JAたいせつエリアで、 今年もはじまったコメ作り企画! 第1弾となった前回は、 コメ作りで最も大切と言われる 『育苗(いくびょう)』を見学しました。
さらに田んぼ作りの1つ 『荒くり』と呼ばれる作業を クワを使った手作業で挑戦しました。
重い土とクワに悪戦苦闘しながら、 田んぼ作りの大変さを実感したあぐりっこ。 そして今回、一同が挑戦するのは…?
佐々木「大雪の山々もキレイです!」
森崎「いや~すげっ!」
佐々木 「山々の前には美しい水田も広がっています」
佐々木「前回は河野さんでした」
森崎 「前回は残念ながら綺麗な山が見られなかった」
藤尾 「は~河野の時は見られなかった… どうも藤尾です!」
佐々木 「前回あぐりっこは手作業で頑張りました。 では呼んでみましょう」
森崎「何をしたか覚えてる?」
あぐりっこ「(即答)荒くり~!」
佐々木 「前回は水を張った田んぼで 水と土と空気を混ぜる という作業を手作業でやりました」
佐々木「今日は何かな?」
あぐりっこ「田植え!」
森崎「どうかな?荒くり第2弾かもよ~」
佐々木 「では今日も頑張っていきましょう!」
あぐりっこ「お~~!」
あぐり一同「高橋さ~~ん」
お米生産者 高橋雄二さん 「は~い待ってましたよ!」
前回、育苗と田んぼ作りについて 教えて頂いた高橋さん。 苗の生育も順調に進み、 今は田植え作業で大忙しのようです。
※前回と比べて真っ黒に日焼けしてます!
さてハウスの中をのぞいてみると…
森崎「どうなっている?」
あぐりっこ「何もない!」「なくなってる!」
森崎 「どれだけハウスの中で苗が伸びた?って 言いたかったんだけど…」
あぐりっこ「ない…」
佐々木 「前回は苗がビッシリとありましたが…」
高橋さん「実はもう田植えをしました」
森崎「もう田んぼに植えたんだ!」
残念ながら前回見学した苗の成長は 確認できませんでしたが、 これからまさに田んぼへ植える という苗を見せて頂きました。
前回の苗に比べてみると…
マナト「伸びている!」
森崎「茂ったねえ~」
高橋さん 「前回はまだ葉っぱも細くて 寂しかったと思うんですけど…」
佐々木「隙間なくビッシリ!」
佐々木 「苗を育てるために水やりを 毎日欠かさずやっていたんですよね」
およそ1ヶ月間、 温度と水の管理をしながら 大切に育てられたお米の苗。
田んぼへ移植する為に 苗の根を土から切り離す作業 『根切り』を行います。
※根を切ることで水田用の新しい根が 張っていくんですよ~
森崎 「実は私…根切り作業が大好きなんです!」
高橋さん「そうですか!じゃあ是非!」
森崎 「みんなコレ気持ちがいいんだよ~ このトレーを自分で引き揚げます」
ビリビリビリビリ…
森崎「うわ~~~気持ちいい!」
ミチルもやってみます。
ビリビリビリ…
森崎「どう?」
ミチル 「結構重いんだけど けど気持ちいいです!」
根切りした苗をカゴに入れていきます。
高橋さん 「1カゴに4枚入りますので はがして入れてください」
田植え直前の根は、 およそ20センチも地中に伸びています。 その元気な苗の根を土から切り離して、 専用のカゴに入れてトラックへ。 意外と大変な作業ですが、 全員で体験させてもらいました。
高橋さん「およそ100枚(積み込みます)」
あぐりっこ「ええっ!」
森崎「100枚あるの?」
佐々木「想像以上に多いですね」
アミ「結構体力を使うな…」
佐々木「重たいでしょ?」
あぐりっこ「…」
森崎「みんな頑張れ~」
快調なペースで作業を進める一同。 残りわずかとなったところで、 あぐりっこがラストスパート!
カゴを持ってトラックに積み込みます。 (実はかなり重いんです!)
