本日のオープニングは雪遊びを楽しむ あぐりメンバーからスタート!
森崎 「雪ではしゃいでいる子供たちをみると 心が洗われるようですね」
ズルズルと雪山から滑り降りてくる河野君。
森崎 「UFOキャッチャーで こんなのとれたら怖い!」
今回のあぐりっこは6年生の 仮屋風雅(フウガくんと 好奇心旺盛!行部匠哉(タクヤ)くん、 いつも元気な5年生!佐藤乃衣(ノイ)ちゃん 初登場の4年!若林瞳子(トウコ)ちゃんです。
佐々木 「今日みんながやって来たところは 赤井川村。 雪が多いの!」
森崎「雪おおいわ~」
佐々木 「この雪の多い場所でも 確実に春の足音は近づいているんです」
森崎 「そのこころはね… なんと農業がすでに始まっている! こんな雪の中で! どうやったらここで農業が始められる?」
タクヤ「除雪して畑をおこす!」
河野「これを除雪するのは大変でしょ…」
一体どんな農作業が始まっているのか? ハウスの中にやってきました。
するとJA新おたるの新見孝男さんが 何かを抱えて待っていました。
森崎「これは何だと思う?」
ノイ「緑の葉っぱ!」
トウコ「ちょっと育つ前」
森崎「それを一文字で言うと何だ?」
タクヤ「苗!」
森崎 「そう苗!ということは ここでは苗を育てている?」
新見さん 「そうです!野菜と花の苗を育てて います」
既に始まってる農作業とは種を育て苗にし、 その苗を育てる作業「育苗(いくびょう)」の事。
今回伺った JA新おたる赤井川村農業振興センターでは 10品目100種類以上の 野菜や花の苗を作っています。
森崎「特に苗は大事なんですよね?」
新見さん 「“苗半作(なえはんさく)”と言いまして 苗の良し悪しが物の良さに直結します」
“苗半作”とは、昔からの言い習わしで ‘苗の出来によってその物の育ち方の 半分が決まる’という意味。 そのぐらい作物を育てることにおいて 苗作りは重要なのです!
新見さん 「赤井川村は雪がすごく深いところなので 自分で除雪はかなり労力的に負担になる…」
森崎 「少しでも農家さんの負担を軽減してあげて 野菜作りなどに集中してもらえるように することが可能なんですね!」
河野 「苗ばかり育てているんですよね。 なんか…『作物まで育てたい!』 という感情はないですか?」
新見さん「それはありますね!」 森崎 「あるんですね。最後まで育てたいんだ。 これで半分なんですよ。 あとの半分を農家さんにバトンタッチして 半分ずつ立派な農作物を育てているんですね」
新見さん 「最初は“トルコキキョウ”という 切り花を作っています。 あとで種を見せたいなと思いますが すごく小さな種なので、 このカラーピーマンの100分の1ぐらい!」
森崎 「えっ!そんな小さい種があるんですか?」
それでは、ココでクイズ! この種と苗はなんだろな~
それぞれのチームに種と苗を見せます。 その作物が何なのか選択肢から選んで 「これだ!」と思った作物の 被り物をかぶってもらいます!
リーダー―チームはトウコとノイ。 オクラホマチームはタキャとフウガ。 チーム内で相談して正解を導き出そう!
では出題① この苗は何でしょうか?
選択肢は トルコキキキョウ・アスパラ・ミニトマト カボチャ・パセリです。
女子の苗は2枚葉が生えてます。
森崎 「こんなのね~色んな可能性あるよ」
新見さん「わかりづらいですね」
森崎「何のにおいする?」
ノイ「葉っぱ!」
なかなか答えが出ないリーダーチーム。
反面男子チームの苗は特徴的です。 タクヤ君が完全にわかったようで 迷わず「アスパラ」の被り物をチョイス!
タクヤ「くるるの杜で見た!」
フウガ「先の方がアスパラの形に似ていた!」
オクラホマチームは即決でアスパラ。 リーダーチームはかなり悩んで ミニトマトにしました。
トウコ 「おじいちゃんが育てているのに似ている!」
ノイ 「苗を見たことがある気がして… 普段見ていそうなものにした」
さて正解は… 新見さん「みなさん正解です!」
アスパラの苗は2月中旬に種をまき 1か月経った状態。 5月末には苗を生産者に引き渡します。
これはミニトマトの苗。 7月には鈴なりの実をつけ収穫出来るのです。
では出題②この種はそれぞれ何の種?
