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2011年11月26日(土) | ♯170 水田で収穫された米はどこに?編
2011年11月26日(土) | 振動・風・磁石?これで○○を除去!
2011年11月26日(土) | 自然にも主婦にも優しい無洗米
>>

2011年11月19日(土) |  雇用も支える…てん菜に感謝!

森崎
「工場見学させてもらいました。
 いやあ~楽しかったな」

あぐりっこ「うん!」

澤田さん
「これはうちで作っている商品です」

澤田さん
「ビートのカスの生パルプを固めたものが
 ペレット。
 家畜の飼料として販売しています」

森崎
「牛のエサになるんですね。
 砂糖を搾りきった後のてん菜も
 ムダにせず!」

森崎
「町にこのような工場があるのは
 どんな意味がありますか?」

澤田さん
「ここで働いているのはほぼ300人。
 この地域にこの町に工場があるということは
 ある程度、雇用面・経済面で
 貢献できているのかなと思います」

森崎
「スゴク大切な場所ですよね」

ミウ君
「暑かったり寒かったり…
 スゴク苦労して作っているんだと思って
 砂糖は大事に食べたいと思った」
森崎
北海道の農産物に感謝を込めて、
 農産物を作っている人・加工してくれる人に
 感謝を込めて、
 食べる物に向き合ってほしいです」
こんにちは
週刊あぐりニュースの時間です。
まずは今年も収穫に感謝~! 
みんなで大地の恵みに感謝する
イベントのお知らせです!
(ものすごいテンション!)

来週11月23日(祝)に行われる
「第30回めむろ収穫感謝祭」。
芽室町内の農業関係者が中心となって
その年の収穫と消費者に感謝するイベントで、
いろいろな催し物が盛りだくさんなんです。

記念すべき30回目の今回は、
未来めむろ牛の焼肉を来場者に無料配布! 
そして豚汁・シチューまで無料配布しちゃうんです。

さらに地元で採れたじゃがいも・ゴボウ・
玉ネギなどの販売はもちろん、
十勝芽室産ばれいしょ「マチルダ」の
詰め放題も行います。

そして女性部や青年部各支部が出展する
屋台も充実。
中央西支部きんぴらごぼうや
豚肉を挟んだタコスなどがあるそうです。

会場内では大型の遊具設置やゲームも行う予定。
家族みんなで楽しめるイベントですね。


《第30回めむろ収穫感謝祭》
日時:11/23(水・祝)9:40~14:30
会場:JAめむろ本部事務所敷地内 
住所:芽室町西4条南1丁目1-9
問合せ:第30回めむろ収穫感謝祭 
    実行委員会事務局 
電話:0155-62-2313

続いては、
東日本大震災の被災地の子どもたちに
「元気」を届けよう!という話題です。

先月北広島市の「くるるの杜」で
行なわれた稲刈り体験。
子どもたちが収穫したこの「もち米」が、
メッセージと一緒に東日本大震災で
被災した子どもたちに
贈られたことをご存知でしょうか?

JAグループ北海道と、北海道教育大学、
北海道フットボールクラブ、北海道教育委員会が
10月1日に連携協定を締結して
被災地の子どもたちに「元気」を届けようと
合同で行なっている
「頑張れ東北 元気米プロジェクト」。
今回はもち米のほか、
じゃがいも100キロが贈られました。
もち米は宮城県石巻市渡波
(わたのは)の小学校で餅つきをして、
おしる粉として振る舞われたそうです。

今回の活動を機にプロジェクトでは
地域や学校での交流事業を
増やしきたいということです。

北海道の子どもたちからのエールも一緒に
届いたのではないでしょうか。
以上、週刊あぐりニュースでした。


2011年11月12日(土) |  ♯168 南富良野町ポテトチップ工場に注目!編

佐々木
「こんにちは!あぐり王国です!
 今日は実は“呼ばれて”いるんです…」

森崎
「“呼ばれて”いる??何?」

と遠くから男性の声
「こんにちは~~!」

河野
「なんか低い声が聞こえてきましたよ」

 

広場にいたのはJAふらの青年部の方々。

JAふらの青年部
カレー作って待ってました!
 おいで!おいで!

