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[+10] >>

2021年01月23日(土) |  ♯601 農業の働き方の多様化・愛媛編②農作業ヘルパーと再会!
リーダー「いっぱい流れてる!!」

井上さん
「まず手選別をします。
 一番前が一次選で主に腐ったミカンを取り除き、
 二次選で大きな傷や色の青い物をはじいてます」
リーダー
「手間にあるのがはじいたものですか?
 よく見ないと分からないけどねえ~」
森アナ
「リーダー!奥にいらっしゃる方!
 富良野でお会いした方じゃないですか?」

リーダー「ほんとだ!おーい」

さっそくお邪魔してみると…

リーダー&森アナ「お久しぶりです!!」

リーダー
「お仕事中にすみません。手を動かしながら
 今は何をされているんですか?」

農作業ヘルパー 田中由紀子さん
「ここに流れてくるミカンの選別をしています。
 主にキズや腐れがあるものを取り除いています」
森アナ「愛媛はどうですか?」

田中さん
「海も近くて山もあるので景色がすごくキレイで
 今は最高の時期ですね!」

リーダー「ここ相当キレイな場所ですね」

田中さん
「とてもキレイです!
 山もミカン色に染まってキレイです!」

森アナ「愛媛でおいしいものを食べましたか?」

田中さん
「昨日は地元のお母さんたちが作った
 鯛めしをいただきました!」

リーダー
「愛媛と言えば鯛めし!美味しいよね~
 いいな~いいな~」

森アナ「いいですよね~」
森アナ
「松山さ~ん!お疲れ様です!
 今年のミカンはどうでしたか?」

農作業ヘルパー 松山真由美さん
「おいしいです!!」

リーダー
「伊藤さん!愛媛はどうですか?」

農作業ヘルパー 伊藤 緋奈子さん
「楽しいです!仕事が終わって海を見ながら
 ゆっくりしているのが楽しいです!」

リーダー「いいね~」

森アナ
「みなさんお忙しいところありがとうございました」

2段階の手選別を経たミカン。
ここから、さらに厳しい選別が続きます。

森アナ
「手選別を経たミカンが
 いくつかのレーンに分かれて流れてきていますね」

井上さん
「まずここでミカン1つ1つを1列に整列させます」

井上さん
「光が出ているココでまずミカンの底面のキズをみる!」

リーダー
「まず底のキズを写真をとってみるんだ」
井上さん
「つぎは側面と上面を見ます」

リーダー
「全方位から撮影してキズをみるんだ!」
井上さん
「ここで機械判定をしたら、次は味と内容です!
 糖度と酸度を測定する機械です」

リーダー「また1つ1つ光ってますか?」

井上さん
「1つ1つ通過する時点で判別します。
 甘いだけでもダメ!
 ちょうどいいバランスのミカンを判別します!」

リーダー
「へ~酸度って言葉…使ったことないな」

森アナ「糖度を計るものはありましたけどね!」
手作業と機械作業で厳密に選別されたミカンが、
大きさや品質などによって、24種類の規格に仕分けされます。
リーダー
「こっから見ると圧巻ですね!すごい!」

森アナ「ミカンが行進していますね」
井上さん
「先ほどの機械で見たキズ・糖度・酸度を
 合格したものだけに、
 この赤いシールを貼ります」

リーダー
「選別を見事クリアしたものがここを通って
 1つ1つにシールを貼られていくんですね」
規格分けしたあと人の目と手で最終チェックが行われます。
こうして、安全安心で高品質な真穴ミカンが、
全国へと羽ばたいていきます。
真穴みかんブランドの秘訣は?
リーダー
「どうしてこんなに真穴みかんって
 ブランドになったんでしょうか?」

井上さん「一番は味!そして…」
井上さん
「今見たように
 1個1個多くの人の目で検査をして
 買った人が安心して買えるから。
 腐った物がない。食べて美味しい!!」
リーダー
「こう聞くと重大な任務ですね?」

田中さん
「そうですね!責任はありますよね。
 やはりみなさんが大切にしているミカンなので
 私たち(農作業ヘルパー)も来たからには
 1つ1つ丁寧にいいものを出していけたらと思っています」

リーダー「ありがたいです」
ブランドを支える農作業ヘルパーの存在!
改めて田中さんたち農作業ヘルパーの働き方をおさらいしますと、
JAふらの・JAにしうわ・JAおきなわが連携し、
リレー方式で農繁期の働き手を確保。
ヘルパーは、季節ごとに各地を渡り歩き、農作業を行っています。
住まいなどの生活環境、移動旅費、
都市間を移動する際のPCR検査など、
JAから様々な面でのサポートを受けながら、貴重な労働力として、
人手不足に悩まされる農業を支えているのです。
リーダー
「農作業ヘルパーさんってどんな存在ですか?」

井上さん
「今この選果場では約100人の方が働いていますが
 その中の68人がヘルパーさんなので
 ヘルパーさんがいなければ
 この選果場は動かなくなります」
田中さん
「このように(JAが)連携してくれていることで
 夏の間は農作業が盛んな北海道で 
 11~12月は愛媛で、1~3月は沖縄という形で
 どんどん仕事が繋げていけるので
 とても助かっています!」

リーダー「そうですよね~」

森アナ
「さあリーダー!ここからは田中さんが以前働いていた
 ミカン畑にお邪魔します!」

田中さん「一緒に行きましょう!」

リーダー&森アナ
「井上さんありがとうございました」

2021年01月23日(土) |  ♯601 農業の働き方の多様化・愛媛編③段々畑へ!
森アナ「美しいですね…」

リーダー「ちょっとここ楽園か!!!」
海に面した山に作られた、段々畑。
その段ごとに植えられている、ミカンの木。
真穴地区では、色鮮やかで起伏に富んだ美しい風景が、
至る所に広がっています。

田中さん「井上さんです!」

リーダー「ここ久々の再会ですか?」

田中さん「そうです!!」

井上さんに、ミカン畑を案内して頂きます。
森アナ「うわあああ」

リーダー「すごい斜面です!!」

井上さん「こちらがミカンです」
森アナ「鮮やかですね!オレンジ色が」

リーダー「1つの木にこんなに実んですか?」

井上さん「これでも少ない方ですかね!!」

リーダー「そ…そうなの?」

森アナ
「ミカンについて知りたいことがたくさんありすぎますね」

リーダー
「北海道に住んでる我々はこんな風になってるなんて
 知らなかったですよね!よくご覧ください北海道のみなさん!
 これがミカン畑です!!!」
とちょっと足を踏み外すと…

井上さん「大丈夫ですか?危ないですよ」

森アナ「危ない危ない!!」

リーダー「すごい斜面です!!!」

森アナ「近くで見るとホント急斜面ですね!」

井上さん
「下まで落ちると危ないんで…」
森アナ
「ここで作業なんてとんでもないですよ…
 でもなさってるんですよね」

田中さん「そうです!ここで収穫していました!」

森アナ「普通の靴なんですよね?」

田中さん
「今は足袋を履いています。
 普通の靴だとすべってチカラが入らないので…」

ということで、傾斜の緩い畑へ移動。
そこで、ミカンの育ち方について教えてもらいました。
井上さん
「植えてから3~4年の苗木です。
 まだ実はならしていません」

リーダー「摘果しちゃうんですか?」

井上さん
「そうです!木を大きくするだけです!」

リーダー
「まだ新しいミカンの木を植えたりするんですか?」

井上さん
「40~50年くらい経つと枯れてくる木もあるんで
 そういう木は切ってしまって、
 春先に苗木を植えます」

森アナ
「出荷する実がなるまで何年ぐらいかかるんですか?」

井上さん
「人にもよりますが5年くらいですかね…
 でも味はやっぱろそれなりのものしかならないので…
 本当に味を求めようと思ったら
 20~30年の木が一番おいしいと思います」

