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2013年03月16日(土) |  日本の農業のたくましさ知る…

佐々木
「亘理町の名物をいちご部会の奥様に
 作っていただきました」

教えてくださったのは
佐藤恵里子さんと鈴木和子さんです。

恵里子さん
「これは“ほっきめし”です。
 お店でもたべますけど味が違うので
 各家庭でもたべますね」

今回は宮城県亘理町のご当地メニュー
「ほっきめし」を北海道の食材で
作っていただきました!

※詳しい内容はレシピコーアをご覧ください。

さてお味は?
レン「美味しい!」

ワカナ「おかわり何杯でも出来そう

ポイントはホッキ貝をさばく時に出る汁も使い
だし汁を作ること。
ご飯ひと粒ひと粒にホッキ貝の旨みが
染み込んでいます。

とココで河野君が「デザート」を持って登場!

あぐりっこ「すご~い」

目の前には先ほどのイチゴパン!

河野
「試験栽培で作ったイチゴを使って
 この商品を作っているんです!」

篠原さん
「全部で10種類あるんですが
 今回は厳選して持ってきました」

※期間限定のため販売終了商品もあります。

ではみんなで頂いちゃいましょう!

タクヤ「おいしい~」
ワカナ「おいしい!」

二人が食べているのはお店の一番人気
シュークリーム!
まとめ買いするお客さんも多いんだとか!

恵里子さん
しょっちゅう買いにいってるんです!
 私達のイチゴだな~
 食べるのもったいないなあ~(笑)」

東日本大震災をきっかけに
苦渋の選択を余儀なくされた
亘理町のイチゴ生産者たち。

それぞれの道を歩み始めた生産者を
取材して思ったこととは-

河野
「亘理町でいちご団地が始まるのと
 伊達でも始まる風景…
 同じ風景が見れて嬉しいなあと思いました」

森崎
北海道に残る!
 ここでイチゴを育てていくからって
 伊達市の皆さんに恩返ししていくんだって
 その言葉とかすごく響きましたね」

ワカナ
「不安もあったかもしれないけど
 今こうやって『イチゴ作りをしよう』
 意気込みを持って北海道で頑張って
 くれていることがスッゴク嬉しかったし
 それに宮城県にいてもあきらめずに
 “いちご団地”で頑張っていこうって
 気持ちを持っていた人もいたから、
 すごい頑張ってほしいと思った!」

産地を復興させることも、
産地を作り出すことも、
とても大変なことですが
一歩一歩、確実に進んでいる様子。

そこで頑張る生産者の姿に
日本の農業のたくましさを感じました。


2013年03月09日(土) |  ♯233 東日本大震災から2年 イチゴ産地復興にかける思い編

森崎「宮城県にやってきました~」

あぐり一行「いえ~~い!」

森崎「ようこそ我が城へ!」

河野「違う違う違う…違いますから」

佐々木
「私達の後ろにありますのが
 宮城県亘理町の駅に隣接している
 悠里館(ゆうりんかん)という建物です」

森崎「そうなんだ~」

佐々木「そしてここ亘理町は…」

佐々木「この作物の産地なんです」

あぐりっこ「イチゴ!!」

佐々木「真っ赤なイチゴの一大産地」

河野「札幌のスーパーでよく見ます」

佐々木
「亘理産イチゴの多くが
 北海道に出荷されていて、
 冬場の北海道で消費されるイチゴの
 約6割が亘理町産だったんです!」

しかし、2011年3月11日。
東日本を襲った未曾有の大震災。
亘理町のイチゴ産地も
壊滅的な被害を受けました。

多くのイチゴハウスや住む家までもが
津波の被害に-

森崎
「実はあぐり王国北海道では
 1年前に亘理町から被災された方々が
 北海道の伊達市に移住して
 そこでイチゴ農家をしている…
 という取材をしました」

去年の放送では慣れない土地で
試行錯誤をしながらイチゴ栽培に
挑戦している生産者の皆さんを取材。
応援の気持ちを込めて
あぐりっこが考案した
スイーツをみんなで食べました。

森崎
「その時に来ていたのがワカナちゃんです。
 あの時どんな事が印象に残っているかな?」

ワカナ
「震災があったけど頑張って北海道でも
 一生懸命イチゴを作っているところが
 すごい感動した!