森崎「すごい!すごい!」
もうみんなお手伝いしたくてたまりません。
森崎 「みんなで積み込みました!」
佐々木「100カゴ積みました~!」
森崎「すご~い」
ミチル 「100枚積んだにしては早いね!」
森崎 「早かったな!あれ?マナト?」
マナト「ちょっと腰が…」
森崎「腰が痛い?」
マナト「はい…」
森崎「汗かいて大変だったか?」
ミチル 「明日手が筋肉痛になりそう… こうやって手を曲げたら痛い!」
佐々木 「でも作業はこれだけじゃないから! これからですよ!」
森崎 「田植えという戦いの前になんですが… のどかだねえ~鳥が飛んでいる姿がね… 水田に映っているのよ~」
佐々木 「さて“荒くり”作業を終えましたが 今はどういう状態の田んぼですか?」
高橋さん 「“しろかき”という作業をしまして ボコボコだった田んぼをキレイに 平(たいら)にしました」
森崎「スタンバイOK状態」
藤尾「ホテルなららベッドメイキングがビシッ!」
高橋さん 「シーツにシワがないぐらいです!」
佐々木 「これで田植えの準備バッチリですが…」
高橋さん 「今回は(機械ではなくて)みんなに 手植えをやってもらいたいと思います」
まずは高橋さんに手植えのお手本を 見せて頂きます。
高橋さん 「苗は1つずつ分かれていますので これを1センチぐらい土に埋まるぐらい。 そして土を寄せるような感じで 苗が倒れないようにします。 間隔は約13~14センチで植えて下さい」
あぐりっこ「はい!」
あぐりっこ 「ええ~~っ!」
藤尾 「さっきまで“うおおお~”ってなってたやん。 やりがいあるな。 めっちゃ頑張らないと出来ないから!」
がっくりと肩を落とすアミ。
佐々木 「急に自信がなくなっている!」
森崎 「キミら分かりやすいな!」
ということで全員準備を整えて、 4列、およそ100メートルの田植えに挑戦です!!
いざ田んぼに入ると… 男子 「うわっなんじゃこりゃっ」 「やばいっ」「感触が気持ち悪いっ!」
※実は男子はしばらく田んぼの中と外を 行ったり来たり… 「ムリっ!」「ヤバイ」と大騒ぎ。 それに比べ女子は腹をくくって 弱音を吐かなかったよ!
佐々木 「まだ4メートルくらいです」
足がぬかるんでここまで 10分以上かかっています。
藤尾 「どうだみんな真っ直ぐか? 確認してな~」
しずく「めっちゃ曲がってる!」
ミチルはすごい左カーブです。
佐々木「しずくが早くなってきた!」
コツをつかんできたあぐりっこ。
徐々にスピードアップしてきました。
初めは苗の持ち方も 田んぼの中の歩き方もぎこちなかったのが しっかり腰を曲げいたについてきました。
マナト 「荒くりをマスターしたけど 田植えもマスターしたい!」
少し遅れをとっていた 最年少のアミちゃんですが、 リーダーと佐々木アナ、そして藤尾くんも 作業をサポート!全員が力を合わせて 手植えを進めること1時間半…
「おわった~~」 「ばんざ~い!」
森崎「いや~大変でした…」
クネクネ曲がった畝…
辛くて大変で何度も諦めそうになったけど そのたびに高橋さんやリーダーたちに サポートしてもらってゴールに辿り着きました。
どうか立派なお米に育ってね…
長さおよそ100メートルの田んぼで、 手植えに挑戦したあぐり一行。 続いて生産者が実際に行っている 機械での田植えを見せて頂くことに―
森崎 「1列はどれぐらいで植えられるんですか?」
高橋さん 「8列植えられるので 今日のみんなが手植えした 2倍の量を5分で!」
あぐりっこ「ええ~~」
悲鳴にも近いガッカリの声。
森崎「へこんじゃったマナト…」
マナト「ずるい…」
ブーイングの中いよいよ機械植えがスタート!