な~んと大きい鍋にカレーを作って
お迎えしてくれました!

ではカレー鍋をオープン!

一斉に「うわ~~」

河野
具材でっかっ!イモ丸ごと!?」 

JAふらの青年部
南富良野支部 支部長 大竹秀明さん
「このカレーの中に南富良野の特産の野菜
 入っているんです!」

森崎
イモニンジン玉ネギ全部…南富良野!
 なんぷカレーですね!
 南富良野のこと“なんぷ”って言うんだよ」

やってきたのは南富良野。
おいしい農産物がいっぱいの農業天国!

大竹さん
「南富良野の特産の野菜を知ってもらいたくて
 カレーを用意しました!
 ごはんは富良野のお米を使ってます」

河野
「なんでも取れちゃうんですね~」

さてお味は?

ハヤト君
「すごく野菜のうま味も出ていて…
 おいしいカレーだと思います!」

大竹さん
「じゃがいもは100個ぐらい入ってます」
 
佐々木
「100個??」

森崎
「100個入れたんですか?
 じゃあオレ30個ぐらい食っていいな」

富良野周辺はイモ・玉ネギ・ニンジン・お米、
てん菜・小麦・ソバ等
など、
多種様々な農産物が育てられる環境なのです。

森崎
「富良野ってなんかカレーのイメージありますよね」

大竹さん
富良野・美瑛カレー街道といって
 カレーを使った町おこしをしてます!」

じゃーん もんすけです。
富良野や美瑛周辺の地域では
ご当地カレーで町おこしを進めています。

その名も”富良野・美瑛カレー街道ネットワーク”

富良野オムカレーや美瑛カレーうどんなど
それぞれの地域で地元の農産物や特産品を使って
工夫を凝らしたカレーを提供しています。

ちなみに南富良野のメニューは
エゾシカ肉のカツが乗った”エゾカツカレー”。 
高タンパクで低カロリー!
観光客はもちろん地元の皆さんにも
人気なんだって~~~

《南富良野エゾカツカレー撮影協力》
■なんぷてい
 住所:南富良野町幾寅966


2011年11月12日(土) |  加工用ジャガイモの貯蔵庫に潜入

ここ南富良野ではさまざまな加工製品も
充実しています。

佐々木
「コチラは地元のJAふらので出している
 加工製品の数々です!
 野菜をおいしく食べてもらおうと加工製品にして
 付加価値をアップしているんですね」

佐々木
「この中でも特に最近注目を集めているのが
 コチラなんです」

ジャーン!それはポテトチップス~~!

河野「みんな好き?」

あぐりっこ「すき~~」

佐々木
「2年前から原料になるジャガイモの生産が
 スゴク盛んになっているんです!」

ということで向かったのは
2年前に完成した
こちらの工場「シレラ富良野」。
安全安心な地元のジャガイモを使って
ポテトチップスを製造しています。

まずは原料の貯蔵庫を見学-

シレラ富良野 副工場長
及川真也さん
「ここが今年収穫されたジャガイモが
 保管されている倉庫です」

巨大な扉の前に立つあぐり一行。

では貯蔵庫の扉を開けてみると…

一斉に「うわ~~~」

河野「スゴイ!」

森崎「スゴイ量だあ~」

コウタ君にジャガイモが入った
コンテナの前に立ってもらいました。

森崎
「人が立つと余計にこのスゴさがわかる」

河野
「上にもズラ~~っと並んでいる…」

ジャガイモの量を上から見てみると-

サヤカちゃん「ギッシリ…」

ジャガイモは
“生食用”“デンプンの原料用”“加工用”
用途によって大きく3つに分類されます。

こちらには加工用がドッサリ!
冬の間もポテトチップスを製造するための
大切な貯蔵庫なのです。

河野
「ほな計算させてもらってよろしいでっか?
 イモ…でっけどね、
 全部で何個あるかっちゅう話なんですけどね…
 
 “1つのコンテナに” 10,000個×
 “この部屋にコンテナが”  600基×
 “この部屋と同じものが”    6室…

 ということで…出ました」

河野
3,600万でました!
 36000000個ジャガイモでんがな~~」

2011年11月12日(土) |  たったの40分!ポテトチップス工場へ-

さてさてポテトチップス1袋ですが
製品になるまでには
どのくらいの時間がかかるのでしょうか?

