佐々木 「みなさんこんにちは!あぐり王国です」
森崎 「あぐりっこもよろしく!!」
佐々木 「今日は温泉の町としても有名な 壮瞥町(そうべつちょう)に来ました!」
森崎 「なんと隣にですね、 お風呂場があるんですよ。 覗いてみましょうか!! 美しい温泉でしょうね・・・・
アレ!?」
森崎 「河野君!!」
河野 「気持ちええわ~!! 実はコチラの町では “温泉を利用した農業” というのがあるんですよ」
森崎 「な、なんと!!」
河野 「今日はそちらを見学しに行きますよ」
森崎 「農業に温泉!?」
洞爺湖の南東に位置する壮瞥町。 昭和新山そして活火山の有珠山があり、 地熱の利用も活発で、 温泉地としても有名です。
さて実はこちらに 全道一早い時期に出荷している野菜 があるそうなんですが… 一行はとある場所にやってきました-
森崎 「我々がやって来たのは… ってビニールハウス、でけえ!! ズコ--ン 」
壮瞥町で行われている 温泉を使った農業とは? 生産者の込山清右エ門さんに 教えていただきましょう。
河野 「清右エ門(せいうえもん)さん??」
森崎 「粋な名前ですねえ~ よい越しのお金は持たなそうな 感じですよね~!!」
河野 「でかいビニールハウスがたくさんありますが ココはどういうトコロなんですか?」
込山さん 「温泉を利用して暖房になっているんです」
森崎 「ハウスの中の暖房ですか? 温泉を利用している?」
込山さん 「ハイ!65℃の温泉なんだよね!」
込山さん 「ハウスの中にパイプを通して 温度を利用しているんです」
河野 「パイプから温かい空気が じんわり伝わって全体が温まるんですね」
河野 「何棟あるんですか?」
込山さん 「ココには18棟あります」
河野 「全部に温泉??」
込山さん「ハイ!!」
それでは早速ハウスの中へ・・・・
あぐりっこ 「うわ~~トマト!!!」
森崎 「トマトだあ~~」
あぐりっこ 「あったか~~い」
河野はメガネが曇るほど!
森崎 「ストーブ使ってないんですか?」
込山さん 「はい、そうです。脱いでくださいね」
トマトを見させてもらうと-
河野 「コレ立派になっていますよ!」
あぐりっこ 「もう赤い・・・」
実際に収穫してみると-
ケイト君 「少し重い!」
河野 「立派だねえ~」
河野 「このトマトの名前って?」
込山さん 「《オロフレトマト》 です。 オロフレは山の地名」
河野 「オロフレ峠?」
込山さん 「ハイ!そうです」
河野 「温度、見てください。 23、7度あります。 外は今、4度とかですよね」
森崎 「何か他のハウスと違って 利点とかありますか?」
河野 「いつから出荷しているんですか?」
込山さん 「2月の末から7月くらいまで」
森崎 「はやっ!2月から!?」
河野 「トマトって夏野菜のイメージですけどね」
では実際どのように温泉が 利用されているのでしょうか?
込山さん 「これを触ってみてください」
佐々木 「下にパイプがありますけど!」
恐る恐る触ってみるあぐりっこ・・・ すると-
あぐりっこ 「熱い!!」 「あっつい!」
河野 「ココ流れてるってコト?」
あぐりっこ 「温かいどころじゃない!!」
河野 「さっき入った温泉より 熱いかもしれませんよ!」
森崎 「ってこれは源泉のまんま65℃で 出ているんですか?」
込山さん「はい!そうです」
森崎 「これがハウスの中をめぐることで こんなに暖かくなるんだ」
3キロほど離れた弁景温泉で 湧き出る65℃の源泉。 ハウスまでは地下パイプラインで 運ばれてくるのです。
そしてこちらで利用した後は・・・ ハウスを巡ったお湯を触ってみると-
森崎 「冷めて戻って、また次ドコに行くの??」
込山さん 「コレを全部、 最後に集めて二次利用! 」
佐々木 「温泉熱を利用すると、 どんなイイことがあるのか、 まとめました。 まずは燃料コストを大幅カット! それに農薬も大幅減! 」
外気温が低い冬期間は、 害虫の発生が少ないため農薬も 大幅に減らせるのです。 そして最大のメリットが 全道でイチバン早い時期に出荷できること。
河野 「全道一早い!これが2月ですね。 だいたい普通、北海道は4月ぐらい?」
込山さん 「5月~6月だね」
森崎 「三ヶ月も早い!!」
森崎 「ボクらの両脇!! 両足のそれぞれ横にパイプがあって ココを(温泉が)流れている」
佐々木 「あったかいです」
トマトはどう実っているのか、 じっくり見てみると-
森崎 「上は(葉っぱ)で密集しているのに 下はすっきりしていますよね。 土から出ている苗はココ! この細い一本をたどって行くと-」
森崎 「こっち行ってこっち行って・・・」 どんどんリーダーから離れていきます。
佐々木 「リーダーから辿って辿って・・・ 河野さんのほうに行きます!」
河野 「コレ?? なんとココに来てます!」
数メートル離れたところまで トマトの枝が伸びていました。
森崎 「ドンドン横にななめに行ってますね。 どうして??」
込山さん 「まっすぐに伸ばしたら、 すぐ(上に)届いちゃって…。 収穫長くやりたいから横に行っているんです」
森崎 「収穫もしやすいし、長く収穫もできるんだ」
ひとつの苗から育つトマトは60個程。 ちなみに、こちらのハウス1棟に 植えてある苗の数は…?