最新の田植え機に奥様の雅子さんと 一緒に乗させてもらいました。 田んぼに出るとスピーディーに 真っ直ぐ整然と苗を植えていきます。
それをみたあぐりっこは 「え~~」「すげ~」
苗は一定の間隔と深さで スピーディに植えられていきます。 ちなみにこの田んぼでは、 あぐりっこの手植えと同じ、 1時間半程度で 1枚の田んぼの田植えが 終えてしまう速さ !
せっかくなので機械植えのお手伝いも させて頂きました。
ロボットのような田植え機に嬉々として 乗り込んだあぐりっこ。 (ウズウズしていたんです…乗りたくて)
アドバイスを頂きながら、 苗を機械に入れる作業を体験したあぐりっこ。 休むことなく続けられる機械植えの忙しさに、 表情は真剣そのもの。頼もしいぞっ
森崎「さあどうだった?」
あみ「すごい忙しかった!」
佐々木 「やっぱり協力しないと この作業はできませんからね」
森崎「ケンカしちゃったらものすごく大変!」
高橋さん 「たぶん無言で… というか乗ってくれるかもわかんない!」
※だけど機械植えはすごかった… そして高橋さんの運転する姿も とっても格好良くって あぐりっこも大感激でした!
じゃーんもんすけです。 北海道トップクラスのコメどころ JAたいせつエリアでは 2006年から毎年お米の名産地をPRするため 田んぼに巨大アートを描く “田んぼアート”を制作。 今年もその準備が始まったんだって~
JAたいせつ 青年部部長 田んぼアート実行委員会 委員長 開田優作さん 「今年の田んぼアートのテーマは 『田んぼと共に生きる動物たち』として より田んぼを身近に感じてもらうことを願い このテーマにしました。 緑・紫・黄色・赤・白・オレンジの6種類の 苗を使っていますが今年はオレンジと赤を 主に使った色合いにしていますので その辺を注目してもらえればと思います。 田んぼアートをたくさんの人たちに見に来て もらうことが私達の原動力になっていますので たくさんのご来場をよろしくお願いします」
今年は7月20日ごろが見ごろの予定! 豊かな田園風景に描かれる 6種類の稲を使った巨大な田んぼアート! ぼくも見に行こうっと!
地元の食材を使ったお料理をいただきましょう。
やってきたのはオシャレなお店! 「石蔵ダイニング米蔵(マイハウス)」。
石蔵ダイニング米蔵 お米生産者 高見章太さん 「8人の農家のあと取り息子が集まって 会社を立ち上げまして 自分たちの作ったお米や野菜を使ったり プラスアルファお酒が飲める場所があれば 最高だよねっていう話から 店をオープンさせました」
きらら397を使ったリゾットと 野菜をたっぷり使ったミネストローネを いただきました。
しずく「すごい美味しい!」 ミチル「すごいうまいっ!」 藤尾 「桜エビの香ばしさとアスパラの香ばしさの 春の香りが口いっぱいに広がりますね」 石蔵ダイニング 米蔵(マイハウス) 住所:旭川市東鷹栖1条4丁目 電話0166-57-6577 定休日: ランチは毎週火曜と第1・3水曜がお休み ディナーは毎週火曜日がお休み
お次はお米ジェラード「愛すご飯」! 苺とキャラメルソース添え。
男子あぐりっこも 「わおっ!」女子みたくなっちゃった!
アイスにお米が入っているんです。
マナト「あと味がお米っぽい!」
森崎 「アイスが溶けてなくなったらお米が! あみ、どうだい?」
あみ「よく出来ていると思う」
森崎 「あみに褒められちゃいましたね~」
あま~いデザートで 疲れも一瞬に吹き飛んだあぐりっこ。 今日みんなで植えた苗が 無事に元気に大きく育つように… それまで高橋さん よろしくおねがいします!
