様々な料理で使われる、 北海道の食卓には欠かせない食材 豚肉! 北海道は豚肉の生産量全国第3位。 一世帯あたりの年間消費量は 札幌市が全国第2位! そんな豚肉王国北海道で、 密かに人気を集めているブランド豚の存在を 皆さんは知っていますか?
その名も『びらとり黒豚』!
今回のあぐり王国は、 平取町のブランド黒ブタに注目です。
佐々木「今回は黒ブタに注目です!」
森崎 「北海道で黒ブタってイメージないね」
河野 「黒ブタと言ったら鹿児島県じゃないですか! うちの両親が住んでますし故郷ですし… ≪黒いダイヤモンド≫と呼ばれてますから」
森崎 「確かにそっちのイメージです。 ここ平取町というのは… びらとり和牛!もしくは びらとりトマト!ニシパの恋人。 もしくはこの時期に大切な栄養源、 寒締(かんじ)めホウレン草」
佐々木 「でもこちらのびらとり黒ブタは 鹿児島県の黒ブタに負けないぐらい 美味しい!と言われています。 ということで一緒に勉強してくれる あぐりっこを呼びましょう」
森崎「今日は豚ブタだって!」
メイ「ふふん♪」
佐々木「みんな豚ブタが好き?」
あぐりっこ声を合わせて… 「大好きです!」
佐々木 「どんな風にして食べたりする?」
ショウマ「しゃぶしゃぶ!」
メイ 「給食とかにもよく出るから豚丼とか!」
リーダーと河野くんは以前ブタ肉を 取材していました。
河野 「豊浦町のSPF豚(とん)! 清水町にも行きました!」
2009年1月24日OA「SPFって何?」 2011年10月27日OA「スペシャル放送」
森崎 「とにかくお風呂に入ったイメージ」
河野 「豚舎に入る前にお風呂に入って カメラやマイクも一度預けて清潔にして 菌を絶対に入れない仕組み! なかもイメージより臭いがないし 清潔なんですよね~」
佐々木 「今回はどういう飼育の仕方をしているか? しかも黒ブタですから!」
メイ「食べたことない!」
森崎「想像つくかな?」
ユウスケ「全くつきません!」
早速びらとり黒ブタの生産者さんに 会いに来ました!
佐々木 「あちらにアツい男が待っています!」
ではみんなで呼びましょう。 「大坪さ~~ん」
大坪さん「ど~~も大坪です!」
森崎「何頭ぐらいいるんですか?」
大坪さん「現在800頭ぐらいいます」
佐々木「全部、黒ブタですか?」
大坪さん「全部、黒ブタです」
森崎 「ブタの肥育期間はどれぐらい?」
大坪さん 「生後8か月で出荷します」
森崎「何キロになるんですか?」
大坪さん 「生体重で120キロぐらいです。 生まれたときは普通のブタよりも小さくて 1~2キロぐらいしかないですね」
森崎 「人間の赤ちゃんよりも軽いのに 8か月で120キロ!」
笑ってしまうあぐりっこ「すごい!」
『びらとり黒豚』の繁殖から育成、 そして肥育まで行う大坪黒豚生産農場。 まずは子豚を育てる 分娩舎(ぶんべんしゃ)を見学。
あぐりっこ 「黒い!」「小っちゃい!」「すごい」
思ったよりも暖かくメガネが曇る河野 「全然見えないんですけど…」
大坪さん「25度以上あります」
あぐりっこ 「かわい~~」
あまりの可愛さにあぐりっこも大人も ハートがキュンキュンです!
大坪さん「触ってみますか?」 あぐりっこ「触りたい!」
では初めて子ブタちゃんに触れてみます…
「あったかい!」 「毛はやわらかいね」
森崎「コンニチワ!」
あぐりっこ「ちっちゃ~~い!」
佐々木「小さいですね」
森崎「ほらっお父さんだよ~」
と言って河野君に子ブタちゃんを渡すと…
河野 「はいはいはい…大丈夫だよ~」
佐々木 「ブタさんと言えばね河野さんに抱かれると 静かになるっていう…」
まるで本当の親のような河野くん そして静かに胸に抱かれ ウットリする子ブタちゃん
河野 「ほら落ち着くんですよね~」
佐々木 「この子は兄弟はいるんですか?」
大坪さん 「兄弟は12頭います。 普通の黒ブタは6~7頭が平均なのですが 優秀な母ブタなので12頭産んでくれました。 黒ブタは子数が少ないんですよ。 “子数が少ない”のと“肥育日数がかかる” という苦労はありますが、 いいお肉が出来るんです!」
大坪さんは2006年に黒ブタの原種である イギリス原産の「バークシャー種」を 4頭直輸入して繁殖を始めました。
そして純粋種の黒ブタ生産を証明する 「黒豚認定証」も取得。 徹底した品種管理のもと、 黒ブタの生産を行っています。 その黒ブタには純粋種ならではの 特徴があるそうなんです。
佐々木 「黒ブタって生まれた時から 真っ黒でキレイな毛並なんですね。 すごくツヤがある!」
と話していると ビイイイイイ~ビイイイイ~ 子ブタが泣き出します。
河野 「はいはいはいはい…」
と河野君があやしつけると なんとあっという間に ウットリ夢ごごちに!
