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2014年12月06日(土) | ♯316 十勝でビートを学んでスイーツを作ろう編
>>

2014年12月06日(土) |  ♯316 十勝でビートを学んでスイーツを作ろう編

食の王国、北海道。 
中でも1万831平方キロメートルの広さの
十勝エリアは…
小麦の生産量日本一!
砂糖の原料ビートの生産量、日本一!
生乳の生産量、日本一!!
ざっと上げただけでも
こんなに日本一がある十勝エリア。

実はこのエリアには
地場産の原料にこだわっている
スイーツ屋さんパン屋さんが多数。
スイーツ天国でもあるんです。
ということで…

佐々木
「今日はスイーツ作りには欠かせない
 あるものの畑にやってきました。
 まずはあぐりっこ呼びましょう!」

あぐりっこ~~

あぐりっこ
「は~~い!」

収穫を終えたある野菜の畑を
猛ダッシュするあぐりっこ。
大地を思いっきり走ってみたい!
そんな願いをもって
参加したあぐりっこは-

6年女子の2人組。
将来の夢はパティシエール!
甘いスイーツが大好きな
中谷莉子(リコ)ちゃん。
今回も天然キャラ炸裂?
食べるのが大好きな
森実優(ミユウ)ちゃんのです。

森崎
「スイーツ作りに欠かせないものとは?」

ミユウ「カカオ?」

森崎
「北海道でカカオは栽培されていない…
 お菓子作りに絶対欠かせないもの!」

ミユウ「砂糖?」

森崎「ということはコレは?」

リコ「ビート?」

森崎「正解~♪」

ミユウ「初めて見た~♪」

リコ「カブみたい!」

森崎「カブみたいだね。あとは?」

リコ「大根みたい!」

森崎
「ビートは砂糖大根やてん菜とも
 呼ばれているんだよ」

実はあぐり王国オリジナルスイーツ作りに
チャレンジするため
あぐりっこは砂糖の原料
ビート畑にやってきました。
まずはビートについて学んでいこう!

ミユウ「収穫しているの?」

砂糖の原料ビートに興味津々のあぐりっこ。
早速、詳しい話を生産者の若園則明さんに
伺いましょう!

森崎
「冬間近に収穫する作物なんですね」

若園さん
「低温になって大根のほうに
 砂糖がのるように遅くに収穫する!
 今年は糖分のノリも良くて
 良い砂糖ができると思います!」

ビートの収穫にはビートハーベスターという
マシンを使います。
葉っぱを切り落としドンドン 
ビートをかごに入れていくんです。
森崎
「これは原料野菜と言って
 形を変えて我々のもとに届くもの。
 だから短時間でドーンと取っていく!」

2014年12月06日(土) |  ビートは農地を守る大切なもの

とってもダイナミックなビートの収穫。
今ではハーベスターでの収穫がメインですが、
ビートならではの道具を使って
豪快に収穫する事もあるんです。

森崎
「ナタの先に鋭い太い釘みたいなのが…」

どうしてこんな道具を使うのか
その使い方を若園さんに見せてもらうと-

まずザクッとナタをビートにさします。

それを引っ張ってビートを掘り出します。

若園さん
「ナタの先っぽを使って収穫する」

若園さん
「そして包丁部分で葉っぱを落とす!」

あぐりっこ「おおお…」

若園さん
「昔はほとんどこうやっていたんです」

荒々しい収穫にビックリしていると
更に驚く事が…

若園さんが持ってきたものとは
巨大なビート!

若園さん「8キロ300グラムあります!」

あぐり一行「うわ~~っ」

佐々木「信じられない!」

若園さんが持って来てくれたのは
通常の3倍もの大きさのビート。
ちなみに1キログラムの砂糖を作るのには
およそ8キログラムのビートが必要なんです。
ということで、
この1つで1キログラムの砂糖が出来ちゃいます。

若園さんは収穫したてのビートを
カットしてくれました。

若園さん「ちょっと舐めてごらん」

すると…
ミユウ「甘い!…なんか砂糖みたい!」
佐々木「砂糖ざぞっ!」

こちらも…
リコ「甘いっ!野菜なのに」

ミユウ
「見た目が大根みたいで
 ちょっと辛いと思ったけど甘かった!」

佐々木
「この状態で食べることはまずないよ!」

日本一の収穫量を誇る
十勝エリアのビートの収穫量は
およそ163万トン!
そんなビートはこの地域の農業にとって
かなり重要な作物という事なんです。
若園さん
「私のところでは4年輪作(りんさく)
 5年輪作で
 豆・ビート・小麦・馬鈴薯
 その4作物を中心に作っています」

森崎
「輪作というのは毎年毎年
 この畑でクラス替えが行われること。
 例えばこの畑は今年ビートを育てたから
 ビートが大好きな畑の養分をいっぱい吸収!
 来年とここにビートを植えたら…?」

リコ「その栄養ばっかりなくなっちゃう!」

森崎
「そうそう!畑が痩せていっちゃう・
 だから違う作物を植える。
 翌年も違うものを植えてあげる。
 これを輪作といいます」

あぐりっこ「へ~!そういうことか!」

若園さん
「おじさんたちも先祖代々から
 受け継いだ土地なので
 また次の世代に引き継ぐことが
 農家の務めだと思っている!」
輪作を行うことで将来に向けて
農地をより良い状態に保ち、
農作物を安定的に供給する。
そのためにもビートは大切な作物なんです。

2014年12月06日(土) |  砂糖ってどうやって出来るのかな?

