みそ 日本の食文化を代表する加工食品。 日々の食卓に並ぶみそ汁をはじめ、 私たちは数えきれないほどの場面で、 みそを口にしています。
1300年以上も前に誕生したと言われ、 私たちの身近にあり続けるみそ。 そんなみそのことを、 改めて知ってみませんか?
今回のあぐり王国ネクストは 北海道産の大豆と米にこだわった みそに注目です。
森結有花アナウンサー 「あけましておめでとうございます。 今年もあぐり王国始まりました」
森崎博之リーダー 「そうですね。まだまだ1月5日ですか!?」
森アナ「そうです…」
リーダー「正月どうでした?」
森アナ「…実家の帯広で過ごしましたよ…」
リーダー「何食べたんですか?」
森アナ 「何食べた?おせち料理とかですかね… リーダーは?」
森アナ「あははは」
※この時点では まだお正月は迎えておりませんでした(笑)
森アナ 「1月5日となるとおせち料理とか 贅沢なお正月料理に食べ飽きていたり…」
リーダー 「それこそ贅沢な話ですね。 贅沢なもの食べすぎて贅沢に飽きるっていう… ちょっと普段は考えられませんけども 年末年始は特にそうですよね」
森アナ 「そういう時期だからこそ 普通のおみそ汁が恋しくなったりする!」
リーダー 「もう納豆ごはんとみそ汁だ!」
森アナ 「そういう心持の時だと思いますので 今回は味噌に注目します!」
では一緒に学んでくれるあぐりっこです。
6回目の登場となる小学6年生 小澤愛花(ナナ)ちゃんと、 今回が初参加の4年生、 佐藤柚乃(ユノ)ちゃんの2人です!
リーダー「味噌は好きですか?」
あぐりっこ「好きです!」
リーダー「どうやって食べるかな?」
ナナ「お味噌汁とか」
ユノ「おでんにつけて食べる!」
リーダー「おおお~」
リーダー「味噌って何から作られてますか?」
ナナ「大豆!」
リーダー「ユノは分かる?」
ユノ「うん!学校でやった!」
リーダー 「じゃあ大豆の他に何が必要か分かる?」
ユノ「なんか発酵するやつ! 」
リーダー「おお。それなんつーんだ?」
ユノ「わかんない…」
ナナ「わかんなに」
リーダー 「大豆だけじゃ味噌にならない。 “なんか発酵するやつ”ってのが 大事なんだ。森さん、分かります?」
リーダー 「森さん、味噌って…?」
森アナ「大豆以外って何が入ってるの?」
…しばし間があって。
森アナ 「いや味噌は好きなんですよ。 味噌は好きなんですけど 味噌は味噌として見ていたんですが 味噌がどういう風に作られているかとか 何が入っているかとか 考えたことなくて…
リーダー 「考えなさ~いっ! (吹っ飛ばす) お馬鹿さ~んっ!!」
森アナ 「ここ坂道なんで(笑)」
ちなみにリーダーは、 味噌を自分で作っているそうです。
工場長の大西拓弥さんに、 まずはみそ作りの工程を教えて頂きます!
大西さん 「おみそは原料がとてもシンプルです。 大豆とお米と塩! この3つだけで出来ます!」
リーダー 「お米を使わない味噌もありますよね」
大西さん 「“豆みそ”と言って豆と塩だけで作られる味噌。 米の代わりに麦を使った“麦みそ”もあります」
森アナ 「北海道の人が日頃食べる味噌で多いのは?」
大西さん「米みそが一番多いです」
リーダー「では詳しく教えて下さい」
大西さん 「まず大豆を水に一晩浸します。 そして柔らかくなったものを煮て すりつぶして下準備は完了です。 お米も同じように水に浸します。 ごはんと違って蒸して、 種麹菌を付けて二晩寝かせて麹にします」
リーダー 「じっくりとおっしゃいますが その期間はどれくらいでしょうか?」
大西さん 「これは種類によってまちまちなんですけど 早いものですと約2ヶ月、 長いものは約6か月から1~2年というのも」
あぐりっこ「へえええ」
リーダー「じっくり寝かせるんだね」
森アナ 「時間はかかりますけど シンプルな原料でできているんですね」
リーダー 「これが本来の味噌の作り方ですよね」
森 「こちらでは原料が道産のものに こだわっているみそがあると 聞いたんですけど…」
大西さん「はい!」
リーダー 「最高じゃないですかっ!嬉しいなあ~」
大西さん 「こちらでございます。 《道民の味噌》 」
リーダー「これですか!うわ~い」
森アナ「どういう味噌ですか?」
大西さん 「大豆も米も北海道産100%! 水は大雪山の伏流水を地下からくみ上げて それで仕込みをしています」
リーダー 「うまそう~!もちろん書いてます、無添加! 無添加ってことは昔から伝わる作り方で 作ってますよってことですからね。 時間かからず大量に安く作る方法もあるんです。 そうじゃない…」
だんだん熱がこもってくるリーダー。
森アナ 「(ドラマ下町ロケットの) 野木教授が降りてきましたね~」
みんな大爆笑!