続いて、収穫適期を迎えている畑を案内してもらいます。

森アナ
「愛媛ってミカンが美味しいじゃないですか。
 なぜこんなに美味しいミカンがとれるんですか?」

井上さん
「やっぱりこの気候じゃないですか?
 この暖かさと日当たりと海からの反射の光とか…」

リーダー「海からの反射の光…」

井上さん
「よく言われるんですけどね、3つの太陽って。
 1つは太陽ですよね。
 もう1つは海からの反射する光」

森アナ「キラキラですもんね」

井上さん
「あとは石垣から反射する光…。」

リーダー「へえ~~」

井上さん

「あともう1つ言えばですけど、  下にシートを敷いて反射する光」
 
リーダー「4つになっちゃったよ…(笑)」 

森アナ「増えちゃいましたね」

リーダー「4つの太陽になっちゃったよ!!」
初めてのミカン収穫体験!
森アナ
「ではここから収穫のお手伝いをさせていただきましょう」


井上さん
「基本は2度摘みです!」

リーダー&森アナ「二度摘み?」

井上さん
「一回、パチンと残して切って…(木から切り離す)」

井上さん
「それから(実のギリギリを)カット!!」
リーダー「1度摘みじゃダメなんですか?」

井上さん
「1度じゃミカンを傷つけちゃうんですよ…
 段ボールに入れるとミカン同士のヘタで
 キズがつくんです…。
 なのでヘタを平にするために2度摘みをするんです!」

リーダー「なるほどですね~」
リーダーもチャレンジ♪

リーダー「どうですか?」

井上さん「バッチリです!!」

リーダー「そうかこうやってやるんだ…」
森アナもチャレンジ♪

森アナ「パチン!パチン」

リーダー
「ちょっとまだ盛り上がっていますね…
 これ森アナの仕事!!」

森アナ
「やめてくださいよ。中途半端な仕事ぶりみたいな…」
その後、夢中になって収穫する二人…

リーダー
「面白いなあ~やったことないからね。 
 こんな風に1つ1つ手が入っているなんて
 思ってもみないよね。
 えっちらえっちら上ってさ、
 毎日毎日やってくださってるってことだよな」

森アナ
「冬にミカンが食べるのがより感謝が深まりそうです!」

農業への感謝の気持ちを改めて感じつつ、
コンテナ1個分を収穫しました。
もぎたて…いやもぐ前に食べる!!
森アナ
「ここからはあぐり王国の恒例なんです。
 二人ともビックリしないでください!!
 とれたてのミカンではなくて、そのまま食べる…」
 
リーダー
「もぎたてが美味しいことは分かります。
 もっとおいしく食べたいなら、もぐ前!
 これは特別な鍛錬をした者しか許されない…」

森アナ「選ばれし人…」

リーダー「イノシシかオレか?です」
森アナ「ではお願いします」

リーダー
「オレンジ色に輝いている、このミカン!
 もがずにそのままいただきます!
 ありがとうございます」

井上さん「イノシシかと思っちゃう…」
リーダー
「ううううう…うまい!!あまいっ!」

森アナ「皮は大丈夫ですか?」

リーダー「なんか皮も食えますね」

井上さん「皮まで食べて頂いて嬉しいです!」

リーダー
「でも実の甘さがすごい!
 甘いっていうか味が濃い!!
 すっごい食べやすくて上品!!」

森アナも食べてみます!

森アナ「うわあああ~おいしい!!」

森アナ
「噛んだ瞬間にプシュッと果汁がきますね!
 そしてあまい!ほどよく酸味もある!
 太陽の恵みですね…!!」

リーダー「全くその通りだね」

森アナ
「でもこれは1つ1つ手で取ってくださって
 それを運んでという…みなさんのおかげですからね。
 本当にありがとうございます」

最後の力強いお言葉をいただきました。
井上さん
「真穴ブランドと言う名に恥じないように
 日々がんばるだけです!!」
森アナ
「田中さんはまた北海道には戻ってくるんですよね?」

田中さん
「3月下旬ころ、アスパラの収穫を手伝う予定なので
 美味しいアスパラを収穫して食べたいと思います!」

リーダー
「もがず食べの基本はアスパラですから!
 では先に北海道に帰って待ってますから。
 井上さん、ありがとうございました!」

------------------------------------

1月16日のクイズ
「愛媛に来る前に取材したのは、
 北海道のなんてマチだったかな~?」

正解は「富良野」でした。

2021年01月16日(土) |  ♯600 農業の働き方の多様化・富良野編①
森結有花アナウンサー「あぐり王国始まりました!」

森崎博之リーダー「何か雰囲気が違いますね…」

森アナ「HBC新社屋のロビーでございます…」

リーダー
「引っ越しおめでとうございます。
 どこのテレビ局もですね
 引っ越すと必ず新社屋でロケをしたいものなんですね~」

森アナ「完全に浮かれております…申し訳ありません」

そして何やら、さらに浮かれモード満載の
くすだまが用意されていますが…

森アナ「あぐり王国、放送600回を迎えました!」

リーダー
「ここまで続くのはひとえに
 北海道農業従事者のみなさま、
 そして農業を応援してくださる皆様のおかげです!
 ありがとうございます。また並びに
 いつも番組をご覧頂いている、あなたのおかげです!
 ありがとうございます」

あぐり王国は今回、放送600回を迎えました。
放送開始から、およそ13年。
北海道の農畜産物の素晴らしさを皆様にお伝えし、
そして、北海道農業が進化する様を見続けてきました。

その進化は、品種や技術の改良はもちろん、
働き方にも見受けられます。

リーダー
「今って農業だけではなくて自分でしっかり仕事をしながら
 もう1つ副業として農業に勤しむ方がいらっしゃったり
 いろんな形の農業があるんです!
 土日だけ農業とか!
 色々な形で農業を楽しみながら仕事をしてくれる方を
 『パラレルノーカー』と言っています」

森アナ
「そうした進化した働き方について
 600回放送で学んでいきましょう!」
 
リーダー
「農業して下さる方がいらっしゃるから
 我々の番組はあるんです!」
 
森アナ
「その働き方を探るために今回は富良野市に向かいます!」

リーダー
「よっしゃ行こう!!
 電気がなければ暮らせませんよおおおおお」
(北の国からの黒板五郎さん???純???)

今回のあぐり王国ネクストは、放送600回記念!
農業新時代!働き方の多様化を探っていきます。

富良野で農作業ヘルパーを学ぶ!
森アナ
「さあ富良野市に移動してきました!」

リーダー
「キレイだねえ。
 実はこのロケは10月に行っているんですけど
 やっぱり北海道の10月は紅葉!
 山々が色付いて畑も稲作も終わったなあ。
 まだハウスがあるから遅めのハウス栽培が残ってるかな」

森アナ
「進めてもいいですか?
 富良野の景色を楽しみに来てる訳ではありません!
 私たちは農業新時代の働き方について学びに来たんです!」

リーダー「つまり人ですよね!」

森アナ
「ここからはJAふらのグループのアグリプランの
 清水さんにお話しを伺います」
「アグリプラン」は、生産者の手伝いをする
農作業ヘルパーの確保や派遣などをしています。
リーダー
「(農業は)人材が必要なんですよ…
 でも通年は必要な訳ではない。
 ここだけ必要だってスポットスポットなんですよね。
 ここでどのように働き手を確保するのかが
 大きな問題だと思う」

森アナ
「その働き手を確保するために
 JAふらのではこんな取り組みをしています」

アグリプラン 清水さん
「協賛地のJAふらの、愛媛県のJAにしうわ、沖縄県のJAおきなわ、
 それぞれの収穫時期の季節が違う訳なんですけど
 リレーしながら農作業ヘルパーさんを雇い入れることによって
 ヘルパーさんも助かる、産地も助かるといった取り組みが
 とれるようになりました」

