こちらのグラフをご覧ください! これは札幌市民の台所「中央卸売市場」で、 キャベツやネギなど、葉や茎を食べる野菜の 取り扱い量を示しています。
去年は道内産のピークが10月、 道外産が12月と、 本格的に出回る時期はまだまだ先…。 そんな中、6月を間近に控えたこの時期から、 出荷がピークを迎える、あるエリアがあります。
そして今回注目する野菜には、 ピーマンの数倍もあるベータカロテン。 骨や歯を丈夫にするカルシウムなど、 意外な栄養が野菜の中でもトップクラス!
果たして、その食材とは??
森結明花アナウンサー 「胆振エリアにある伊達市にやってきました」
森崎リーダー 「伊達市というのはですね。 比較的北海道の中でも温暖な気候でね… 北の湘南なんて呼ばれています」
森アナウンサー 「確かに聞いてはいたんですけど…」
リーダー 「寒いっすねえ」
森 「これ伊達市ですよね~」
リーダー 「伊達市はすごく豊富に多品種の野菜を 出荷している場所として知られております」
森 「北海道はこれから農作業が 本格的になる季節ですが… 伊達市を含む胆振エリアは この時期に葉物野菜を多く出荷してるんです」
リーダー 「寒いねえええええ」
では寒さに負けずあぐりっこを呼びましょう! あぐりっこおおお
今回のあぐりっこは… 北海道の食べ物をもっと知りたい! 小学4年生の北條貴亜徠(キアラ)ちゃんと とれたての野菜を食べてみたい! 小学3年生・石崎豪(ゴウ)くんの2人です。
森 「今回勉強する野菜はコチラです」
あぐりっこ 「あお…あお…」 「アオバンクサ?」「アオバンサイ?」
リーダー 「アオバンサイ! アオバンサイかもしれない」
森「アオバンサイ食べた事ある?」
ゴウ「ない!」
皆さんはこの野菜が何か、わかりますか? その答えを探すために、生産者のもとへ-
森「いらっしゃいました佐藤さんです」
佐藤さん 「ようこそ、いらっしゃい!」
ゴウ「あっ。どうもおお~」
森「ハウスは何棟あるんですか?」
佐藤さん 「苗を育てるハウスも合わせて… 19棟あります!」
森「何種類の野菜を育てているんですか?」
佐藤さん「全部でね…20種類かな~」
リーダー「多いですねえ」
では早速「青梗菜」を栽培しているハウスへ―
佐藤さん「どうぞ~」
リーダー「うわ~いっぱいあるうう」
森「みどり~!」
リーダー「グリーン」
あぐりっこ「アオバンサイ~」
リーダー 「みんながアオバンサイと言ってるものです。 見たら何かわかったかな?」
ゴウ「アオバンサイ!」
リーダー「見てもアオバンサイ…」
複数の品目を栽培する佐藤さんの中でも、 1番多いのがこの野菜!現物を見ても わからなかったあぐりっこに正解を発表!
佐藤さん「チンゲン菜です!」
キアラ 「あっチンゲン菜だった~♪」
リーダー 「見てください、このゴウの顔… チンゲン菜だって」 ゴウ「うんうん!」
リーダー「聞いた事ある?」
ゴウ「ない!!」
リーダー 「青をチンと読むのは中国の読み方ですよね」
森 「青椒肉絲(チンジャオロース)とかだ」
佐藤さん 「これは“艶帝(えんてい)”という品種で 寒い時期でもグングン成長します。 ほかにもニイハオという品種もあります」
チンゲン菜の品種のひとつ「艶帝」は、 寒さに強いほかにも、 新鮮さが際立つ濃い葉の色や、 病気にも強い特徴があり、 栽培しやすいと言います。
季節ごとに数品種を栽培するという 佐藤さんですが、 そこには、驚きの栽培サイクルが!
森 「寒さに強いという話がでましたが こちらが栽培スケジュールです」
リーダー 「1月中旬からずーっと8か月も 種まき・育苗するんですか」
佐藤さん 「一週間に1回ずつまいてます! だいたい40日くらい」
リーダー 「40日で育つ!! でも1週間おきに種をどんどんまいていく。 収穫・出荷も8ヶ月!」
リーダー 「まいた傍から次から次… ポンポンと出てくるわけだ」
森「忙しいですねえ」
道内では比較的暖かく、 降雪量も少ない伊達は、ほぼ1年中、 ハウス栽培を行っています。
中でも徐々に気温が上がり始める この時期から、道内に先駆けて 葉物野菜の出荷がピークを迎えます。
道内産と道外産が少ない時期を埋めるように、 消費者の需要に応えているんです。
では収穫をお手伝いさせていただくことに!