リーダーチームの種はものすごくちっちゃい!
森崎「これはもう砂ですよ!砂! 」
ノイ「砂に混ざってもわからない!」
森崎 「これ…オレが朝そったヒゲじゃない?」
ワハハハハ(大爆笑)
両チームともよ~く考えて出した答えが-
男子は「パセリ」を選択しました。
タクヤ 「消去法なんだけどトマトは学校で植えた時は こんな形じゃなかった。 アスパラは正解でたらさすがにないかな…」
河野「で残るのが?」
タクヤ 「パセリとトルコキキョウなんだけど… トルコキキョウは…」 とここで挙動不審になるタクヤ!
タクヤ「ハハハ」
何も言わずにキョロキョロ。
リーダーの顔をチラッとみてニヤリ。
タクヤ 「さすがにありえないかな…」
河野「濁したね」
森崎「こっちはあり得ないと…」
では女子はどうかというか「パセリ!」
河野「あれ?かぶった!」
森崎「真っ向勝負だ」
それでは正解は… 新見さん 「パセリはオクラホマチームです!」
ヤッタ―
それでは、この種は???
新見さん「これがトルコキキョウです」
ノイ「ちっちゃい!」
森崎「そうさっき言ってたんだよ!」
そうなんです。 実は新見さん、 先程口を滑らせていました。
森崎 「タクヤはそれを憶えていたんだよね。 だからさっき何とも言いづらくしてた!」
佐々木 「小さい種はトルコキキョウですが 一番大きい種はこちら!」
森崎「石?石だ!」
新見さん「消毒をしているので青色です」
フウガ「ソラマメ?」
新見さん「正解です」
森崎 「フウガは晩酌で毎晩ソラ豆食べてるから」
河野 「おじさんじゃないですか! まだ小学生なんですか」
とここでリーダー ちょっとした芸術性を発揮!
なんとトルコキキョウの種を サンドアートのようにして…
森崎「トルコキキョウ美人さん」
佐々木「何をしているんですか!」
種や苗について少し詳しくなったところで 苗作りの現場にお邪魔しました。
森崎「そろばんやってるの?」
新見さん 「ミニトマトの種まき作業をしています」 座りながら種まき??? 種まきのイメージは 種を畑にパラパラパラ まくイメージですが…
河野 「ちょっとこれはスゴイですね…」
森崎 「1粒1粒は大変だと思いますよ」
新見さん 「確かに大変です。 みなさん熟練したパートさんです!」
森崎 「オレなんかは目がパチクリするんだけど…」
河野「何年目ですか?」
井貝典子さん「4年目です」
河野「最初からこの早さで出来ました?」
井貝さん 「いや!出来ませんでした!」
ということで河野君がチャレンジ!
新見さん 「手が震えますよ最初は!」
森崎「そうなの?」
河野 「まず種を端に寄せるんですね。 こっから1粒を…」
プルプル震えるピンセット。 この1粒がなかなか出てきません。
森崎「いや~~~」
やっと1個、くぼみに落としました。
森崎「やっと1個♪」
さて次もプルプル震えながら…
ポトン(くぼみに落ちる)
リーダー・河野 「いえ~~い(大満足)」
森崎 「よしっ飲みに行くか!」
全然、仕事してませんよ~~
河野「それぐらいの仕事した感じする!」
河野「種が土の中の小石とかに似ている」
井貝さん 「そうなんです、間違えます!」
新見さん 「お金を出せば高性能な機械が買えますが 結局その分、農家さんの苗の単価に 負担がかかってしまうんです。 なのでこのセンターは手作業でやってます」
河野 「別のハウスに移動してきました。 ここからは井貝さんのお手伝いをします。 ここは何をしている所ですか?」
井貝さん「ピーマンの移植です」
5センチほどのピーマンの苗。 これを移植します。
井貝さん 「空いているポットに指で穴を開けて 根っこを出ないように (くるくるっと苗をまわして)いれる!」
河野 「僕の指くらい土に入れる!」
河野 「これをどのぐらいやるんですか?」
井貝さん「全部ですね!」
振り返るあぐりっこ。 あぐりっこ 「ひえええ~~~」
タクヤ「めっちゃある!」
ノイとトウコ 「ムリ」「ムリ」
河野「やる前から無理って!」
あぐりっこチャレンジ! 移植作業を体験しよう!!