森アナ
「農作業ヘルパーの1年の流れの例をみてみましょう」

清水さん
「4月~10月まで当産地については
 この期間で多岐にわたる野菜が生産され作業いただきます。
 うちが終了した後に愛媛県に渡って
 みかんの収穫作業や選別作業に従事していただく。
 その後、今度は沖縄でサトウキビの収穫や製糖作業などに
 従事していただく!」

清水さん
「そして翌年4月から富良野に戻るような流れになります!」

リーダー
「すっごい、やりたいです!!!」

農作業ヘルパーは、JAふらのが管理する寮で暮らすなど、
各地のJAから生活環境をサポートされています。
富良野では、ひとシーズンで
延べ120人くらいの農作業ヘルパーが活動しています。

リーダー
「農作業ヘルパーの方たちは
 道内・道外のどちらが多いんですか?」

清水さん
「うちの120名ほどいる農作業ヘルパーさんは
 約3割が道内、残りの約7割が道外です」

リーダー
「やっぱり…北海道への憧れとかもあるんではないですか?
 富良野ですから…『北の国から』を見て
 黒板さんに憧れて来たワケですよ…!」

森アナ「あはははっ。本当にそうですか?」

清水さん
「本当にそうです。
 あのバカにしないでくださいね」

リーダー「バカにすんなよっ!!」

森アナ「バカにしたつもりないです!!」

リーダー「バカにするなああああ」

森アナ
「バカにしてない!バカにしてない!」

清水さん
「私、ロケ地の麓郷(ろくごう)の出身なんです」

リーダー 「あ~そうなんですね。
 じゃあ電気がなくて暮らせなかったんですか?」

清水さん
「自転車をこいで発電してました」

森アナ「うそ?ほんとですか??」

清水さん「…バカにしないでください」

リーダー「バカにするなよおおおおおお」

森アナ「バカにしてない!バカにしたつもりないです!!!」

では早速農作業ヘルパーさんに会いに行きましょう!

農作業ヘルパーが大きな存在に…!
森アナ
「さあ私達は農作業ヘルパーさんのいる農場に来ました!」

リーダー
「これはほうれん草ですかね。立派になってますね」

森アナ「生産者の奥野さんにお話しを伺います」
 
奥野さんの農場で働く、
農作業ヘルパーの皆さんを紹介してもらいます。

リーダー
「いらっしゃいました。農作業ヘルパーさんですか?」

奥野さん「そうです!」

リーダー&森アナ「こんにちは~」

リーダー
「なかなか一人で…とかご夫婦でとかでやるのは大変ですよ。
 農地はどれくらいあるんですか?」

奥野さん
「農地は全部で約17町(ヘクタール)あります!」

リーダー
「札幌ドーム3つ簡単に入っちゃいます。
 それくらいの広さがあるんです」

奥野さん
「今は機械化はされているんですけど
 結局最後は人の手なんですよね」

奥野さん
「そこに頼らなければ農業は成り立たっていかないので
 そこにヘルパーさんが来てくれるので
 毎年農業を続けていけているのが現状ですね」

奥野さん

「私と嫁さんと父と母もいたんですけど
 家族は高齢化してきたので
 やっぱり若い方が来てくれると
 作業の方もグーッと進みますし!!!」

奥野さん
「それに明るい人たちが来てくれるので
 家族だけでやっているとだんだん話もつまらないので…」

リーダー「あはははは」
 
奥野さん
「やっぱり新しい話題を入れてくれることで
 随分と作業と会話の方も盛り上げてくれます!」

奥野さん大絶賛の農作業ヘルパーさんとは…?


2021年01月16日(土) |  ♯600 農業の働き方の多様化・富良野編②パワフルな女性たち登場
リーダー
「では失礼します!こんにちは~」

田中さん
「こんにちは田中です!埼玉県出身です!」

田中さんは、農作業ヘルパーを始めてから7年目になります。

リーダー「キッカケは?」

田中さん
「家と職場の往復だけの生活に疑問を感じまして…
 もともと北海道が好きで憧れがあったので
 1度北海道に住んで働いてみたいと思いまして、
 そこで色々と仕事を探しているうちに
 富良野の農作業ヘルパーを見つけて
 それで飛び込みました!!!」

リーダー「来てみてどうですか?」

田中さん
「楽しかったです!
 初めは農作業が自分に向いているか?
 分からなかったですけど来てみて
 太陽の下で土をいじって生活するのが
 人間らしくてすごいいいなと思って楽しいです!!」
 
リーダー
「楽しいんですね!!俺も嬉しいぞ!タナカ~!!
 よーく来てくれた。嬉しいなあ」

リーダー
「農業ヘルパーさんがリレー方式に動いているって
 伺ったんですけど田中さん自身はどうですか?」

田中さん
「そうですね11月からは愛媛県に…!」

リーダー
「出たっ!まさに図面通りの人っ!!
 愛媛で何するの?」

田中さん「愛媛県でミカンの作業です!」

リーダー「羨ましいぞ~タナカー!!」

かつては、東京で会社勤めをしていた田中さん。
今は、まさしく畑違いの仕事をしています。
そんな田中さんにとっての喜びとは?

田中さん
「例えばミニトマトを作りにしても
 最初の定植から始まり大変だった時期を超えて
 実がなった時の収穫の楽しさもすごく強くて
 収穫が出来た時の喜びはすごい…嬉しいですね!!」
奥野さん
「こちらも同じようにうちでずっとやってもらっているので
 話を聞いてみてください」

リーダー
「すみません…タナカとの話が長くなってしまって(笑)」

やってみて驚くことばかり…
松山さんは、大阪の飲食店に勤めていました。
農作業ヘルパー歴は6年です。

リーダー「やってみてどうですか?」

松山さん
「正直、最初はできると思ってたんですよね。
 なのに出来ると思って来たのに出来なくて
 体も壊したんですよね…
 でも悔しくて何年かやっていくうちに
 体の使い方も分かって
 生産者と接することもあり
 食材も美味しいし北海道自体好きになったんです!
 それでまた来ようとなって今があります」
リーダー
「へえ…何がつらかったんですか?」

松山さん
「この量を人の手でやる事にビックリして…
 ねっ…ちょっとバカにしてたんですかね…?」

一同「あはははは」

今となっては、農作業にもすっかり慣れた松山さん。
貴重な戦力として活躍しています。

森アナ
「そうして農作業ヘルパーを北海道でやろうと思った?」

松山さん
「心身共に疲れていて大阪を出たい…となり、
 食に繋がる仕事は辞めたくなくて
 それで求人を探していたら富良野があったんです」

リーダー
「大阪で見る求人情報に北海道で農業やらないか?
 というのがあったんだ」

松山さん「でかいのがどどーんと!」

リーダー「へーこれだ!と?簡単じゃねーか!と」

松山さん「やれるーっと思ってました…すみません」

森アナ
「慣れない土地で体を壊したら
 大阪に帰ろうって思いませんでしたか?」

松山さん
「なりましたけど、田中さんとは仲がいいんですよね。
 それにここは仲間もできるので心強いです!」
ホウレン草の収穫をみせてもらいました!
そんな松山さんに、収穫の腕前を見せてもらうことに…

松山さん
「(ほうれん草の収穫歴)まだ2日目なんですよ。
 だから田中さんを撮ってもらった方が…」

リーダー「いやスゴイスゴイ」

鎌を土の中にスーッと入れて根切りをしていく松山さん。

森アナ「見ないでやってる!」

リーダー「すごいじゃん!これは森さんはできない…」
松山さん「まだ2日目…」

リーダー「農業センスが上がっているんだ…」

さて森アナもやってみますが…

森アナ
「茎が見つからないんですよね…
 どこに何があるか分からない…」

リーダー
「これが農作業ヘルパーだったら
 全国から拒まれるだろうなあ…」

森アナ
「あっ来ました!行きますよ!はいはい出来ました」
田中さん「はい。うまかったですね」

森アナ「あははは!」

リーダー「ものすごい心のない言葉!」

農作業ヘルパーの存在とは…?

