早速ですが今回取り上げる野菜は… アサツキ!
しかし街頭インタビューをしてみると- 「ニンニクの芽?」 「ネギ?ニラ?」「白髪ネギ?」 多くの人が「ネギ」と答えていました。
ネギの仲間でもある「アサツキ」は 広島県や福島県など 本州産が大半を占めているのが現状です。
しかし、そのアサツキは栄養価が高く、 今がまさに旬の野菜なんです!
天使大学看護栄養学部 荒川義人教授 「ベータカロテンや葉酸(ようさん)とか 若い女性たちが不足しがちですが、 不足すると貧血気味になるんです。 そのため貧血予防につながるビタミンが 豊富に含まれています」
北海道では馴染みが薄いアサツキですが、 独特の風味があり栄養価も高いんです。 北海道産のアサツキを もっともっと食べましょう! 様々な調理法やお手軽レシピなど、 アサツキの魅力をたっぷり教えちゃいますよ。
ということで今回のあぐり王国は、 JAとうや湖エリアで栽培する 春一番を彩る野菜「アサツキ」に注目します。
佐々木 「今日は豊浦町にやって来ました~!」
森崎 「いや~季節が違えば… “イチゴ”が食べられたんですけど…」
佐々木 「イチゴも有名ですけど今回はアサツキ」
森崎 「お二人は北海道じゃないから よく食べたかな?」
河野「大阪なんでうどんや豚汁に入れたり…」
佐々木「私は馴染みがないんです…」
森崎 「北海道も馴染みがないんです。 だけど僕はアサツキ大好き人間ですから! うどんが好きなのでアサツキやかぼすなどを 一緒に食べてましたよ。 けどアサツキって聞いてあぐりっこも ピンとこないんじゃないでしょうか?」
河野「スーパーとかであまり見ないですから」
森崎 「しかも北海道産のアサツキってことだよね?」
佐々木 「実は豊浦町をはじめJAとうや湖エリアが アサツキの生産、 “道内ナンバー1”なんです!」
森崎 「そうなんだ!本来であれば雪も少なくて 気温もある程度高くて…育ちやすいんですが 今年は北海道…例外なくさび~な(寒い)!」
佐々木 「そんな中でも一緒に勉強してくれる あぐりっこです!」
初参加の小学5年生カナコちゃんと、 小学6年生のフウちゃん、 ハヤテ君とヒカル君の4名です。
森崎 「ところでアサツキって知っている?」
あぐりっこ一斉に 「知らない!」
佐々木 「アサツキがどういう物なのか こちらをご覧ください」
あぐりっこ 「ニラ? 」「ネギみたい!」
森崎 「みんなが言っているのは軟白ネギだと 思うんだけどネギじゃなく… (ネギの)仲間ですね!」
森崎 「食べたことないんじゃないかな~」
河野 「ボク北海道に来てなかなか無いなあって 思っていますから!」
森崎 「北海道産のアサツキ、楽しみです!」
一行は早速、豊浦町大岸地区の アサツキ農家のもとへ…
佐々木 「アサツキはどこで栽培していますか?」
佐藤さん「こちらのハウスの中です」
森崎「長っ!」
河野「スゴイ長いですね」
河野「何メートルあります?」
佐藤さん「60メートル!」
あぐりっこ「なが~い!」
ではハウスの中に入ってみましょう!
河野「うわっ香りスゴイ!」
森崎 「あれハウスの中が2重ですよね」
佐藤さん 「4重です!『フワフワッ』と言って…」
森崎「不織布(フショクフ)でしょ?!」
佐藤さん 「『フワフワッ』って言うんです(笑)。 これをアサツキの上に乗っけて育てる!」
不織布(フショクフ)をめくってみると アサツキがビッシリ!!
あぐりっこ「うわ~~!」
森崎 「みんなコレがアサツキだよ! このアサツキが60メートル先まで ビッシリ生えているの?」
佐藤さん 「そうです!」
佐藤さん 「普通であれば、この倍は伸びている」
森崎 「今年は寒くてハウスの中にも 影響があるんですね…」
佐藤さん「そうですね」
ハウスの中は温風機で 室温を10℃ぐらいに保って栽培します。 厳しい生育環境でも育つアサツキ。
そのたくましさは、 気温に対してだけではないんです。
佐藤さん 「アサツキは作りやすいのと 病気になりにくいんです。 そのため…ほぼ無農薬です!」
河野「虫とかも来ないんですか?」
森崎「居ないでしょ~今は!」
森崎 「冬場の収穫で利点は他にありますか?」
佐藤さん 「道内では豊浦産といえば “イチゴ”が有名ですよね。 それにアサツキも取り入れようと…」
森崎 「じゃあこのハウスでイチゴも作っている?」
佐藤さん 「そうです!1年通じて ハウスを活用しているんです」
あぐりっこ「すご~い!」
じゃ~ん もんすけです! JAとうや湖エリアで行われている アサツキ栽培! その歴史は40年以上にさかのぼります。
昭和45年頃、山の斜面に自生していた アサツキを畑に移植して、 本格的な栽培が始まったんだって~ ここでアサツキの収穫までを簡単に解説!
