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2020年12月19日(土) | ②ゴボウを叩いてクッキング?!
2020年12月19日(土) | ③おしゃれなお料理にテンションUP
2020年12月12日(土) | ♯596 ニセコ町・チーズ編
2020年12月12日(土) | チーズ作りの工房へ!
2020年12月12日(土) | チーズとお酒のマリアージュ♪
2020年12月05日(土) | ♯595 新篠津村・キムチ編①
2020年12月05日(土) | キムチづくりを支える下漬け工程 ②
2020年12月05日(土) | 漬物だけでなく調味料としてもキムチ活用術!③
2020年11月28日(土) | ♯594 芽室町のゴボウ①
2020年11月28日(土) | ②森アナ!立派なゴボウと格闘!?
2020年11月28日(土) | ③こだわりのゴボウ…想いは消費者に届く!

[+10] >>

2019年06月08日(土) |  あらゆる環境を想定して研究する!
三好智明さん
「花・野菜技術センターは道内に8つある
 農業試験場の1つ。名前にある通り、
 花と野菜を専門的に研究する機関です」
三好さん
「花や野菜の栽培方法から始まり、
 どうやったら長持ちするか?という
 貯蔵方法までを研究しています」

リーダー
「保存技術は最近すごい進化していますよね。
 あのとれたての美味しさを流通に回っても
 家庭でいただけるような形で
 すごく有難いなと思っているんですが
 そういうこともやっているんですね!
 最新の研究見たいです」

三好さん「ぜひ!見ていって下さい」
ということでまずは、
今まさに研究中のとっておきのイチゴがある、
とのことで…

森アナ
「ここからはイチゴ栽培について伺いましょう。
 柏谷さんにお話しをききましょう」
リーダー「イチゴ担当なんですか?」

柏谷太亮さん「そうですね!」

リーダー「イチゴ好きなんですか?」

柏谷さん「大好きですね。あははは」

リーダー「なんていうイチゴですか?」

柏谷さん
「こちらのハウスで栽培している
 来年市場に出回る予定の
 果実の大きな新品種『ゆきララ』です」
果実が大きいという、
イチゴの新品種「ゆきララ」とは?
早速ハウスの中へ…

リョウ「うわ~いっぱいある!大きい!」

マリカ「でっかい!」

リーダー
「でかいでかいでかい!すげーでかい」
こちらが「ゆきララ」。
品種開発と栽培の研究に、およそ10年を費やし、
来年いよいよ、私たちの食卓に届きます。
今はその栽培の研究の真っ最中。
リーダー「何かみて気付いたことある?」

リョウ
「このプレートはどういう意味があるんですか?」

リーダー「何が書いてある?」

リョウ「遅植え…大苗…??」

柏谷さん
「ゆきララの能力を
 最大限に引き出す研究をしてます」
柏谷さん
「植える時期はいつがいいか?
 植える時の苗の大きさはどれくらいがいいか?
 水のやり方はどうなのか?
 どのくらいの間隔で苗を植えるといいのか?
 だいたいこの4項目に分けられます」
リーダー
「この4項目を色々な条件で合わせて育てる!
 その結果…?」

柏谷さん
「収穫した後に、それぞれの条件で
 収穫量・果実の重さ・甘さ・酸度を総合的に見て
 どの栽培方法がゆきララに合っているのか?
 判断していきます」
ここで研究している栽培方法は、
生産者に情報提供されます。
この「ゆきララ」は、美味しいのはもちろん、
生産者にとってもメリットの大きい品種のようです。
柏谷さん
「従来春に収穫する主流の“けんたろう”よりも
 ゆきララは収量が多く、収穫作業がしやすいという
 利点もあるので農家さんにデビューしました」

リーダー
「農家さんにとって同じ手間をかけて
 より良い収穫ができるイチゴができたんですね。
 でも“けんたろう”って私のイメージでは
 大粒で甘くて美味しいイチゴですよ~!」
柏谷さん
「ただ!こちらのゆきララは
 “けんたろう”よりも1.3倍の大きさがある!」

