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2012年03月10日(土) | ♯184 北の大地で再起を目指すいちご農家編
>>

2012年03月10日(土) |  ♯184 北の大地で再起を目指すいちご農家編

怪しい男性の声で
「こんにちは~
 あぐり王国でございます…」

藤尾
「いやリーダー…
 訳わかんないですから!
 ここ番組の冒頭ですからね」

森崎
「みんなどう?甲冑っていうんだよ。
 侍がこういうのを着て戦場で戦ってたんだ」

あぐりっこ「カッコイイ!」

佐々木
「今日は胆振の伊達市にやって来ました。
 伊達市は明治3年に仙台藩の
 亘理(わたり)伊達家が海を渡って
 開拓した町なんです!」

佐々木
「宮城県と繋がりの深い町なんですが、
 この町に去年の夏から移り住んで
 イチゴ栽培をしている生産者がいるんです」

森崎
「伊達でイチゴですか?!」

佐々木
「今日はその生産者さんに会いに行きます!」

森崎
「やったぜ!今日はイチゴだあ!」

さてイチゴ生産者さんにお会いする前に
伊達市の町の成り立ちをお勉強しましょう。

佐々木
「ここ伊達市と宮城県亘理(わたり)町との
 繋がりについて、
 伊達さんにお話を伺います。
 宜しくお願いします」

伊達市開拓記念館の学芸員
伊達元成(だて もとしげ)さん。
伊達市のの伊達さん…??
ということは…

伊達元成さん
「この町を開拓した亘理伊達家。
 その一番最初に移住してきた人が
 伊達邦成(くにしげ)。
 その直系の子孫です!」

森崎
「ええ~スゴイ人だ…たぶん…」

森崎
「ここを作られた方?
 十五代亘理領主…と書いてありますよね。
 じゃあ伊達さんは何代目になるんですか?」

伊達元成さん
「ボクで20代目になります」

伊達さん
「亘理から伊達に移ってきた時は
 伊達家だけが移ったんじゃないんです。
 伊達家とその家臣と家族と町の人全員…
 2600人以上が一気に町ごと
 北海道の伊達市に移住してきたんです」

歴史的に深い関係がある
伊達市と宮城県亘理町。
1981年には姉妹都市提携を結び、
様々な交流を行ってきました。
そんな亘理町は東北随一のイチゴ産地。
なんと冬場の道内で消費されるイチゴの
およそ60%は亘理町周辺のものだったのです。

しかし-

去年の3月11日、

東日本を襲った大地震が

町を一変させました…


2012年03月10日(土) |  夢と希望が持てる支援を!
ほとんどのイチゴハウス、
そして住む家までもが、
津波で流されてしまったのです。
60ヘクタール近かったイチゴの畑は
その9割以上が津波によって塩水につかり、
栽培農家のほとんどが生活の糧を失いました。

森崎
「みんな1年前のことだよ。
 忘れられないよね。
 衝撃的な映像をみんなも幼いながらも
 目に焼きついたんじゃないかな。
 この町の人は繋がりが深い分だけ
 悲しみも強かったんじゃないでしょうか」

伊達さん
「そうですね…
 伊達市では震災が発生した直後に
 職員を派遣して
 まず町の行政のシステムを支援しました」

姉妹都市として様々な形で支援を行った伊達市。
その一つが宮城県亘理町のイチゴ生産者に、
伊達市に移り住んで、
「イチゴを栽培してもらおう」
というアイディアだったんです。
伊達市役所農務課
松井知行課長
「被災されたイチゴ生産者が
 希望を持って生活ができるように…。
 まず最初に生産に対する夢
 持ってもらいたい…と受け入れました」
松井さん
「市としては生活支援をやってますが同時に
 伊達市でイチゴ栽培の技術
 普及してもらいたい!
 そしてイチゴ栽培が本格的になって
 農家の皆さんが収益を上げる
 農業に移っていきたいという展望を持ってます」
伊達市東関内にある20棟のビニルハウス。
ここで移住してきた生産者達が、
協働でイチゴ栽培の準備をしているという事。
一行は早速会いに行きました。

ツーンとくるような外の空気と違って
まるで小春日のようなハウスの中。

森崎
「亘理町からいらっしゃった皆さんです。
 こんにちは~~!」

伊達市に移住してきたのは全部で6家族。
様々な葛藤のなか、
新たな決意を胸に海を渡って来ました。

2012年03月10日(土) |  覚悟を決めゼロからの出発!