奥野さん
「いろんな作業ができるようになったので
 面積を広げて作ることが出来るようになりました。
 農作業って2人になれば3倍になるし
 3人になれば4倍にもなり仕事量が広がっていくので
 そういう意味では本当に助かっています!」

森アナ
「生産者さんもヘルパーさん自体も
 みんなが笑顔になる仕事なんだな~」
 
リーダー
「なんかいい関係っぽいですね。
 まあわかんないテレビ撮影が帰ったら知りませんけど…」

森アナ「あははは」

富良野での農作業が終わったら、2人とも愛媛へ向かうとのこと。
続いて、そんな2人と仲が良い農作業ヘルパーがいるという、
別の農場へー

自分の夢を追いかけながら農業に勤しむ!
リーダー「こちらは何になりますか?」

生産者 尾花寛昭さん「軟白長ネギです!」

ハウスで栽培する軟白長ネギの収穫は、全て手作業。
その収穫を手伝っている農作業ヘルパー、
伊藤さんがお目当ての方です。

リーダー「どちらからいらしたんですか?」

伊藤緋奈子さん「静岡県です」

リーダー「お若いですよね…」

伊藤さん
「21歳です!高校卒業して北海道にきました。
 4年目です!」

リーダー「みんな仲良くやってるの?」

伊藤さん「すごく仲良く家族みたいに!!」

リーダー「そうか~」

伊藤さん
「美術系の高校に行っていたので
 将来的には絵を描いて仕事ができたらいいなと思ってて
 それで景色のいい所というのもあり富良野に来ました!」

自然豊かな北海道への憧れに加えて、
働きながら画を描く時間も欲しい、というのも、
伊藤さんが農作業ヘルパーになった理由のひとつ。

農作業ヘルパーの皆さんは、
それぞれ違う価値観で農業に携わっていますが、
生産者にとって、貴重な労働力であることに変わりはありません。
農業の働き方は今、新たな時代を迎えているのです。

尾花さん
「伊藤さんは作業に慣れているというのもあるし
 いないとちょっと困っちゃう…」

森アナ
「伊藤さんは富良野の後はどこへ行くんですか?」

伊藤さん「愛媛県です」

リーダー「あなたも行くのか!みんな行くなあ」

森アナ
「田中さんも松山さんも行くとおっしゃってました」

リーダー
「森崎さんも行きたいですううう!!!」

リーダーの願いを叶えるためではありませんが、
記念すべき放送600回ということもありまして…

森アナ
「農作業ヘルパーさんの皆さんを追いかけて
 この後は愛媛県へ行きます!!」

リーダー「うわすごいすごい!」

リーダー「愛媛では何するの?」

伊藤さん
「愛媛では選果場でミカンの選別をします!」

森アナ「それを見せてもらいましょう」

リーダー「うおおおおおお嬉しいいいいい」

森アナ「愛媛でも宜しくお願いします」


2021年01月16日(土) |  ♯600 農業の働き方の多様化・富良野編③愛媛上陸!
去年の11月下旬。
あぐり一行は、10月に富良野で出会った
農作業ヘルパーが仕事をしている愛媛県に降り立ちました。

森アナ
「さあ富良野の農作業ヘルパーを追いかけて
 愛媛県にやってきました~!!」

リーダー「やってきました~」

森アナ「ミカンジュースタワーがあります!」

リーダー
「これ何?愛媛県のイメージアップキャラクター
 みきゃんちゃんって言うんだ」

リーダー
「見渡すとこの空港ミカンだらけ!
 ステンドガラスがミカンです!!」

森アナ「ミカンの模様になってますね」 

愛媛県は、国内有数のかんきつ類の産地。
玄関口の松山空港からして、
かんきつ王国の雰囲気に溢れています。

森アナ
「あちらにはオレンジ・ミカンのお店がありますね」

リーダー
「あの伝説の蛇口からみかんジュース!!」

森アナ
「愛媛と言えば都市伝説なんですけど
 蛇口をひねればミカンジュースが出てくるという
 そのくらいミカンジュースが飲まれているということ!」

ということで、みかんジュースを、1杯いただくことに…

リーダー
「では行きます…うそでしょおおおお。本当だあ」

リーダー
「美味しい~!気のせいですけど
 北海道で飲むみかんジュースよりも美味しい気がする…」

リーダー
「この蛇口ジュースだけじゃなく品揃えがスゴイよ!
 これはミカンゼリー!!」

森アナ「店頭にはミカンもありますし…」

リーダー
「これは行っとけ!みたいなのあります?」

OrangeBar 稲井恒香さん
「手搾りジュースですかね!」

リーダー「お願いします」
リーダー「フレッシュなミカンですね」

稲井さん「早生ミカンです!」

リーダー
「目の前で絞ってくれるんだ!何個絞ってくれるの?
 10個ちかくいったんじゃない?」

リーダー
「これ飲んでいいの…」

ゴクゴクゴク

リーダー「うおおおっ!完璧!完璧にミカンです」
リーダー
「やっぱり北海道民は柑橘系への憧れ強いじゃないですか?
 最高だね!めっちゃうまいわ!」

リーダー
「ほっんとに美味しいですね。
 なんでこんなに美味しんだろう?」

稲井さん「愛媛のミカンだからです!!」

リーダー
「でました…悔しいですけど間違いなくそうですね。
 産地ですもんね」

森アナ
「やはり愛媛と言えばミカンですよね!」

リーダー
「愛媛について一口目からノックアウトされてます」

森アナ
「なので愛媛県ではみかんについて学んでいきます!
 でも忘れちゃいけませんよ…。
 富良野で出会った農作業ヘルパーさん達に
 この後、会いに行きますから」

リーダー「もう来てるんだもんね」

森アナ
「なので農作業ヘルパー、
 新しい農業の働き方についてもしっかりと学んでいきましょう!
 ミカンジュースを飲んでいきますよ」

リーダー「はいっ!!」

初めて見るミカン畑に選果場、
農作業ヘルパーとの再会は、次週放送!

週刊あぐりニュース!
みなさん、こんにちは!
今日はJA青年部からのお知らせだよ~!

北海道の若手農業者で構成されるJA青年部は、
農業や農村の魅力を発信するために、
色々な活動を行っているんだって~!
今回は、その一環として各地域で作っている農業PR動画の中から、
HBCラジオの番組内のリスナー投票で選ばれた、
HBCラジオ賞の作品を紹介するよ~!
JA道央青年部江別ブロックの作品より

♪「 江別の野菜を…喰え!!! 」

迫力ある映像で、とってもかっこよかったね~
なんと! 最優秀賞の作品は次週からCMで放送されるんだって!

以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!

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1月9日のクイズ
「今回のゲストはナニナニグループ北海道の人たちだったかな」

正解は「JA」でした。

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2021年01月09日(土) |  ♯599 新春対談企画・北海道農業のミライを語る①
森崎博之リーダー「はいよっ」

森結有花アナウンサー「あい~」

リーダー「はいよっ」

森アナ「ひやあ~~」

リーダー&森アナ
「あけましておめでとうございます」

リーダー
「あぐり王国、今年も始まりました。
 宜しくお願いします!」
リーダー「さていこっ!!」

ペッタン

森アナ「北海道農業に…」

ペッタン

森アナ「詳しい…」
リーダー「あいよっ」

ペッタン

森アナ「方々を…」
リーダー「はいっ!」

ペッタン

森アナ「ゲストに…」
リーダー「よっ!」
ペッタン

森アナ「迎えて…」
リーダー「(笑)…」
森アナ「新春…」
リーダー「よいしょっ!」

ペッタン

森アナ「対談…」
リーダー「はいっ!!!」

森アナ「わあああああああ」

迫ってくるリーダーの杵に音を上げた森アナ(笑)