こんにちは週刊あぐりニュースです。
北海道教育大学の学生たちが 美唄の水田で田植えを体験しました。
この「稲作体験塾」は北海道教育大学札幌校と JAグループ北海道が 将来、教師を目指す学生たちに農業体験を通じて、 食と命の大切さを学んでもらおうと、 7年前から開いているものです。
5月25日(日)に開かれた 今年の「稲作体験塾」の田植えには 57人の学生が参加し、 学生たちは去年あぐり王国でもお邪魔した 美唄市中村地区の水田で「ななつぼし」の 手植えと機械植えを体験しました。
学生インタビュー 「土の感触や温かさや柔らかさが知れて良かった」 「農家の人達が大変な思いをして作っているのを 子供たちに教えるいい経験になりました」
秋には稲刈りも予定され、 学生たちは稲作を通じて、 食と農業の関わりについて学んでいきます。
今回参加した学生の皆さんが教師になった時 この体験を踏まえ、子供たちに食と農の大切さを 伝えて欲しいですね。 以上、週刊あぐりNEWSでした。
おまけ!
森崎 「今年もたっぷりと田植えを体験させて いただきました。 だけど子供たちはまだまだ元気! もっともっと泥と仲良くなりたいだって! そうだよな?みんな」
あぐりっこ&藤尾「お~~」
森崎「田植えお疲れさ~~ん!」
この一声をきっかけに…
バシャーン 水田に倒れ込むあぐりっこたち
びっしょびしょでございます… なのに最高の笑顔♪
森崎「泥はどうだ?」
あぐりっこ 「気持ちいい♪」 「サイコウ♪」 「お天とさんがみえる~」 ここまで経験させていただき 高橋さん ありがとうございました。 普段は絶対できない最高の体験に あぐりっこも一層、稲の生長や 高橋さんや仲間との再会が 楽しみになっているようです! ※ちなみにこの後スタッフ総出で あぐりっこ・藤尾君のケアをしましたが 当然のごとくドロドロでした…(笑)
森崎 「ロマンチックだね~」
河野「キレイですねえ」
佐々木 「これは全部菜の花です!」
河野「これ今でも2割なんですよ」
佐々木 「今日お邪魔している滝川市には 我々消費者にとって 大切な“あるもの”があるそうです」
佐々木「こちらです」
河野「お米?」
森崎「もみの状態ですね」
佐々木 「これがあるから私たちは 美味しい北海道米が食べられるんです!」
河野 「佐々木さん結婚線ありませんよ!」
佐々木 「え~~っ!んもうっ本当ですか? 薄くもないですか?」
森崎 「お前は冗談のつもりでも こっちはすごい動揺しているぞ!」
みんな大爆笑!ですが今回のあぐりは 真面目に北海道米の美味しさを支える 秘密を探りますよ!
ではこの菜の花畑に隠れている あぐりっこを呼んでみましょう。
「あぐりっこ~~」
「は~~い!」
菜の花畑からひょっこり飛び出しました!
さて先ほどの“種もみ”を触ってみると… ヒカル「硬い!」
佐々木「お米はどうやて出来るか分かる?」
ユウセイ「苗から?」
森崎 「田植えするのは苗の状態からです」
佐々木 「じゃあ米の苗の前?。最初の状態は?」
ユウセイ「…念力?」
森崎 「って馬鹿か! 何をやらせるんだ!」
河野 「見事なコンビネーションでしたね」
佐々木 「お米の一番最初、 お米のタネがこちらなんです!」
河野 「お米のタネって聞いたことある?」
ヒカル「ない!」
佐々木 「実はタネを作っている生産者さんもいる!」
森崎「どう思った?」
ユウセイ 「地味…ですね…」
森崎 「地味ですね。種ですか!ヒカルは?」
ヒカリ「地味だね♪」
河野 「果たして本当に地味なのかね?」
皆さんはお米にもタネが作られていることを 知っていましたか? 一行はさっそく、その生産者のもとへ―
お米のタネを作り続けて40年の 上野恭敬(やすのり)さんに詳しいお話を伺います。
森崎 「お米のタネを作る生産者さん?」
上野さん 「あいすッ!そうです! お米農家さんにタネを供給する… 分かる?分かんないか!」
森崎 「我々消費者が対象ではなくて お米農家さんにタネを作って渡している!」
森崎 「普通にお米を作るのと お米のタネを作るのとでは 違いはありますか?」
上野さん 「大きくはそんなに変わりませんが タネを供給する責任など いろいろと大変な部分は多くあります。 やはり1粒から約700~1000粒(りゅう)に 増えるんですけど…」