まずアサツキは種ではなく球根で栽培します。
8月中旬に球根を植えて、 2ヶ月ほど成長させて一度枯れさせます。
実はこの状態、休眠をして 栄養を蓄えているんだ~ そうすると1ヶ月ほど経った12月頃に また新しい芽が出て 1月中旬に収穫となるんです!
アサツキはじっくり時間をかけて 栽培されるんだね~
アサツキ栽培を学んでいるあぐり一行。 出荷まであと少し!という状態の アサツキの収穫方法を見せて頂きました。
掘り起こす道具は“フォーク”。 密集して植えているため機械は使えません。
このフォークでまず優しく掘り起こします。 そして1本ずつ手で収穫します。
佐藤さん 「アサツキって柔らかいんですよ! クキもそうだし特に葉っぱの青い部分!」
では特別にあぐりっこも収穫体験~!
まずフォークを地面に刺しますが… 意外に土が固くて足が浮いてしまったフウ!
根に絡まる土の多さに ヒカル「おも~い!」
アサツキの土をほろってニッコリ! カナコ「(土が)硬い!」
柔らかく傷付きやすいアサツキを、 一つ一つ丁寧に収穫していくあぐりっこ。 すると、 そのあぐりっこ達に何やら異変が…
佐々木 「あっ女子!女子!涙!」
森崎、河野「どうした?」
何かトラブル発生か??
森崎「カナコ、どうした?」
カナコ「目に…きました! 」
なんと辛味の匂いだけで涙が出てきたんです。 これが新鮮アサツキの辛味成分の実力!
河野「お父さんもなるんですか?」
佐藤さん 「最初はね。慣れるまでね!」
(しばらくするとあぐりっこも馴れました!)
さてココでとれたてのアサツキを リーダーが試食!
すると-
森崎「コレっこれ!!」
噛んだ先から汁がこぼれてきました。
あぐりっこ 「うわ~なんかすげ~」 「これ、なんですか?」
森崎「ジェル!」
佐藤さん 「これが一番美味しいんです! ヌルッとしたところが!」
とここで河野君にも変化が…
河野 「あれっ?今リーダーが かじったからかな? 目がすごっく…きました! みんな大丈夫?」
するとあぐりっこ一斉に 「さっきから来てる!」 「もうなってる!」
河野 「みんなウルウルしてるやん!」
佐々木 「さて別のハウスに移動してきました。 ここでは何をやるんですか?」
佐藤さん 「先ほど収穫したアサツキを洗浄します! 冷たい水で洗います」
森崎「ハハハハッ」 (笑っているが顔は凍り付いている)
河野「“冷たい”ってのが入りましたよ」
では洗浄風景を見せてもらいましょう。
蛇口からは水が霧状に出てています。
佐藤さん 「アサツキは柔らかいので水圧を少し下げて 傷つかない程度に洗います」
これを1本ずつ丁寧に洗っていきます。
冷たい水で行う洗浄作業。 収穫と同じく、 この作業も体験させて頂けることに…
ヒカル 「スゴイ冷たい! 手にかかるだけじゃなくて ちょっと顔にも跳ねて飛んでくる!」
フウ「右手が冷たいです!」
森崎 「こんなに手をかけて… どうして大変なのに続けているんですか?」
佐藤さん 「やっぱり美味しさもあるし 魅力もあるんで… みなさんに春一番の新鮮な野菜を 食べてもらいたい! そういう気持ちで続けていきたいです」
森崎 「いや~感謝です。こんな想いをして… ありがとうございます!ちなみに “イチゴ”と“アサツキ”、 どっちがすきですか?」
佐藤さん 「やっぱり~~イチゴの方が…」
一同あれれれ~~
森崎「イチゴなんだっ!」
まさ今が旬の野菜「アサツキ」ですが その栄養価を聞いてみました。
天使大学看護栄養学部 荒川義人教授 「ベータカロテンや葉酸(ようさん)とか ビタミンKとかビタミンが 豊富という特徴もあります。 中でも葉酸(ようさん)というビタミンは 最近の若い女性たちが不足しがちですが、 不足すると貧血気味になるんです。 そのため貧血予防につながるビタミンが 豊富に含まれています。 またアサツキはネギの仲間ですけど 普通のネギに比べて辛味成分が豊富で 薬味には好都合だと思います」
料理の彩りに…味のアクセントに… いろいろ使えるアサツキ。 その手軽さも魅力なんだよね~
例えば溶いた卵に細かく刻んだ アサツキを入れて 玉子焼きにしてみたり、 1センチ程度の長さに刻んで 市販のイカの塩辛と和えて 和え物にしてみたり!