2019年06月08日(土) |  ビックでいちご汁ジュワ―♪ゆきララの実力とは…
そんな、従来の品種「けんたろう」と、
新品種「ゆきララ」を比較してみると…
リーダー「すごくない?この違い」

マリカ
「けんたろうだってでかいのに!え~?」

リーダー
「(ゆきララ)びっくりイチゴな感じですが
 これで普通のサイズなの?」

柏谷さん「そうですね」
リーダー
「うわ~でかいっ!一口でいけないでしょ」

マリカ「絶対いけない!」

柏谷さん
「けんたろうの方が若干酸味があります」
ということでまずは、
「けんたろう」から味見することに。

ではいただきま~す!

リョウ
「甘くて酸味も丁度良くてとても美味しい!」

マリカ
「すっごく甘くて酸味もしっかりあって美味しい」

リーダー「1粒の幸せ!うまい」
一同絶賛の「けんたろう」に対して、
「ゆきララ」の味は?

いただきま~す
リョウ
「こっちの方が甘みが強くて
 イチゴ汁がブシャーって口の中で広がる!」

マリカ
「さっきのよりもめちゃくちゃ甘くなってて
 酸味がそこまでない感じ!」

リーダー
「そうなんだ…上手だなあ~リポート!」

森アナ「普通にいただきましょう(笑)」
一口いただくと…

リーダー「甘いっ!!」
一同、さらに大絶賛の「ゆきララ」。
実は、糖度は9度前後と、
けんたろうとさほど変わらないのですが、
酸味が少ない分、甘く感じるのだとか。
柏谷さん
「ぜひ一度作って頂いて
(生産者が)気に入って頂ければ
 どんどん導入していただきたいと考えてます」

リーダー
「私達消費者へのPRも大事ですけど
 作っていただく農家さんへのPRも大事ですね」
 
甘くて大きくて、収量が高く
収穫しやすいといわれる新品種「ゆきララ」。
消費者にとっても、生産者にとっても、
すごく楽しみなイチゴです。

2019年06月08日(土) |  鮮度を維持するスーパー袋とは?
さて、あぐり一行は、次の研究現場へ。

森アナ
「ここからは野田さんにお話し伺います」

一行がやってきたのは保鮮(ほせん)実験棟。
作物ごとに適した保存方法や、
流通時の保存方法などを研究しています。
野田智昭さん
「北海道から首都圏に野菜を運ぶとなると
 2~3日…どうしてもかかってしまいます。
 その間、どうやったら鮮度を落とさず運べるか
 研究しています」
例えばブロッコリーの一般的な輸送方法は、
発泡スチロールの箱に氷を詰め、
冷蔵トラックなどで運びます。
リーダー
「ブロッコリーはすごく元気!
 これも以前取材したんですが、
 畑でクラッシュアイスを入れて
 そのまま送る!」

野田さん
「出荷直後はこんな感じなんです。
 ところが、外気温の条件にもよりますが
 2~3日かけて運ばれた先でどうなるか…
 それがコチラの箱です」
リーダー「ああああ~」

マリカ「(氷が)溶けちゃってます!」

野田さん
「水に浸かるのはあまりよろしくはない…」

リーダー「そっかー」

そこで、新たに開発された輸送技術が…
野田さん
「ホクレンと一緒に開発したのが
 こちらの『MAフィルム』!」

あぐり一行「えっ?」

野田さん「これで包む」
リーダー
「包んでいるだけですね。
 アイスはない!ですよね」

野田さん「氷も入れません!」

マリカ「そのまんま?」

野田さん「そのままです」
この見た目は普通のビニール袋。
MAフィルムという素材で出来ていて、
水はほとんど通さず、空気を少し通すくらいの、
ごく小さな穴がいくつも開いています。

野田さん
「このフィルム内の空気は
 酸素が低い状態になってます」
野田さん
「普通の空気の状態だと野菜は呼吸をします。
 呼吸をしてどんどん中の糖を消費します。
 しかし、箱の中の酸素を低い状態にすると
 植物は自ら呼吸を止めるんです。
 呼吸を止めて鮮度の劣化を防ぐんです」