東北のイチゴ産地、亘理町。
産地復興に向けて頑張る生産者…
そして被災地を離れ
新天地の北海道で頑張る生産者…

今回のあぐり王国北海道は
イチゴを通して北海道との縁が深い
宮城県亘理町を取材。
産地復興に向けて歩み始めている
生産者と町の姿をお届けします。

希望の光は着実に大きくなっていました!

さて一緒にお勉強するあぐりっこは
伊達市に移住して来た
イチゴ生産者を取材した回にも
参加してくれたワカナちゃん。
小学5年生しっかり者のタクヤくんの二人です。

まずあぐり一行が向かったのは、
JAみやぎ亘理吉田支所。

お話を伺うのは
JAみやぎ亘理中部営農センター
土生(はぶ)利仁センター長です。

森崎
「震災以前からイチゴ栽培は盛んだったと
 お聞きしました。どのくらいの規模だった?」

土生さん
96ヘクタールの面積のイチゴを
 生産していました。
 今は26ヘクタールまで
 やっと回復してきています!

これは亘理町の地図。
イチゴを栽培していた地域が
あちこちにありましたが、
一番盛んだったのは海沿いの
この赤で囲ったエリア。

土生さん
「(このエリアは)3メートル以上
 津波が来た場所です」

森崎「3メートルだって…」

あぐりっこ言葉が出てきません…

土生さんが亘理町の地図を使って
津波被害にあったエリアを解説。
被害は地域の半分以上にも及んでいました。

河野「高速道路を越えているんですね」

土生さん
「そうなんですがこの高速道路のおかげで
 津波の力が弱まってはいます。
 ただ海水は押し寄せました…」


2013年03月09日(土) |  震災を乗り越えて…イチゴ栽培再開へ!

津波が襲った後の町の様子です…

土生さん
「これは鉄骨のイチゴ大型ハウスです。
 波の強さで押されちゃったんです…
 この年は秋から寒さが続いていまして
 これから本当の収穫期になる!
 という直前でした…」

土生さん
「震災の時間帯もこのように生産者さんが
 イチゴを持ち込んで(箱詰めなど)
 やっていました。
 どうやって入ってきたのか?
 分からない物までありました…」

河野「言葉が出ないです…」

森崎
「僕達は規模が大きすぎてニュースでも
 東日本全体を捉えていましたけど
 こうやって一部分にズームしていくと
 また違った想いが出てきます」

津波が押し寄せた農地には
海水がはいりこみ、
水が引いたあとも土の中には
塩分が残っています。

そのままだと作物を育てる事が出来ないので
塩分を取り除くため、
雨水や川の水をかけ流れ出るようにします。

この「除塩作業」は町内のいたるところで
行われています。

亘理町がある宮城県では
津波などの被害を受けた農地は
沿岸部を中心に
13000ヘクタールにも及びました。

そのうち55%、7200ヘクタール
除塩などの復旧作業が始まっています。

河野「どのくらいの期間かかるものですか?」

土生さん
「こまめに“耕うん”して雨に当てれば
 1~2ヶ月ぐらいで
 なんとかなるんです、表面は。
 ただ下に溜まっているんです。
 でハウス栽培っていうのは
 下から(水分が)上がってくるので
 極力こまめに水をかけなければいけない」

