二週連続企画 ≪ミルク王国・中標津町で酪農を学ぶ≫ 取材日2日目の朝。
あぐりっこの部屋を覗いてみると…
スタッフ「朝だよ~起きた?」 レン・ミズキ「…(寝起きでボオ~)」
さあ今日は体力勝負。 体を使って美味しいミルクの秘密を学ぼう… なんだけど準備できた!?
森崎 「北海道の絶景≪開陽台≫にやって来ました」
佐々木 「こちらは放牧地になっていまして 遠くに牛さんが見えているんですよ。 標高が270メートルありまして 大パノラマが広がっています」
札幌からおよそ380キロ。 中標津町で酪農を学んでいるあぐりっこ。 昨日学んだことについて絵日記で発表!
早川可奈子(カナコ)ちゃん 小6 「今日は草地更新の様子をみました。 最初見た時は黄色と黒の境目が はっきりしていました。 でも草地更新をしている時 6台もの機械でやっていたので 大変だなあって思いました」
太田瑞貴(ミズキ)君 小6 「最初に見た時はふつうのパンだと 思いました。パンのことを 教えてもらったらジャガイモだと わかりました。ふつうのパンとは ちがいます。燃えるくらいうまい!」
松下紘己永(ヒイナ)ちゃん 小6 「今日はあぐりで中標津町のいろいろな 所にいきました。その中でも TMRセンターが印象に残りました。 タイヤがたくさんブルーシートの上に のっていて大きかったし 牛の大事なごはんをバランス良く 作っていると聞いたからです。 他にもすごく勉強になったことが たくさんあって嬉しかったです」 シンクル蓮(レン)君 小5 「初めて牛をさわった。 最初は少しこわかったけど なれたらかわいかった。 名前はアンジェリカと名づけた」
貴重な経験がいい思い出になったみたい。 さて今日はハードだぞ。 準備はいいか~
森崎「じょじょじょ?」
藤尾「じぇじぇじぇ…ね!」
森崎 「あれっ?いつもと衣装が違うぞ」
佐々木 「バッチリな装備で今日行うのは “ランチウェイ”を歩きます」
ランチウェイって何?? 仕掛け人である酪農家の 佐伯雅視さんに聞いてみよう
佐伯さん 「“ランチ” というのは 大きい牧場って意味です」
森崎 「美味しいお昼ご飯を食べながら(歩く) そういう道があるんだと思った」
佐伯さん 「R とLの違いですね」
森崎「じゃあウェイは…道! 」
佐伯さん 「そこを歩く!71.4キロメートル」
森崎 「な・な…71.4キロメートル」
佐伯さん「隣町まで行けちゃいます」
「ランチウェイ」とは イギリスが発祥と言われる 「フットパス」をヒントに 佐伯さんらマチの有志が作ったもの。 北根室ランチウェイは6つのステージ、 およそ71キロのコース。
道の途中には摩周湖を望むポイントや 森の中の温泉などがあり、 北根室の自然を満喫できます。
佐伯さん 「今年で8年目になるんですけど 人間って基本的に歩くってのが大事! 歩いてるときに色々な発想やアイディア、 悩みだとかを思いついたり 考え直したり出来るんですよ。 歩いて頂いて 世の中の事や町の事や家族のことを 考え直してもらいたいなと思って!」
佐々木 「今日我々が体験するのは 第2ステージです」
スタートはマチの名所・開陽台。 途中、山道や壮大な牧草地を歩く 起伏に富んだルートです。 道のりは約10キロ!
佐伯さん 「山の道もみんな誰かが 作っている道なので 通らせてもらうときは 感謝の気持ちを持って 歩いて頂くとありがたいです」
森崎「わかりました!」
牛・建物・機械には触らない。 野生動物や木々などの植物を傷つけないなど 注意事項を守りながら楽しみましょう!
佐伯さん 「じゃあ“いってらっしゃい”」
森崎 「佐伯さん行かないの? 僕らだけで大丈夫ですか?」
佐伯さん「大丈夫です!」
ということで…
森崎 「みんなでランチウェイ完歩するぞっ」
一同「いえ~~い」
しかし、そんな天気ごと楽しめるのが ランチウェイ!
森崎「牛がワ~~って動いてる!」
レン「水飲んでいるんじゃない?」
藤尾「いきますよ~!」
笑顔で記念撮影♪ まだまだ余裕!