込山さん 「苗の数は1200です」
森崎 「1200×50~60だから…」
河野 「60000!!6万個トマト!!」
佐々木 「すご~~い」
お次は断面を見てみましょう。
森崎 「もぎたてトマト、オープン! ジャーン。 詰まっているよ!コレ。 切ったらまたイイ香りしてきました」
食べてみると-
ケイト君 「甘い!!」
モモカちゃん 「普通のトマトよりもスゴク甘味があって おいしい!!」
サヤカちゃん 「夏に食べてるみたい」
河野 「ジューシー!甘い!」
森崎 「ゴールデンウィークまで北海道って 雪の中で冬な感じあるじゃないですか、 でも、そんな時 こんな真っ赤な完熟トマトが食べられるって 最高のゼイタクよ!!」
最後に込山さんにもご感想を-
込山さん 「すっかみ(酸味)も甘味もあって おいしいです!!」
函館や室蘭・小樽を中心に 出荷されているんです。 ちなみに平成16年には 環境に配慮した農産物の証し、 YES!cleanを取得したんだって!
込山さん 「農薬も低農薬にして、 安心・安全にみなさんに食べて もらえるようになっておりますよ!」
さてお楽しみの時間です!
佐々木 「オロフレトマトを使った料理を みんなで作ってみよう~~~!!」
一同「イエーイ!!」
佐々木 「フードコーディネーターの 中本ルリ子さんのオススメレシピを 作ってみましょう」
今回のお料理は、 料理研究家で野菜ソムリエでもある 中本ルリ子先生直伝、 トマトを使ったスペシャルレシピです。
中本さん 「トマトはとってもヘルシーで、 栄養がたっぷりの健康野菜です。 とってもオススメの美味しいメニューを みなさんにご紹介いたします。 トマトたっぷりよ」
佐々木 「料理名を紹介します」
一同 「オロフレトマトのイッタリアーノ鍋!」
※詳しい内容はレシピコーナーへ
みんなで作ったお鍋をいただきま~す! もちろんお鍋のシメはリゾットです。
森崎 「うまぁい!」と絶叫!
オロフレトマトを生産している込山さんにも 食べていただくと-
込山さん 「こんな味のモノ食べたことないです。 すっかみ(酸味)と甘味があっておいしい!」
もんすけです! 生はもちろん料理やジュースでも おいしくいただけるトマト! ところで体にはどんな働きがあるのかな?
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「赤いトマトは色素に “リコペン”を多く含みます。 リコペンは動脈硬化や 心筋梗塞など病気を起こす 活性酸素をやっつける働きが強い。 またトマトの独特のうま味は “アミノ酸”ですが、中でも “γ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノラクサン)”、 通称【ギャバ】が豊富に含まれています。 ギャバの働きは、 ストレスを緩和するとか血圧を下げるなど、 最近注目を集めています」
なるほど~~~! 真っ赤なトマトは体にもイイんだね!
こんにちは 週刊あぐりNEWSの時間です。 きょうは東日本大震災の 被災地支援についてです。
厚生連では、旭川と帯広の厚生病院から 救護班を今月20日まで派遣することに なっています。