さらに地下水が塩水化してしまい、
イチゴ栽培を再開できない生産者も多いのです。

佐々木
「これまでと同じように自分の畑で
 イチゴを作る方もいらっしゃるんですか」

土生さん
「ハイおります!今年だけで吉田地区では
 20名が再開されております」

震災の前、亘理町吉田地区の
イチゴ生産者は200名ほど。

現在は66名の生産者が
イチゴ栽培を再開しています。

さて続いては念願のイチゴ栽培を再開した
生産者のところへ-

佐々木
「イチゴ栽培をしている小野秀男さんに
 お話を伺います。宜しくお願いします」

森崎
「寒いですね!宮城!
 小野さん北海道の雪まつりの格好ですね」」

小野さん「これで犬の散歩しているんで」

さてココでリーダーがあることに気付きました。

森崎「みんな足元どうですか?」

タクヤ「サラサラ!」

河野「砂浜みたい!」

小野さん「この辺一体は全部“砂地”なんです」

河野「イチゴ栽培に適しているんですか?」

小野さん「適しているんです」

森崎「知らなかった!」

佐々木
「さてここでイチゴ栽培に大切な水の話です」

小野さん
「今までは地下水をかけていたのですが
 まだ塩分濃度が高いので、
 そのままかけるとイチゴが枯れちゃうので
 水道水と地下水を半分に割って
 かけている状態です」

森崎
「水道水を軽トラに乗せて運んできている?」

1棟のハウスに必要な水の量はおよそ1トン。
2日に1回はこの作業をしイチゴ栽培を行います。


2013年03月09日(土) |  食べる度に言いたくなる“もういっこ”

では早速ハウスの中を見せてもらいましょう!

森崎「うわ~なってるよ」

あぐりっこ「真っ赤だ~」

河野
「真っ赤な立派なのもイッパイなってる!」

小野さん
「これは《もういっこ》という品種です。
 宮城県の初めてのオリジナル品種なんですね」

森崎
「北海道でも震災前は私たちは
 たくさんいただいていたイチゴですね」

小野さんがイチゴの栽培を再開したのは
去年の3月。

もともとは17棟のハウスで
栽培をしていましたが、現在は6棟。

規模は小さくなりましたが
再開できた喜びは大きかったと言います。

小野さん
「再開できるのは時間がかかる…
 と思ってたんだけど
 1~2年で再開できたのはみなさんの
 ご支援があったからだと。
 感謝は忘れないようにしたいです」

河野
「再開が去年の3月ってことは
 震災から1年後ですよね。
 その前の1年はどう過ごされていたのですか」

小野さん
「仮設住宅で暮らしながら、会社に一回
 入りました。収入が無かったので…。
 いつかはイチゴ栽培が再開できる!
 考えながら、会社勤めをしてました」

しかし震災前にハウスがあった場所は
海沿いだったため
他の土地を探さなければいけませんでした。

そこで小野さんは、
今まで育苗用のハウスがあった土地を
利用することにしたのです。
栽培に必要な土をトラックで運び、
地下水は水道水で薄めて使う事で
準備を整えました。

小野さん
「今年は特に寒かったんで
 形はちょっと悪いかな…とも思うんだけど
 味は前と変わらないくらい甘いと思います」

森崎「いただいてみたいなあ~」

小野さん「どうぞ~」

それではちょっとユニークな
収穫方法を教えてもらい、
美味しいイチゴをいただこう!

小野さん
「イチゴを指と指の間に挟んで、
 手首をこうします!
 (きゅっと手首をスナップさせます) 」

あまりのスピードにビックリ!

手首のスナップを利かせて
イチゴを収穫していく方法でした。

あぐりっこも収穫!さてそのお味は…

タクヤ「甘いっ」

ワカナ
「美味しい!何個でもいける気がする!」

佐々木
「イチゴがこのように実るには
 ミツバチが受粉のお手伝いをしてくれないと
 いけないですよね?」

小野さん
「広島県で育てたミツバチをもらって…」

森崎
「それはイチゴ農家に重要なアイテムですよね」

小野さん
「そうですよね。本当にありがたいです」

佐々木
「宮城で頑張る小野さんの力もそうですが
 全国からの応援の力もあって
 《もういっこ》が実っているんだな~
 と思いました」

森崎
「1ついただきました…
 みなさん言いたいこと、ありますね?
 せ~のっで言いましょう!
 いいですか?せーのっ!」

あぐり一同
もういっこ!
 (「もう1個ほしい」って事ですね!)」
 
小野さん「どうぞ!もういっこ(1個)!