改めまして今回は、
「新春対談企画・北海道農業の未来を語る」。
ご覧くだされば、北海道の農業って誇らしい!
そう思って頂けるはずです。

森崎リーダー
「北海道農業っていったら
 日本の食を支える大事な産業ですから!
 北海道のみならず全国に訴えていきたいことですね!」

森アナ
「それではゲストの皆さまをご紹介します。
 まずはこの方!
 JA北海道中央会の会長!小野寺さんです」

リーダー「よー」
小野寺会長「おめでとうございます!」

JA北海道中央会の小野寺会長。
北見市常呂町で畑作を営む生産者でもあります。

続いての登場は―

「よいしょ!はいもうひとつ、よいしょ!」
こちらは、JA北海道信連の佐藤会長。
佐藤さんは、当別町で稲作と畑作を営む生産者でもあります。

続いては―

「いくぞっ!よいしょっ!よいしょっ!」
こちらは、ホクレンの篠原会長。
篠原さんは、士幌町で畑作を営む生産者。

続いては―

「よいしょっ!これでいいかい?」

リーダー「もういっちょ!」

「よいしょ!」

こちらは、JA北海道厚生連と
JA共済連北海道の中瀬会長。
美深町で稲作を営んでいます。
以上4名、北海道農業にとても詳しい方々を
ゲストにお招きしました。

リーダー「みなさんスゴイ方ですよ」

森アナ
「北海道農業を支えて下さっている方々に
 お越しいただきました」

リーダー「みんな会長さんですよね」

リーダー
「今日は会長4人とあと一人、
 あぐり王国の国王(リーダー)がいますからね!
 立ち位置的には私が一番偉いですからね」

森アナ「あっち(会長の方)見て言えますか?」

リーダー「動けません(笑)」

つきたてのお餅を丸めていきましょう!

森アナ
「取り分けてみんなで食べていきましょう。
 こちらの餅のもち米は中瀬会長がもってきてくれました」

中瀬会長
「【きたゆきもち】という品種で農薬も肥料も半分で
 安全安心なもち米をつくることを目指しています」

森アナ
「しかもこのもち米つくってくださったの
 中瀬さんなんですよね」

中瀬会長
「うちのもち米です!
 一番美味しいもち米を厳選してもってきました」

リーダー
「今もち米はすごい見直されていているんです!」

リーダー
「食べた後、エネルギーに変わるのが早くて
 アスリートが長距離などの運動で
 エネルギーを使う前に餅で補給している!」

森アナ
「そしてお餅と一緒にあんこも食べていきましょう。
 このあんこはホクレンの会長の篠原さんが
 持ってきてくれました」

篠原会長
「このあんこの原料は十勝・士幌町の生産者がつくった
 【エリモショウズ(小豆の品種名)】と
 砂糖は北海道産のビートでつくったものを使い
 JA士幌町の食品工場であんこにしました!」

リーダー
「最高♪お皿に乗っているものは全部、北海道ですね」

篠原会長「オール北海道です!」

リーダー
「いや森さん。小豆はポリフェノールですよ」

リーダー
「ポリフェノールが豊富ですから
 抗酸化作用や老化防止に役立つとされています!」
リーダー
「今のご時世、免疫力を高めたいですよ!
 それにもこのポリフェノールが
 一役買ってくれると言われていま…」

全ての会長から「食べていいですか?」

リーダー
「食べましょう!!!
 すみません。話が長くて(笑)」


2021年01月09日(土) |  ♯599 新春対談企画②食料自給率について!
森アナ「では食べましょう」

リーダー
「それでは北海道の恵みに感謝をこめまして
 せ~のっ…」

※掛け声の前にすでに食べだしてしまった佐藤会長

森アナ「食べちゃってる(笑)」

リーダー
「ちょっと!こっちのルール、
 守ってもらっていいっすか?
 もう食ってんすよ」

佐藤会長「すみません…」

中瀬会長「うまいわ、やっぱり!」

小野寺会長「うん美味しい!」

篠原会長「うんうまいね」

リーダー
「ではいただきます!
 うわオイシイ~
 あんこも餅も甘くておいしいねえ」

森アナ「美味しい!もっちもちですね」

中瀬会長「私の愛情たっぷりですので!!」
森アナ「あんこもしっとりとした甘さ」

篠原会長
「ポリフェノールが100倍くらい入っているかも…」

リーダー
「ちょっと辞めて下さいよ。
 誇大広告はやめてください!」

小野寺会長
「今年の大福餅。大きな福がある!!」

リーダー「福がありますね!あははは」
さて改めて…
本日はJAグループ北海道主要組織の
会長の皆さまにお越しいただき
お話をうかがっていきたいと思います!

森アナ
「まずJAグループ北海道には
 このような組織があります」

リーダー
「色々と分かれているんですよね」

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*訂正とお詫び*
放送の中で、JAグループ北海道の組織図を紹介しましたが、
正しくは、図のような組織図となります。
訂正してお詫びいたします。
小野寺会長
「JA北海道中央会は
 北海道JAグループの生産者のまとめ役として
 生産者の声を聴く部署です」

佐藤会長
「JA北海道信連は信用事業をやっており
 組合員の大切なお金をお預かりしたり
 必要なお金を供給したり、
 地域の皆さんの金庫、金融機関としてやっている組織です」

篠原会長
「生産者の皆さんがつくった農産物などを販売していく、
 それを作るために資材などを提供していく購買、
 そして営農に関わる営農指導の3つを中心にした中で
 事業を展開しております」

中瀬会長
「JA北海道厚生連は医療関係・病院経営、
 JA共済連北海道は人・家・車、
 組合員と地域のみなさんの保障をする組織です」

森アナ
「ひとえにJAグループ北海道と言っても
 生産者のみんさんを色んな面で
 サポートしているということですね」

リーダー
「消費者のみんなもありがたいと思います」

森アナ
「今日は主要組織の会長のみなさんと一緒に
 北海道農業の今、そしてミライについて
 語っていこうと思います」

森アナ
「まずは1つ目のテーマは『食料自給率』です。
 まずはこちらのVTRをご覧ください」

森アナ
「街ゆく人に聞きました。
 日本の食料自給率、何%か知っていますか?」

街頭インタビュー
「すごい低そう…」
「低いと思うけど何%かは知りません」
「分かんないです…」「半分もいってない?」
「40%くらい…?あとは輸入なのかなって…」

森アナ
「日本の食料自給率はカロリーベースで38%です」

街頭インタビュー
「38%!!低いですねえ…」
「何かあったときに心配ですね…
 外国との取引がなくなったら大変ですね…」

VTRをご覧になって…

佐藤会長
「(日本は)先進国の中では最低ですし
 人間の体を動かすエネルギーの約6割は
 海外に頼っているという事ですから、
 海外から何かの事情で食料が入らなくなったら
 8時間働いている人が
 2~3時間しか動けなくなる…と考えてもらうと
 分かりやすいのかなと思いますが
 そういう状況に日本の食料事情はなっている…。
 特に食料を大量に輸出している
 アメリカ・オーストラリア・ヨーロッパなど
 (コロナ禍の影響で)
 自国の国民の命を守るのが優先ですので
 食料を輸出できない場合も少し起こりつつあった…」

森アナ
「日本の食料自給率を諸外国の自給率と比べて
 このようになっています」

リーダー
「これはかなりビックリするグラフですよね…
 佐藤会長がおっしゃっていた
 先進国の中でもかなり低いんだというお話ありました」

小野寺会長
「外国に我々が頼る…という話が佐藤会長からありましたが
 一番心配するのは食料ですよね」

小野寺会長
「そういった部分で自国で食料自給率を
 高めていくことをしっかり守っていかねばならないと思います」

森アナ
「日本の食料自給率を上げることが
 重要なのは分かりましたが
 もう1つVTRを御覧ください」

森アナ
「街ゆく人に聞きました。
 北海道の食料自給率、何%か知っていますか?」

街頭インタビュー
「全然分かんないです…」
「北海道はいいと思うんですけど。
 90…80%代くらいかな」
「60%くらいかな?」

森アナ
「北海道の食料自給率はカロリーベースで196%です」

街頭インタビュー
「えースゴイ!知らなかった!」
「ほうすごい!」
「えっ!196??スゴーイ」
「そんなにあるの?うんうん良かった!
 地産地消ってことで浸透してきてますよね。
 北海道のお米がすごくおいしくなってきてるから自慢できるの!」