牧場にかかる橋を渡り歩き続けます。
期待に胸が膨らみすぎて、 リーダー思わず…
森崎 「(ものすごい低音で~♪) おしえて~アルプの森の木よ~♪ ヨーロヨヒョヨヒョヨ…」 (こ…こわい…)
さてこの余裕がいつまで続くのか…
開陽台を降りたあぐり一行。 いよいよ本格的な道に入っていきます。
森崎「森コースに突入するよ」
先ほどの開けた道とは異なり 鬱蒼と茂った山道…
藤尾「すげ~」
森崎「全然違うね!ほんと気持ち良い!」
佐々木「天然の森林浴」
数分間歩いていくと…
森崎「川だ~スゴイコースだね!」
佐々木「みんな気をつけてよ~」
川を発見して冒険心が くすぐられたあぐりっこ! すぐに川に駆け寄ります。
レン「すんごく冷たい!」 カナコ「つめた~~い!」
レン「小魚とかいるかも…」
ゆっくり石を渡って向こう岸へ!
その後も セミの抜け殻や本物も発見!
森崎 「そして…これがマンパスでしょうか? リュックを持っている人のマークがある」
道中いたるところにある「マンパス」。 家畜は通さず人間だけが通るためのゲート。
マンパスは色々な形があります。 これも「ランチウェイ」を楽しむ アトラクションの1つ!
森崎「さあマンパスを越えまして…」
ヒイナ「イエ~イ!」
セミの大合唱に背を押されながら 小道を抜けていくと…そこには…
森崎「もう近いね…牧草地!」
突然視界が広がった先には 牧草地の大パノラマが!
藤尾「すごいね!」
目の前に広がる牧草地帯に大感動。 しかし、みなさんお気づきですか? 牧草地帯が坂になっている事を!
実は、第2ステージで一番の難所 ‘心臓破りの坂’が すでに始まっていたんです…
藤尾「息切れしてきましたよ~」
森崎 「登ってるね… ハッハッハッ(なぜか笑いが…) 山道だな~!はあ~」
森崎「大丈夫か?みんな?」
藤尾「はあ~はあ~」
森崎「一歩一歩大事にな!」
藤尾「登山ですね!」
佐々木「キツイ…」
森崎「これは急だわ」
想定外の上り坂! あぐりメンバーの体力と気力を どんどん奪っていきます。
やっと坂道を登り終えて一休み。
はあ~はあ~はあ~
出演者もスタッフも息が切れ切れ…
森崎 「いや~登るわっ! つまり牛の牧場もこうした斜面なんだ。 結構な運動になる!牛にとっても」
ミズキ「思ったよりキツかった…」
さあ水分補給もOK!再びスタート!
すると先ほどの鬱蒼とした山道から 凛とした木々がそびえる回廊のような 道に変化していきました。 この林は北海道遺産でもある 「根釧(こんせん)台地の格子状防風林」。
なんと宇宙からも発見できるほど 広範囲にカラマツを植え人間や牛を 霧や吹雪から守ってきた林なんです。
再び休憩ポイント。
カーンカーン
クマよけのベルを鳴らします。
森崎「これでクマ出てこない!」
さてココからの道はまさに アドベンチャー!
山道を下っては…
木をくぐりながら
また下って、
そして、また上るの繰り返し! 途中ぬかるみに足を取られたり、 蝶々が帽子にとまったり…
ハプニングやサプライズ、 大自然を満喫していると…
森崎「ひらけた~!」
あぐりっこ 「うわ~ヤッタ!」「ヤッホ~~」
森崎「スゴイきれいだ中標津!」
森崎 「それにしても佐伯さんに 物申したい…嘘つき!! 全然ランチウェイじゃない! マウンテンウェイでしょ!」
チームとして団結力が強まるくらい 表情豊かなランチウェイ。 あぐりっこにも最高の体験です。
じゃ~ん、もんすけです! ミルク王国中標津町の雄大さを 体感しているあぐりっこ。 実はこの町の酪農の歴史を学ぶため、 中標津町郷土館に伺っていました。
お話を伺うのは名越成夫さんです。
佐々木「これ何だかわかる?」
レン「ミルク入れるタンク!」
名越さん 「これは“輸送缶”。 背中に背負って会社まで運んだ。 数が多くなるとソリ。 馬が引っ張っていた!」
佐々木 「牛乳を運ぶために馬も一緒に 働いていたんですね」
名越さん 「畑が荒地で木が立っていて 牛が飼えない… 一頭牛を飼うとなると相当な 牧草地を作らなくてはならなかった…」
名越さんが酪農を始めたのは1938年(昭和13)。 牧草地帯などまだなく、辺りは森。 そこを開墾して牧草地を作っていったのです。 中標津町で酪農が盛んになったのは戦後。 外国からの機械の導入で一気に 広がったと言います。
それではランチウェイに戻りましょう!
いざ牧草地へ! 藤尾 「本当に牧場の中をお邪魔するんだ」
森崎 「いよいよ牛の近くを通るね」
マンパスをくぐり抜け 牛さんを間近に感じながら歩きます!