森崎「やった~~」


2013年03月09日(土) |  亘理イチゴ復活へむけてイチゴ団地建設へ!
こんにちは、もんすけです。
小野さんのようにイチゴ栽培を再開したけれど、
震災前ほどの面積を持てない生産者さんや、
今までの土地では栽培できない方のために
亘理町内にはイチゴハウスを集合させた
「いちご団地」が建設中なんです。
宮城県亘理町農林水産課
鈴木幸徳さん
「ここは“浜吉田いちご団地”です。
 町には3ヵ所ありまして
 “開墾場いちご団地”
 “逢隈いちご団地”の3つです。
 いちご団地は参加農家が99戸で
 浜吉田いちご団地には56戸が入ってます。
 全体で“103”棟ハウスが建ちます」
亘理町では土に直接苗を植える方法が
主流でしたが、
いちご団地では高設栽培といって
イチゴの苗を植えるベッドを使って栽培します。
管理がしやすくなる反面、
栽培方法が変わってしまうので
イチゴ生産者さんは研修会などに参加し、
新しい栽培方法に備えています。

亘理町イチゴ生産者さんの声
「やっと生活していく基盤ができるかなという
 ちょっとした安心した気持ちがあります」

「これも新しいチャンスととらえて
 宮城県亘理町のイチゴ復活に向けて
 頑張っていきたいと思います」

この‘いちご団地’が完成すると
震災前の栽培面積の約3分の2が
回復するんだって!
8月完成予定! 
工事が順調に進むといいな~

続いてあぐり一行が向かったのは
亘理町内でも最大規模の仮設住宅があるエリア。
現在もおよそ480戸、
1400人以上の方が生活されていています。
中にはいちご団地の完成を待っている
イチゴ生産者の方も多くいるんです。

この仮設住宅の隣にあるのが…

佐々木
「上の所に文字が書いてありますけど…」

あぐりっこ
「ふるさと復興商店街!」

森崎「華やかにペイントされてますね」

佐々木
「こちらは亘理町の仮設商店街で
 今30のお店や事業所が軒を連ねて
 この辺りでは最大の大きさの
 仮設商店街になります」

仮設住宅の方もよく利用するという
「ふるさと復興商店街」。
組合長・齋藤邦男さんにお話を聞いてみよう。

佐々木「こちらが全体図ですか?」

齋藤さん
「そうです。東郷地区の仮設施設になります。
 荒浜地区や吉田地区の方々が被災されて
 ここでオープンしたということです」

森崎
「場所を変えてこうして商店街で
 やっているということですね」

河野「齋藤さんはどんなお店ですか?」

齋藤
「私は仙台インターネット通信社で、
 パソコン教室をやったり
 カラオケ教室もやっているんですね!
 狭い場所にいるでしょ。
 なので憩いの場所を作ってですね
 みんなでカラオケをやってます!」


2013年03月09日(土) |  宮城と北海道は繋がっていた!

宮城県亘理町におじゃましているあぐり一行。
ふるさと復興商店街の中を散策していると、
遠く離れている北海道と宮城県との
嬉しい“繋がり”
をたくさん見つけました。

まず佐々木アナとあぐりっこが見つけたのは
コロッケやさんです。

佐々木
「こんにちは~北海道から来ました!」

菊地なみ子さん
「こんにちは!うちは揚げ物専門店ですよ」

串かつ・うずらの卵・ひれかつ
とんかつ・エビフライ・アジフライ…などなど。
安くて豊富なメニューがズラリと並びます。

では早速お店で一番人気の
『手作りコロッケ』をいただくことに!

