいです。 ただ60℃以下のぬるま湯にしないとダメです。 だいたい8時間という表記されていますが 1日水につけても大丈夫です」
森崎「10時間寝ちゃっても大丈夫?」
青山さん「そうですね!」
【金時豆の水煮】 金時豆(乾燥)100g、水500cc
豆は水分をほとんど含んでいないので 中まで十分水をl含ませる事が重要です。 8時間浸けたものがこちら… サキ「大きくなった」
アイサ「水分含んでいるから柔らかい」
青山さん「ここから茹でていきます」
青山さん「今日は圧力鍋を使います」
時短するには圧力鍋が最適!
青山さん 「さきほど戻した豆を戻し汁ごと 豆を圧力鍋に入れます。 火を入れて沸くまでフタをしないで!」
アイサ「色がきれい…」
サキ「雪の上に撒きたい!色水!」
この状態で塩や砂糖など調味料を 入れてしまうと、 豆が柔らかくならないので 必ず水だけで煮ましょう!
沸騰してくるとアクができます 。 このアクを取ったら…
ピピピ…
1分経ちましたら火を止めます。
火を止めたら 安全弁が下がるまで 置いておきます。 時間はだいたい15分ほど… 少しずつ圧力を抜いていくんです。
ではでは次の行程までの時間は 豆のパワーについて知っていこう!!
天使大学看護栄養学部 荒川義人教授 「昔から大豆は畑の肉と言われてきて タンパク質が豊富であることは知られているが 実は他の豆もタンパク質は豊富ですし 栄養価も非常に高いんです。 食物繊維やビタミンB群も多く 含まれていますし 様々な成分を持っているのが豆なんです」
さらに漢方の世界でも 豆のパワーは発揮されている
上村漢薬堂 代表取締役 田中惠子さん 「豆は漢方では煎じエキスの仲間として使いますが 利尿・解毒といった目的で使います。 小豆は胃腸の弱い方の 利尿作用として使います。 とくに二日酔いの後やむくんで困る…という時、 温かくして飲むと早く排出され解毒できます。 緑豆(りょくず)は夏場の暑い時に 煎じて飲むと夏の暑さが取れて 利尿され体の熱を冷ましてくれる。 なた豆は腎臓に良い豆として使われます」
栄養価が高いだけじゃなく、 薬としてのパワーも秘めている豆。 世界には1万8千種類もの品種があると 言われています!
と豆について知ったところで そろそろ次の工程へ-
青山さん 「今は鍋に圧力はかかっていません。 これでロックを外して開けます」
アイサ 「うわ~豆っぽくなった!」
サキ「食べたい!」
佐々木 「味付けは一切していませんから 水と豆だけですね」
青山さん 「ここまでしておくと冷凍保存できます。 もどせる時に大量にもどして あとは小分けにして保存しておく!」
森崎「いいですよね」
青山さん 「さきほどの煮汁ごと使っていきます!」
豆の約5倍の水分量で戻し、 水煮にしておくと そのままの水分量で作れます。
材料はこちら。 砂糖の入れ方にポイントが!
<材料> ●金時豆(乾燥)100g、水500ccで煮た金時豆 ●砂糖150g、●塩 小さじ1/2
青山さん 「まず1/3入れます。 3分くらい弱火で煮て糖分を豆に回します」
3分経ったら分量の3分の1の砂糖を加える。 そしてまた3分経ったら残りの砂糖を加えます。
さて金時豆の甘煮完成までもう少しですよ!
青山さん 「ここに塩をいれます。 甘いだけだと味にしまりがないので!」
これで火を止めたら完成。 水煮からは10分でできちゃいます。 煮豆は冷めるときに味が染み込んで行くので じっくり冷ましましょう!! しかし…
アイサ「食べていい?」
青山さん「はい!」
藤尾 「アイサもリーダーっぽくなり始めた… 冷えたときに1番美味しい時に食べようよ…」
アイサ「え~今がいい…」
アイサ「私も今食べたい!」
藤尾 「サキまで…! もう食べよう!」
ということで出来たての煮豆を食べてみると-
アイサは目がビックリに!
恭子さん 「歯ごたえがちゃんとあって でも中はふっくら柔らかくておいしいです」
サキ「溶けそう…」
出来たては煮豆の食感を楽しめますが、 やはり甘みが馴染むのは冷めてから!