この「道民の味噌」をはじめとする、 味噌たちはどのように作られているのか? 工場を案内して頂くことに!
大西さん 「これは大豆を洗浄して水と一緒に 配管から出しているんです」
リーダー「じゃあ水と豆だ」
大西さん 「1つのタンクに約2200Kgの大豆が 入ってます」
あぐりっこ「ええええ」
リーダー「2200キロ!?」
ナナ「想像できない」
大西さん 「タンクが8つあるので 約16~17トンの大豆を 1回の仕込みで使っています」
リーダー「すごい!」
森アナ「すごい!」
リーダー「毎日?」
大西さん「週に3回くらいです」
リーダー 「二日に1回、こういう作業をする」
ナナ「すごい!」
リーダー「すごい!あっつい!」
大西さん「これが煮上がった大豆になります」
あぐりっこ「においが!」
リーダー 「まるでミストサウナにいるような この熱気と湿度!香りもいいですね!」
大西さん 「ここが一番大豆の香りを楽しめる! ただ一番熱いので 職場としては一番過酷なんですよね」
リーダー 「一晩漬けこんだ豆をどれくらい煮るんですか?」
大西さん 「豆の品種ですとか 収穫からどれくらい時間が経ったかによって 調整をするんですけど…」
リーダー 「うんうん、ちょっと拭きますねカメラさん!」
拭き拭き拭き…。
リーダー 「あっはっは~。温泉中継みたいになってます」
さてお話の続きを…
大西さん 「炊きあがった大豆を見ながら ここの担当者が煮る時間を決めるんです。 さわったり・食べたりして 時間を決める!」
リーダー「いや~プロですね」
リーダー 「大西さんも出来るんですか?」
大西さん 「私はですね…実はできません! 日々やってないと感覚が身につかない!」
リーダー 「ここの社員だれでもできるってことでは ないんですね。 しっかりとした担当がいらっしゃるんだ」
大西さん 「そうです!この窯はこの後、 グル~ンと回って下にあけます!」
ということで、どうなるかというと…
煮上がった大豆がグル~ンと 回るということですが…
リーダー 「さあ行くよ。うわ~なんだ!」
森「すご~い」
タンクがどんどん傾いていきます。
リーダー「豆が降り出した!!」
ザバーン!!
あぐりっこ「うわ~」「すごーーーい」
リーダー「豆の滝です!」
ナナ「モンブランみたい!」
リーダー 「本当だ。これひき肉を作る時の…」
大西さん 「ひき肉用の機械と同じ構造です」
大西さん 「先程の豆を煮る担当者は この潰した状態を見て 硬さや味などをチェックします。 食べてみますか?」
あぐりっこ「食べてみた~い」
リーダー「これめっちゃうまいよ」
リーダー 「煮上げて・冷やしてミンチになったばかり! いただきま~す」
ユノ「やわらかい!大豆だ」
ナナ「なんかムースみたい。クリーミー」
リーダー 「めっちゃうまい!ほんのり甘いです」
豆の仕込みは、これで一段落。 今度は麹を作るための 米の仕込みを見せて頂くことに。
森 「お米の仕込みということですが 何やら立ち入り禁止と書かれた 頑丈な扉の前にやってきました」
大西さん 「これが麹をつくる“こうじ室(むろ)”という 機械になります」
大西さん 「空気の循環はしていますが危険なので 関係者以外は立ち入れないです」
リーダー「うわ~」
大西さん 「菌が増える時、熱をすごい出すんです。 そのまま放っておくと自分の熱で 菌が焼け死んでしまうんです。それで 空気を循環させて 一定の温度に冷やしながら二晩寝かせる」
リーダー 「それで麹が出来上がる! そうしていよいよ出会うわけですね!」
大西さん「これが出来上がった麹です」
リーダー 「では食べてみます… ほのかに甘い!お米のあま味だ」
ユノ「あまーい」
ナナ「あまーい」
その甘みのある米麹、塩、 これまた甘みのある すりつぶした豆を混ぜ合わせます。
この段階では、どんな味がするのでしょう。
大西さん 「これがさっきの麹と塩と大豆が混ざったもの」
一口味見をしてみると-
ユノ「しょっぱい!」
リーダー「あれ?さっきまで甘かったのに」
ナナ「しょっぱい~」
リーダー 「うわ、とがってる。塩味とがってる」
森アナ 「(にが~いという表情) これが味噌になるとは思えない!」
大西さん 「これを温かいところに置いておくだけで おみそになります」