タクヤ「おいしい!ホクホク!」
ワカナ「う~ん美味しい!」

菊地
「男爵じゃないとやっぱりダメなんだよね!
 ずっと前から北海道の男爵
 使っていますよ」

佐々木
「宮城と北海道が繋がった気がするね!」

続いてリーダーと河野くんが伺ったのが
八百屋さんの「丸舟商店」。

菊池多恵子
「(以前のお店は)全壊と言う形で
 全部て流されてしまいました」

森崎
「ここにはまだ1000人を超える人がいて
 そういう方からすると、
 新鮮な野菜や果物がここにあるってことは
 みなさんにとって励みになるんじゃないかな
 とも思うんですけど…」

菊池さん
「それは反対だと思います。
 私たちの方がみなさんに
 助けられているんだと思います。
 みなさんに助けられてここまで
 来たんだと思います。全て感謝ですね。
 感謝しかないと思ってます」

涙ながらに話をしてくれた菊池さんのお店には
イチゴの産地復興が進んでいることを
感じさせてくれる嬉しい商品がありました。

菊池さん
「亘理のイチゴをふんだんに使って
 作ったワインです」

2年ぶりの復活販売された
「いちごだワ・イン『夢みる乙女』」です。
(数量限定となります)

森崎
「このワインはもともとあったけども、
 製造をストップしていたって事ですか?」

菊池さん
亘理のイチゴで作っている
 “イチゴワイン”なんで!」

森崎
「亘理のイチゴじゃないと作れないから!
 復興が始まりつつある象徴でもあるお酒!」

河野「製造が函館なんですね」

菊池さん
「函館にイチゴを送って製造してもらって
 またこちらで販売しているんです!」

なんと北海道産のジャガイモ・玉ねぎも発見!
北海道と亘理町。
遠く離れているように思うけど、
しっかり繋がっているんです。

さてお次にリーダー達が訪れたのは
魚屋さん「丸八佐惣商店」。

森崎「魚屋さんの前で何かやってますよ~」

河野「この段階で美味しそうですよね」

大きなお鍋の中身は…

荒浜港でとれた「タラ」と
仙台特産の「白菜」をたくさん入れて
煮込んだ「タラ鍋」です。

あぐり王国が復興商店街にやってくると
いうことで、この時期、
宮城県などではよく食べられている
「タラ鍋」を用意してくれていました。

ではいただきま~す。

河野「うわっしみる~~!」

森崎
おいしい~~!
 白菜もシャキシャキで美味しいよ」

丸八佐惣商店さん
「寒い時期だとタラ鍋はみんな食べますね」

さて今日一日振り返ってみて…

ユカナ
「すごい津波がきて見ているだけで
 怖かったけど…
 実際にいた人はもっと怖かったのに
 今では一生懸命復帰しようと頑張っているし
 その温かさをすごい感じて
 こっちが元気をもらった気がした
 
タクヤ
「津波でイチゴとか全部なくなったけど
 みんな共通して一生懸命
 元に戻そうと頑張っていると思います!」

河野
「こっちからできることって…
 頑張って一歩を踏み出した人を応援する!
 北海道でも食べられますから
 亘理のイチゴを美味しく食べたいと思います」

森崎
「宮城のイチゴ“もういっこ”は
 北海道の人もスゴイ愛していますって
 言いたかったんですけど、
 どうでしょうか?
 逆に僕らが言われたことって…
 『北海道の野菜、使ってるよ~』とか
 『北海道美味しい!けど宮城も美味しいよ』。
 どっちがエールを送っているかわからない、
 そんな想いがありました。
 僕は北海道の野菜・果物が大好きだけど 
 こうなってしまった今…
 亘理のイチゴ大好きだ!!
 美味しく食べようと思います。
 みんなも美味しく食べようね」


2013年03月02日(土) |  ♯232 羊でまちづくり!サフォークランド士別編

口の中に広がる独特の旨み…そして風味…
北海道のソウルフード、
『ジンギスカン』

古くから羊の肉を食べてきた北海道民ですが、
国内で消費される羊の肉の
99.5%が輸入品なのは
知ってましたか?
しかも北海道で消費される羊も
ほとんどが輸入品!