MAフィルムで植物を包むと、
中の空気は適度な低酸素状態になります。
植物は休眠状態となり、
鮮度の劣化が遅くなります。
10℃以下の温度環境であれば、
氷詰めと変わらない鮮度で
輸送することが出来るのです。
森アナ「これが普通のビニル袋だったら?」

野田さん
「ブロッコリーが窒息してしまって
 臭いが出てしまいます…。
 たくあんのような感じ!!」
リーダー
「たくあん味のブロッコリーいやだ~
 せっかくみずみずしいブロッコリーなのに
 いやだああああ」

2019年06月08日(土) |  研究によってコストダウンにも繋がる!
植物の鮮度を保つMAフィルム。
それだけではない、驚きの実用性とは?

野田さん
「もう一つ大きな利点があります!
 持ってみて下さい!」

あぐりっこ「せ~の!重い!です…」
リーダー「次は段ボールです」

あぐりっこ「せ~のっ!軽っ!!!」

あまりの反応の違いにリーダーたち大爆笑。

リーダー「全然重さ変わってますね」
氷を使わない分、1箱あたり5キロくらい軽くなり、
生産者や運搬業者の労働力が軽減されます。
また、容量は変わらずに箱が小さくなる分、
運搬費が抑えられるほか、
輸送コストがこれだけ安くなります。
リーダー
「1箱辺りのコストが200~250円近く下がってますよ。
 ブロッコリーにすると… 
 10円以上変わってくる!」
 
あぐりっこ「ええええ」

リーダー
「ブロッコリーを10円安くしたんだよ!
 この研究は!!」

野田さん
「これで実際に運んでくださっている
 農協さんあるので嬉しいです」
現在、実用化されているブロッコリーに続いて、
アスパラやスイートコーンの、
MAフィルムを用いた研究が行われています。
さて、あぐり一行は、更なる研究現場へ。

森アナ
「次は温室に移動してきました。
 ここからは江原さんにお話しを伺います」

リーダー「私達の前にある苗は?」

江原清さん「トマトの苗になります」
このトマトの苗は
温室で育てられた後、畑に定植。
7月下旬ころから収穫が始まります。
リーダー
「あれ?何かちょっと違いますね。
 普通のトマト栽培でしたら
 支柱を三角に立てて、そこにツルが巻き付いて
 育っていきますよ」

江原さん
「みなさんが普段食べられる生食用のトマトは
 普通北海道ではビニルハウスの中で支柱を立てて
 茎を上に高く伸ばして栽培します」
江原さん
「ただこちらのトマトは
 ジュースやケチャップなどの原料に使う
 加工用のトマトの品種。
 生食用と違って茎が植えに伸びない品種です」
 
リーダー「えっ!?そもそも違うんだ」

江原さん「全然違う特徴をもっています」
近年トマトジュースなどの需要が高まると同時に、
国内の加工用トマトの生産が
不足している状況とのこと。
江原さん
「本州では暑いこともあって
 加工用トマトが作りづらい状況になっています。
 そこで比較的涼しい北海道で
 加工用トマトを広める取り組みを行っています」

森アナ
「加工用トマトのメリットは?」

江原さん
「皮が硬いという特徴があるので
 収穫する際に、生食用より気を遣わずに
 どんどんコンテナに詰めていけます!」
そのほか、ハウスや支柱が必要ないので、
設備コストの軽減!

畑に定植してからは栽培しやすいなど、
労働力の軽減も見込まれています。

2019年06月08日(土) |  伸びないトマトの実力とは?!
さて、加工用トマトと生食用トマト。
栽培のほかに、どんな違いがあるのか?
去年収穫して凍らせておいた加工用トマトと、
普通の生食用トマトを見比べてみました。
リョウ
「加工用の方が色が濃い気がします」
江原さん
「生食用のトマトはピンク系と言われています。
 一方、加工用トマトは赤系!
 本当にキレイな真っ赤な
 完熟したトマトを収穫します」
森アナ
「色の違いはどうして出てくるんですか?」