若園さんの想いを伺った後は、
砂糖が出来る仕組みを砂糖作りに詳しい
日本甜菜製糖芽室製糖所 東部センター更別
昆野和男さんに伺っていきましょう!

昆野さん
「運ばれたビートはまず洗います。
 そして4ミリ程度のスティック状にカット」

昆野さん
「切ったものを70度前後のお湯に浸して
 じっくり砂糖を取り出していく。
 この状態でやく1時間置いて
 ジワーッと糖分を出す」

一時間後、
糖分が十分にでた液体だけを煮詰めると…

リコ「うわっ!色が変わった」

ミユウ「なんかいい匂い」

森崎「どんな匂いかな?」

ミユウ「とうもろこし!」

森崎「近いね!」

茶色いさらっとした紅茶のよう。
さて一口舐めてみると…

リコ「甘いっ!」

ミユウ「おいしい♪」

森崎「ピュアなあま味だあ~」

昆野
「ここからさらに1~2時間
 水分を飛ばしていくと
 ここまでいきます」

リコ・ミユウ「ハチミツみたい!」

すこしドロッとしてます。

ミユウ「おいひい♪」
リコ「甘いっ!」

昆野「だんだん砂糖に近づいています」

河野「ジャリジャリしますもん!」

昆野
「これは糖蜜(水分)と結晶(砂糖になるもの)が
 まざっている状態です」

森崎「メッチャうまいな」

昆野
「これを遠心分離機にかけて
 砂糖の結晶と糖蜜に分かれます。
 糖蜜はさらに精製をかけて
 オリゴ糖や健康食品になったりします」

森崎
「できる砂糖にも色々種類がある!」

昆野さん
「糖分の一番高いものはグラニュー糖。
 旨みが残っているものが上白糖。
 よくコーヒーに入れるには
 雑味がないほうがいいとのことで
 グラニュー糖を使う。
 料理は上白糖を使うと使い分けている」

河野
「ほかの野菜も煮詰めたら
 砂糖ができるんですか?」

昆野さん
「(ビートは)糖度が高いから
 煮詰めたら砂糖になりますけど
 ほかの作物は砂糖を作るほどの糖度はない。
 仮にメロンを煮詰めたら
 糖分だけ抜き出せるかもしれないけど
 とても高い砂糖になると思います」

森崎
「正直勿体ないです!
 メロンはメロンとして頂きたい。
 だからこそのビート」

昆野さん
「北海道農業にはなくてはならない
 作物だと思います」

砂糖についてちょっと詳しくなったところで
あぐり王国オリジナルスイーツにチャレンジ!
今回は帯広市にあるパン屋さん、
「ボヌールマスヤ」さんに協力して頂きます。
教えてくれるのは天方慎治さん。

こちらのパン屋さんは十勝小麦100%使用。
砂糖や様々な材料を北海道産で揃えるなど。
かなりこだわっているお店なんです。

《ボヌール・マスヤ》
住所:帯広市西17条身に実3丁目25
電話:0155-33-4659


2014年12月06日(土) |  まずは小麦粉を挽こう♪

まずは石臼を使って小麦粉を作っていきます。

十勝は小麦の生産量が日本一!
ということで、
小麦をひくところから体験したいと思います。

天方さん
「石臼は開けると目が付いていて
 すりつぶしていきます」

石臼の投入口から小麦を入れていき
臼を回してすり潰していきます。
 
河野「なんか大変そう…」

ミユウ「ええっけど楽しそう!」

グリグリグリ…
けっこう回しますが粉が出てきません!

この小麦は‘きたのかおり”。
粘り・弾力性が強いということもあり、
なかなか粉になりません。
そこで…

河野くん登場♪

森崎
「いいね~いま君の重量が
 石臼のさらに重みとなってます!」

回す回す河野くん。

回す回す
ゴリゴリゴリゴリ…

あれっ?

なぜか変顔に…

森崎
「お前、それ顔ですり潰してんだろっ!」

 

良い調子で回しますが…

なぜか河野くん

変な顔になっちゃうのっ!

それでも回します。
ゴリゴリゴリゴリ…すると

あぐりっこ「すご~~い」
森崎「出てきた出てきた!」

あっという間に粉になっています!

森崎「粉になってる!すごい」

あぐりっこ「うわ~~っ♪」

みんな大興奮です。

河野
「こんなに役に立ったのは
 初めてです」

森崎
「いや~太っていてくれて
 ありがとう!良かったよかった!」

河野「太っちょバンザイ!」

なんなんでしょう。このテンション!
でも大盛り上がりしました…

こうして小麦の表皮・胚にゅう・胚芽を
全部ひいた小麦粉は
‘全粒紛’と呼ばれていて
通常の小麦粉よりも食物繊維が多いと
言われています。因みに一般的な小麦は
‘はい乳の部分を粉にしているので白いのです。
今回はこの両方の小麦を使って
何を作るのでしょうか?

