さて今回のあぐり王国は 冬においしいアノ飲み物からスタート。
「カンパーイ!!」
森崎 「これは何という飲み物だ?」
あぐりっこ 「甘酒!!」
森崎 「甘酒なんだけど甘味と酸味があって 飲みやすい!」
ケンゾウ君 「なんかブドウのような味する!」
とてもカラフルなこの飲み物。 実は北海道の特産フルーツを使った甘酒。
実はある特産フルーツで 北海道を元気にしよう!という 超ビッグプロジェクト から誕生した商品なんです。
佐々木 「そのビックプロジェクトとは・・・ この“絵”がすべてを表しています」
藤尾 「何だ~??」
北海道の食を北海道みんなで盛り上げる、 ビッグプロジェクトとは一体何なのか?
早速調査開始~~!
教えていただくのは 日夜、食品加工の可能性を探る田村吉史さん。 フルーツ甘酒のキーマンです。
田村さん 「さっき飲んだ “黄色い甘酒”と“赤い甘酒”の2種類の 中に入っていた果実がココにあります!」
布をめくってみると、小さな果実が-
藤尾 「えっ!」
あぐりっこ 「何これ?ハスカップは分かるよ・・・」
田村さん 「シーベリーとアロニアは 見たこと無い人も多いでしょう」
北海道経済部 上野修司さん 「食クラスターは北海道経済連合会、 JA北海道中央会、北海道経済産業局、 北海道農政事務所、北海道が連携して 昨年春に立ち上げた集まりです。
北海道の食の発展を願う生産者、 道内の加工メーカー、 それから大学や研究機関などが連携して 新しい食の価値の創造や販路の拡大などに みんなで知恵を出し合って協力していこう! そういった取り組みになっています。 現在は小果実のプロジェクトに加え、 136のプロジェクトに取り組んでいます。
森崎 「僕たちの知らない果実をもっと広めようと いろんなお仕事をしている人達が それぞれの得意分野で紹介していこうって いうコトなんだね」
田村さん 「北海道の人みんなが 取り組んでいる事業です!」
ではせっかくなので それぞれの果実を味見してみましょう! まずは【シーベリー】。
森崎 「さわやか~けど酸っぱい!」
田村さん 「ビタミンCタップリです。種の中にも 体にいい油がいっぱい入ってます」
いつきちゃん 「給食に出してもらいたい!」
お次は【アロニア】。 田村さん 「中が真っ黒になるほど アントシアニンがタップリです」
森崎 「甘い!」
藤尾 「初めての感覚!渋味がありますね」
田村さん 「渋くなるぐらいポリフェノールが豊富です。 この甘いのは糖アルコールといって 人が食べてもエネルギーにならない甘さなんで 食べても全然太らないです!」
続いては【ハスカップ】です。
藤尾 「うわあ~~~スッパイ!!」
森崎 「やっぱりハスカップは酸っぱい!!」
全国にピーアールしようとしている小果実。 北海道での栽培にとっても向いているんです。 小果実を研究している 北海道大学の鈴木先生に伺ってみました。
さて初めて見た小果実を使って グミづくりにチャレンジです!
まずはハイテクジューサーで 果汁を絞りだしますよ!
藤尾 「あんなに小さな実なのに スゴイ水分が中に入っているんだね!」
今度は湯せんにかけてゼラチンを 完全にとかしていきます。
森崎 「グミがこうやって手作りできるって 知りませんでしたよ!」
あとは型に流し入れて冷蔵庫で冷やすだけ。
まるで実験みたいなグミづくり! 出来栄えはどうかな・・・?
森崎 「クニュクニュだぜ~~」
藤尾 「上手だね、みんな~~」
森崎 「果実のままでもいいけど おやつにするともっとおいしさが広がるね」
いつきちゃん 「売りに出して欲しいなあ~」
続いてやってきたのは、 フルーツ甘酒を作った酒蔵・田中酒造。 北海道の素材しか使わない!という こだわり社長の田中一良さんに お話を伺いましょう。
■田中酒造 亀甲蔵 住所)小樽市信香町2-2 電話)0134-21-2390
田中さん 「こちらがフルーツ甘酒ですよ」
森崎 「いろんな種類があるよ! ラベルに何て書いてある?」
あぐりっこ 「リトルベリーズ!」
森崎 「かわいらしいキャラクターが ついているんです!甘酒にですよ」
藤尾 「コレ何なんですか?」
SOC 市場開拓部セールスマネージャー 後藤宏行さん 「ハスカップは大体聞いたコトはあるんですが アロニア・シーベリーというのが みなさん聞いたコトの無い小果実。 北海道でもかなりの量が取れるように なってきたんですが、検索する人が少ない! なのでかわいらしいキャラクターをつけて 名前を覚えてもらって、 そうして深いトコロに興味を持ってもらうことを ITでやろうと思ったのが最初です。
今話題の【初音ミク】をデザインしている 札幌のクリプトンフューチャーメディアさんに 依頼しまして、《リトルベリーズ》という キャラクターを誕生させました」
かわいいキャラクターがインターネットで 人気になっているんだとか!