しかしその輸入品を凌ぐ
品質の高さと美味しさがあり、
主に本州の高級レストランなどに出荷される
羊の肉がココ北海道にあるんです!
それは…
道北士別市のブランド羊『サフォーク』!

ということで今回のあぐり王国は、
道北士別市で『サフォーク』の魅力と
その上質な美味しさの秘密に迫ります。

佐々木
「我々は『羊と雲と丘』という士別市が
 運営しているサフォークのテーマパークに
 やって来ました!!」

河野「スゴイ所ですね」

佐々木「広いんです!」

河野
「いつものデカ頭(リーダー)いないですね…」

佐々木「リーダーはあちらにいるんです!」

森崎
「イヤ~イ!あぐり王国だあ~」

大雪原をスノーモービルで登場!

森崎「うわ~~い!こんにちは~」

さて3人が揃いましたよ。

森崎
「今日はサフォーク!希少ですよ」

佐々木
「今回はサフォークに注目して
 その魅力を探っていきましょう。
 ではみんなであぐりっこを呼びましょう」

一同「あぐりっこ~~~」

するとゴムチューブに乗ったあぐりこが
雪面を滑って降りてきました。

森崎「来た来たきた~~」
河野「うお~回ってる回ってる!」
佐々木「早い早い早い~キャー!」

あっという間に大人たちを通り過ぎていく
あぐりっこたち…

河野「アレアレアレ行き過ぎやで~

今回のあぐりっこ隊は小学3年生のカイ君と
小学4年生のタケシ君。
そして同じく小学4年生のセナちゃんと
小学6年生のイツキちゃんです。

森崎「今日取材するのはサフォークです」

あぐりっこ「サフォーク??」「知らない!」

森崎「サフォークは羊です」

カイ「ジンギスカン!」

佐々木
「ジンギスカンなどで食べられる羊のお肉は
 国内消費の99.5%は輸入。
 その他の0.5%が国産なんです。
 その国産の71.5%が北海道産の羊なんです」

森崎
「だいたい今まで食べたジンギスカンは
 輸入品!だけど今日は士別で育った
 サフォークを学んで美味しく頂きましょう。
 どうだいお肉が嬉しいかい?」

タケシ「豪華だわ~!」

佐々木
「実は士別のサフォークは上質で有名!」

森崎「うお~~」

佐々木
「士別のサフォークが上質と言われる秘密を探り
 羊さんの魅力を感じていきましょう」

一同「いえ~~い」


2013年03月02日(土) |  サフォークってどんな羊かな?

一行が向かったのは『羊と雲の丘』の
敷地内にある『世界のめん羊館』。
サフォークを含めた様々な種類の羊が
見学できる施設です。

さっそく館長の清水勲さんに館内を
案内して頂きます。

■羊と雲の丘
住所)士別市西士別町5351
電話)0165-22-2991

佐々木「早速入っていきましょう~」

扉オープン!

河野「うわ~すごいわ」

森崎「いっぱい種類がいる!」
 
目の前にはヒツジひつじ

河野
「羊ってこんなに違うんですね。
 毛の色自体が違うんですね

タケシ「これはライオンみたい!」

河野「角がクルクル巻いてる!」

佐々木「マンクスロフタンという種類ですね」

清水さん
「羊には地名から名前がつくんですね。
 これもマン島といって
 イギリスにある島の羊です」

世界のめん羊館では、
世界各国の羊およそ30種類を飼育。
ココでしか見ることのできない
珍しい羊を見学したり…触れたり…
貴重な体験ができるんです。

とさっそく河野くん、
羊の頭をナデナデしてあげます。

なんだか気持ちよさそうな羊♪
ところが…

河野「何か思ってた感じ違う!」

違うって何?

