北海道のグルメには欠かせない食材-
料理を美味しく華やかに彩る加工食品 そして1年中食べられる料理の名脇役…
それは冷凍ホールコーン!
…ですが
その多くは海外からの輸入品で まかなっているのが現状。
貴重な国産冷凍コーンの大半を生産し、 加工・販売までも行っている 国内最大級の加工場が ココ北海道・十勝にあるんです。
森崎 「もう絶景だな~ 沖縄はビーチ!京都はお寺! 北海道はトウモロコシ畑だあ!」
目前に広がるのはスイートコーン畑。 子どもの身長ほどもあるスイートコーンが ビッシリ一面に広がっています!
さて今回、一行がやって来たのは、 十勝の北部に位置する士幌町。
この町では加工用スイートコーンの 大量かつ安定した生産を目指す ある取り組みが行われているんです。
佐々木 「今日我々が注目するスイートコーンですが ここ士幌町では生産・加工・販売まで 行っているんです」
森崎「全部なんですね!」
佐々木 「今日はこのスイートコーンを勉強します!」
では今日のあぐりっこ紹介!
今回参加してくれたあぐりっこ隊は、 小学5年生のコウノスケ君、 同じく小学5年生のカイト君。 そして初参加、士幌町のとなり町・音更町から 小学5年生のあまねちゃん。
以上の3名です。
さっそくスイートコーンの収穫を見学。
…と一行の目前に現れたのは まるでロボットのような巨大なマシーン。
森崎「来た来た~スゲー!」
河野「すごいカッコイイ!」
森崎「なんかすごいメカだよ」
森崎「なんか上に上がっていってる?」
河野 「スイートコーンの実が上がっていってる!?」
佐々木「しかも早くないですか~!」
河野「どうやっているの???」
巨大メカが通り過ぎた後は バリカンで刈り上げたように 何も残っていません…スゴイです…
森崎「クキの香りがすごいね」
またメカが近くにやってきました。
森崎「うわ~スゴイねえ~」
佐々木 「最初から圧倒されてしまいますね」
森崎「すごい機械ですね…」
吉川さん 「スイートコーンハーベスター! 専用機です」
森崎 「どうやってこんなになっている実だけを 選んで取っているんですか?」
吉川さん 「2枚のプレートがありまして その間にコーンを挟んで、 クキを下に引っ張ってもぎ取ってます」
吉川さん 「実を引っ掛けてプレートに取り込んで クキは下に残しているんです」
佐々木「なるほど~」
森崎 「これ2台で収穫していますよね。 すごい広い畑なんですけど、 どれぐらいで刈り取るんですか?」
吉川さん 「だいたい3時間かかるかどうか…ですね」
吉川さん 「スイートコーンは収穫してから どんどん糖度が落ちていきますので はやく加工するにこしたことはないんです!」
士幌町のスイートコーンは、 作付け面積およそ600ヘクタール、 収穫量にしておよそ1万トンを栽培してます。
スイートコーンハーベスターの後部には コーンの実を入れる“カゴ”があり それがいっぱいになるとトラックに移し変えます。
森崎 「あ~来た来た! いっぱいになったから降ろしにきたんだ」 するスイートコーンの実が入っていた “カゴ”がどんどん上がっていきます!
カゴの中に入っているスイートコーンは およそ2トン! 数にすると4500~5000本!
カゴに傾斜がついて… とうとう…
ゴロゴロゴロゴロ…
森崎 「全部トラックの中に落ちていった!」
河野 「すごいド派手!!」
あまねちゃん 「意外と(収穫)すごく早くて ビックリしました!」
ちなみにスイートコーンは 一番最初に実をつけた1番果を 収穫しているんですよ。
さてダイナミックなスイートコーンの 収穫を見て疑問が浮かびます。
河野 「すごい勢いで収穫してますが 加工場に一気に集まってかたら 加工場が大変じゃないですか??」
吉川さん 「実は収穫も工場も 我々のJAでやっていますので 工場の操業状況に合わせながら、 収穫の調整をしているので大丈夫なんです!」
じゃ~ん。もんすけです! JA士幌町では昭和60年から スイートコーンの付加価値を高める為の 取り組みを行っています。
スイートコーンは、収穫に適した期間が短く 糖度や鮮度も落ちやすい作物で、 採れたてに近い状態で製品化することが 大切なんです。
だからスピーディーで効率的な収穫と 製品加工ができるように 種を蒔く時期・品種¥作付け面積・収穫時期など JAが計画的に決めているんだ!
