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2015年05月30日(土) | ♯340 和食・中華に欠かせない名脇役‘ネギ’を知ろう編
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2015年05月30日(土) |  ♯340 和食・中華に欠かせない名脇役‘ネギ’を知ろう編

マチの人に聞きました。
この野菜どのくらいに食べますか?

「週に2~3回は食べますね」
「ほぼ毎日!」
「冬は鍋に入れるとおいしい」
「シャキシャキしている繊維質なところと
 火を通すとあま味があるのが好き!」
「納豆やそばにいれたりします」
「味噌につけてそのまま食べる!」

と、私たちの食卓にとっても身近な野菜。
その野菜は…ネギ!

ということで、
今回は料理の名わき役ネギ。
意外と知らないあんなことから、
知って得する意外な事実を紹介します。

森崎「ついにできたな…」

あぐりっこ「新幹線!」

佐々木「“はやぶさ”もう大好きです」

佐々木
「私たちが来たのは道南の北斗市。
 今回このエリアで学ぶものがネギ。
 ほぼ通年このエリアで出荷してます。
 まずあぐりっこにネギがどういう風に
 植えられているか書いてもらいました」

さて今回のあぐりっこは初参加、
小学5年の女の子。
石栗奏美(カナミ)ちゃんと
高橋沙季(サキ)ちゃんです。

カナミ
「白い部分とちょっと黄緑の部分が
 土の中に入っていて、
 あとの緑色の部分は外に出ている!」

サキ
「根っこの近くまでは土に入っていて
 そこから上は全部出ている!」

森崎
「どこまでが土なのかな?」

それではネギについて学んでいこう!
まずは外山正彦さんのネギハウスに
お邪魔しました。

あぐりっこ
「うわ~立派!」「背が高い!」「真っ直ぐ」

森崎
「太陽を目指して背筋ピンと伸ばして
 スクスク育っているね」

ハウスの中には5000本のネギがビッシリ!

さてネギの横に並んでみると
「腰くらい来ている!」

自分の書いた絵と比べてみると

カナミ「けっこう長い」

サキ
「白い部分が出てるって書いたけど
 緑の部分しか出てないから違った!」

森崎
「その白い部分がどうなっているのか
 感じてほしいね」

土からスクッと伸びたネギですが
今はどんな状態でしょうか?

森崎「ネギの成長具合は?」

外山さん「だいたい40%

あぐりっこ「え~完成だと思っていた」

森崎
突き破るくらい成長するんじゃない」

外山さん、急に声を大にして
「それはないです!
 ちょっとそれはオーバーですよ!」

外山さんのツッコミにみんな大爆笑♪


2015年05月30日(土) |  白根はどうやって作りのかな?

佐々木
「この後には大切な作業があるんですね?」

外山さん
「これから白根を作るために
 “培土(ばいど)”という機械で
 畝の高さを上げながら
 白根を作っていきます」

森崎
「この白い部分…
 実はまだ出来ていないんです」

あぐりっこ「えっ!?」「えっ??」

ということで土の中のネギは
一体どうなっているのか
特別に抜いて確認してみると-


スポッ

カナミ
「白い部分が全然ない!」

まわりの緑の葉を数枚はぎ取ると
ほんのちょっと白い部分が出てきました。

森崎「短いネギだなあ」

3月に定植し、ここまで立派に育ったネギ。
出荷は6月上旬を目指しています。
それまでの間にネギの白い部分を作るのですが、
その方法というのが…

外山さん
「機械を使って白根を作ります。
 これは培土機といいます」

サキ「除雪機みたい」

ネギの間を培土機が入っていくと
畝に土をかけながら前進していきます。

森崎
「間の土をおこしてネギにかけている」

サキ「盛ってる!」
カナミ
「さっきより土が高くなってる

森崎「土を盛って高くなってるね」

このように土をかけ遮光をし、
白い部分を作るのです。

ちなみにこうした作り方で栽培した
ネギのことを“長ネギ”と言います。

外山さん
「これをだいたい(収穫まで)
 3回に分けてやります」

森崎
「このネギの間っていうのは
 培土機が入って両側に
 しっかりと土がかけられる
 ちょうど良い距離なんですね」

外山さん「67センチなんですよ」

森崎
「白い部分というのはわざわざ農家さんが
 土をよせて培土して育てている」

あぐりっこ「へえ~~」

森崎
「現段階でのネギの生育はどうですか?」

外山さん「順調です」

ということでネギをよく触ってみると…

「やわらかい」「ぷにぷにしているっ」

するとリーダー。河野君の足をさわって
「うーんぷにぷにしてる…って
 河野君の足じゃん」(一人ノリツッコミ)

すると外山さん
「ちょっとヤバイね!それヤバイよ

さすが外山さん!
ツッコミがピリッとしてます♪


2015年05月30日(土) |  甘い…いやっ辛い!