アイサ「染み込んでる!」
森崎 「中まで美味しくなってるね~染みてる」
青山さん 「冷ます時間も料理に入れておくと さらに美味しい料理ができますよ」
アイサ 「さっき(冷ます前)と全然違う!」
森崎「どうですかこれまでの行程…」
青山さん 「簡単にできるプリン!」
アイサ「うわ~♪」
アイサちゃんプリンが大大大好きだったみたい。 もう手をパチパチして大喜びですよ。
※詳しい豆のアレンジ料理は レシピコーナーをご覧ください。 プリンからかき揚げ、おにぎりやトーストなど 驚きのメニューがいっぱいです!
まずは大豆のかき揚げからいただきます!
真理さん 「豆がホクホクしていて ゴボウやニンジンの食感が すごく美味しいです」
佐々木 「豆だけ他の野菜と食感が違うので 良いアクセントになっていますね!」
青山さん 「油を通すとホクホク感が出ます」
続いては青山さんオリジナル。 冷凍のミックスビーンズを使ったおにぎり。 隠し味にポイントが!
森崎「うまいなあ~」
青山さん 「塩コンブと梅干を刻んだものを 入れてます」
森崎「梅と豆は合うね」
サキ 「飽きないで美味しく食べられる!」
恭子さん 「ボリュームも出てお腹に溜まりそう!」
佐々木 「食べ応えありそうですよね」
豆を使った絶品料理は まだまだあるんです。 一同驚愕の美味しさ! 金時豆のバタートースト。
藤尾 「うまい!めっちゃうまい! バターの風味と豆がすごく合う」
森崎「豆とバター最高!」
アイサ「おいしい~~」
恭子さん 「見た目より食べたときの方が 相性の良さを感じました」
森崎「すんごいおいしい」
藤尾「これはビックリした」
森崎 「これねえ~ 一斤食べたい!」
佐々木 「こうやって食べるとスイーツ的な感覚でも いただけますよね」
最後は土鍋で作ったプリン!
袋からスプーンですくって 小皿に盛っていただきますよ。
アイサ 「美味しい~♪クリーミーな感じが 豆の甘さとすごく合っていて まろやかでおいしいです」
藤尾「優しいなあ」
佐々木 「豆が入ることによって 他の食感も活きてきますね」
青山さん 「噛みごたえのある豆が入ることで さらにプリンの柔らかさを感じますね」
佐々木 「ごはんにもおかずにも パンにもスイーツにも合います」
青山さん 「固定概念にとらわれずに 色々なものに入れてみると おいしくなると思います。 豆は1回料理のコツを覚えると 楽しくいなってきます! それこそ趣味のように 煮豆を作るようになりますよ!」
みんな大爆笑!
もんすけの週刊あぐりニュース。 今日は地域と農業について考える イベントのお知らせだよ~!
今月27日(土)に TKPガーデンシティ アパホテル札幌で 【農と学びの連携を考えるフォーラム2016 ~芽生えた絆を子どもへ~】が開かれるよ。
このイベントは、 これからの農業に対する理解を 深めてもうらうためのもの。
「芽生えた絆を子どもへ」をテーマに、 JA青年部で取り組んでいる 「農村ホームステイ」の発表や、 地域の未来についての パネルディスカッションが行われるよ。
参加費は無料、定員は先着150名で、 電話かメールで事前申し込みしてね! 食育などに興味のある人は、 ぜひ早めのご応募を!
以上もんすけの週間刊あぐりニュースでした!
【農と学びの連携を考えるフォーラム2016 ~芽生えた絆を子どもへ~】
日時:2月27日(土)13:00~16:00 場所:TKPガーデンシティ アパホテル札幌 2階「エメラルド」 札幌市中央区南2西7-10-1 問い合わせ: 農と学びの連携を考える フォーラム2016実行委員会 事務局:ノースプロダクション(担当・加藤) 電話:0120-764-670 メール:event@north-production.co.jp
実はこんなカワイイハプニングが…
青山さんが調理中に…
ぐう~~~
森崎 「すっごいお腹が空いたんですね」
佐々木 「甘い香りがしたら ぐるぐるぐるぐるって…」
森崎「正直な体ですねえ~」