森崎「えっ!種もみ1粒から??」
上野さん 「約700~1000粒に増えるんです」
森崎 「その1粒を作っている責任ですか?」
上野さん「そうです!」
タネの栽培はお米農家同様に タネを撒いて育てた苗を田んぼに移植。
そして収穫した籾(もみ)が、 タネとしてお米農家に供給されています。
栽培方法に大きな違いはありませんが、 お米農家が安心して使えるタネにする為、 様々な努力をしているんです。
河野 「ハウスは一般のお米農家との違いはどこ?」
上野さん 「ハウスの入口に表示されている部分です」
河野 「“ゆめぴりか”“採種”“620枚”って 書いてありますね。これは?」
上野さん 「ここに何の品種があるかを確認して 誰もが見て分かる ようにしてあります」
河野 「他にもハウスがありますがそれぞれお 色々育てているんですね」
ハウスごとに栽培品種の名前や タネを蒔いた日付などを明記するほか、 苗の生育をこまめに観察することも 大切な仕事です。
上野さん 「やはりタネを作るということは その品種が持つ特徴を守る 作業なんですよね」
佐々木「今の時期に大切な作業は?」
上野さん 「毎日の巡回です。 何か違うことがないか?という確認を 毎日1つ1つ見て回ってます」
森崎「巡回ってどうやるの?」
上野さん 「あまりにも地味で…いいんですか?」
森崎 「地味だなんてっ! 地味だなんて思ってないよな?なあ?」
あぐりっこ「…。」
上野さんが徹底管理しているという、 お米の苗のタネ 。 さっそく見せて頂きました!
佐々木 「苗を1つずつ見ていくんですか?」
上野さん「そうですね」
河野 「1つのタネから約700粒ものタネを作って 農家さんに配るから、もし1つに異常があると 約700粒も異常がある物が配られちゃう… だからより慎重になる感じですかね」
上野さん「慎重に慎重を重ねています」
ユウセイ 「病気とかが流行っちゃって 出荷できなかった時はありますか?」
上野さん 「良い質問ですね… ありません!(断言) お米農家の方々に安心して 使って頂けるように 気を遣いながら育てています!」
森崎 「稲を育てている人がいるのは想像できる。 だけどその前!稲を育てる人にタネを渡す 上野さんみたいな人がいるんだ。 これは今日教えてもらってよかったね!」
滝川でお米のタネを学ぶあぐり一行。 タネ農家が行う厳しい栽培管理を見学し、 続いて向かったのは 「北海道立総合研究機構 中央農業試験場 遺伝資源部(いでんしげんぶ)」。 お米のタネに深い関わりがある場所なんです。
詳しいお話を吉村徹さんに伺います。
吉村さん 「遺伝資源部では“おおもと”のタネを 『基(もと)ダネ』と言いますが これを作ることを仕事としています」
森崎「もとダネって言うんですね」
吉村さん 「本来であれば『基ダネ』を直接 農家さんに渡せればいいんですけど タネが足りないので 【遺伝資源部】とは別な場所で タネを増やしていきます」
森崎 「へえ~だけどタネを増やすと言ってもね… タネが出来るのは1年に1回。 農家さんや消費者に届くまでには 何年も何年もかかりますよね?」
吉村さん 「そうですね…約4年かけて 米農家さんに届くことになります」
厳重な栽培管理はタネ農家だけではなく 遺伝資源部からステージごとに、 長い年月をかけて行われます。 この仕組みによって良質な品種特性を持った 安全安心なタネが大量に生産できるのです。
森崎 「こういうことか… ただ増やすだけじゃなくって しっかりと品質管理をしながら お米のタネを増やさなきゃ ならない…」
ユウセイ「全然地味じゃない!」
森崎「ほら~なあ!」
タネ生産の流れを学んだところで、 一行はなぜか真冬の服装にチェンジ! 貴重な場所へ案内して頂けるという事ですが…
あぐり一行「さむ~い!」「寒い!」
吉村さん 「ここ全部に基ダネが入っています」
森崎「全部モトダネなの??」
森崎 「これは平成12年(2000年)のきらら397!」
吉村さん 「そうなんです。 低温で保存しておけば 発芽の能力が10年ぐらいもつんです。 常温で置いておくと2~3年で発芽しなくなる」
室温1度に保たれた基ダネの保存庫。 現在、北海道で栽培されているお米、 18品種の基ダネが大切に保管されています。