彩りや栄養だけではなく、 シャキシャキの食感と ほのかな辛みが楽しめるんだよ~
JAとうや湖エリアで生産される 春一番の野菜「アサツキ」。 平成15年に8戸のアサツキ生産者が “アサツキ部会”を発足。 高品質で安全安心なアサツキ を出荷しています。
JAとうや湖 浅月部会 部会長 河野誠さん 「平成18年度より 『Yes!clean』に取り組んでます。 土壌分析を行い化学肥料や農薬の抑制を行い 昔に比べると市場の評価も上がってきてます」
『Yes!clean』の取り組みのほか、 「目慣らし」と言われる 生産者全員が集まっての品質チェックなど 様々な取り組みも行っています! 札幌・旭川・室蘭の市場やAコープなどに 出荷される今が旬のアサツキ。 僕も早く食べたいな~~
佐々木 「みんなでアサツキ料理をいただこう~」
生産者直伝!アサツキを使ったお手軽料理を 教えて頂きます。 教えてくださるのは根津るみこさん、 佐藤幸江さん・義一さんご夫婦です。
森崎 「よろしくお願いします…の前に! ちょっとここで実験をしてみたい!」
その実験とは、 調理前の新鮮なアサツキの美味しさと その食感を知ってもらうというもの。
ということでリーダーの大好物「うどん」で 検証してみることに…
まずは温かい普通の「素うどん」を いただきます。
「うんっ!うまい」
さてそこに小口切りしたアサツキを 加えていきます。
森崎「つまり薬味ってヤツだね」
ふう「美味しい!!」
ヒカル 「アサツキのシャキシャキ感や香りが出て すごく美味しくなっている!」
森崎 「そうそうそう!コレが薬味の働き」
アサツキが入ることで食感と 香りに変化がつき、 うどんの美味しさがさらに引き立ったようです!
ではココからアサツキをもっと 美味しくいただくアイデア料理を!
根津さん 「ではアサツキとチーズと肉の 肉巻きを作ります!」
※詳しい内容はレシピコーナーを ご覧下さいね!
実は肉巻きのほかにもアサツキを使った お鍋もご用意いただきましたよ。 こちらはご家庭でも簡単に出来ますよね!
さてお味はどうかな?
カナコ「あま~~い!」
そう火を通すことでアサツキの辛みが 甘みに変わるんです!
さて今日1日アサツキを学んでみて…
ヒカル 「どんな野菜だろうと思っていたら 枯らしたりして すごく不思議な野菜だと知って… 何にしてもシャキシャキしているから すごく不思議な野菜だなあと思いました」
森崎 「やっぱり収穫風景を見ていても アサツキへの愛情がすごいですよ。 アサツキ・イチゴ・奥さん… 一番愛しているのは、どれ??? 」
佐藤さん 「アサツキです!」
河野「チョット、チョット!」
森崎「ちょっと!色々問題あるな…」
あれれ~ここでアサツキ出ましたか!
佐藤さんの愛情タップリのアサツキ。 みなさんもご賞味くださいね~
さてココでイベントのお知らせです。
北海道の若手農家達と 美味しい料理を食べながら、 食の安心について勉強しませんか?
《北の農業スペシャル2013 食の安心まるごと知っとこセミナー》
■開催日時■ 平成25年2月23日(土)9:30~14:30
■開催場所■ シャトレーゼ・ガトーキングダムサッポロ (札幌市北区東茨戸132)
■イベント内容■ 【開会式】9:30 【食の安心スクール】10時~11時 お米の食べ比べ/冬野菜の作り方 酪農セミナーなど 【食の安心講演】11:15~12:45 基調講演 「輸入農産物の驚くべき真実とは?」 横浜輸入倉庫 奥村芳明氏 【道産食材バイキング】13時~14:30 【閉会式】14:30 アンケート・農産物のお土産
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お問合せ及び送付先- □株式会社 農協観光札幌支店□ 〒060-0004 札幌市中央区北4西1-1 北農ビル1F TEL(011)222-1151(問合せ・月~金 9~17時)
※小学生をもつ保護者の方が参加対象です。 セミナーの内容が小学生向きではありませんが 小学生のお子様とご一緒に参加したい場合は 別途ご相談ください。 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただき 当選者のみ締切後10日以内に 書面を送付致します。
■イベント企画■ 農業農村ふれあいネットワーク 北海道農協青年部協議会
■後援■ 札幌市教育委員会