あぐりっこ「お願いしま~す」
すると包丁で一気に茎をカット。
リーダー「早い!何がおこった!」
リーダー 「これだけプックプクのチンゲン菜なんだけど 切ったところってどれくらい?」
あぐりっこ「ちょっと!」
リーダー 「そのちょっとの1本の茎… これだけを佐藤さんは切っているんだ。 で、これの周りの葉を落とすんですね? どれくらい落とすんでしょうか?」
カリッカリッ
包丁を使って何枚かを落としていきます。 森崎「うわ~キレイ!」
ザクザクッ!
キアラ 「なんかシュッ!となって気持ち良かった!」
ゴウ「切れた!」
佐藤さん「大丈夫だ」
続いて、森アナも!
リーダー 「すごい握力で葉がキシキシなっているよ」
ゴキゴキゴキ…
リーダー「ノコギリですか?」
森「あっ!とれました」
佐藤さん 「あんまりギッチリ握り過ぎてね…」
佐藤さん 「こっち側も傷んでいる…」
リーダー 「おねえさーーーん」
リーダー「これは商品としては?」
佐藤さん 「品質としては落ちますね」
佐藤さん 「これ(葉)もとらなきゃダメ。 これ(葉)もとらなきゃダメ…」
森「ちっちゃくなった…」
リーダー 「お姉さんのチンゲン菜。 小さくなっちゃいました!」
森「ごめんなさ~い…」
収穫の繊細さを痛感したあぐりメンバー。 せっかくなので、 チンゲン菜を丸かじりしてみます!
リーダー 「もぎたてのチンゲン菜です。 いただきま~す」
シャリッ!!
佐藤さん「良い音したなあ~」
キアラ 「すごいシャキシャキしてて みずみずしくて…甘い!」
リーダー 「ゴウ。噛んだ時どうだった?」
ゴウ「シャキッて言った!」
リーダーも一口…
リーダー 「超みずみずしい!うまーい」
バリッバリッバリッ
もうリーダー止まりません…
森 「リーダー!お馬さん化してます」
リーダー 「これは贅沢な食べ方ですよ」
じゃじゃん もんすけです! シャキシャキした食感の中国野菜チンゲン菜。 その栄養について札幌保健医療大学・栄養学科の 荒川教授に聞いてみたよ。 「チンゲン菜はビタミン類でいうと… 体内でビタミンAに変わるβカロテン、 ビタミンCが入っています。 普通、葉物野菜は火をかけると ビタミンCが壊れてしまうんですが チンゲン菜のビタミンCはしっかり 残っていることが分かっています。 葉物野菜の中でダントツに多いのが カルシウムなんですね。 体の中で骨や歯を作る成分です。 加熱してもシャキシャキ感は残るが あまり加熱しすぎないのが大事ですね」
ピーマンのおよそ5倍もあるベータカロテンや、 野菜の中でもトップクラスのカルシウムを含む、 チンゲン菜!食感も良くて、栄養も豊富なんて うれしいよね~!!
ゴウ「ワサビ?」
キアラ「パセリ?」
リーダー 「ゴウ何っていった?」
ゴウ 「ワサビみたい」
キアラ 「確かに!下のほうが…」
キアラ「ワサビみたいになってる!」
森 「でもワサビってこんな葉っぱある?」
キアラ 「ないけど、なんか下らへんがそんな…」
リーダー「下(した)らへん…」
チンゲン菜以外にも様々な葉物野菜を 育てる佐藤さん。この野菜は何なのか? 試食して、その味を確かめてみることに…。
キアラ 「ワサビみたいな味がする! なんか!すごい辛いのが出てくる…」
リーダー 「ゴウどうしてちょっとしか食べないの?」
森「確実に警戒してますね…」
佐藤さん「警戒してるわ~(笑)」
ということで森アナウンサーに ガブリといってもらいましょう。
ガブリッムシャムシャムシャ
森「あっ!!!!!!」
ツーーーーーン
森 「辛いです(冷静に)。 辛いですけど、いい香りです。 食べ終わったあとはさわやかです」
正解は??