シレラ富良野 及川さん
「このジャガイモが工場の中で
 40分でポテトチップスになります!」

森崎「たった40分で??速っ!」

本日できたてのポテトチップスを
ご用意いただきました…

河野
「ちょっと温かいなって感じる?」

コウタ君「温かい!」

森崎「ウソ~~」

河野「若干、若干あるでしょ?」

河野
「アツアツじゃないけど…ハヤトどう?」

ハヤト君
「若干だけど…(温かさ)ある

ポテトチップスの製造工程。
まずは原料となるジャガイモを洗浄。
機械の中でブラシをかけ
キレイに泥を落としてピカピカに!

そしてお次の工程へ-

森崎
「皮をむいたジャガイモがゴロゴロ
 転がっていますが、こちらの工程は?」

及川さん
「ここでは不適合なモノを取り除いたり
 大きさを揃えてカットする作業をしています」

クルクル回転することによって裏も表も
まんべんなく傷みなどがないか
みることができます。

サイズを調整したり
緑になった部分はカットします。

森崎
「キレイでおいしいポテトチップスになれよって
 気持ちになりますね~」

及川さん
「みなさんそういう気持ちで作業しています」

河野
「みなさんスゴイスピードでやっている!
 動きにムダがない!
こうして選定されたジャガイモは、
薄くスライスします。
そして油で揚げるフライヤーへ。
180℃の油で3分たつと…
見慣れたあの姿に!!

森崎
「震えているぞ~チップス!!」

180℃の油からでてきたので
まだ100℃ぐらいのあります。

森崎「まだ冷めてないんだあ~」

あぐりっこ「温か~い!」

河野
「食べちゃいたいぐらいの
 魅力がありますけど…
 ダメですよね?

及川さん
「ダメです!」


2011年11月12日(土) |  厳しいチェックを通って…ポテチ完成!
この後、異物を取り除く専用の機械を通過。
超高速で1枚ずつ測定します。

森崎
「ポテチが飛んでる!」

河野「フライングポテチ!」

佐々木
「スキーのジャンプみたいな感じ!」

機械の後は人間の目。
揚がり具合や傷み、形などを厳しくチェック。

森崎
「こういうモノは製品にならないんだって!」

及川さん
「“コゲ”ですね」

チェックを経たポテトチップスは
エレベーターのような機械に乗って
2階へ運ばれていきます。

及川さん
「2階で味付けの工程をしています」

2階ではポテトチップスを
回転させながら均一に味付け。
その後、1袋分の内容量を計量して、
1階で袋に詰めるのです。

及川さん
「2階にあがったポテトチップスが降りてきて
 袋に入ります!」

河野
「だから味付け2階でやって…
 落としてきた方が楽ですもんね!」

外装のチェックを行いながら、段ボールへ。
こうして日本全国へ製品が送られているのです。

さて出来立てのポテトチップスは温かい?

河野
「これ温かいわ!」

コウタ君
「うん!さっきの“若干”より温かい!

ハヤト君
「ホントだ!
 もう“若干”じゃない!


2011年11月12日(土) |  大地のチカラで美味しくなる!

さあ出来立てのポテトチップスを
いただいてみましょう!

森崎
「(袋を開けて)におい嗅いで!」

ハヤト君
「イイにおい!」

及川さんも-
「最高ですね!」

お皿にもってみましょう!

森崎
「美しい~ね~」

ではいただきま~す!

森崎「たまんね~」

河野「おいしい!」

1日に36万袋もの製品を製造できる
大規模工場があることで、
原料を作る生産者の安全安心への意識も向上。
さらに地元の雇用を創出し
地域経済を活性化するなど、
生産者はもちろん地元の皆さんが工場へ
愛着を持っているのです。

サヤカちゃん
「作っている人の工夫とかみてきたから
 いつも食べているより
 おいしく感じました」

富良野の魅力タップリ、
生産者直伝お料理いただきます!

