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2020年12月12日(土) | チーズとお酒のマリアージュ♪

[+10] >>

2019年08月17日(土) |  海洋深層水ってなんだ?
森アナ
「では海と野菜の関係を知るべく
 とある施設の中にやってきました」

リーダー「色々と展示がありますねえ」
森アナ
「お話を聞くのは八雲町産業課の
 黒丸さんです」

あぐり一行「よろしくお願いします」

リーダー「ここは何ですか?」

八雲町熊石総合支所 黒丸勤さん 
「熊石海洋深層水総合交流施設です!」
ここは熊石沖の日本海・水深343メートルに設置された
取水口から「海洋深層水」を汲み上げ、
販売している施設。

ところでその「海洋深層水」って、
どんな水なのでしょう?
黒丸さん
「一般的に水深200メートルより深いところの海水を
 海洋深層水と呼びます」
黒丸さん
「海洋深層水には3つの特性があります!
 1つ目は富栄養特性。
 ミネラルが60種類以上入っているといわれてます。
 2つ目は清浄性。
 大腸菌などの病原菌がほとんど入ってません!
 3つ目は低温安定性。
 水温が1年を通して1度前後で安定しています」
ミネラルが豊富で、とてもきれいな水、海洋深層水。
一口なめてみると…
アヤネ
「しょっぱい!! 塩って感じがする!!」
セイジ「なんか塩食べているみたい…」

リーダー「そうでしょう~」
リーダーも舐めてみると…

リーダー
「いやああああすごーーーい。
 でも、まろ~~~ん」

あぐりっこ「あはははは」

リーダー
「トゲトゲしてない!
 海水ってイガイガするじゃない?
 がーーーーって。
 これ…雑味がない。すっごいまろやか!」

と、海洋深層水のことは、
なんとなく理解しましたが…
リーダー
「あの今日のあぐり王国オカシイですよ。
 ずっと海水について学んでいる!
 この海水どうするか?わかる?」

セイジ「ぎゃ~~て…水まきみたいに使う!」

リーダー「この水を?」

セイジ「畑に!」

リーダー「畑にまくんじゃないかと」
森アナ「アヤネはどうですか?」

アヤネ「洗うと思う…!」

森アナ
「ちなみに何の野菜と関係あると思う?」
アヤネ「例えば…わかめとか昆布とか…」

リーダー「やっぱり(笑)」

アヤネ「これしか浮かばない!!」

森アナ
「わかめと昆布を一回とってきて
 海洋深層水で洗う?」

アヤネ「うん!!」

あぐりっこの疑問は、深まるばかり。 
果たして、その真相は?

2019年08月17日(土) |  ストレスで甘くなる?
森アナ
「ここから徐々に農業っぽくなります」

リーダー「ここまで本当に海でしたからね」

森アナ
「そうですね!ここからはお世話になります
 JA新はこだての西脇さんです!」

JA新はこだて若松基幹支店の西脇正樹さんは、
何のために、この施設へ来たのでしょうか?
森アナ
「私達がいる場所なんですけど
 先ほど習った海洋深層水を買うことができる
 スタンドなんですよね!黒丸さんお願いします!」
黒丸さん「はーい!」

ガガガガガー

リーダー「今、出てるんですか?」

黒丸さん「入ってますよ」

アヤネ「見える!」

森アナ「勢いよく入ってる!」

西脇さん「1000リットル入ります」

森アナ「JA新はこだてのトラック?」

西脇さん「そうです!」
リーダー
「西脇さん。この水、何に使うんですか?」

西脇さん「トマトに与える水です!!」

リーダー
「はああ??トマトに与える?分かる?」
アヤネ
「トマトに…?しょっぱい水を…?」

リーダー「与えちゃうのお?」
西脇さん
「トマトに与えてトマトを甘くするんです!」
リーダー
「いやいやいや…ちょっと待って下さい!」

アヤネ
「しょっぱいのに?何で甘くなるの!?」

リーダー「ねえーっ!!」
この海洋深層水を、JAが月に1回程度、
2トンほど購入しトマト生産者に分配します。

その海洋深層水を含んだ水を与えて栽培するトマトが、
せたな町特産のブランドトマトになっています。
森アナ
「せたな町ではこういったトマトが栽培されてます。
 《潮(しお)トマト》!!」