森アナ
「日本の食料自給率を見て、
 その後にこの数字を見ると
 北海道農業の役割はすごく大きいんだと思った」

篠原会長
「北海道の農産物は海を渡って
 沖縄県まで行っているんです。
 そういう中で我々の課題は
 海を越える流通コストをしっかりと抑えて
 国産国消に向けた消費者へのアピールが
 ホクレンの課題だと思っています」

リーダー
「中瀬会長!
 もち米なんてみんなで食べてもらうと
 国内自給率アップにつながるんじゃないでしょうか?」

中瀬会長
「間違いなくそうなると思います!」

中瀬会長
「やはり餅の美味しさ・食べ方を
 もっと普及させるべきかなと思っています。
 そして本当に美味しいものを食べて
 次の子ども達に親が伝えられるような
 食文化をもう一度大事にするべきかなと思っています」

リーダー
「本当にそうですよね。
 僕スーパーが好きでよく行くんですけど
 例えばカボチャにしましょうか。
 諸外国のカボチャと国産のカボチャが並んでるんです。
 やっぱり値段を比べると(国産は)倍以上、
 1/3の値段で海外のカボチャは買えたりしますが
 (国産品は)かけている手間と
 安全に作るというための努力は惜しまない!
 だから私は北海道産の国産の農産物が大好き!
 やっぱり安心だし安全に家族に食べさせられる野菜だと思う!」


2021年01月09日(土) |  ♯599 新春対談企画③スマート農業!
森アナ
「続いてはスマート農業がテーマです。
 スマート農業とは最先端の技術を活かして
 作業を省力化したり、
 作物の品質向上を可能にする農業のことですが
 まずはこちらのVTRをご覧ください」

森アナ
「これはおととしの冬。
 北海道大学に取材に行ったときの様子です。
 あぐりっこOBの当時の大学生を連れて
 無人農業ロボット研究の第一人者、野口教授を訪ねました。
 そこで無人農業トラクターを4台同時に遠隔操作で走らせる
 デモンストレーションを見せていただきました」

~当時の音声~
リーダー
「農業従事者の負担を軽減して
 短時間で収穫適期の作物を一気に刈れる!
 人手不足が深刻な問題としてあるが
 そこを無人トラクターなどが解決してくれる!」

北海道大学 野口伸教授
「人手不足で規模がどんどん拡大していってるのが
 今の北海道農業の姿ですから、
 そういう時にこのような技術が役に立つと思います!」

佐藤会長
「私が就農したのは約50年前なんです。
 その頃は無人なんてなくて
 トラクターのキャビンもなかったので
 防寒着を着て、春先は鼻水たらしながら作業してました。
 それが今は無人化、しかも実用化に向かっているので
 ギャップを感じているが、どんどん進んで欲しい!!」

中瀬会長
「農業者が減り続けているので
 残っている人たちは規模拡大せざるを得ない状況になっていて
 一人でやる仕事量が昔に比べて3~5倍になってきているので
 やはり自動でやれる機械は必然的に増えてくると思いますし、
 もうみな待ち望んでいるところですね」

リーダー

「高齢化や人手不足などが
 暗いニュースとして扱われるんですが
 農業もちゃんと備えを持って
 次の世代に向かっているんだということも
 私達が紹介しなければいけないことだと思いました」

森アナ
「続いてのテーマは
 農業の働き方の多様化についてです!
 JAグループ北海道では
 【アグリアクション北海道】と銘打ちまして
 新たな働き方を提案しています。
 そんな中でこんなキーワードがあります」

森アナ
「パラレルノーカー。
 農業【を】するから、農業【も】する時代へ!」

小野寺会長
「パラレルワーカーという言葉が今ありますよね。
 同じように農業をやっていただける方に
 『パラレルノーカー』という造語を作りました。
 今までは農業に参入して
 農業をやらねばいけなかったのですが、
 他の職業をしながら…
 例えば森さんがこうしてアナウンサーをしながら
 ちゃんと農業も手伝っていただけ
 ということができないかと…」

リーダー「出来ませんけどね!」

小野寺会長
「いやいや…たくさん大丈夫です!」

リーダー「たくさん大丈夫です(笑)」

小野寺会長
「さっきの無人トラクターに乗ってだけいれば良い訳ですから!」

リーダー「そうですよね(笑)」

小野寺会長
「そういう人たちが農業に興味を持っていただく!
 今回のコロナ禍によって家で仕事をするようになり
 半部は仕事をしながら、
 休暇にはそこで農業にチャレンジする時代ができてきて
 次の子ども達などが農業に携わってくれるような
 チャンスを広げていこうというのがパラレルノーカーです!」

篠原会長
「やはり北海道農業が魅力ある農業に
 変わってきたと思っているので、
 そういう中でホクレンも色々なサポートができるように
 北海道の農畜産物を日本だけではなく
 世界に理解してもらえるように頑張って行きたいと思います」

リーダー
「北海道は食という面でみなさんに
 なじみの深いものになっていますけども
 これからは北海道の農業というものも
 すごく身近に感じていただいて、
 消費者のみなさんが農業にエールを送ってくれるような
 頑張りましょうって応援してもらえるような
 将来を築けたらいいなと思いました」

森アナ
「リーダー!1ついいですか?
 実はですね。来週放送600回を迎えます!」

リーダー
「ありがとうございます!
 13年目を迎えております!!」

森アナ
「その記念すべき600回なんですけども
 今日お話をお伺いした
 農業の働き方の多様化について
 じっくり取材してきましたので
 ぜひみなさんそちらもご覧ください!!
 今日はみなさんお越しいただき、
 ありがとうござました!!」

森アナ「また来週お会いしましょう!」

リーダー
「いや森さん、進行お疲れ様でした。
 大変だったでしょう。
 今日みなさんをさばくの…
 私以外にもたくさんの方がいらっしゃって
 すごく大変だったと思います」

何かイヤな予感を感じた森アナ
「ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ…」

リーダー「大変だったから~森さん」

森アナ
「ヤダヤダヤダヤダ!
 だってだってヤダヤダヤダヤダ!
 見られたくない!!」

リーダー
「森さんの見せ場が今日は少ないんです!」

森アナ「ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ…」
 
リーダー
「これでは視聴者ががっかりしてします。
 そこで森さんの餅つきをご覧いただこうと思います」

森アナ「餅????」

リーダー
「森アナ劇場2020!しりもち名人編!
 あなたもたくさん尻もちついてます。
 まずは芽室町でゴボウ掘りにトライした時の様子です」

森アナ「この時点でバカっぽいもん…」

~VTR音声~
森アナ「うわ~抜けました!!」
~~~

リーダー
「見事な尻もちなんですが
 名人たる所以はこの次にございます!」

何ともう一回も尻もちついちゃいました!

リーダー
「見ましたか?1つ目とフォームが同じなんです!
 安定感ありますよね、森さん!」

森アナ
「はい。画角に入る…大事なことです!」

リーダー
「あはははは!2つ目の方がフォームが大きめです。
 どんな狙いがありますか?」

森アナ
「やっぱり1つ目で周りの反応がイマイチだと思いまして
 もっと周りを楽しませたい!!その一心です!!」

リーダー
「続いては斜里町に来ました。
 山わさびを抜こうとしている名人の様子をご覧ください」

~VTR音声~
リーダー「頑張れ~いけー」

森アナ「ゴロン…(尻もち)」
~~~

リーダー
「よくご覧ください。
 私が名人を応援するたびに大きなアクションを取ってます。
 そこではかったかのような尻もち!
 私はあえなくフレームアウト。
 名人…こういう時はどんなお気持ちですか?」

