本日のあぐり王国は、コチラから!
佐々木 「今日は室蘭にある人気ラーメン店 《鉄平》さんにやって来ました!」
森崎 「やった~~早速いただきます~!」
鉄平店長 橋詰 晃さん 「こちらは二段仕込醤油麺です!」
森崎 「うまーい!」
河野 「このスープ全部飲み切ってイイ、 スープだなっ!」
さて麺のほうは?
佐々木 「ツルっとしていて、かなりコシがある!」
森崎 「おいしい!!」
ミサトちゃん 「味がおいしいから、 何杯でもいけそうな気がします」
森崎 「止まらない美味しさだね! 柔らかいのにコシがあるっていう この麺スゴイですね!」
橋詰店長 「この麺がイチバンのうちの店のコダワリ! 北海道の小麦粉を100%使って 麺を作っています」
佐々木 「100%北海道の小麦の麺っていうのは スゴク珍しいコトなんですよ!」
お米と共に私たちの食生活を 支えているのが小麦! パン、ウドン、ラーメンなどなど、 年間600万トンもの小麦を消費している日本で、 どのくらい海外からの輸入に頼っているか 知っていますか?
佐々木 「小麦85%以上が輸入なんです」
河野 「ほとんどですよね~」
佐々木 「というコトは我々が食べている小麦は 海外のモノがほとんどなんです」
佐々木 「こういった動きを打破しよう! というコトで今、北海道では あるプロジェクトが 行われているんです! リーダー分かりますか?」
森崎 「もちろん!麦チェン!!」
北海道が取り組む麦チェン。 これは道内で加工・消費される小麦を 輸入品から北海道産小麦へチェンジする運動で、 地産地消の観点から道庁をはじめ 企業や団体が広く働きかけているのです。
森崎 「《北海道の小麦ですよ! お米ですよ》って言われて 食べるのが大好きなんです! ずっと続けていただきたいです!」
■鉄平 住所:室蘭市輪西町2-5-1 電話:090-5959-8438
麦チェン、米チェン、酒チェンなど、 北海道の地産地消を勧める取り組み! ところが、それらを根底から揺るがす事態が・・・ 今、議論されているTPPです。
関税撤廃!? TPPで生活がどうなるの? 私たちの食の未来を、 今日はみんなで一緒に考えましょう!
というコトで北海道産小麦を使った ラーメンの麺作りを見せていただきましょう。
まず小麦粉にかん水(炭酸ナトリウムなどの アルカリ性の水)を加えて15分ほど 練っていきます。
あぐりっこ 「うわ~噴火している!!」
パサパサ状態の生地を プレス機のような機械に入れると、 なんと、ながーい反物のように!
森崎 「うわー固まった!!」
最後にあの独特の縮れ状に カットされて完成です!
森崎 「うわ~麺になった~!」
麺の購入は- ■望月製麺所 HP)http://www.mochizuki-seimen.com/ 電話)0143-85-2236 通信販売もやっています
佐々木 「正解は40%です!」
日本の食料自給率は、 カロリーべースでおよそ40%と、 実に半分以上を輸入に依存しています。 ちなみに北海道は200%を超える 日本の食料基地なのです。
森崎 「今は40%で停滞しているんですが さらにコレが覆ってしまうかもしれない」
佐々木 「そうなんです。 この状況が変わってしまうかもしれない・・・ というのが、TPPという問題なんです」
佐々木 「『関税』という言葉は 聞いた事ありますか?」
ミサトちゃん 「聞いたコトはあるけど あんまりよくは知りません」
佐々木 「外国から入ってくる輸入品には 『関税』というモノがかけられて、 それが上乗せされて市場に出てきます」
森崎 「外国のモノは商品価格よりも ちょっと高く設定されているんだ。 関税で国内のモノとバランスをとっている という風に考えてください」
森崎 「すばらしいね!ヒカル!」
佐々木 「そうだね、そういうコトが 起こるかもしれないね」
望月製麺所 社長 泉田 覚さん 「少し高くても国産とか 北海道産のモノを買ってもらうと 何とかなるかなと思うんだけどね」
じゃーん!もんすけです。 関税を撤廃するTPPへの参加について、 生産者はどのように 考えているのでしょうか?
さてあぐり一行はとある場所にやってきました。
佐々木 「我々は人形劇場にやってきました。 今日は麦チェンとか麺ができるトコロとか 地産地消ってコトを学んだよね。
これからは人形劇で生産者と消費者の お話を見せてもらいます!」
■札幌市こども人形劇こぐま座 住所:札幌市中央区中島公園1-1 電話:011-512-6886
佐々木 「お隣にいる方々がお手伝いをしてくれる ぱぺっとグースのみなさんです」
ぱぺっとグース 「よろしくお願いしま~す」
では、はじまりはじまり~
ウクライナの寓話 「小さい白いニワトリの話」 はじまりはじまり~
春、小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「この麦、誰が撒きますか?」
ブタ 「いやだ!」 サル 「いやだ!」 ウサギ 「いやだ!」
小さい白いニワトリは、 ひとりで麦をまきました。
そして収穫の秋、 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「この麦、誰が刈りますか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いやだ」「いやだ」「いやだ」
小さい白いニワトリは、 ひとりで麦を刈りました。
収穫後、 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「誰が粉をひきますか?」
小さい白いニワトリは、 ひとりで粉をひきました。 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「誰がパンを焼きますか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いやだ」「いやだ」「いやだ」 小さい白いニワトリは、 ひとりでパンを焼きました。
おいしいパンが出来上がりました。 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「このパン、誰が食べますか?」
ブタ 「食べる!」 サル 「食べる!」 ウサギ 「食べる!」 ・・・おしまい・・・ ★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで ご覧いただけます。
森崎 「みんなどうだったかな?」
ミサトちゃん 「消費者に置き換えると、 作ってもらっている立場だから 残しちゃいけないなと思いました」
コウヘイ君 「ブタたちは礼儀があまり わからなかったと思います」
今のお話を踏まえて、もうひとつ 興味深い人形劇を見せていただきます。
ウクライナの民話をアレンジしたのは 食のコーディネーター・近江正隆さん。 大阪の修学旅行生を十勝に招いて 農場体験を行うなど、 生産者と消費者のかけ橋となる活動を 展開しているのです。
近江さん 「普段の農家さんの生活の中に入ってもらって 感謝の気持ちを育んでもらう取組をしてます」
今の人形劇をみてどう思ったでしょうか?