リーダー
「はー潮トマト!名前だけ聞いたら
 えらいしょっぱいトマトかなって思うけど」
西脇さん
「トマトはですね…
 ストレスを与えると甘くなるんです!」

リーダー
「ええええ。ストレスを与えたいんですか?
 パワハラに近くありませんか?」

西脇さん「ちょっと近いですね…」
西脇さん
「糖度が8度くらいになりますんで…
 普通のトマトですと5度くらいですけど
 8度以上になります」
リーダー
「糖度5度のトマトが8度を超えた!?」

西脇さん「超えます」

リーダー
「倍近く美味しくなってるじゃないですか」

アヤネ「すごすぎる!!」
リーダー
「なあ~!!いま良い反応だったねえ~」

森アナ「すごすぎる!」

リーダー
「このブランドのCMになりそうな!
 潮トマト…すごすぎるううう」

2019年08月17日(土) |  運ばれた海水はどこへ?
2016年に生産が始まった潮トマト。
  せたな町の若松地区を中心に作られています。
西脇さん
「若松地区は水稲主幹の地区で
 水稲育苗が終わった後、
 育苗ハウスは夏の間なにもしないんです。
 そこに何かできないかってことで
 普及センターのほうから
 合同でトマトをつくらないかってことで始まりました」
リーダー
「すごいですね。
 プロデュース能力ですよ!
 空いてる場所にもう1個作って、
 それは農家さんの収入に繋がるものですもんね」

西脇さん「そうです」

リーダー「今のところの反応は?」

西脇さん「まあまあ良い感じです!」

リーダー「この表情!あははは」
 
森アナ
「では潮トマトの生産現場に行きましょう」

リーダー「やっと農業ですね」
あぐり一行は八雲町熊石地区の日本海沿岸から、
せたな町の内陸部へ移動ー。
森アナ
「いよいよせたな町の農場にお邪魔してます」

リーダー「大きなハウスがたくさん見えてますね」

森アナ「二ノ田産がお待ちです!」
二ノ田(にのた)敏和さんに、
潮トマトの栽培について教えて頂きます。

二ノ田さんの農場は、稲作がメイン。
潮トマトは、6棟のハウスで、
年間およそ5トンを生産しています。

ということで早速、
潮トマトのハウスにおじゃまします。
森アナ
「海洋深層水ですけども…
 どういう風にあげているのか??」

リーダー
「すごい器具があるぞ。何がどうなってる?」

二ノ田さん「海洋深層水そのままです!」  
リーダー
「じゃあここは海ですね。 
 マグロとか入れたら泳いでくれますね」
二ノ田さん
「これをその装置で約33倍くらいに薄めて
 全部のトマトの所にちょっとずつ…
 ほんとにちょっとずつ与える感じです!
 水を落とすようにして…」
海洋深層水の塩分濃度は3.4%。 
トマトに与える際には、0.1%に薄めます。

2019年08月17日(土) |  ポツンポツン…1粒1粒ストレスだ!
よーくトマトを観察してみると…

セイジ「ここだ!!ここから出てる!」
リーダー「本当だ!」

森アナ
「ブシャーって出るよりは
 チビチビチビチビってあげてるんですね」

リーダー
「これ点滴に近いね。ほんとにちょっとずつ!」
二ノ田さん
「1分間に16ミリリットルくらいしか出さない。
 本当にちょっと… 
 それを何分やるとか、あとは天候次第で減らしたり、
 色々調整しながらやってます」  
二ノ田さん
「普通の水と違って水を吸うチカラがかなり必要!
 海水だと全然吸えなくなるんですよ」
二ノ田さん
「0.1%の濃度でも吸えなくて
 無理やり吸わせていくので
 トマトが小さくなってくるんですよね」

リーダー「これダメな話じゃないですか?」
じゃじゃん! もんすけです!
与える水には塩分が混じっていて、
その量は少ない、という潮トマトの栽培!
それがなぜ美味しくなるのか、
北大農学部の鈴木准教授に聞いてみたよ!