「さすが河野くん!」と みんな感心していたのですが…
佐々木「あれ?おしっこ?」
???あれあれ~~
河野 「おちっこしてるんだね~」
あまりに安心したんでしょうか? 河野君の手の中でおしっこしちゃいました…
もうあぐり一行大爆笑!
河野 「そうなの!落ち付いちゃってね! おしっこしちゃったのね~~」
さて子ブタちゃんと十分 スキンシップを取った後は 肥育舎(ひいくしゃ)にやってきました。
さて中に入ってみると…
あぐりっこ「うわ~大きい!」
河野「これで何キロ?」
大坪さん 「これで80キロぐらいですね。 あとふた周りぐらい太らせないと 出荷はできません」
佐々木「餌はどれですか?」
大坪さん 「これが黒ブタに四か月間与えているエサ。 <びらとりポーク>というエサです。 びらとり黒豚のために特別に 配合してもらったエサです」
森崎「中には何が入ってるの?」
大坪さん 「これには大麦が30%入っています。 あとはトウモロコシやもろもろ…」
森崎「ブタにとって麦はどういう存在?」
大坪さん 「脂の質が大変よくなり うま味成分をものすごい引き出します。 肉のしまりも良くなります!」
実際エサを触ってみるとサラサラです。
大坪さん 「麦がたくさん入るとサラサラする。 お値段は高くなるけど 良いお肉が出来ます」
大坪さん 「そのためには 値段のことは構いません!」
佐々木「男らしいです!」
河野 「豚舎入って思ったんですけど (ふん尿の)臭いがあんまりないですね」
大坪さん 「ハイ!それは… 敷きワラを2回取り替えますんで! 朝と晩の2回!」
森崎「うわ~大変だ」
大坪さん 「この敷きワラはもみ殻とおがくずが 混ざったものなんですけど 朝晩のエサをあげるときに 全部“すのこ”のほうに落とします」
すのこの下はおがくずが自動で 流れるようになっているんです。
森崎「毎日?」
大坪さん「毎日です!」
森崎「大変だ~~」
大坪さん 「やっぱりブタにとっては 最後はお肉になるんですけど… だけど生きている間は本当にブタたちが “この場所に生まれて来て良かった”と 思えるような環境を作ってあげなきゃ ならないんでないかと! そういうことを考えてます」
森崎 「お盆も正月も関係なく毎日2回 この子たちのためにお掃除やっている!」
1日2回毎日欠かさず行っているという 豚舎の掃除を見せて頂きました。
除雪用のスコップを使って 手際よくおがくずなどをすのこ側に寄せます。
河野「どのくらいやるんですか?」
大坪さん 「片側10列ずつで(全体で)20マスあります」
河野「豚舎はここだけ?」
大坪さん 「9か所豚舎がありますので全部やります!」
河野「大変!」
ではあぐりっこも掃除を体験です!
慣れない作業のうえ、 あぐりっこに興味を持ったブタも寄ってきます
河野「囲まれてるぞ~」
ショウマ君はブタさんに頭突きされました!
一日の大半を豚舎の清掃作業に 費やすという大坪さん。 生産者の苦労と努力を身をもって 体験したあぐりっこ達でした。
ユウスケ「大変だ~~」
森崎 「この作業をずっとやるんだって」
メイ 「メイだったら面倒くさくなっちゃう」
素直な意見に大坪さんも笑っちゃいます!
森崎 「我々も命を扱うときに子供たちにも ちゃんと考えてもらおうと思っています。 逆に生産者としてどういう想いで この命を育てているのでしょうか?」
大坪さん 「とにかくこのびらとり黒豚を 北海道のみならず 全国に広めるために 美味しいお肉をみなさんの食卓へ 届けるために一生懸命に努力をして 頑張らなければという想いでやってます」
森崎 「黒豚さんをみてどう思ったかな?」
ショウマ 「(生産者さんが)黒ブタさんたちに 幸せな思いをさせてあげてから 食べさせてもらっている! そのありがたみをちゃんと感じて 食べないといけないって事が分かった」
このは 「かわいそうだけど 生きている時間を 大切にしてあげているのが すごいと思いました」
森崎 「そうだよね~大坪さんの話を聞いてたら そう思ったよね」
森崎「目標ってどこにあるんですか?」
大坪さん 「目標はやっぱり自分におごらず! まだまだおいしい黒ブタを作っている 生産者は日本全国にたくさんいます。 その人たちに追いつき追い越せで 日夜努力しまた勉強もし 黒ブタを生産していかなきゃダメですよ! これが私の信念です。 びらとり和牛・ぶらとりトマト。 それに続いてびらとり黒豚と三拍子で 今後はあわよくば北海道から全国へ 発信していきたいと努力してます」
森崎 「だんだんアツくなってきましたね」
じゃ~ん もんすけです! 平取町で生産する『びらとり黒豚』は、 大坪さんを含めた2軒が生産している黒ブタ。 このびらとり黒豚を新たな名産品として 確立するためJAも積極的にサポートしてます。
JA平取町 嶋田勲さん 「びらとり黒豚としては 年間で大坪さんを含めた 2軒の生産者が1000頭出荷しています。 JA平取町としては生産・販売に協力していき ひとつの新しいブランドして びらとり黒豚を平取町から発信していき 北海道の農業全体を盛り上げられる 存在になればいいと思います」
『びらとり黒豚』が北海道を代表する ブランド豚になって 全国の消費者に届けられたら嬉しいよね!