森アナ「狙い通りだ…です」

リーダー「森崎を消してやろうと。画角から!」

森アナ
「ちょっとリーダーが映ってからというのが狙いなんですよ」
リーダー
「滝上町でスイートコーンを取材した時です」

~VTR音声~
リーダー
「トウモロコシはもがれた事すら気付かないくらいのスピードで!」

森アナ「うわ!すごいですね!」

ゴロン…(転倒)

リーダー
「何やってるんだ!今オレが映してもらえる所でしょうが!
 カメラ泥棒!!」

~~~
リーダー
「以上、森アナ劇場2020!しりもち名人編でした!
 お付き合いありがとうございます」

リーダー「森さん、何ですか最後の」

森アナ「カメラいただいちゃいました…」

リーダー
「何につまずいたんですか?会長どう思いますか?」

森アナ「聞かなくていいです。対談しなくていいです!」

篠原会長「最高の餅つきでした!!」

リーダー
「最高の餅つき!いただきました」

森アナ
「2021年も頑張ります!!」
リーダー
「どうぞ宜しくお願いします!
 また来週です!さようなら~」


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12月26日のクイズ
「今回振り返った2020年、
 令和で言うと何年だったかな~?」

正解は「2(年)」でした。



2020年12月26日(土) |  ♯598 2020年傑作選①最先端技術!
森崎博之リーダー
「2020年がもうすぐ終わろうとしています。
 今年は社会全体が大変なことになってしまいました。
 そんな中でも北海道の農業は進化を遂げています。
 新たな作物の栽培に取り組んだり、
 最先端の技術を導入する農家さんもいらっしゃいました。
 今回のあぐり王国は、
 北海道農業の進化の一端を御覧いただきます」

2020年に見た、北海道農業の進化。
まずご覧いただくのは、最先端の酪農。
訓子府町にある、酪農や農業の研究施設、
ホクレン訓子府実証農場へおじゃましました。
場長の篠原禎忠さんに、
酪農の最先端の研究を紹介して頂きます。

(2020年6月20日OAより)

森崎リーダー
「実証農場とは何ぞや??」

篠原さん
「1963年に酪農後継者の教育をするために
 作られた施設です。
 ただ近年は酪農・畜産だけじゃなく
 農産…畑ですね。
 両方の研究をしています。
 数年先に農家さんが役立つであろう技術開発などを
 実証している施設になります」
森アナ
「今日はその研究を見せてもらうんですけど
 どんなものがあるんですか?」

篠原さん
「まず最初は『日本初の乳牛』を
 見ていただこうと思います」

リーダー「日本初の乳牛??」

日本初という乳牛?
今年の春に産まれたそうですが、
なにが日本初なのでしょう?
森崎リーダー
「見る限りいつも私達が出会ってる乳牛ですけど?
 どれがってことですか?みんながですか?」

篠原さん「2頭だけいます」

リーダー&森アナ「2頭??」

リーダー
「この子…何か…違うような違わないような…」

篠原さん「顔の辺りが…」

リーダー「白い!まつ毛が白い!」

森アナ
「あと毛も少し普通より茶色がかっている気が…」

リーダー
「そうだね。白黒というよりは…
 ちょっと茶色みがあってオシャレ髪だね。
 でも注意して見れば、ちょっと違うかなくらい…」

篠原さん
「そうですね。この乳牛は顔が白くて
 フランスのモンベリアードという
 顔が白く体が茶色い牛の血をひいているので
 白い顔がでてきている」

リーダー「フランスとのハーフということ?」

篠原さん「今回はカナダも入っているので…」

リーダー「カナダも!!」

篠原さん
「3か国(日本・フランス・カナダ)の
 血が入ってます!!」
こちらは、日本で初めて3種類の牛を交配させた牛。
そのような異種交配を
『クロスブリーディング』と言いますが、
詳しく説明して頂きましょう。
篠原さん
「北海道の場合は99%ホルスタイン種になります。
 このホルスタイン種に
 フランスのモンベリアードという
 顔が白くて体が茶色い牛をかけ合わせます。
 するとF1(エフワン)交雑種が生まれます」

リーダー
「ここで生まれたF1(エフワン)交雑種は
 日本とフランスのハーフになりますよね」

篠原さん
「このハーフのF1交雑種のメスに
 カナダのエアシャー種という
 茶色い牛をかけ合わせて『三元交配種』という
 3つの血が入った乳牛が出てきてる!」

リーダー
「三元交配種…よく三元豚と言いますが…」

篠原さん「同じです!」

では、なぜこのような交配を行うのでしょうか?

篠原さん
「それぞれの品種の特徴があります。
 それをかけ合わせることで『雑種強勢』と言って
 良い所ばっかりが出てくる事があります。
 ホルスタインって素晴らしい牛乳が出て
 良い牛なんですけど、
 その反面、繁殖成績が下がっていたりとか
 ちょっと病気に弱い部分もある…。
 そういうのをホルスタインと全然違う種類を
 かけ合わせることで、
 繁殖成績が良くなって、病気も少なくなって
 結果的に長生きになって生涯乳量も増える!」

リーダー
「優秀のまま長くいてくれるってことですね」

篠原さん
「そうです!ほどほどの乳量を出しながら
 長生きしてくれるんじゃないかということです」

リーダー
「それは牛にとってももちろん酪農家にとっても
 いいことですよね?」

篠原さん
「できれば病気とかなければ楽に飼えますので
 治療とかの手間も減りますし、
 病気の薬代とかも減りますから
 経済的にも人間的も楽になるだろうといわれてます」
森アナ「今はまだ研究段階?」

篠原さん
「そうです。
 実はこの牛にホルスタインをかけるんです!」

リーダー「えっ!もう1回??」

篠原さん
「実はその後にモンベリアードをかけて…
 ず~っとグルグルかけていきます。
 3種類をずっとかけ続けていくことで
 バラつきのない牛ができてくると言われてます」
篠原さん
「実は根室管内の生産者のもとで
 F1種が今年の秋に産まれてくる予定です。
 我々のほうが少し進んでやってる感じです」

リーダー
「いやあ~近い将来、北海道の酪農が様変わりというか
 牛たちがガラリと変わっちゃうというか…」

篠原さん
「ひょっとすると色んな模様の牛が道路から
 見れるようになるかもしれません」

リーダー
「将来を背負っているように見えてきました!」

酪農家にとっては、飼育作業の軽減や
利益率の向上が期待される、三元交配種。

これからどのように発展していくのか、
とても楽しみです。
さてお次にやってきたのは
搾乳牛のフリーストール牛舎です。

リーダー
「たくさんいますねえ~お邪魔します!」

森アナ
「さてこちらの牛舎では
 日本で最優秀と認められた技術があるそうです。
 開発者の帯広のベンチャー企業、
 ファームノート代表の小林さんです」

どういう技術が誰に認められて、
日本で最優秀…ということになっているのでしょうか?
小林さん
「牛の首についているセンサー。
 このセンサーが牛の体調を管理する
『ファームノートカラー』という製品で…
『ものづくり日本大賞』にて
 内閣総理大臣賞をいただきました!!」

リーダー「ス…ス…スゴイっすね!」
農業という分野に関わらず、
特に優秀と認められた「ものづくり」を表彰する制度で、
最優秀賞を受賞した、ファームノートの技術。
果たして、どのような技術なのでしょう。
小林さん
「このセンサーが… 
 クラウドコンピューティングってご存じですか?」

リーダー「…はい…よく毎日目にしてます」

全然わかってな~~い(笑)

小林さん
「クラウドというのは
 牛についてる大量のセンサーを
 1か所で計算してくれるんですね。
 クラウドって所にセンサーで全部繋がってます。
 つまり牛がいま全部
 インターネットにつながっている状態です」

リーダー「はいはい。この首輪でね」

小林さん
「その仕組みで牛の動きを解析してくれます。
 1頭1頭ですね!」

リーダー「どんなことが分かるんですか?」