北海道大学大学院 農学研究院(園芸部)
鈴木卓准教授
「水を吸いにくくなるのが要因で
 根から水を吸えないというだけで
 果実が肥大しにくくなる!
 果実は小さくなりますけど
 含まれている糖分・酸の量は変わりませんが
 水が減るので濃度が上がります。
 そういうことで味が濃くなる!!」    
森アナ
「では潮トマトの栽培スケジュールです!」

二ノ田さん
「4月の初め頃、種まきと育苗をします。
 10日くらい経ったあたりから、
 12センチのポットにそれぞれ移植していきます」
二ノ田さん
「その後、5月中旬になると
 今見ている大きいポットに定植します」

リーダー「えっ?また?」
森アナ「ちなみにポットの数って?」

二ノ田さん
「うちで今、約8000個くらいあります」

リーダー「あ~あ~あ…」
森アナ
「この移植作業を8000回と(定植作業の8000回で)
 1万6000回やらなきゃいけない!」
リーダー
「根ごとの引っ越しだから気を使うでしょう」

二ノ田さん
「根を切らないように、茎を折らないように…
 なかなか気を使ってやってます」

リーダー
「それこそストレスかかるわ…」

森アナ「人間もストレスかかりますね」
また、ハウス内の地面の土を、塩水から守るため、
一面にビニールのシートを張るなど、
潮トマトの栽培は、何かと手間がかかるようです。
リーダー「食べたくてしょうがないね」

アヤネ「食べたい!」

セイジ「めっちゃ食べたい!!」

二ノ田さん
「そちらのハウスでちょうど赤くなっています!」

リーダー「あら。いいの♪」

2019年08月17日(土) |  収穫体験!あれ小っちゃいぞ!
森アナ
「では収穫適期のハウスの中にお邪魔しましょう」

リーダー「なってるかな?」

アヤネ「なってるううう!!」

森アナ「たくさん、なってますね」
リーダー
「うわ~うまそう!でも小さめですね…
 これ大玉トマトにしたら
 サイズ的にはギュッと凝縮されてます」
では収穫させてもらいましょう。

セイジ「簡単だった!めっちゃちっちゃい!」
アヤネちゃんも!

リーダー「上手~♪」
リーダー
「トマトがパンパンしてて硬いから
 収穫が簡単ですね!!」

二ノ田さん「そうですね」

リーダー
「トマトが柔らかいとグシャッとならないよう
 もっと丁重に扱わなきゃってなるんですけど
 すっごいしっかりしたトマト!」
さて海洋深層水で育った、
もぎたての潮トマト。その味は?

「いただきま~す」

パン!!

かじるとはじけます!!
アヤネ
「いっぱい詰まっててジューシー!」

リーダー「そうか!歯ごたえは?」

アヤネ「シャキシャキしてる」

リーダー「あれは?しょっぱい?」

アヤネちゃんチカラを込めて「甘いっ!!」
セイジ「甘っ!!!めっちゃ甘い!」
リーダー「風船みたい!」

アヤネ「確かに!」
リーダー
「トマト爆弾です!歯を入れたらブシャー!
 すっごい詰まってる!
 で、で、で…甘いっ!!
 甘いだけじゃない酸味もしっかりあって
 味が濃いですね!!うま味がすごいです。
 これはうまいわ。
 すごい美味しいトマトを作りましたね」
二ノ田さん
「なかなか苦労はしますけど
 やっぱりできたあと、
 『おいしい』と言ってくれると
 すごい励みになるので
 また頑張ろうって思います」