教えていただくのはJAふらの女性部、
岩永かずえさん、千葉美紀さん、磯野信子さん。

詳しい作り方はレシピコーナーを
ご覧くださいね!

地元食材をふんだんに使ったお料理を堪能!
ニンジンが苦手なあぐりっこも大絶賛でした…

森崎
「全部野菜のチカラよ!
 南富良野の大地のチカラなのよ

河野「なんでオネエになるのよ…

富良野の美味しい農産物と加工食品を提供!
それがフラノ・マルシェ内にある、
JAふらの直売所
“ファーマーズマーケット オガール”。
こちらでは旬の野菜や果物を販売しています。

さらに地元食材を使った加工食品もいっぱい!
なかでも大人気なのが地元ブランドのこちら!
なんとココでしか買えない、
幻のポテトチップスなんだって!

■フラノ・マルシェ
 住所:富良野市幸町13-1
 電話:0167-22-1001
 営業時間:午前10時~午後7時まで
 WEBからも一部購入できます!
 (http://shop.furanomarche.jp/)

こんにちは週刊あぐりニュースです。
今日は「農業や田舎暮らしに興味がある」
という人へのお知らせです。

来週の土曜日、札幌市白石区の
「札幌コンベンションセンター」で
「新・農業人フェア2011」が開催されます。

農業に役立つ情報が満載なのはもちろん、
家族で楽しめる農畜産物の直売会や
ステージイベントもあります。
来場者やブースを訪問した方に
「牛乳」や「お米」などの
プレゼントもあるそうです。
入場は無料で入退場も自由ですので、
お気軽にお出かけになってみては
いかがでしょうか?
以上、週刊あぐりNEWSでした。
それでは また来週!

《新・農業人フェア2011》
日時)11月19日(土)10:30~16:00
場所)札幌コンベンションセンター
   (白石区東札幌6条1丁目)

お問い合わせは-
■財団法人北海道農業開発公社
 北海道農業担い手育成センター
 電話)0570-044-055
 ※詳しくは「新・農業人フェア2011」のHPへ!


2011年11月05日(土) |  ♯167 北海道に急増するエゾシカの実態 編

(小声で…)
こんばんは、あぐり王国です。
今回やってきたのは十勝の本別町。
実はある生き物に会いにきたのです。

森崎
「みんな見える?探して!」

佐々木
「いるんじゃない?」

河野
「いるいるいる!」

あぐり一行が闇夜に目を凝らし、
ジッと見ているもの。
それは… 

エゾシカ!

時刻は夜の7時。
町に近いパークゴルフ場や、
ビート畑に出没していたんです。
ほんの30分ほどの撮影で
20頭ものエゾシカに遭遇しました。

森崎
「カエデ…本物のシカだよ」

カエデ
「本物のシカだね」

道民はエゾシカに包囲されている?
過去最高!
65万頭
にも膨れ上がった野生のエゾシカ
多発する事故、そして農業被害。
様々な問題と解決策を今回は勉強します。

森崎
「エゾシカを学ぼう~!!
 みんな気合入ってるなあ~」

河野
「勉強できそうだなあ~」

森崎
「やる気満々だね。
 今日はしっかりノートにとって、
 ちゃんと考えて欲しい事があるんだ。
 しっかり学ぼうね」
今回は先生をお招きしています。
エゾシカの専門家
酪農大学の伊吾田宏正先生。
エゾシカの生態に詳しく、
適正管理の必要性を説いています。
酪農学園大学 環境共生学類
伊吾田 宏正先生
「エゾシカや野生動物を専門に
 調査しています」
まずはエゾシカの基礎知識。
現在は道内ほぼ全域に生息。
オスには立派な角が生え春には自然に落ちます。
大きなものだと体重150キロにもなる
草食動物なんです。

2011年11月05日(土) |  身近なエゾシカ問題を考えよう!

さてココで1つ質問です。
「アーバンディアー」って知ってますか?