江原さん
「色の成分であるリコピン含量が異なります。
 生食用のトマトに比べて
 リコピン含量が約3倍含まれています!」
そのほか、βカロテンや食物繊維なども
生食用より多く含まれる加工用トマト。
ミキサーですりつぶしたものを飲み比べてみると。
リーダー
「コクが出ましたね!」

森アナ
「トマトの味と香りがすごく強くなりました。
 トマトの味が生食用よりもしっかり感じられる!」

リーダー
「酸味が強いですね。
 酸味がぐっと上がって
 酸のコクがはっきりと感じる。
 よりトマトジュースらしい…
 ケチャップやピューレに寄った
 トマトの味の濃いところがでたトマトジュース」
江原さん
「トマトジュースだけではなく
 ケチャップなどの加工品が作られるので
 需要は高い状態が続くと思います。
 生産者が作りやすいような栽培法などを研究して
 北海道に貢献できるように頑張りたいです」
じゃじゃん!もんすけです!
今回見せてもらったように、
農業の発展に大切な研究をたっくさんしている、
道総研 花・野菜技術センター。
実は研究以外にも、
農業を始める人を育成するっていう機能も
あるんだって~!
研修を担当する鳥越さんに、詳しく聞いてみたよ!

鳥越昌隆さん
「これから農業を始めたいという
 農業後継者の方とか
 新規に農業を始めたいという方が
 4~9月までの半年間で学んで巣立っていく!
 実際に農業を始められるようにするのが
 我々のカリキュラムです
 ここでいいのが実際の普及員さんと研究員が
 一緒に農作業をしながら農業を覚える事ができる
 これが総合技術研修の一番の売りです!」
森アナ「色々な研究を学んできました」

リーダー「盛りだくさんでしたね」

リョウ
「これ農業に関係あるの?というのも
 最終的には農業に関係あることだって分かって
 農業の発展とかもよく分かった良かったです」
マリカ
「いつもは普通に食べてたけれど
 でも色々知ると
 ひと口ひと口がありがたいと感じました」

リーダー
「畑の恵み、育ててくれた農家さん。
 作ってくれるお母さんとか…
 いろんな人に感謝がこもりますけど
 これを研究開発してくれた人がいるんだって
 分かることができました」
三好さん
「もともと花・野菜センターもそうですし
 北海道の農業研究というのは
 生産者が品質の良いものを
 安定してたくさんとれるように研究するところ。
 そこにプラス流通・貯蔵を加えることで
 消費者のもとへ品質を落とさないで届けられる!
 そこまで続けることで生産者と消費者、
 両方に喜んでもらえるような研究を
 続けていければと思っています」

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6月1日のクイズ
「今回、種まきした北海道米の新品種は
何だったかな?」

正解は「えみまる」でした。

2019年06月01日(土) |  ♯525 妹背牛・直播米編
日本屈指の米生産地、北海道。
かつては稲作に不向きな自然環境であることから、
品質の評価は、決して高くはありませんでした。
しかし、生産者や研究者たちの果てしない努力の末、
大きな進化を遂げ、
今では、質・量ともに、
全国トップクラスの米どころとなっています。

今年、その進化は、また新たな一歩を踏み出します。

今回のあぐり王国ネクストは
植えるのではなく「播く」!?
妹背牛町で盛んな直播き(じかまき)栽培に注目!
森結有花アナウンサー
「妹背牛町にやってきました」

森崎博之リーダー
「いやちょっと残雪の山々と水田!
 最高の景色だなあ~
 今年も始まりますなあ。田植えの季節だ!」
森アナ
「ただリーダー!
 今年も道産米に注目していくんですが
 ここ妹背牛町に来たのには理由があります!
 実は全国的にも直播き栽培が盛んな地域なんです」
森崎リーダー
「苗を植えるのではなくて
 直に播いちゃう!!」
リーダー
「まあ直播きとはいえ田植えですわ。
 あなた数々の伝説を作ってきた
 田植えシリーズですよ?」

森アナ「3回目ですから大丈夫です」

リーダー
「過去2回見てみましょうか?」

森アナ「いいです!いいです」

リーダー
「過去2回の田植え。こうでした!」
森アナと水田…。
その悲劇は、今から2年前に始まった

「あぶないあぶな~い」

森アナはこの奇妙な動きから、
あるニックネームを授かった。

リーダー
「フラワーロックみたくなってる!」

翌年、「フラワーロック・森」は、
1ミリも進化を遂げることなく、
田んぼへの撃沈を繰り返した。

森アナ
「泣きそうなんですけど。出来ない!」

悲劇は、いつまで繰り返されるのか?