まずは普通の甘酒を試飲してみました。
ハヤト君 「うん!美味しい!全然いける!」
佐々木 「甘酒はこれだけで完成されていますよね。 コレに何かを加えるっていうのは 不思議な感じがします」
田中さん 「これだけで飲んで欲しいなあ~ というのもあったんですけど、 こういった違ったモノを付け加えることによって よりおいしくなる!
これは新しい発見でしたね!」
では早速甘酒にアロニアのジュースを 加えていきます。
ハイ!コレで完成です!
お味のほうは、どうでしょうか?
森崎 「メッチャ飲みやすい。ゴクゴクいける」
イツキちゃん 「さっきのもおいしかったけど こっちの方がフルーティーでおいしい!」
佐々木 「見た目もかわいらしい色!」
ジュースと甘酒の割合や酒粕の量を決めるため 何度も何度も試作を重ねて完成させた 努力の結晶なんです!
田中さん 「北海道にはいろんなモノがあって 可能性がスゴクたくさんある! いろんなモノを探していきながら 私たちが持っているモノと どう組み合わせておいしいモノができるか カラダにイイものができるかを 今後も探して行きたいなと思ってます」
ご購入に関しては- ■リトルベリーズの甘酒 (180ml・3本セット/1500円) 田中酒造 本店 0134-23-0390 亀甲蔵0134-21-2390 ※配送可能
佐々木 「ベリーランド北海道、発見! フルーツ甘酒、売り上げはどうですか」
スタッフ 「とてもよく売れてますよ! ハスカップがよく売れていますよ」
ひときわ目を引くこの看板! こちらのブースで、 フルーツ甘酒3本セットの販売が 行われたんだけど、 売上げはなんと予想の3倍!
ほかにも小果実の生産地などが 載っているマップ、 さらにリトルベリーズの ガチャガチャなどを用意して お客さんへ小果実のPRをしたんだって。
近い将来、北海道の名物として 定着するといいなぁ。
続いてやってきたのは札幌グランドホテル こちらでは小果実など、 食クラスターから生まれた商品を 素敵なメニューで食べられるというのです!
佐々木 「こちらは一流ホテルでございますから いろんなパーティープランがあります。 その中の一部を今日はご用意いただきました」
■札幌グランドホテル 住所)札幌市中央区北1西4 電話)011-261-3311
●スプリングパーティープラン ミックスプラン お1人6,000円~ お問合せ・予約 011-241-8309 ※4月30日(土)まで
調理していただくのは 総料理長の小泉哲也さんです。
小泉さん 「これはキタアカリのニョッキです」
これをサケでできたムースリングの中央にいれ 白ワインで作ったソースをタップリ かけていきます。
さてそのお味は-
森崎 「フワフワですね」
コハクちゃん 「なんかフワフワで、 今まで食べた全部の食べ物より イチバンおいしかった!」
小泉さん 「うれしいですねえ~本当にもう~」
小泉さん 「こちらはサケからとった《鮭節》を使った お出しをつかっております」
森崎 「サケのお出し?」
小泉さん 「サケは川を上っていくと だんだん脂っ気がなくなって ピンクの身が白っぽくなっていくんです。 だから、こういう色になるんです」
川に遡上して産卵したあとの 脂が落ちた鮭を有効利用した「鮭節」。 小果実のようにこの「鮭節」も 食クラスターから誕生した商品なんです。
《鮭節 5g×6パック 450円》 購入は- オーロラタウンきたキッチン TEL011-205-2145 北海道どさんこプラザ札幌店 TEL011-213-5053 ※配送可能
小泉さん 「最後は北海道の小果実のシャーベット。 ハスカップ・アロニア・シーベリーです」
森崎 「酸味が残ってますけどスゴク食べやすい!」
コハクちゃん 「甘いような酸っぱいような 色んな味がしておいしかった!」
小泉さん 「この北海道の優れた食材を、 我々調理人がいかに調理して みなさまに美味しいモノを提供して ドンドン北海道の食材を本州や外国に広げて、 北海道が元気になればイイなと思ってます」
森崎 「我々も食べておいしい!って応援します!」
佐々木佑花の週刊あぐりニュース。
こんにちは!週刊あぐりニュースの時間です。 今日は以前番組で取材し大きな反響を呼んでいる 小説の話題です。
先月発売された小説 「羊に名前をつけてしまった少年」。 こちらは「命を学ぶ」を教育方針とした 遠別農業高校で実際にあった話をもとに 書き下ろされたフィクション。
家畜である羊に名前をつけてしまったことで 愛情がわき、食べるために育てている命と 向き合い苦悩する少年を題材にした内容です。
実は書き下ろしたのは、 こちらの高校で国語を教える樋口先生。 農業高校だからこそ、生徒が直面する、 食べること・生きることの意味を問う話題作です。 教育現場のドラマが、 遠別から全国に発信されているのです。
この本が命の大切さを考える きっかけになればいいですね。 それではまた来週!
《羊に名前をつけてしまった少年》 著書:樋口かおり 出版:ブロンズ新社 定価:1、470円 全国の書店にて販売中!