河野
「ここ(頭)は“ふわふわ”してると思ったら
 ここは…チョット…“たわし”みたいです」

みんなツボにはまって大笑い!

さてあぐりっこも“なでなで”してみます。

なでなでするのはカイ君。

森崎
近い!これは近距離です!」

大人しくなでられているこの羊こそ
実はサフォークでした。

清水さん
「サフォークは肉用種発育が早いのが特徴!」

森崎「顔が黒いのと白いのがいますね」

清水さん
「奥に毛むくじゃらの寝ている羊がいますね。
 これがサウスダウン種といって
 羊の中では一番おいしいといわれています。
 和牛に近い肉にサシ(脂肪)が入ってます」

清水さん
「これに原種のノーフォークフォーン種
 掛け合わせたのが“サフォーク”なんです。
 野生的な強さとおいしい肉を
 掛け合わせたのがサフォーク種なんです」

羊には『サフォーク』のような肉用種のほか、
羊毛を生産する為に飼育される毛用種など、
用途に応じた様々な種類に分けられます。
ちなみに毛用種の羊毛は
丁寧にその毛を紡いでから染色をして
様々な羊毛製品に活用されるんです。

2013年03月02日(土) |  出産ラッシュ!子羊たちにウットリ♪

森崎
「いろんな国の羊がいますが…
 どの国の羊も、それが大好き??」

清水さん
「そうです!
 これは配合飼料といって穀物類を
 ペレット(固まり)にしたものです」

佐々木「羊さんのエサですね」

こちらではエサやり体験もできるんです!
早速あぐりっこも挑戦です。

「おいで~」と声をかえると歩み寄る羊。
すると手からエサを直接食べました!

セナ「すごい!」
タケシ「なんか舐められた感触がスゴイ」

佐々木
「羊さんってかわいいですよね~」

みんな自然に笑顔になる可愛らしさです。

森崎
「ここは触れ合えたり見に来られる場所」

清水さん
「そうです。生産は別な場所でやってます」

森崎「子羊もいる?」

清水さん
「今は出産ピークで1日に8~10頭産まれます」

あぐりっこ「見たい!」

では子羊がいるという羊舎(ようしゃ)を
見学させてもらいましょう!
親子の羊がたくさんいるとのこと…
もうワクワクです!

森崎「ちっちゃいのいるかな?」

あぐりっこ「うわ~いるいる!」

あぐりっこ「うわ~かわいい!!」

森崎
「君たち、どうしてそんなに愛らしいの!」

メエエ~~メエエ~~

子羊が駆け寄ってきます。

あぐりっこ「カワイくてたまらない!」

森崎「ヤベ~超カワイイ!

メエエ~メエエ~

カイ「(真似して)メエエ~

もう子羊に視線がクギ付けです。

さて出産ラッシュの今、どのくらいいるの?

清水さん
「親子合わせて200頭ちょっとです。
 だいたい生まれて10日以内。
 1月中旬から3月いっぱいが出産ラッシュ!
 こんなにいるんですけど親子で匂いを
 嗅ぎ分けて、自分の乳を飲むんですよ」

佐々木
「これだけたくさんいても
 自分のお母さんがわかるんですね」

清水さん
「他の子羊が来ても親は寄せ付けないですから」

羊は1年間の出産頭数が平均で1.5頭。
この羊舎では多い時で
1日8頭ほどの仔羊が産まれます。

親羊の母乳を与えて3ヶ月育成したら
今度は栄養価の高いエサに切り替え、
さらに3ヶ月肥育して
体重60キロ程度で出荷。

体が小さい羊のお肉は大変希少なんです。

森崎
「生まれてどれくらいでお肉になりますか?」

清水さん
「早いのは生まれてから6ヶ月。
 年間で130頭ぐらい出荷されます

森崎
「生まれて半年くらいでお肉になる。
 我々人間はそれを食べて、
 命をいただいて生きているんだよね」

セナ
「1年も経たないでお肉になっちゃうのが
 ちょっと“かわいそう”だと思いました」

イツキ
「これからは“いただきます”って心から
 羊とかに感謝して食べたいと思いました」


2013年03月02日(土) |  サフォークから町づくりへ!