リーダー
「今年も期待してますよ。抱腹絶倒の30分!」

森アナ
「やりにくい!では一緒に学ぶあぐりっこを
 呼びましょう。あぐりっこ~~」
あぐりっこは、田んぼに来るのは
初めての小学5年、大村凛太郎(リンタロウ)君と、
田植え経験があるという、同じく5年生、
穂苅奈保子(ナオコ)ちゃんです!
リーダー
「田植えやった時はどうだった?」

ナオコ「すごい難しかったです!」

リーダー「どうやってやった?」

ナオコ
「田んぼに入って
 苗をひとつひとつ丁寧に植えていく!」

リーダー
「そうか。リンタロウやったことないけど
 田植えってどんななのか浮かぶ?」

リンタロウ
「うん!こうやって(腰をかがめる)」
リーダー
「そうそう!今日はその苗を植えるんじゃなく
 直播(じかまき)と言って
 直接田んぼに種をまいちゃう!」
あぐりっこ
「えっ??」
あぐりっこもピンと来ていない、直播き栽培とは?
早速、種まき時期を迎えた田んぼへ。

2019年06月01日(土) |  直播きって良い事いっぱい!
熊谷勝さんは、妹背牛町直播(ちょくはん)研究会の
会長を務めている方です。
リーダー
「直播(じかまき)を簡単に子供に説明しましたが
 ナオコは一度田植えをしたことがある!
 でも今日はそういうことしないよって説明したら、
 ビックリしているんです。疑問だよね」

リンタロウ
「それでちゃんと出来るのか?分からない」

リーダー「そうだよね」

ここでまずは一般的な稲作についてお勉強。
リーダー
「播種・育苗と書いてます。
 難しい漢字だけど、
 種を播いて、苗を育てるってことです。
 それを一般の農家さんはビニルハウスでやる!」
   
リーダー
「苗がここまで伸びて成長したものを
 いよいよ水田デビュー!!
 田植えするのは5月下旬ごろですね。
 このパターンが一般的な田植え。
 僕たちが知ってる田植えですよね」
この、移植する方法と、
直播き栽培のスケジュールを比べてみると…
熊谷さん
「移植の場合は、北海道の場合とくにですが
 まず除雪から始まりますよね。
 除雪をしてビニルをかけて、
 (土を)乾かして、起こして、種を播いて
 苗をたてる…
 これが北海道の一般的な水稲(すいとう)栽培」
リーダー
「これ大変なんです。
 苗づくりってすごく大変で人間と同じで
 赤ちゃんとか幼稚園児みたいなもの。
 それで立派な苗になって
 小・中学校にデビューするみたいな感じ。
 苗半作(なえはんさく)という言葉があって
 この苗になるまで米農家さんは
 半分くらい情熱を傾けて一生懸命苗を育てる!
 人間の赤ちゃんと同じような所があります。
 ところが、この直播(じかまき・ちょくはん)!
 この栽培だと、どうなりますか?」
熊谷さん
「まず3月4月の作業がなくなります。
 お休みして、5月からのスタートです!」