2019年08月17日(土) |  潮トマト料理をいただきます!!
潮トマトは、ブランド化して今年で4年目。

当初は、二ノ田さん含め、
5軒の農家で栽培を始めました。
全員、稲作がメインだったので、
トマト栽培はイチからのスタートでした。
二ノ田さん
「最初はバタバタだったんですけど
 農協も普及所も色んな人の協力があって
 それで2016年2月に話がまとまって
 4月には種植えって感じで…」

リーダー「ふええええ」
リーダー
「正直最初は半信半疑だったんですか?
 海水を入れるってどうなのよって…」

二ノ田さん
「それ入れて果たし甘くなるのかって
 怖さはあったんですけど…
 色んな人に協力してもらってたから
 少なくとも失敗はできないよね!って感じの…
 それで何とかかんとか…
 失敗をしながらも、何とかここまで来たな…」    
リーダー
「やっぱり西脇さんが
 胸筋を震わせながら言ってきたら…
 そりゃあ断れないですからね」

森アナ
「確かに!西脇さんに言われたらいう事聞いちゃう」

リーダー
「トマトに海水まけやーっみたいに言われたら…
 俺絶対、断れない!!」

あはははは。本人いないからって言うねえ(笑)  
二ノ田さん
「今のところ北海道に出されてないんです。
 ほとんど東京・京都・大阪とかに出荷してるので
 直接聞くことはないんですけど、
 地元の商店に卸してますんで直接食べた人から
 『おいしかったよ』と言われると
 これはよかったなと思います」  
二ノ田さん
「せたな町って言ったら潮トマトもあるよって
 みんなに知ってもらえるくらいのトマトにしたい!」
現在、潮トマトの生産者は、
当初の2倍の10軒に増えています。

収穫したトマトは、JAの選果場へ。
糖度や大きさによって仕分けられ、箱詰めされます。

ここから全国の食卓へ羽ばたいていくのです。
では潮トマトお料理をいただきましょう!

森アナ
「作って頂いたのは
 お隣の今金町のイタリアンシェフの
 河田芳範さんです!ありがとうございます」


※詳しいレシピはこちら
リーダー
「潮トマトは素材としてどうですか?」

河田さん
「糖度が非常に高いので、
 普通のトマトだと
 種を除かないと酸味が強いんですが
 潮トマトはそのまま使っても充分甘いです!」

リーダー「すごいね」

森アナ
「実際にメニューはお店で出してるんですか?」

河田さん
「夏の時季だけ生産者さんから提供いただいて
 限定で出しています」

【欧風創作料理 加味丘Dining】
住所:今金町今金191-4 2階
電話:080-9005-2931 ※完全予約制です
では潮トマトのケッカソースの冷静パスタ!

セイジ
「なんか甘みも残ってて…なんか美味しい!」

潮トマトのピクルスは?

アヤネ
「とてもジューシーで少しすっぱいけど
 あま味も少し残ってて相性抜群!!」
リーダー
「あまい!すんごい味の濃いトマトがトッピングに!
 カッペリーニ、すごい細いんですけど
 しっかり食感があって、
 噛むごとにトマトのうま味が広がってずっと幸せ!
 口が幸せ!口の余韻で札幌まで帰りたい!」

ピクルスは…
リーダー
「とってもみずみずしくて
 ピクルスになったことでよりあま味を
 芳醇に感じることができる!
 ピクルスの酸味にトマトが負けてない!」
さあ今日1日潮トマトを学んだよ!