佐々木 「美味しいびらとり黒豚を頂きましょう」
あぐりっこ「いえ~~い!」
佐々木 「今日は生産者・大坪さんの息子さん 稔民(としひと)さんに お越しいただきました」
稔民さん「ぼく札幌でお店をやってまして」
佐々木 「お父さんの生産した黒豚の直営の お店になるんですよね」
森崎 「そのお店で出しているしゃぶしゃぶを いただけるんですよね~」
■びらとり黒豚専門店 あがた 住所:札幌市中央区北3東3 電話:011-212-1129 営業時間:17時~23時 日曜定休
佐々木「気になるお肉ですが…」
稔民さん「こちらです!」
森崎「すご~いキレイな色」
佐々木 「赤身もきれいで脂もほどよく乗っている」
ご用意いただいたのはびらとり黒豚の しゃぶしゃぶ(肩ロース)。
さてしゃぶしゃぶしていただきますよ…
このはちゃんも「甘い!」
河野「やわらかい!」
佐々木 「ロースって聞くと赤身の部分が しまっているイメージがありますが (柔らかくて)食べやすいですね!」
お肉と一緒にいただくのは…
稔民さん 「今が旬の平取産の 寒締めホウレン草 」
森崎 「ブタとホウレン草ってすごい合う! 栄養的にもいいんだよね~」
もんすけです 豚肉が栄養価に優れた食品なのは、 みんな知っているよね? 疲労回復効果が期待できる 栄養素のビタミンB1が 牛肉の10倍も入っているんだよ! もちろん黒豚のお肉も沢山の栄養が 含まれているんだって~
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「黒ブタは普通のブタ肉と同じく タンパク質・脂質が多い。特徴的な ビタミンB1が普通のブタに比べて多い。 うま味やコクのもとになる アミノ酸・イノシン酸が多いなど トータル的に味でみると うま味が強くてコクがあるとなります。 これを例えば温かな鍋料理で食べると ビタミンB1が体の中からエネルギーを 作り出して温まってくれるし 鍋の素材を食べるだけでも温まる。 なので寒い時期にしっかり食べるには 良い組み合わせですね」 豚肉はニラやほうれん草などの野菜と 一緒に食べることで栄養素を効率的に とることができるんだって。 北海道の豚肉と野菜を美味しく食べて、 元気な毎日を送りたいよね~
しゃぶしゃぶを堪能したところでもう一品。 『びらとり黒豚』の鉄板焼きもいただきます!
森崎 「うわ~~!焼くことで香ばしさを出すのも 大変美味しい食べ方ですよね」
ユウスケ 「(表面が)ちょっとパリパリしていて 肉汁がむっちゃたっぷり!」
あぐり大人チームも一口頬張った途端… なぜか抱き合っちゃうリーダーと河野くん。 佐々木アナウンサーもとビックリ顔!
河野 「脂がしつこくないですね。 焼いてもサラッとしていますね。 これ本当に鹿児島県の黒ブタと いい勝負しているんじゃないですか?」
稔民さん 「僕は個人的には負けていないと思いますね」
森崎 「この食べたときの脂のあっさり感、あま味! たまらんぜ!」
???
河野「一瞬坂本竜馬が出てきたのかと!」
あぐり一行、大興奮するほどの美味しさ。 8か月という時間を幸せいっぱい 愛情いっぱいに生きたからこそ甘く みんなを魅了する美味しさになったのでしょう。 みなさんもぜひご賞味くださいね~ ≪お知らせ≫ 来週の放送はお休みさせていただきます。 次回の放送日は 2月15日(土)17時からです! お間違いなく~!
こんにちは週刊あぐりNEWSの時間です。 家族みんなで北広島へ足を運んでみませんか?
「くるるの杜の雪まつり'14」のお知らせです。
来週の土曜日と日曜日、 北広島市にある「ホクレンくるるの杜」で 「くるるの杜の雪まつり」が開かれます。
会場ではビニールハウスの中で 真っ赤に熟したイチゴの収穫体験や 白玉粉を使ったお手軽な「チーズパン作り」が 体験できますよ。
その他、昨年好評だったお子様限定の 「宝さがしゲーム」や雪まつりならではの 雪で作った「すべり台」「迷路」も楽しめますよ!
今年の冬はくるるの杜の雪まつりで 元気に楽しんじゃいましょう!
以上週刊あぐりニュースでした。
≪くるるの杜の雪まつり'14≫ 日時:2/8(土)9(日) 10時~16時
場所:ホクレン くるるの杜 北広島市大曲377-1
問い合わせ:ホクレンくるるの杜 電話011-377-8700