リーダー
「5月にいきなり種を水田にまく?」
リンタロウ
「え~全然こっちのほうがすごいラク!」

リーダー
「ラクだよなあ。
 苗半作ないじゃないですか?
 苗ゼロ作!!種まいちゃう!」
ラク!と言っては語弊があるかも知れませんが、
直播き栽培は、労働時間が短くなり、
ハウスなどの設備コストが軽くなる、
といったメリットがあります。
じゃじゃん!もんすけです!
移植栽培に比べて、
時間とお金がかからない直播き栽培!
これは、北海道の稲作にとって、
すごく大切なことなんだって!
妹背牛町で、直播き栽培をいち早く始めた
佐藤さんに詳しく聞いてみたよ!
妹背牛町直播き栽培の先駆者 佐藤忠美さん
「人手不足・農業人口の減少の中で
 田植えをすることの手間、
 ハウスで苗を育てる手間というのが
 本当にたくさんの人出を要するということで
(直播き栽培による)省力化が
 見直される時代になってきている!
 妹背牛町では米生産者の約1/3が
 直播き栽培を行っています」

省力化によって、人手不足解消の手段としても
期待されている、直播き栽培!
妹背牛町では、その発展のため、
より良い栽培方法を昔から研究しているんだって!

2019年06月01日(土) |  たこ足ちゃんが種まきに大活躍!
森アナ
「では種まきをさせていただきましょう。
 こちらが種!これは今“もみ”の状態ですね」

熊谷さん
「一度浸水させ、水からあげた“もみ”です」
リーダー
「よ~く見ると、この“もみ”から
 すこーし何か出てるの、分かるかな?」

ナオコ「白い…」

リンタロウ「これかなあ」
熊谷さん「芽ですね!」

リーダー
「これが種もみの芽が出てきている」
森アナ「こちらの品種は?」

熊谷さん
「直播き専用品種として
 この度新品種『えみまる』が誕生しました!」

リーダー
「『えみまる』!話題のニューホープ!
 何が期待されている米なんでしょうか?」
熊谷さん
「『えみまる』は低温、苗立ち性が良く
 最終的に秋に多収米になる」

リーダー「多収米(たしゅうまい)とは?」

熊谷さん
「量が取れる!ということですね」

リーダー「実りが良いんだ」
熊谷さん
「また食味についても
 北海道の『ななつぼし』と同等くらい」

リーダー
「なまらウマイじゃん!めっちゃウマイじゃん」

ということで、北海道米、
期待の新品種にして、直播き専用の品種、
「えみまる」の種まきをします。
森アナ
「種を播くといって初めてなもので
 どうすればいいですか?」

熊谷さん
「ただばら撒く『ばらまき』と
 100年以上前の北海道に稲作を根付けた器械!」

こちらは、大正から昭和の初めにかけて普及した、
黒田式たこ足播種機(くろだしき・たこあしはしゅき)。

熊谷さん
「タコの足のようだからタコ足と呼ばれている!」
熊谷さん
「この中に種を入れます!
 ここに穴がありますね。ここに入れていきます」

リーダー「何粒も溝に種が入りましたよ」
これを田んぼにセットして…
熊谷さん
「この種を出すことができる。
 これをスライドさせると…」

ザザザザ~

あぐり一行「うわ~出てきた」
種がタコ足を通って、水田に落ちました!

熊谷さん
「これで一回終わりです」
熊谷さん
「昔の人はこれを持ち上げて…ずらす!
 もう一回、種を入れて、スライドする」

ザザザザ~

リーダー「は~なるほど!」

次に種をまく場所を、
踏まないように移動するのがポイントです。

2019年06月01日(土) |  いよいよ種まきスタート!
リーダー
「なるべく足を一列にして播くと効率いいですね」

ということで、まずはリーダーが挑戦!

リーダー
「足跡にいつも以上に気をつけなくてはなりません」

森アナ「無駄な足跡があるとダメですからね」

リーダー
「良い振りしましたね。無駄な足跡!
 森さん!頼みますよ~」
リーダー「種を擦切って…」

スライドを引くと、ザザザザ~

リーダー「なんか気持ちいいです~」
森アナ「キレイに播けてますよ~」

再びやってみますが
リーダー「気持ちいい~」

森アナ「楽しそうですね」

リーダー
「でもさあ田植えに比べたら幾分ラクですねえ」
といったところで、続いては森アナが挑戦!
忌まわしい過去に、終止符を打てるのか?