道内有数のスイートコーン名産地・士幌町は、 こうした取り組みによって作り上げられたんだね。
スイートコーンの皮をむくと… 森崎「輝いているぜ~!」
もうリーダー!我慢できません…
森崎「うわ~ゴメンナサイ!」
といつものとれたてをパクリッ!
森崎「甘い!!」
吉川さん 「糖度は15以上あると思います!」
佐々木 「メロンとかと同じじゃないですか!」
あぐりっこも特別にいただくと-
カイト「うっ甘い!」 コウノスケ「チョコレートより甘い!」
森崎 「この状態でホントもう美味しい!」
吉川さん 「この美味しい状態で すぐに工場に持って行って加工するので 鮮度を保つことができるんです」
森崎 「これはスゴイ!」
なんと収穫から加工まではたったの4時間!
さっそく一行は国内最大級の スイートコーン加工施設に やってきました。
収穫されたスイートコーンは、 トラックで次々とココに運ばれ、 即座に加工処理が行われます。 全員、衛生チェックを行って、いざ工場見学!
まずは最初に運ばれる場所へ行くと…
森崎「いっぱい あるあるある~」
JA士幌町食品工場 冷凍食品部 遠山真光さん 「ここには1時間で30トンのコーンが 流れてきていますよ」
軸だけになったものは…
森崎「オレが食べるよりキレイ!」
遠山さん 「ここでは鮮度が落ちないように -18℃の大きな冷凍庫のような物で 凍結を行っています!」
森崎 「95℃から-18℃!ものすごい気温差!」
遠山さん「一気に下げます!」
遠山さん 「皮をむくところから、ここに至るまでで 30分で加工が終わります!」
一同「ええ~~!」
河野「95℃の加熱も-18℃の冷凍も含めて?」
遠山 「全て込みで30分です。 それだけスピーディにやることで 鮮度を保ち甘みのあるスイートコーンが 作られているんです」
収穫から4時間あまりで加工される、 安全安心な「冷凍ホールコーン」。 工場では加工製品の 残留農薬検査なども実施して 品質の徹底管理を行っています。
そのほかにも加工作業によって出る 余分な剥き皮や軸などを 全て機械で細かくして、 契約畜産農家への飼料として 有効活用しています。 作物の付加価値を高める 幅広い取り組みを行っているんだね。
迫力の加工場見学の後は お楽しみの試食タイム!
遠山さん 「加工したて!できたての冷凍コーンを 用意いたしました」
森崎 「30分の工程で出来上がったコーン」
ではみんなでいただきま~す!
森崎 「美味しい!今、畑からとってきた物を ほぐしたんだよって言われても 信じてしまう」
河野 「1回冷凍したことが、わからない!」
遠山さん 「取れたての物と変わらないと思います!」
森崎 「今日一日で冷凍コーンの印象が ガラリと変わりました!」
そして特別に急速冷凍直後の コーンをご用意いただいきました。
遠山さん 「冷凍庫の中でポコポコ浮いていたコーンを そのまま持ってきました!特別に!」
さっそく食べてみると-
森崎「少しシャキシャキして美味しい!」 河野「夏にいいですね!」 カイト「アイスみたい!」
コーンを使ったお手軽料理を作りましょう!
超お手軽なスイートコーン料理を 道の駅「ピア21しほろ」の 式見シェフに教えて頂きました。
さてコーン牛乳のお味は? あまね 「すごい甘い!優しい味がする!」
森崎 「まろやか~」
河野 「スイーツみたい!」
フライのお味は?
カイト「うまい!」 佐々木 「ツナとコーンの相性、バッチリですね」
森崎 「冷凍技術によって 年中楽しんでもらえるという これこそ北海道の誇りのような気がします」
佐々木 「旬のときの味がそのまま食べられる! すごいですよね」
年中おいしい冷凍コーン! 裏にこんなすごい技術がありました。 あぐりっこもビックリの一日でした。