セイジ
「こんなに美味しいトマトを開発したのはすごい!」

アヤネ
「海水をまさかトマトに使うとは思ってなかったし
 甘くなることを知ったから
 なんかお母さんにも教えて
 こうなんだよって知らせたいです!!」

リーダー
「お母さん信じられないだろうね。
 トマトに海水?あんた今日何学んできたのって」
河田さん
「僕はもともと東京でシェフをやってましたが
 地元にカムバックして
 地元でこれほど美味しい潮トマトに
 出会えると思っていなかったのでビックリ!
 これから用途を決めて
 色々な料理を潮トマトで作っていきたい!」

西脇さん
「もう少し品質をあげて
 全国にこの甘いせたな産潮トマトを広げたい!」

リーダー
「美味しかったです。ありがとうございました」

---------------------------------- 
8月10日のクイズ
「浜中黒牛を育てているのは、
 なんて町だったかな?」

正解は「浜中町」でした。

 

2019年08月10日(土) |  ♯534 酪農のまち浜中町のブランド肉牛・浜中黒牛編
札幌ステラプレイスに店を構えるフレンチレストラン、
ミクニサッポロ。
増毛町出身の、フランス料理の第一人者、
三國清三(みくに・きよみ)さんがプロデュース。
厳選された北海道の食材を堪能できるお店です。

この牛肉も北海道産。
去年の夏にブランド化されたばかり
期待のニューカマーです。

二本柳眞シェフ
「脂がすごい繊細で口どけがよくて
 牛肉本来の味わいやバランスがすごくよくて
 北海道内でもトップクラスの牛肉だと思っております」

シェフも大絶賛のこの牛肉。
その名も…浜中黒牛!

■フレンチレストラン「ミクニ サッポロ」
 住所:札幌ステラプレイス9階
今回のあぐり王国ネクストは
浜中町のブランド肉牛(にくぎゅう)、
浜中黒牛(はまなかくろうし)に注目!

酪農の町だからこそ始まった、
地域をあげての一大プロジェクトに注目!
森結有花アナウンサー
「浜中町にやってきました!」

森崎博之リーダー
「どうしたんですか?
 めっちゃうまいですね。
 地元産のソフトクリームってことで
 “コープはまなか”さんで買えるそうです。
 めっちゃ美味しいです!!」
 
■コープはまなか 住所)浜中町茶内栄65
森アナ
「というのも浜中町は酪農の町ということで
 ソフトクリームとかも美味しいですよね!
 今回は浜中町で生産されている
 肉牛に注目していきます!!」

森崎リーダー「いいですね~!牛肉だ!嬉しい!」
森アナ
「というのもここ浜中町は
 酪農のマチならではのホルスタインと
 黒毛和牛をかけ合わせた交雑種…
 その名も【浜中黒牛】がブランド化されてる!」

森崎リーダー
「F1とも言いますけどもね
 F1ともいうべき交雑種をブランドにした」

森アナ「その浜中黒牛について学んでいきます」
今回は酪農が盛んな町の肉牛がテーマということで…

森アナ
「あぐりっこですが…酪農に関わりがある
 懐かしい人に来てもらいました。あぐりっこ♪」

あぐりっこ「はーい」

なぜかリーダーの前に立ちはだかるあぐりっこ!
「すいません…」
あぐりっこは以前大活躍したOBとOGの2人。 登場シーンをうっかり盛り上げちゃった、 北海道職業能力開発大学校1年の鈴木理矩(リク)君と…
歴代ぶっちぎりの最多出演女子、
北海学園大学2年の高野さくらさんです!
リーダー
「さくらなんて…
 本当にあぐり王国たくさん出てもらって…」