森崎
「なんかマンションの名前みたい」

伊吾田先生
アーバンとは都市という意味なので
 都市部に出てくるシカのことを
 《アーバンディアー》と言います。
 最近増えているんですね…」

ここで1枚の写真を見せてくれました。

伊吾田先生
「これは交通事故で大けがをしているシカです。
 場所は札幌市内です!」

一斉に「ええ~札幌??」

この写真が撮影された場所は…
なんと札幌ドームの近くなんです。

森崎
「国道36号線なんですか」

伊吾田先生「そうです」

河野
「あそこってシカいるんですか?」

森崎
「あそこらは“羊が丘”だよね」

伊吾田先生
「今は《シカが丘》って呼ばれています」

去年のアーバンディア―による事故は30件。
今年はもっと増えているんです。
シカの問題はこれだけじゃなく…

伊吾田先生
「エゾシカ問題の1つは-
 シカがたくさんいるので植物を食べて
 森が荒れてしまうことです
伊吾田先生
「冬に食べモノが少なくなって
 木の皮を食べるのですが
 シカの数が多いと食べられる木が増えます」
伊吾田先生
「木の皮を一周食べてしまうと
 その木は枯れてしまいます。
 たくさんのシカがたくさんの木を食べると
 森が荒れてしまうんです」
さらに希少な高山植物が
食い荒らされるという被害も出ています。
増えすぎたエゾシカは、
本来エサではないものも
食べていかなければならないのです。

他にも列車や自動車との事故も
増加の一途をたどっています。
さらに農産物の被害も多く、
なんと驚きの被害額なんです。

伊吾田先生
「なんと全道で被害が年間50億円

森崎
「年間50億円??
 せっかく出来かがった作物が
 ほんとは意図していないモノに
 食べられてしまうっていうのは…
 かなり深刻な問題ですよね

ここで先生からクイズです。

伊吾田先生
「北海道の東部には何頭のシカがいるでしょうか」

モエリちゃん
「100頭?」

トキオ君「3000頭」
ユウマ君「5000頭」
カエデちゃん「6000頭」
モエリちゃん「やっぱり7000頭」

さて実際の数は-


2011年11月05日(土) |  エゾシカ被害を実際に見てみる…

伊吾田先生
「北海道東半分で25万頭!

あぐりっこ「ええ~~(とメモ取る)」

伊吾田先生
「残りの西半分にもソレと同じか…
 もっといるかもしれないと…」

森崎
「ということはまだ調査できていない?」

伊吾田先生
「そうなんですね」 

赤い点はエゾシカの生息が確認された地域。
道東に多くいたエゾシカは2002年には、
ほぼ北海道全域で確認できるまでに増えました。

なんと今では全道に65万頭もいると
言われています。

なぜこんなにエゾシカが増えてしまったのか?
いくつか理由が考えられます。

伊吾田先生
「1つはハンターが
 絶滅危惧種と言われてます。
 ボクの年齢(39歳)だと超若手!
 一般的なハンターの世界の若手は50・60代。
 もともとは(天敵の)オオカミが
 北海道にいましたが
 絶滅してしまったのも理由です」

森崎
「ハンターもシカには天敵ですもんね。
 このハンターとオオカミ両方が
 少なくなったから
 エゾシカが減らない!」

さらに近年は大雪が減っているため、
冬でも餌に困らなくなりました。
エゾシカにとってはとても住みやすいのです。

伊吾田先生
「しかも増えるもう1つの背景として
 繁殖力が非常に高い!
 シカは2歳になると毎年1頭産み続けます。
 妊娠率が100%です。
 増加率を考えると4~5年で倍増する!
 という恐るべき繁殖力です」

さてここまで話を真剣に聞いてきたあぐりっこ。
どうしたらこの問題、解決できるかな?