佐藤さん 「正解は…ワサビ菜!」
キアラ「ワサビナン?」 ゴウ「ナン??」
佐藤さん「菜!!」
キアラ「葉っぱだから!」
リーダー 「ワサビを植えたらニョキニョキ 生えてくる訳ではないですね」
ゴウ「葉っぱを食べる!」
森 「ただ一気に食べるのは おススメしないですね(笑)」
実際に見てみると…
あぐりっこ 「本当だ!ちっちゃい」
佐藤さん「小さいしょ~♪」
リーダー 「岩見沢で白菜を収穫した時は ボクの顔ぐらいありましたよ」
森「比べてみましょう」
ゴウ「縦はいっしょだあ」
森「甘い!味が濃い!」
リーダー 「5月にこんなに美味しい白菜が食べられるなんて ビックリです!」
北の湘南・伊達で栽培される、様々な野菜。 湘南野菜とも呼ばれる、 その野菜の生産体制について、 JA伊達市の方に話を聞いてみたよ!
JA伊達市 営農生産部 梶田岳史さん 「湘南野菜部会というグループで 80品目近くの野菜を 生産者88名で生産してます。 チンゲン菜は年間出荷量は約36トンです」 伊達の野菜は、どこに出荷されるの? 「道内の市場を中心に、 苫小牧・岩見沢・札幌・函館に 通年で出荷しています。 北広島市のくるるの杜でも販売してます。 これからですと露地野菜も出荷されて いくようになります」
暖かい気候に恵まれ、 一年中、野菜が栽培できる伊達! スーパーで見かけたら、 ボクも買ってみよ~っと!!
リーダー 「ふ~~ん…って言う事が ここにメモで書かれてますね!」
森「いやあああ」
宍戸さん「素人なもんで…」
リーダー 「これ。いります??このカンペ?」
今回は特別に…
宍戸さん 「チンゲン菜の粕漬けです!」
リーダー「粕漬けなの?」
宍戸さん 「おにぎりに巻いているのが 粕漬けの葉っぱです」 3週間ほど漬け込んだ粕漬け。 普段からよく食べると言う、 女性部とっておきの一品なんです。 【お詫び】 放送の中で「粕漬け」の作り方に 誤りがございました。 本来は茹でずに調理するところを 間違えて「一度茹でる」とご紹介致しました。 深くお詫びいたします。 なお訂正した作り方はレシピコーナーにて ご紹介させていただいております。
では、いただきま~す! まずはチンゲン菜の粕漬けのおにぎり。
ゴウ 「甘みがすごくて… もちもちのお米と一緒になって すごくおいしかった!」
カリカリカリ…
リーダー 「何これ?茎部分の粕漬け。歯ごたえすごいね。 3週間漬けても、こんなにシッカリしている! うま~~い!!」
続いて「チンゲン菜の塩こんぶ和え」を。
森 「すごい!シャキシャキ! 甘さとうま味が強くなってる!」
リーダー 「本当に茹でたんですか?ってくらい イキイキしていますね」
最後に彩り豊かな「伊達野菜のサラダ」。
キアラ 「シャキシャキ感っていうのか ゴリゴリ感があっておいしい♪」
リーダー 「しっかりと食感が残っているんですね」
リーダー 「佐藤さんは農家として何年ですか?」
佐藤さん「私は今年で52年です」
リーダー「うわ~おつかれさまです」
森「半世紀以上ですね」
佐藤さん 「作った野菜を喜んで食べてもらえれば 何よりですから」
お・ま・け~ (常習化してる??)
さてクッキングコーナーの収録中のこと。 宍戸さんの包丁さばきを見たリーダーが…
リーダー「上手だねえ~」
宍戸さん 「いえいえ! こんなの誰でも切れますよ」
リーダー 「じゃあ森さんやってみましょうか?」
イヤイヤ…と首を振っていた 森アナウンサーですが 意を決して「はい!」と腕まくり。
…と、ここまでは良かった。
よーく手首を見てみると…
ディレクター「輪ゴム(笑)」
森「あっ輪ゴム…ちぇっ…」
森「朝のお弁当の輪ゴム…」
リーダー 「朝のお弁当の輪ゴム! ずっとそこにつけたまま収録してんの? やめてっ!もうそういうの~!! オシャレな番組にしたいの! 輪ゴムずっとそこにしてるの やめてちょうだい」
なぜかオネエ言葉で訴えるリーダー(笑)
森「ごめんなさい…」
どんどん天然っぷりが明らかになる 森アナウンサー… この先いったい、どうなるのでしょう…