2014年12月06日(土) |  シュトーレンいただきます♪
さて今回作るのは
天方さん
「今日は“シュトーレン”という
 12月に食べるパン屋さんが作る
 クリスマスケーキにようなもの、
 クリスマス用のパンを作ります」

じゃ~んもんすけです!
今回あぐりっこが挑戦するのは
ドイツの伝統菓子シュトーレン。
どんなものなのかドイツ人のシェフで
札幌で料理教室を開いている
マーカス・ボスさんに聞いてみたよ。

マーカスさん
「シュト-レンは基本的には
 パンとお菓子の間のものです。
 何が一番の楽しみかというと
 置いておくとどんどん香りが強くなって
 美味しくなります。
 だから焼いてすぐ食べるよりは
 1~2週間、1か月は待っていた方が
 美味しく食べられます。
 薄くスライスしてちょっとだけ
 食べるのが楽しいですよ」

うわ~なんだかとっても美味しそう!

ということで今回は
十勝産の素材にこだわった
シュトーレンを作ります!

豆の産地でもある十勝。
本来のシュトーレンには
ドライフルーツやナッツをいれるところ、
あぐりオリジナルシュトーレンには
十勝産の甘納豆をたっぷり入れます!


※詳しい作り方はレシピコーナーを
 ご覧ください。

十勝エリアの材料にこだわった
あぐり王国オリジナル
クリスマススイーツのシュトーレン完成♪

森崎
「シュトーレンのひと口目をいただこう」

みんなでいただきま~す♪

ミユウ「甘くておいしい~♪」

リコ「最高!」

森崎「あま味がおさえめ!」

河野
「こんだけ砂糖かかっているから
 結構甘いのかなと思ったら全然!」

天方さん「ぜひコーヒーとどうぞ」

森崎「めっちゃ合う!」

ミユウ
「2切れ食べちゃったんで、もう3切れ目!」

森崎
「ミユウもう1回言うけど
 これはクリスマスまで時間をかけて
 ゆっくり食べるものなの!」

ミユウ「そうか…」

天方さん
「(時間が経つと)
 全体的に一体感が出てきて
 なじんでくるとスパッと切れるようになる」

森崎
「砂糖がなきゃスイーツにならないんだから!
 ってことは何がないと…?」

あぐりっこ「てん菜!」

森崎
「そうビートがなきゃ砂糖はできない。
 それは農家さんが作っている。
 砂糖も小麦粉も向こう側に
 原料野菜があって農家さんが
 育ててくれているのを見てきた。
 パティシエールを目指す子が
 これを分かってくれるって
 頼もしいことですよね」

天方さん「とても頼もしいですね!」

森崎
「今日はひと口といわず
 随分たべちゃったけど
 持ち帰って食べてくださいね」」

あぐりっこ「ヤッター♪うふふふ」

森崎「嬉しいか?」

あぐりっこ「嬉しい!」

森崎
「毎日ちょっとずつ食べられるか?」

ミユウ「うん!(即答)」

ですがリコちゃん首をかしげて「…」

河野「リコ、ちょっとずつ行けそう?」

リコ「ムリだと思う…」

そうだよね~♪
スイーツ好きにはたまらないよねっ

ですが後日ご家族から
シュトーレンを食べる写真が届きましたよ。
ちょっとずつ…ちょっとずつ
こうして楽しくクリスマスを迎えよう!

さてここで嬉しいニュース!
今回お邪魔したボヌールマスヤさんでは
あぐりっこがチャレンジした
十勝産の原料にこだわった
和風のシュトーレンを数量限定で
販売するという事!是非お試しくださいね。

《あぐりシュトレン 50個限定販売》

期間:12月7日(日)7:00~
販売店舗:ボヌールマスヤ
住所:帯広市西17条南3丁目25
電話:0155-33-4659
値段:1296円(税込)

こんにちは週刊あぐりニュースです。
JA職員を養成するJAカレッジ
学生募集のお知らせです。

北海道農業協同組合学校JAカレッジは
このたび幅広い人材を確保するため、
来年度入学する学生を2次募集します。
JAカレッジは将来のJA幹部職員を養成する
全寮制の学校です。

1年間の在学期間中にJA職員に必要な知識のほか
ファイナンシャルプランナーなどの
資格を取るための知識も学びます。

創立90年余りの歴史の中で
4700名ほどの卒業生を輩出し、
OBたちは道内のJAを中心に活躍しています。
来年度の2次募集の願書受け付けは
来年1月9日から2月2日まで。
入学試験は2月14日と15日です。

2次募集についての詳しいお問い合わせは
JAカレッジ学生科、
電話011-386-7502
又はインターネットで
「JAカレッジ」と検索してください。

北海道農業のサポートを志す方は
どしどし応募してください。
以上「週刊あぐりニュース」でした。




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