小林さん
「まず発情がわかります!
 牛は分娩しなければ牛乳は出ませんので…」

酪農において、飼育管理同様に重要なのが繁殖管理。
乳牛を効率的に繁殖させるには、1頭ずつの発情情報を、
詳しく把握することが必要です。

林さん
「ここにタブレットがあるんですけど
 牛がインターネットに繋がっているので
 この牛『4348』の発情を検知しました・・というのがでます。
 タブレットとかスマートフォンで
 いつでもどこでも通知が飛んでくる!」

画面をタッチしてみると…

小林さん
「この牛のデータが出てきて
 『ちょっと前まで発情していた』と出てきます。
 夜の20時に発情して、次の日の16時に終わりました…
 この間に授精をするという形ですね」

森アナ
「じゃあ発情の期間って見逃してしまうと、
 次の発情期まで授精を待たなくてはいけない?」

小林さん
「だいたい発情の周期が平均21日と言われているので
 次の21日間、待たないといけない」

森アナ
「やっぱり早い周期で授精させてあげたほうが
 それだけ分娩率が上がる…」

小林さん
「そうです。分娩の間隔が短くなって
 乳量も上がってくる感じですね!」

森アナ
「なるほど~すごいじゃないですか!!」

リーダー「今???」
酪農家は従来、1頭1頭見回って、
発情兆候など牛の体調を把握します。
また、その見極めには長い経験が必要。
ファームノートのシステムは、
労力と時間を大幅に補ってくれるのです。

篠原さん
「うちのなかでも1年目の研修生もいれば
 十何年のベテランもいるので
 1つの画面で全部が理解できるというのは
 非常に役に立ってます!」

さて、この牛舎では、
こんな技術の研究も進められています。

牛は、耳標(じひょう)という札に書かれた数字で、
それぞれが判別されます。
授精させる時など、
対象の牛を見つけるのは、この耳標が頼り。

例えば、3705の牛を探すとして…

この牛は違う。

この牛も違いますね…

この牛でもないですね…

あ~いたいた、3705!!

という風に、時間がかかったりもします。

そこで、スマートフォンのボタンを押すとセンサーが光り、
速やかに牛を発見するシステムを研究中です。
森アナ
「さあ実証農場の牛たちのミルクです!」

リーダー
「北海道の酪農の将来にカンパーイ♪
 うん!さわやか~~!うまいねえ」
酪農の未来に向けて…

小林さん
「人と牛の距離ってもっと近くあっていいなって…。
 要は牛の気持ちなんて簡単にわかる訳はないですし
 牛は人の気持ちをわかる訳はない…
 でもせめて人の方が知性が高いのであれば
 人の方から牛に寄り添えるようにするために
 やっぱりデータ化は必要かなと思います」
篠原さん
「次世代の人が酪農業に夢を持って入ってこれて
 牛も健康で幸せで、人も働きやすい環境で
 酪農の文化を次世代の人たちが担っていくような 
 きっかけを提供していきたいなと思います」

リーダー
「酪農王国北海道の将来が明るく思えてきました。
 今日はたくさんのことを教えてくださって
 ありがとうございました!!」


2020年12月26日(土) |  ♯598 2020年傑作選②話題のレッドビート!
世界3大スープの一つと言われる、ボルシチ。

ウクライナの伝統料理で、
ロシアなど東欧諸国に広く普及しています。

そのボルシチで使われている
重要な具材「レッドビート」。

この野菜が今、北海道の新たな特産物として
歩み始めています。
今年初めて取材した野菜、レッドビート。
ビーツ、テーブルビートなどとも呼ばれています。
砂糖の原料となる作物、ビートの仲間です。

ということで、江別市にある、
レッドビートの試験栽培をしている農場へー。
(2020年9月5日OAから)

リーダー
「新登場のレッドビート。期待に胸躍ります!」

森アナ「あちらに生産者さんがお待ちです!!」

農場主の富永政博さんに、
レッドビートについて詳しく教えて頂きます。

リーダー
「これがレッドビートですか?
 はじめまして~~♪」

リーダー
「なんか赤軸ほうれん草のような…」

富永さん
「ほうれん草と同じアカザ科なんです」

リーダー
「これ…こんな茎まで赤いんですね」

富永さん「その通りです!」

リーダー
「もちろんビートは根菜なので
 土の中に赤い実がある!」
富永さん「こんな感じです!」

リーダー
「あー見えてる!ポコポコと!可愛いです」

森アナ
「1つ掘り出してもらっていいですか?」

富永さん「はい!」

スイッ

リーダー
「掘る…というより拾いましたね」

富永さん「拾いましたね」

リーダー「シュッと取れましたね」
リーダー「収穫は手作業ですか?」

富永さん
「そうですね。ホクレンさんとの共同作業の中で
 今はまだ手採り作業ですが、ゆくゆくは機械化も
 視野に入れて考えたいと思っています」
リーダー
「僕たちが今まで見てきたビート(てん菜)と比べると
 2~3まわりくらい小さいですね」
富永さん
「今、収穫適期なんですが大きさはバラバラです!」

リーダー「大きいのもあるの?」

富永さん
「あります。500gを超えるのもあるし
 これでだいたい300g前後ですかね。
 これからどうやって販売していくのかを含め、
 頃合いのサイズが消費者にとってどの辺か?
 探りながら作っているところです」

リーダー
「そうか。まだこれからの野菜なんですね」

富永さん「これからです!」

リーダー「何年目になるんですか?」

富永さん
「3年目になるんですよ。正直言って…
 3年目でようやく世間様にお見せ出来る格好になります」

リーダー「そうなの!!?」

リーダー「食べてみたい!」

森アナ「これってこのまま…???」

富永さん
「生でも皮をむいてマヨネーズや
 ドレッシングをかけて食べられます!」

リーダー「サラダ的に?」

富永さん「そうです!」

さて、掘りたてのレッドビートを生でいただきますが、
まずは出荷する状態を見せてもらいます。
富永さん
「まず尻尾を切ります」

そして茎を切り落とすと…

森アナ「うわあああああ~」

リーダー「うわっ!真っ赤!!」

森アナ「濃いですね」

リーダー「ショッキングピンクというか!!」

リーダー
「なかなかここまで色のある野菜はないですよね」

森アナ
「だからスープとかにすると、
 この色一色になるんですね~!」

皮をむいてもらい一口サイズに切ってもらい、
いただきま~す!と思いきや…
富永さん
「で、このまんま、ガブッといきますよね」

ガブリ…

と、富永さん、先に食べちゃう(笑)

リーダー
「まさかのご自身が行く…まさか!ですね…」

スタッフも大爆笑♪

リーダー
「食べた後の歯が、昔の磨き残し検査薬みたい」

森アナ「あ~あの赤いやつ!」

リーダー
「ではレッドビート!いただきます!
 うんカリカリ…
 あま~い!甘みが強い!」

森アナ「ビートだからか?」

リーダー
「ビートを生でかじった…よりチョイ芳醇かも」

森アナ
「甘いっ!あま味が濃い!!」
ところでこちらは、レッドビートの仲間、
「ビート」の収穫風景。
もし、このような規模でレッドビートを生産する日が来たら、
北海道農業は新たな時代を迎えるかも知れません。

富永さん
「北海道農業は面積も広くて
 輪作体系でやっているから…
 もちろん販売価格にもよりますけど
 新たな北海道農業の1つの作付けツールになる
 可能性が高いなと思います」
富永さん
「収穫も含めて機械化することを
 ホクレンさんと一緒に検討してやっているので
 誰もが取り組める野菜になればいいと思う。
 そしてお客様に健康的で付加価値の高い
 レッドビートをスーパーで他の野菜と同じように
 手に取ってもらいたいです」

リーダー
「ここに色んな研究だとかシェフが手掛けてくれる。
 そして今度は私たち消費者が今後のレッドビートに
 期待しておりますので、よろしくお願いします」



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