近江さん 「白いニワトリがやらないと、 誰もパンが食べられない! 《食べる》という所に向けた 決定権みたいなモノを実は 白いニワトリが持っている。 それだけ生産者が 大切な役割なんだと感じます。 次は現代日本バージョンです。 生産者と消費者が直面している 問題を表現しています」
「小さい白いニワトリの話 現代版」 小さい白いニワトリが、 みんなに向かって言いました。 「今年も麦ができたので50円でどうですか?」
ブタ「高い!」 サル「高い!」 ウサギ「高い!隣の国なら30円だよ。」 麦はみんなの主食です。 ずっと昔は、みんなで作っていたのですが、 お金やクルマなど便利なものが登場し、 誰もが町へ出て 別の仕事をするようになったのです。
みんなは結局、 隣の国のカラスが作った麦を買い、 主食を安くあげました。
白いニワトリ 「何を作れば売れるのかしら」 そこへ学者のオオカミがやってきました。
オオカミ 「ブドウはどうですか? ブドウなら100円で売れるよ!」 小さい白いニワトリは ブドウを作ると決めました。
そして次の年。 ブドウがたわわに実ったので、 小さい白いニワトリが、 みんなに向かって言いました。 「ブドウができたので、100円でどうですか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いいね!」「いいね」「いいね!」
こうして小さい白いニワトリは、 麦のときよりも多くのお金を手にしました。 この年もみんなは隣の国のカラスが 作る安い麦を買いました。 一方、小さい白いニワトリは、畑の端っこで、 自分たちが食べる分の麦だけは育てていました。
さらに次の年のことでした。 再びカバがやってきて 小さい白いニワトリに言いました。 「あなたのブドウはとてもおいしいから、 今年は150円で買いますよ」
白いニワトリ 「ありがとうございます!やった~!」 小さい白いニワトリはたいそう喜び、 前の年よりもたくさんお金をもらいました。 小さい白いニワトリは、 麦を作っていた昔よりも 多くのお金を手に入れて、 二度と困ることはありませんでした。
けれども同じその年のこと。 隣の国のカラスがやってきて、 みんなに向かって言いました。
カラス 「今年は天気が悪くてね。 みなさんに売る麦がありません」
ブタ・サル・ウサギ 「それは困る」「困る」「困る」
カラス 「だけどないものは、ないんです」
カラスは一目散に逃げました。 主食が手に入らなくなって、 困ったみんなは話し合い、 小さい白いニワトリを訪ねて言いました。
ブタ・サル・ウサギ 「高くてもいいから麦を売ってください!」 さてさて。 小さい白いニワトリは、 みんなに何と言ったでしょう?
・・・おしまい・・・ ★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで ご覧いただけます。
近江さん 「命の糧である食べ物を作るコトに 誇りを持って作っている生産者が たくさんいるじゃないですか! そういう人たちを食べ手が 支えていかなきゃならない! また逆に我々も農家の人達に 支えられているんだっていう意識を 持っていきたい!伝えていきたい そういう想いをこの寓話に込めました」
森崎 「みんながそれぞれ考えてくれた! このコトこそ大事なコトですよね」
食の未来について真剣に考えたあぐりっこ隊。 最後に食の未来について農家の人が どのような想いを持っているのか、 お聞きしました。
黒田さん 「僕らも本当に消費者のみなさんに いつも支えられていて、 その中で一生懸命がんばっています。 自分達は農業者として誇りを持って そして責任を持って、 安全安心の農産物を消費者のみなさんに これからも ずっと作り続けていきたいと思います!」
河野真也の週刊あぐりニュース。 きょうは『ごはんは玄米』という方に、 うれしいNEWSです。 あの北海道米の新品種の玄米が発売されました。
新たに発売が始まった品種とは、 そう「ゆめぴりか」。
ホクレンが行ったアンケート調査によると、 北海道の女性のおよそ7人に1人、 14%が玄米を積極的に食べているそうです。
さらに白米と混ぜて食べている方が 多数いることも調査からわかりました。
そこで白羽の矢が立ったのが「ゆめぴりか」。 粘りがあってやわらかいため、 白米と混ぜて炊いても 食感が大変良いとの高評価。
玄米は白米に比べてビタミンB1が約5倍、 ビタミンEと食物繊維が約6倍も含まれています。 この豊富な食物繊維によって 「お通じが良くなる」という声も多く このあたりが女性に支持される 理由でもあるようです。
では私もこのゆめぴりか 「玄米」と「白米」のブレンドを いただいてみます。甘い!うまい! ではまた来週!!
■ホクレン玄米ゆめぴりか(3kg 1380円) 全道のホクレンパールライス取扱店にて発売中