札幌ドーム15個分もの 広い牧草地がある松岡牧場。 120頭の牛が飼育されています。 ランチウェイで通ることが出来る牧場は 全て酪農家さんのご好意で コースに組まれているんです。
カナコ「牛さんカワイイ!」
ヒイナ「なんか酪農家になった気分!」
森崎「まさにランチウェイだね」
広い牧草地を満喫しようとした その時…
佐々木「シカ シカ シカ!」 森崎「野生のシカ」 藤尾「親子や!シカファミリー」 カナコ「メッチャ跳ねてる!」
シカだけじゃない! 佐々木「あっキツネじゃない?」 森崎「今度キツネ」 レン「すげえ~」 藤尾「キツネキツネすげ~」
あぐり一同、 大自然にお邪魔しているんだと 実感した瞬間でした。
ゴールはまだまだ! 林と牧草地を仕切るマンパスを抜けたら、 見たことのない景色が広がっていました!
森崎 「うわ~気持ちいい! これランチウェイの醍醐味じゃない!」
レン「いいね!」
カナコ 「足がすっごい濡れました。 けど草地を歩けることは あまりないので良かったです!」
藤尾「中標津いいぞ~」
さてさて歩いていくと 牛さんのお出迎え。
森崎「どうも!お邪魔します!」 レン「こんにちは!」
たどり着いたのは沖牧場。 この先ちょっと危ない「仕掛け」が 用意されていました…その仕掛けとは?
レン 「くぐって!って書いてる。 バラ線をくぐって通行ください」
森崎「低いな~このバラ線」
佐々木「大人にはつらいなあ」
いざ潜ろうとすると レンが引っかかってしまいました…
しか~しバラ線を潜り抜けたら、 最終ポイントに到着。
ここからはラストスパートです。
森崎 「いよいよ最後の佐伯牧場さんです」
あぐりっこ「おおお~」
目の前には青々とした ただただひろ~い牧草地が広がります。
さあ歩こう!
藤尾「ほっかいど~ナカシベツ!」 (なぜか叫びたくなる…)
シャカシャカシャカ…
少し濡れた草をしっかり踏みしめながら 一歩一歩前に進みます。
藤尾「いいね!草の匂いと土の匂い」 レン「いいね!」
後ろを振り返ってみると…
佐々木 「向こうの木あるでしょ。 その奥から来たんだよ」
あぐりっこ「うわ~~」
森崎 「振り返るとスゴイ… 気持ちいいところを通ってきたんだなあ」
小さな虫や野生の動物、 そして そこに佇む多くの植物。 様々な命によって成り立つ大自然。
雄大な草地の中で牛たちは 解放感で満たされお腹も満たされ 過ごしているようでした。
さあゴールが見えました。
森崎 「いたんじゃないかな?佐伯さ~ん!」
駆け寄るあぐりっこ!
イエ~イ イエ~イ 佐伯さんとハイタッチ!
やった~ゴールです!
森崎「みんなお疲れ~」
自然と拍手がわき、 笑顔があふれます。 それと同時にゴールした安堵感からか ドッと疲れが出てきました。 しゃがみ込むあぐりっこ…
しかし最後までリタイアする人なく、 みんなで歩ききりました。お疲れ様~
それでは、 頑張ったご褒美として…
佐伯牧場内にある『レストラン牧舎』で カレーライスをいただきました。
もうみんな良い顔で 食べる食べる…
藤尾 「五臓六腑に染み渡るって こういう事ですね」
森崎「一番楽しかったのは何?」
カナコ「マンパスかな!」
森崎 「マンパスが見えたら急いだもんね!」
ミズキ 「初めて草地とか牧草の種類がわかって 勉強になった!」
レン 「牛乳を飲むときは牛もそうだけど 牛の前に(人が苦労していることが) たくさんあるから感謝したい!」
森崎 「中標津の牛乳を飲んだ時に感じた さわやかな爽快感。 あれはフワッと開けた牧草地!」
佐々木 「今回は体力勝負のあぐり王国でした」 森崎「たま~にやりましょう!」 ≪北根室ランチウェイ問い合わせ≫ ランチウェイ事務局 電話:0153-73-7151
こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。 新鮮な農産物が盛り沢山な 直売会のお知らせです。
明日9月8日(日)、 苫小牧市の「道の駅ウトナイ湖」で 日胆(にったん)地区農協青年部協議会の 「農産物直売会」が開かれます。
これは胆振日高の各JAが一同に集まり、 各地で生産した農産物を知ってもらうための イベントです。 平取産のトマトや門別産の軟白ネギをはじめ、 各地自慢の農産物を格安で購入できます。 詳しくは道の駅ウトナイ湖まで お問い合わせください。
会場では500円以上ご購入の方に、 地元の農産物などが当たる 抽選会も開かれます。胆振日高地区の 旬の味を堪能してみてはいかがでしょうか?
以上週刊あぐりニュースでした。