さて番組冒頭でもお伝えしたように
士別市のサフォークは『上質なお肉』と
言われています。その秘密は?

清水さん
「羊はもともと草食動物で
 本来は草を与えて育てるんですけど、
 濃厚飼料を与えるんです!
 自然に飼うと“ニオイ”が付いて
 肉も硬くなるんです」

河野「羊って放牧のイメージでした」

清水さん
草を食べるとニオイが付くんです。
 肉質が落ちるので舎飼いでやっています!」

肥育時期のサフォークには、
穀物を中心とした配合飼料に
地元産の麦や大豆粕などをブレンドした
オリジナルのエサを与えて、
臭みのない上質な肉質に仕上げているんです。

森崎「親子で飼っていると大変ですよね」

清水さん
「お産の時期が一番大変。
 今は24時間従業員がつきっぱなしです!
 放っておくと8割がた凍死しちゃうんです。
 こんなに小さいですから…」

河野「だから24時間つきっきりなんだ…」

何かお手伝いしたい…ということで
あぐりっこが仔羊の哺乳に挑戦!

すごい勢いで哺乳瓶に吸い付いてきます。

イツキ
「めっちゃ押される!
 なんか“トントン”って感じ」

清水さん
「人間が飲むミルクとほぼ同じ成分です。
 お腹いっぱいになったら飲むの止めます」

ちなみに小屋の中に
子羊だけが入られる小屋があります。

河野
「あそこの枠の中はちっちゃい子だけが
 入られるようになっているんですね」

イツキ
「(私も)入りたい!
 お母さんに怒られたときに逃げる!

河野「自分の家にほしいって!」

じゃ~んもんすけです!
サフォークの町として知られる士別市。
その歴史は昭和42年に
農業の複合経営を目指して
オーストラリアからサフォーク種を
導入したのが始まりなんです!

昭和50年頃には士別市の
青年会議所メンバーが中心となって
「士別サフォーク研究会」を設立。
本格的な町づくりが行われました。

士別市経済部 佐々木勲次長
「平成17年にプロジェクトチームを作って
 公共牧場に『羊と雲の丘 観光ゾーン』
 を作り上げて美味しいラム肉を提供!
 羊との関わりで人が集まってくるような
 『士別市』を作り上げたいと思ってます」

士別市の『サフォーク』は北海道ならではの
新しい特産品を育てていこうという取り組み、
“食クラスター連携協議体”とも連携していて、
先月15日に開催された
道内各地の名産品で作る料理を集めた
『食クラフェスタ2013』でも
高い評価を得ました!士別市のサフォークは、
まさに北海道を代表するブランド羊なんだね。

そのサフォークなどのお肉には、
一体どんな栄養価があるのかなぁ

天使大学看護栄養学 荒川義人教授
「羊の肉はタンパク質がタップリ入っていて
 高タンパクで栄養価は高い!
 それともう1つ“カルニチン”という成分。
 体の中で脂肪燃焼を助けてくれる成分で
 肉の中では羊が一番多いことが判ってます。
 羊の肉って赤いですよね。
 ミオグロビンという鉄を持った色素です。
 その鉄というのは非常に吸収性がよいです。
 鉄欠乏性の貧血の方には良いですね」

美味しくて栄養価も高い羊のお肉。
僕も沢山食べよ~っと!

さてたっぷりお勉強したところで
サフォーク絶品料理を頂きましょう!

今回は『レストラン羊飼いの家』の
展望デッキで生産地ならではの
贅沢なサフォークラム料理を
料理長の谷内政之さんに振る舞って頂きます。




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