吉村さん 「これはななつぼしの基ダネになります」
森崎「へ~すごい!」
佐々木 「基ダネってなかなか見られないですよね?」
吉村さん 「そうですね。ここに一般の方が入ることは まず無いですね!」
森崎「うわ~良かったな」
佐々木 「見た目は普通のお米と変わりませんが 始まりがここなんだ!って見るとね…」
森崎 「今回は『じゃあこのタネの前は?』って たどっていったから… ようやくお会いできたって気持ちだね」
そしてさらに遺伝資源部には、 貴重な場所があるということで 案内して頂くことに―
ではお邪魔しま~す。 「さむ~い!」「さっきより寒いかも!」
吉村さん 「(室温は)マイナス1度です。 こちらの施設では北海道で 昔作られていたお米の品種や 海外のお米の品種などが保管されています」
室温マイナス1度に保たれた 長期保存庫では、 お米以外にも植物など 新品種の研究開発に使用する為のタネが、 およそ2万6千点も保存されています。 なかには歴史ある貴重なタネも…
吉村さん 「これが北海道の道央部で 最初に広く作られるようになった “赤毛”のタネになります!」
佐々木「北海道米の始まりですね!」
森崎「そうそうそう!」
赤毛は1870年代に 主に渡島で栽培されていた品種で、 寒冷な北海道での米作りを可能にした、 北海道米の原点とも言えるお米なんです。
森崎「これが一番最初!」
佐々木 「新品種が誕生したり 新しいお米ができると ここの数が増えていくんですね」
吉村さん 「それ以外にも国内外から 新しいタネを集めて、 ここに保管することになっています」
そのほかタネの品質を検査する 発芽試験なども行ったり、 北海道米の品質を維持するための 研究も行われています。
そして最後に基ダネを栽培する 育苗ハウスを見せて頂きました。
河野「まさに基ダネを作っている!」
佐々木「育苗している所ですね」
森崎 「全体的になんかワシャッというか 茂りが薄いんだよな…」
吉村さん 「普通の農家さんは1つのマスの中に 3粒ぐらいのタネを機械でまきます。 こちらの基ダネをつくるところでは 1つのマスに1粒の タネを蒔きます。しかもピンセットで 1粒ずつで蒔いてます」
あぐり一行「うわ~~」
ここまでタネ農家さんのお話や 遺伝資源部の吉村さんのお話を聞いて…
ヒカル 「そんなことまでされてるんだな~って すごいな~って思いました」
ユウセイ 「こんな流れがあってボクたちの食卓に 届いていたことが今わかって… すごく驚いています!」
森崎 「最初に『今日はタネです』、 『地味だな~』と言ったけど 今はどう思う?」
ユウセイ 「すみませんでした!」
河野 「そうだね。それは全員そうやわ…」
じゃ~ん!もんすけです。 安全安心な北海道米を支えるお米のタネ。 そのタネの生産は徹底した品質管理のもと 全道各地で行われています。
ホクレン 米殻部 菅原庸介さん 「お米のタネは北斗市・当別町・栗沢町、 (滝川市)江部乙町・秩父別町・中富良野町の 全道6か所で専門んお農家のほか 行政や地元JAも協力しながら 厳しい生産管理のもとに作られています。 収穫されたタネはホクレンの水稲種子センターへ 集められて厳選されたあと タネとして必要な基準を満たしているか 審査を受けます。 その審査に合格した安全安心のタネだけが 全道の米農家へ出荷されています」
僕たちに届けられている北海道米の美味しさは たくさんの人たちに守られているんだね。
ではここでタネ農家さんが収穫した お米の食味をチェック! 試食するのはJAたきかわ主力品種のきらら397、 おぼろづき・ゆめぴりか・ななつぼしに加え、 生産者も口にしたことがないという ある品種の5種類を試食します! 教えてくださるのは 江部乙町 水稲採種組合の中野あや子さん。
まずは「きらら397」から…
ヒカル「甘いほうなのかな?」 ユウセイ「歯ごたえがある!」
中野さん 「チャーハンにあいますね」
河野「粘りが少なくパラパラになりやすい!」
「おぼろづき」は水加減を若干少な目にしてます。 それだけ粘りが強いということ。 ほのかなあま味と独特な風味が特徴です。
「ゆめぴりか」はほどよい粘りとあま味が特徴。 中野さん「おぼろづきと同じで水を控えてますね」
「ななつぼし」はツヤ・粘り・あま味の バランスが抜群!冷めてもおいしい!