ユウマ君
「もうちょっと減らす工夫をしたほうが良いと思う。
 外国とかからハンターを呼んで…」

佐々木
「日本人の力だけじゃなくてね…」

伊吾田先生
「いい視点だと思います!
 いいアイデアです

森崎
「“ゴルゴ13”的な人をよんでね!」

ほかのあぐりっこからも
『このままでは大変』
『何とかしないと』という意見が出てきました。

実は今回訪れている十勝の本別町は
エゾシカによる被害が深刻な町。
シカ対策に手を焼いているという
山田さんの畑にお邪魔しました。

河野
「シカはどの辺に住んでいるのですか?」

山田裕実さん
「コノ山の中に住んでますよたくさん!
 今朝もいましたよ」

山田さん
「ココにはシカがいっぱいいます。
 (人がいなくなると)出てきて悪さをします。
 小麦を食べたり… 
 春の収穫時期になると(小麦の)穂を食べる!」

森崎
「大変ですね…
 ちなみにネットがあるんですが…」

山田さん
「シカが入らないようにネットを張ってるんです。
 2メートルの高さがあるんですよ。
 しかしこのネットをシカは
 飛び越えます!

森崎
「はっ?うそでしょ?

山田さん
「2~3日前にも飛び越えるのを見てます!」

河野
「しかも畑を全部囲っていませんか?」

山田さん
「ぐるっと囲っています。全部で500m

森崎
「え~500m!!」


2011年11月05日(土) |  被害の深刻さを目の当たりに…どうする!

山田さん
「今回は国の補助事業で支給されたモノを
 自分達で張ったんです」

森崎
「国から支給されたけど…
 設置するのは自分でやってくださいってコト?
 設置するのだってお金かかりますよね」

山田さん
「重いし…設置するお金は自分でもちます。
 自腹です!」

ガックリ肩を落とす森崎と河野
ええ~(ガックリ)ゆるくないですね」

山田さん
これを毎年やっているんです

金属で出来た頑丈な網のほか、
ナイロン製のネットや電気を流し
シカが近づかないようにするものなど
数種類の防護柵を駆使して、
作物を守っているんです。

しかし設置したネットで侵入を防げても
破れたネットは使えなくなってしまい、
また買って張り直さなければなりません。

その経費はほとんどが自己負担です。

こちらは春先、畑に落ちていたオスのツノ。

河野シカよりも体格のよい
150キロのオスシカが走ってきたら…

あぐりっこ「こわいこわい!」

また牛用コーンは芯ごと食べています。

森崎
「どれくらいの被害があったんですか?」

山田さん
「去年は予想収穫量の半分以下ですね。
 キレイに無いです」

森崎
「半分も持っていかれたら
 牛さんの食べるの無くなったんじゃないですか」

山田さん
「だからデントコーンの実を買って
 牛に食べさせています」

森崎
「作っているのにヨソから買ったの…」

山田さん
「いやあ~憎らしいねえ

涼子さん
「ホントどうしたらイイんでしょうね?」

エゾシカによる農業被害を
目の当たりにしたあぐりっこ。
まずはノートにまとめて、伊吾田先生に報告。

モエリちゃん
「シカは2mくらいの柵を
 ジャンプして越えるって聞いてビックリした」

先ほど伺った奥仙美里(オクセンピリ)地区では
ほとんどの畑に「シカよけの柵」が
張られていましたが、実は今、
東部の山沿いを中心に、
この防護柵が張り巡らされているんです。

伊吾田先生
「シカに包囲されていると思っていいです」

森崎
「ちょっと普通じゃないですね」

ユウマ君
「柵とかもらうけど農家さんが自腹で
 設置しなければいけないから
 お金もイッパイかかるからシカは困るな~」

伊吾田先生
「シカの数が少なければ被害が小さくなるので
 少なくすることが1番大事なんです。
 そこでみんなが出来るコトとして
 《シカ肉》をおいしく食べるコトも 
 僕達が協力できるコトだと思います。
 海外では高級な食材としておいしく食べてます。
 なので新しい食材としてもっともっと食べる」

ちょっと意外かもしれませんが
エゾシカを「森の幸」としていただくことが
問題解決の最大のポイント。
ヨーロッパでは「ジビエ」といって、
野生生物の肉を食べる文化があるんです。
北海道でもその食文化を盛り上げて行くことが重要。

伊吾田先生
「シカ肉を食べられるようになるには
 流通の体制をシッカリ取るのが重要で、
 シカ肉の処理施設が増えればイイと思います」




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