こうして出来上がった味噌の原型。 これをタンクに入れ、 およそ30℃くらいの温度で発酵させます。
大西さん 「先程混ぜたものをタンクに入れて 発酵蔵で寝かせます。 3週間くらい経ったら一度 “天地返し”という作業をします」
リーダー「天地返し??」
その作業をみさせてもらうと…
リーダー「うわああ」
あぐりっこ「すご~い」
ガタンガタン
仕込んだ味噌がドボドボ落ちていきます。
大西さん 「甘い香りがしてきたと思うんですよ。 これが発酵してきている合図です」
リーダー 「ほのかにいい香りがするぞ。 うま味とあま味が合わさったいい香り!」
森アナ「色もちょっと変わりましたね」
大西さん 「お味噌らしい色になったと思います」
大西さん 「農業のような感じでやっています。 作るというよりも育ててる! 人間はそのバックアップをしている」
リーダー 「お豆もお米も美味しさが育って出逢って…」
大西さん 「自然の力で味噌が育っていく!」
リーダー 「なんか夫婦の家庭づくりみたいな」
リーダー 「みそに負けないように 我が家も美味しくなっていきたいな…。 あはははは。 なんか恥ずかしいわっ!! 早く出逢えるように…」
森アナ「出逢えるように頑張りま~す」
森アナ 「道民の味噌を使ったアイデア料理を 福山醸造の高田愛里さんに教えてもらいます」
高田さんは、 みそソムリエの資格取得者。 どんな料理を教えて頂けるのでしょうか?
高田さん 「和食のおせち料理に飽きた頃かなと思いまして 洋食のレシピをご紹介させていただきます」
リーダー 「嬉しい!そういうレシピとか広める お勉強とかもされているんですか?」
高田さん 「そうですね……ふふふ」
リーダー「どうしました?」
高田さん「緊張してテンパってます」
リーダー 「なんか味噌を研究しているんですか?」
高田さん 「みそソムリエとご紹介いただいたんですけど 全国のみそ組合で…あの…みそを… 普及しようとと…ふふ…もうどうしよう!」
さて気を取り直して! 料理を教えてもらいましたよ。
※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい。
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20190105&selectmonthforcal=201901
まずはもちピザから!
ユノ「おいしい!」
ナナ 「味噌の味しない…ん? ちょっとコクがある感じ!」
リーダー 「めっちゃうまい! この歯ごたえによくあう味付け。 もちのあま味に味噌のふくよかさが合わさり 幾重にも美味しさの層が出てきます」
ホットビシソワーズは?
ナナ 「まろやかだしクリーミーで美味しい! みその味もする!おいしい」
森アナ 「おいしい!ふわっふわ。 味噌の味しっかりしてます。 ジャガイモの味も殺さず 洋風な感じの中にも和があるかなって」
さてお豆腐ティラミスは?
リーダー 「豆腐とお麩!それに味噌ですよ… 正直にいいますよ… うはははめっちゃ美味しい! これはティラミスというより ティラみそ!これ新しいっす!」
高田さん 「メイプルシロップとコーヒーも しっかり入っているので こくの部分で味噌をいかして、 あまりみそみそしない感じに…」
リーダー 「みそみそしないって… なんか子どもに言ってるような…」
森アナ「そんな“みそみそしないのっ!”」 高田さん 「味噌感が強くならないように…」
リーダー 「みそソムリエすごいですね。 それでさっきよく分からなかったんですけど みそソムリエって何なんですか?」
高田さん 「全国みそ協会で…え~っと みなさんにみそを普及するために… えっとおおお~」
高田さん「どうしましょう!」
※いえいえ最後はご説明できました! 改めましてみそソムリエとは…
高田さん 「多くの方にみそについて より深く知ってもらうために 全国にあるみその会社の集まりで 深く知識を勉強して 普及していこうという資格です」
リーダー「言えた~!!」
---------------------------------- 12月22日のクイズ 「今回紹介した和牛のふるさとは、 なんという町だったかな?」
正解は「津別町」でした。