独身で一番若いのは
小野彰吾さん(22歳)。

森崎
「自信満々に独身!って手を上げてますね」

藤尾
「ここは嫁探しの番組じゃあないですよ!」

逆に一番ご年配でひょうきんなのは
鈴木秋衛さん、68歳です。

森崎「お歳はいくつですか?」
鈴木さん「100歳です!」

リーダー的存在の佐藤長一さん。
亘理町ではイチゴとお米を作っていました。
去年、単身で来ましたが
もうすぐ奥さんも移住してくる事になっています。

森崎
「皆さん、楽しくお話されてますけど
 1年前には大変な状況だったんですよね…」

佐藤さん
「もうすぐ来ますね、3月11日。
 そん時はイチゴの収穫の最盛期
 入ったところで…まず大変でした

ワカナちゃん
「みんな…泣いてる映像がいっぱいで…」

森崎
「悲しいニュース、いっぱい見たよね」

カエデちゃん
「家に1人だったから…なおさら怖かった

森崎
「全てが変わったと思うんですけど」

佐藤さん
ハウスも無いし自宅の2階が残ったくらい。
 だから…2mちょいかな…
 建物は残ったけど、私は…
 けど基礎だけ残って、
 他は全部流された人もいるので…」

森崎
「北海道に渡ってくるって
 かなり勇気がいると思うですけど」

鈴木志野さん
「移住をしないと…
 その先を見つけることができないくらいの
 状況だったのかな~って冷静になると思います。

 (来てみると)伊達市は野菜がとてもおいしくて。
 夏は暑くなるし今年は雪が多くてビックリ!
 けど子ども達が雪で遊んで楽しんでいるんで
 そういう姿を見ると良かったなあって思います」

(鈴木さんは父・夫・子ども、家族5人で移住。
 亘理町では観光農園を営んでいました)

昨年の7月、佐藤さん達は、
伊達市でのイチゴの生産を成功させるための
テスト栽培を伊達市大滝区で行いました。

宮城県とは気候や栽培方法が大きく違うため、
数種類の苗を育て、
伊達市の栽培に合う品種を調べました。

ほぼゼロからのスタートではありましたが、
亘理町で培った技術や知識を出しあい、
10月には立派な実を付けました!

22歳の小野さん
「ベテランの人から三十代の人まで…
 本当に教わることばっかりで…」

とここでチャチャを入れる佐藤さん
「今度、お酒教えるから!」

小野さん
「それは遠慮します!(笑)」

小野さん
「亘理にいたら自分のやり方しか知らないんで
 こちらに来たら色んな農家のやり方も分かるし
 大変勉強になりますね」

2012年03月10日(土) |  再起をかけるイチゴ…その味は?

震災から一年。
北海道伊達市で再起を図る
宮城県亘理町のイチゴ生産者。
その中の1人、丸子裕人さん(33歳)は、
おじいさんの代からのイチゴ農家。
イチゴの栽培から離れてはいけない
と思い移住を決断しました。

丸子さん
気温・気候が亘理と全然違います。
 また亘理では土に直接植える栽培方法で
 こちらでは高設栽培なので
 管理方法が違ってくるので
 勉強していかないといけないですが
 そこが頑張りどころだと思います!」

テスト栽培したイチゴを初収穫したときは
どんな気持ちだったのでしょうか?

丸子さん
嬉しかったです。
 触ったこともない品種だし
 環境も違いますから…
 本当に栽培できるかなって
 気持ちもあったんですけど、良かったです」

試行錯誤の末、実を付けた
その真っ赤なイチゴを
試食させてもらう事に…

収穫したばかり!
テスト栽培したイチゴをいただきます。

鈴木さん
“すずあかね”というイチゴです」

森崎「すごい真っ赤」
カエデ「匂いがスゴイ!」
藤尾「ビックリするほど良い匂いする」

さて食べようとしていたら-
鈴木さんとあぐりっこのレン君がヒソヒソ話。

鈴木さん
ヘタのほうから食べる。そして最後に甘い所。
 一番美味いところは最後に食べる!」

森崎
「出ました!
 イチゴ農家のワンポイントアドバイス

レン君
「ヘタの方から食べたら
 だんだん甘くなるんだって」

それではみんなでいただきま~す。

レン君「甘っ!」

森崎「みずみずしい」

藤尾「イチゴジュースみたい」

コウノスケ君「全部甘い」

カエデちゃん
「このイチゴ100個あったら全部持って帰りたい」

鈴木博之さん(40歳)
「以前自分達が作っていた品種と比べると
 酸味が強いイチゴなんですけど…
 すごい甘く感じました!」 

(鈴木さんは家族5人で移住。
 亘理町では観光イチゴ農園を営んでいました)

丸子みどりさん
「去年まではイチゴ農家をやってきて、
 周りに当たり前にイチゴがあって
 好きなだけ食べてきたんですけど
 震災があって
 『もしかしたら二度と自分で作ったイチゴを
  食べられない…』
と思っていたのが
 ここ(伊達市)に来て食べられたので
 とても嬉しかった!おいしかった!」
 
(夫と子ども、家族3人で移住。
 夫の両親は亘理町でイチゴ栽培を再開)