さくら「16回出演させていただきました」

リーダー
「16回って言ったら俺の次に多いくらいじゃない?」

森アナ「そんなことはない…」

リーダー「あなたそんなに出てる?」

森アナ「もう3年目ですから!!」

さくら「うふふふふ(笑)」

リーダー
「大人になったよ。
 口に手をあてて笑う子じゃなかった~~ん」
リーダー
「リク!お前おとなになった…
 というか男になったな!」

リク「男です!!」

リーダー「いくつになったの?」

リク「18歳です!」

リーダー
「うわ~頭の中異性の事でいっぱいだ!」

リク「そうっす!」

リーダー「健全!!!」
リーダー
「二人は何回もあぐり取材で酪農を学んだんだよね?」

さくら
「16回のうちの半分は酪農でしたね…」
リーダー「浜中町にゆかりある?」

リク「はい!1回来てます!」

リーダー
「今日は久しぶりの浜中町の牛とのご対面!
 がんばりましょう!」
リーダー
「ソフトクリームいらない?
 食べたかったら大学生だから
 自分のお小遣いで買うんだよ!」

森アナ「買ってあげてくださいよー」

2019年08月10日(土) |  交雑種とは?
そんな頼もしいあぐりっこたちと、
まずは、生後間もなくから、
生後8か月までを育てる牧場へ―
牧場主の舘野(たての)竜一さんに案内して頂きます。
リーダー
「帽子がもう“牛”って書いてますね~
 すごい!霜降り牛!!
 霜降り牛って高級なイメージありますよ」
舘野さん
「あとで食べて頂きますから(ニヤリ)」

リーダー「すごい悪い顔になってますよ」

舘野さん「楽しみにしてください!」

リーダー
「ありがとうございます!」
舘野さんは、肉牛と「ばん馬」を育てる、
育成のスペシャリスト。
早速、生まれたばかりの子牛の牛舎におじゃまします。

リーダー
「お邪魔します!いるかい?」
森アナ「かわいいですね」

リーダー「めんこいなあ」
さくら「かわいいですねえ」

リーダー「キュンキュンするねえ」
森アナ
「これは生まれてからどれくらいですか?」

舘野さん
「生後7~10日くらいで牧場に来ます」

リーダー
「そんな小さいの?生まれたばっかりですか!」
森アナ
「でも交雑種ってことでしたけど
 見た目的にはホルスタインよりは
 黒毛和牛っぽいような…」

リーダー
「全然ホルスタイン感ないですね。
 黒毛和牛といわれても分からない…」 

舘野さん
「だけど、たま~に白いのがね…」

リーダー
「ホントだ!足元白い。しっぽも白い」

舘野さん
「色んなところに白いのがたまにです!」
ところで、この交雑種。
  そもそも何のために交雑させているのでしょう?

2019年08月10日(土) |  ミルクやりに悪戦苦闘!
森アナ
「ホルスタインと和牛をかけ合わせた牛ということで、
 それぞれの特徴を見ていきましょう」

舘野さん
「ホルスタイン種は肉付きが良くて大きく育つ!
 だけど肉質は脂身が少なく赤身が多い!
 黒毛和牛の場合は、
 体格はホルスタインより小型ですが
 サシが入り霜降りの肉になります」  
森アナ
「それをかけ合わせる理由がコチラ!」

リーダー
「ホルスタインの母体を守る…
 これはどういうことでしょうか?」

舘野さん
「最初に出産をするときに
 ホルスタインだと出る子がみんな大きい!
 そうすると難産になっちゃう。
 それで母体も傷んじゃう…
 お産をラクにするために
 黒毛和牛の小さい子を付けて出産させる」    
舘野さん
「ホルスタインだと赤身が多くて
 サシが入りづらい!
 だけど黒毛和種はサシがより多く入る!」
舘野さん
「交雑種はその両方のいいところ取りなんです!
 肉の量も多いし、サシもほどよく入る!」 
リーダー
「残酷な話だけど食べてしまう人間の都合で
 そうしてるのかな?って思ってたんですけど…」

舘野さん「いえ!基本はやっぱり母牛のため!」

リーダー「そういうことだったんですね」
リーダー
「人間のためだけじゃない!
 お母さん牛のために
 交雑種を産むことが大切だと…!」
酪農が盛んな浜中町では、
常に交雑種が生まれています。
その交雑種を、肉用牛として有効に活用するため、
肉牛としてブランド化したのが浜中黒牛なのです。
森アナ
「かわいい仔牛にミルクをあげていきますが
 まずは舘野さんがあげる様子をみてみましょう」