リーダー
「森アナが水田に入って。
 数々の伝説を生んだ森アナウンサー」

なんとか種は播きましたが…

リーダー「一歩下がって下さい」

すると器械を持ったまま足がクロス!

そしてどんどん沈んでいく…

バランスを取ろうとしてなぜかズルズル伸びていく…

熊谷さん
「とりあえず種まきだけ済ませちゃいますか?」

リーダー
「森アナを放っておいてこっちで種をまく案が…」

熊谷さん「自力で出ていただくということで…」
どんどん沈む森アナ。

熊谷さん「なぜそうなるのかな?」

リーダー
「分からないでしょ?なぜそうなるか?」

熊谷さん
「あっ!分かりました。
 妹背牛町にカーリングと言うスポーツがありますが
 まさしくカーリングのフォームです!」

リーダー
「熊谷さん!何が分かったんですか」

熊谷さん「実はカーリング場の氷を作っているの」

リーダー「どうでもいいです、今!(笑)」

一向に動けないので、ロケの進行上、
播種機だけを引き上げました。
このあと、あぐりっこが体験したのですが、
森アナにとっては、さらに悲しい展開が…
リンタロウがやってみますが…

ザザザザ~

リーダー
「そうそう出来てるじゃん!」
リンタロウ「チョー気持ちいい!」
リーダー「動かしてみる?」

ヒョイ…と動かすリンタロウ。

リーダー
「えっ!簡単じゃん!」

スタッフも拍子抜けして大笑い。

リーダー
「それでいいんだよ!そうそう!
 見てるか?森さん」

森アナ「見てます見てます」

リーダー「すごい簡単にやってるぞ」
ナオコもやってみますが…

ザザザザ~

熊谷さん「そうそう!OK!」
リーダー
「何年か前にやった田植えと比べてどう?」

ナオコ「全然ラク!!」

リーダー「ラクだよね~」

ナオコ「一気にできるから!!」
リーダー
「ラクだね、この田植えは…ラクですって。
 森さん今どういう芸術的なポーズ?」

森アナ
「私、笑いごとじゃないですから…」
このあと、手でばらまく種まきも
体験させてもらいました。

ちなみに北海道の稲作の初期は直播きが多く、
その後、冷害や水害への対策として、
移植栽培が広まったのだとか…

黒田式が普及する以前は、
こんな光景が広がっていたのかもしれませんね。

2019年06月01日(土) |  田植え機で一気に播く!
森アナ
「さあ大変な思いをして種を播きましたが
 今は田植え機を使って種まきをされています。
 今回は特別にその上にのせて頂いていますので
 どういう風に動くのか見せていただきましょう」

あぐり一行「よーいスタート!!」

ブウウウウウン
リーダー「後ろが下がって…」
リンタロウ「なんか播かれてる!」

ナオコ「播いてる!」
リンタロウ「めっちゃキレイ!」

リーダー「出てる出てる!」
あぐりっこ「いってきま~す」
リーダー
「気持ちいい~。
 これが農家さんが見ている景色ですね。
 気持ちいい~!熊谷さん!」

熊谷さん「気持ちいいでしょう!」
リーダー「これ運転難しいんですか?」

熊谷さん
「簡単です!自動で動きますから!
 誰かいきますか?」

リンタロウ「オレ??」

リーダー
「やったじゃん!
 普通の自動車より先に
 田植え機を運転する小学生!」
リーダー「どう難しい?」

リンタロウ「全然難しくない!」
お次はナオコ!

リーダー「まっすぐね!」

リンタロウ「意外と簡単だよ」

ナオコ「わあ~すごい!」

熊谷さん「だいたい線わかる?」

ナオコ「分かります!」
現在、熊谷さんの農場では、
24ヘクタールの水田で米を生産しています。

そのうち、直播き栽培が6ヘクタール、
移植栽培が18ヘクタール。

直播きは「えみまる」と、
従来の主力品種「ほしまる」の、
2種類を栽培しています。

今まいているのは「えみまる」。
今年の秋、どんな実りを見せるのか、
非常に楽しみです!



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