佐々木 「ちなみにななつぼしの水加減はきらら397と同じ。 こういった特性を知っていると いろいろ調理するのも楽しくなりますよね」
そして最後に試食する品種とは…
ヒカル 「お米の先端にツブッてものがついている」
ユウセイ「色が黄色い!」
佐々木 「最後のお米は吟風(ぎんぷう)という お酒を造るためのお米なんです」
ユウセイ 「これ未成年が食べて良かった?」
河野「大丈夫大丈夫!」
森崎 「アルコールはありません!大丈夫です」
食味や炊き方など品種ごとの違いを 学んだところで、 生産者ならではの絶品料理を頂きました。
まずはななつぼしのじゃこ飯。 じゃこと梅干しと菜の花を一緒に炊いて 千切りにした青シソを散らしたもの。
ユウセイ「(美味しさが)違いますね!」
さらに茹でたアスパラと 菜花のおひたしも頂きました。
ヒカル 「いつも食べているアスパラよりも すごく甘く感じる!」
森崎「菜花、うまいっ!」
森崎 「今日お米のことをたっぷり学んで 何か食べる事で変わることってあるかな?」
ヒカル 「ご飯を残すことはなくなるんじゃないかな? 大切にしなきゃな~って。 いろんな人が頑張ってくれているから!」 森崎「素晴らしい!そうなんだよ」 お米のもとのもと。 地味だなと思っていたその世界は とても興味深いものでした。 決して手を抜かず地道にタネを作り出す。 こうして美味しいお米が食卓に届くんですね。 とっても勉強になりました!
こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。 逞しい農業青年と交流を深めてみませんか? 美唄で婚活!!ビバコンのお知らせです。
7月6日(日)美唄市の農業青年との 交流を楽しむ婚活イベント 「美唄で婚活!ビバコン」が開かれます。
今回で5回目となるこのイベントは 去年、一年を通してお米シリーズの取材をした 美唄市で行われます。
主な内容は逞しく優しい農業青年と一緒に 美唄特産の米粉とハスカップを使った クレープ作りや数々のアートを楽しめる 観光名所「アルテピアッツア美唄」の散策などと なっています!また昼食には美唄名物のとりめし、 夕食ではバーベキューを楽しめるみたいですよ!
参加費は無料、25歳から40歳の未婚女性 15名程を募集しています。 締め切りは今月27(金)です。 詳しくはJAびばいのHPを チェックしてみてください! 興味のある方は是非とも参加してみてください。 運命の人との出会いがあるかもしれませんよ!
以上、週刊あぐりニュースでした!!
【美唄DE婚活! ビバコン2014】 日 時:7月6日(日) 参加項目:参加費無料 25~40歳の未婚女性 15名ほど
問い合わせ: JAびばい 企画相談課 TEL 0126-63-2165 HP http://www.ja-bibai.or.jp/
締め切りは6月27日(金)までです!