ビッシリ敷き詰めてあるポット。
まずは自分が作業するスペース分、 ポットを移動させます。
苗を持ってスペースに移動。
井貝さん「では最初は配りから!」
河野 「空のポットの上に苗を配っていく」
その苗をポットに植えていきます。
河野「これガチで大変なやつだな」
河野「タク大丈夫?狭くない?」
タクヤ「狭くない!」
トウコ「体勢がきつい!」
タクヤ 「あぐり王国でやった中で 一番大変かもしれない」
体勢はキツイ。 しかも苗は折れないよう 優しく植えなければならない…
ノイ「疲れた!」
淡々と作業を続けるフウガ
河野 「ベテランの雰囲気、出している!」
赤井川村の育苗施設で農作業を体験している あぐりっこですが、こちらのセンターは、 新規就農者のための研修や 、 冬場の働く場所としても活用されているんです。
新規就農された原口ご夫妻にお話を伺います。
佐々木 「作業しながら知ることで農作業するときの 気持ちが変わりましたか?」
原口一和夫(いわお)さん 「ここで(苗を)作っているときから 見ているので、 この苗はちょっとひねっちゃったから 畑に植えてからはどうしようとか、 そういうことを考えるようになりました」
多喜子さん 「この時期から体を動かしているのは 4月5月になっていきなり 農作業をはじめるよりは良い!」
佐々木 「新規就農って色んな形があると思いますが こういうセンターで研修できるってどう?」
一和夫(いわお)さん 「新規就農の仲間や 農業をやっていない人も来ていて 赤井川村の方々とも知り合えます」
森崎「エールを送りますね!」
森崎 「こっからず~~っとやったの?」
ポットの数、およそ1000個!
しゃがんだり、四つん這いになったり… 汗をダラダラ流しながら無事に終了しました。
森崎 「やってみてどうだった?」
ノイ 「学校の授業よりも楽しかった! でもヒザが痛くなった」
森崎 「こんなにタオルが似合う子だったっけ?」
みんなやり遂げた達成感なのか とってもいい笑顔です。
河野 「だいたい何度ぐらいの中で作業するんですか」
井貝さん 「25度ぐらいですね」
河野 「夏!しかもずっとしゃがみっぱなし」
森崎 「やってみてどうだった?疲れた?」
トウコ 「疲れた!腕とかがめってゃ痛い!」
タクヤ 「多少のことでは折れないような しっかりしたやつになって おいしいピーマンになって くれればと思う」
森崎 「小学校の卒業式の校長先生みたいだな」
頑張ってくれたあぐりっこにご褒美! 赤井川村の女性部のみなさんに、 自慢の手作り味噌を使った料理を 用意していただきました!
教えてくださったのは JA新おたる赤井川女性部の 二川信子さん、上枝文子さん、松澤秀子さん。
自慢の味噌とは? 二川さん 「地元の大豆や米など 材料をほとんど地元のもので作ってます」
詳しい作り方はレシピコーナーを ご覧くださいね。
森崎 「タクヤはねあぐり王国に何回も来てくれたね」
佐々木「そうですね」
森崎 「6年生で卒業だから 今回が最後のあぐり王国!」
そうなんです。 タクヤ君とフウガくんは4月から中学生。 2人とも何度も出演してくれました。
佐々木 「色々ふん装もしたしね」
森崎「したな!ふん装!そうだ探偵!」
フウガ 「改めて食べる前には 作ってくれている人がいることを ちゃんと思って これからも食べたいと思います」
森崎 「タクヤは中学校から北海道を離れる。 たとえばスーパーに北海道の野菜や牛乳が 並んでいたらどう思ってくれるだろう?」
タクヤ 「あぐり王国で学んだことを思い出すだろうし やっぱり北海道産を買いたくなると思う!」
森崎 「おれ北海道にいたんだけど 北海道の農業酪農すごいんだぜって タクヤが伝えてよ! もうタクヤはあぐり王国東京支部だ!」
あぐりっこたちが移植した小さな小さな苗も 数か月後には立派な実を実らせるでしょう。
同じように小学校を卒業したあぐりっこも 今は細くて折れそうでも たくさんの仲間や経験を積んで 立派な中学生になってくれるでしょう!
みんな頑張れ! ※今年卒業したあぐりっこ隊の作文を 近日ホームページにアップします。 こうご期待ください!