森崎
「北海道でこれまで出来なかった
 イチゴができるようになる…って
 【伊達のブランドイチゴ】
 誕生するかもしれない!スゴイ事だ!」

佐藤さん
「良いモノを作って伊達の人に食べさせる…
 地産地消で地元のイチゴは
 地元で消費するのがいいと思って!」

あの日から一年。

移住してきた皆さんのふるさと
宮城県亘理町の今は…

JAみやぎ亘理中部営農センターを
伺いました。

JAみやぎ亘理
土生 利仁(はぶ としひと)さん
「こちらが亘理の地図です。
 右側が海になります。
 ここが(赤く丸で囲った地域)
 イチゴハウスが並んでいた地域です」


2012年03月10日(土) |  亘理町の今は…

海沿いにあったため、
津波の被害が大きかった亘理町吉田地区。

そこへ案内してもらいました。

土生さん
「この先にイチゴハウスが立ち並んで
 イチゴの産地形成がされていました」

見渡す限り建物はみられません…
ここにも津波が押し寄せたのです。 

土生さん
海水があがった地域に関しては
 地下水がほとんど塩水化して
 使えない状況です。
 
 イチゴは塩分に非常に弱い作物なので
 枯れてしまうことになります…」
本来この時期は出荷の最盛期。
あの日も北海道行きのトラック
積み荷を待っていた選果場は-
今はさら地に…
ハウスが流されなかった地域では
イチゴの栽培を再開している生産者もいます。
土生さん
「当時、このように花と実がなっていた
 時期だったんですけど、
 海水がだいたいこのくらいまでかぶりました」
土生さん
「津波の時に海の底泥が一緒に流れてきて
 畝と畝の間にかなり厚く積もったんです。
 乾かないと手がつけられないので
 2~3ヶ月かけて乾かして、
 それを取り除いたという状況ですね」
一部のハウスでは、
土から塩分を抜く「除塩作業」を行い、
遠くまでキレイな水を汲みに行って、
イチゴを栽培しています。
現在、2割程の農家
地元に残りイチゴ栽培を再開しています。
土生さん
「震災前からみると
 1割程度の量しか出てないんですけど(1日)
 みなさんのお力添えをいただいてますので
 わずかではありますけど
 北海道を含め各地に出荷しているところです」

2012年03月10日(土) |  アイデアスイーツで応援したい!

さてここからはサプライズが…

会場に集まったイチゴ生産者さん。
もちろん理由はわかりません!

森崎
「みなさんにある物をご用意してます!
 ではお願いしま~す!」

運ばれてきたのは-

甘酸っぱい香りが漂うイチゴスイーツ!

森崎
「実は見えているイチゴは皆さんが育てたイチゴ。
 そしてこのスイーツ、
 アイデアは4人のこどもたちなんです!」

イチゴスイーツをみた生産者さん、
思わず「スゴイ!」

女性陣には笑顔がこぼれます。

あぐりっこのみんなは、
新天地でイチゴの栽培を始めた
皆さんを応援したい! という気持ちを込めて、
イチゴのスイーツを考えていたんです。

あぐりっこのアイデア-
 ワカナちゃんはイチゴのロールケーキ
 レン君は一口シュークリーム
 カエデはイチゴソースホットケーキ
 コウノスケはイチゴピザ!

そのアイディアを形にしてくれたのが、
パティスリーヴィオレットの尾崎シェフ!
イチゴはケーキ屋さんにとって大切な食材。
地元の伊達市でイチゴ栽培が
盛んになることを期待しています。

さてシェフが4人のアイデアをまとめたのが-

イチゴのシュークリームが乗った
「イチゴたっぷりロールケーキ」
イチゴのホットケーキをバーナーであぶった
イチゴホットピザ!

アイデアが融合して予想以上の
スイーツが完成しました!

■パティスリー・ヴィオレット
洞爺湖町本町185 浅野ビル102
電話0142-76-5543
※今回のスイーツは番組企画のため
 お店では売ってません!

さてそのお味は?

鈴木さん
「おいしいです!
 いっぱい考えてくれて、
 ありがとうございます!

パティスリー・ヴィオレット
尾崎澄斗シェフ
「地元のものを使って
 伊達市にしかない味を作る!
 地物だという所で一丸となって
 商品づくりに取り組んで商売していくことは
 必要じゃないかと思います」
丸子 裕人さん
「自分たちが作ったイチゴが
 形になるのを生産者としては
 あまり見ないので、
 こうやって子どもとシェフのアイデアが
 一緒になった形を見たて食べたら…
 おいしかったので嬉しかった!
JA伊達市 黒田 猛さん
「移住してきた皆さんの気持ちを
 大切にしながら、
 亘理のイチゴの技術を伊達に定着させて
 伊達市もイチゴの産地になっていけば
 いいなと思っています」
佐藤さん
「あんまり甘い物 食べないんだけど
 全部食べてしまいました…」

鈴木さん
涙が出てきた…
 ホント、うまかったです!」

あぐり王国北海道では
武士道ならぬ“あぐり道”で、
これからもみなさんを応援し続けます!




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