リーダー
「3つ持ってますよ…3ついっぺんだ!
 3頭の牛に哺乳瓶を一気にあげてます!」

森アナ「群がってきてますね」

リーダー「なんで3ついっぺんにあげるの?」

舘野さん
「1頭1頭やってたら3倍時間かかるから…
 この牛舎にフルで子牛入ると30頭になるんで
 それが40分くらいで終わりますよ!」

森アナ
「割と簡単そうだなって思いますね…」

リーダー
「あっ!でた!何も分かってないでよく言う!!」  
不器用さと根拠のない自信を
併せ持つことでおなじみの森アナ。今回は果たして?

森アナ「違う違う!これ私の手だって!」

リーダー
「3本できましたけど…
 真ん中の子は股に挟んでます!!
 牛の頭を股に挟む作戦!!」

森アナ「ほら出来てる!!」

リーダー「あなた今、腹筋大丈夫ですか?」

森アナ「お腹いたーい…」
悶えているとミルク瓶が子牛の口から離れ
飛び散ったミルクがリーダーの顔に…

リーダー「うわっっ!!!ちょっと!」

森アナ「ごめんなさい…きゃああー」

リーダー「ちょっと…けっこうかかったけど!!」

ある意味期待通り(ある意味無事に)、
自分の役割を果たした森アナ。
あぐりっこも大変そうですが、
なんとかこなしてくれました。

リーダー「上手でした!」

リク「ありがとうございました」
リーダー
「上手!落ち着いてる…
 良い保育士さんに見えるよ~
 森さんしょうがないですよ。
 器用不器用ありますから」
森アナ「なんか私が不器用みたいじゃ…」

リーダー
「不器用なんだよ!!!ハッキリ言おうか?
 とんでもなく不器用だよっ!!」

森アナ「ごめんなさい…」

2019年08月10日(土) |  生育過程によって環境をかえる
生後最初のひと月を、この牛舎で育てた後…
2か月ごとに別の牛舎に移しながら、
エサの内容を変えるなどして…
段階的に育成していきます。
舘野さん
「こちらは7~8か月まで育って牛です」

リーダー
「でかくなったな~~成長した~!
 でも目はクリンとしてカワイイわ」
舘野さんの牧場では生後8か月までの飼育を担当。
このあとは別の牧場に移り「肉牛」として飼育されます。
そこで大きな体に育てられるよう、
今は丈夫な体を作っておくことが重要になります。
リーダー
「赤ちゃん牛は赤ちゃん牛の育て方。
 この子たちの育て方、そして成牛の育て方…
 それぞれ違うんですよね。
 それぞれのプロフェッショナルが育てている」
森アナ
「この子たちは今度はどこにいくんですか?」

舘野さん
「町内にある“北海道はまなか肉牛牧場”という
 肥育をする牧場に移動します」
舘野さん
「浜中町生まれで浜中町育ち!
 そして浜中町で仕上げる!
 浜中ブランドですよね!」

リーダー
「町のみなさんが一体化して
 牛をずっと面倒をみているんですね!」
では次の場所に移動しましょう!

森アナ
「生後8か月からの牛を育てている
“はまなか肉牛牧場”にやってきました」
 
あぐり一行が続いてやってきたのは、
北海道はまなか肉牛(にくうし)牧場。

酪農家が生産する交雑種を
地元発信の食材に出来ないか…との思いから、
舘野さんやJA浜中町、
食肉メーカーのスターゼンなどが出資して、
2年前に設立された牧場です。
牧場に勤める木戸祐太郎さんに牛舎を案内して頂きます。
リーダー「何頭くらいいるんですか?」

木戸さん
「1つの牛舎の中に200頭!
 2棟あるので400頭になります」

リーダー
「じゃあ見せてもらいましょう」



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