緑の葉がピンと生えているネギ。
白い部分はまだ出来ていませんでした。
しかし立派に育つ長ネギを見て
我慢できないリーダーは…

ガブリ!ムシャムシャ

森崎
「ん!!!甘いっ!甘い」

ところが…

森崎「????ふうああああ」

まわりのみんなも
「リーダー匂いすごい!」

森崎「うわ~強い強いどんどん来た!」

ネギの辛さにやられていきました!

お次は河野くんもチャレンジ。

ガブリ。

河野「はじめ甘いです」

森崎
「そう爽やかな食感で美味しいよね」

河野
てええ~い!
 (訳:辛さがきたああ~)」

あぐりっこも果敢に挑戦!
カナミ「甘い…うわっ!辛いです

サキ「辛い…!」

ネギの辛さと甘さを体験した後は、
体を張ってお手伝い!の
はずだったのですが…

森崎
「さて場所が変わって畑に来ましたよ。
 広い畑だなあ」

外山さん
「ここ一面がネギ畑になるんです!」

森崎「全部?すごいなあ」

佐々木
「あぐりっこがお手伝いをさせて頂けるって…」

外山さん
今日はできません!
 畑の状態が悪いのです」

外山さん
「昨夜、雨が降ってですね…
 畑に湿気があるんで…」

撮影当日は見事な快晴だったのですが、
前日に降った雨の影響で
畑に入る事が出来ないという事なんです。

外山さん
「機械も入られないし
 ネギも植えられない」

森崎「定植ってデリケートなんですね」

苗植えを予定していた日にできないと、
それ以降の作業がずれ込み、
作物の成長にも影響が出てしまいます。
農業は天気に大きく左右されるという事を
改めて実感したあぐりっこでした。

続いてやって来たのもネギ農家さんのハウス。
先ほどのネギとは違った作り方を
しているということでお邪魔したんですが、
歩いても歩いても、
なかなか待ち合わせのハウスに到着しません。
河野君も疲れちゃうほど着きません。
そうしてようやく…

「こんにちは~ハウス何棟あるんですか?」

生産者さん「40棟ぐらい!」

40棟ものハウスでネギを栽培している
坂本幸治さん。
どんなネギを栽培しているのでしょうか。


2015年05月30日(土) |  黒いビニールの正体は??

坂本さんのハウスに入っていると-

森崎「なんか違わないか?」

カナミ「背が高い!」

サキ
「何かついている…下に何かついてる!」

森崎「何だそれは?」

サキ「ビニール??」

佐々木
「さっきは土だったけど…」

カナミ「ビニールが、かぶさっている」

森崎「収穫時期としては?」

坂本さん「適期です」

森崎
「これぐらい大きくなるんだけど
 さっきは土を寄せていた。
 ここは土はどうなっていますか?」

サキ
「土がなくてビニールを被せている」

坂本さん
「これは遮光フィルム。
 これが太陽を遮断して白根を作ります」

森崎
「日光を通さず土と同じ役割をしている」

坂本さんが作っているネギは
この黒いフィルムがポイント。

めくってみると…

あぐりっこ「しろ~~い!」

森崎「白くなっていますね」

坂本さん
「皮をむくと(もっと)白くなります」

収穫してみると…

スポッ…

サキ「あれ??」

森崎「あまりにも簡単!

土の時はけっこう大変でしたが
こちらは全くチカラがいりません。

さてこのネギの大きさは
あぐりっこの胸あたりまであります。

坂本さん
「1m10くらいはありますよ」

まわりの皮をはいでいくと…

カナミ「どんどん白くなっていく」

森崎「うわ~キレイ!ピカピカだね」

坂本さん
「土耕栽培と違って柔らかくて
 あま味もあります!」

ということで恒例の生食!

ガブリッ…

森崎「甘い!でもそのうち…」

あらら辛みもそんなに強くありません。

ということであぐりっこもガブリッ。

あぐりっこ「甘い!」

カナミ「そんなに辛くない」

さらに緑色の部分は
「こっちの方がずっと甘いっ!」


2015年05月30日(土) |  ほぼ一年中たのしめるネギ♪

一口にネギと言っても、
栽培方法で呼び名が違います。

土を寄せて遮光したネギを「長ネギ」。

黒いフィルムで遮光して、
白い部分をつくるネギを
「軟白ネギ」と呼ぶんです。

甘みが強く軟らかい軟白ネギですが
栽培期間に驚きます。

佐々木「栽培で大変なことって?」

坂本さん
冬季の栽培が一番大変だな。
 去年の9月1日に種をまいて
 定植が11月15日

森崎
「冬本番ってときに定植をするんだ」

坂本さん
「そこにビニールカーテンをして
 ネギにもトンネルをかける。
 そして冬を越します。
 その他にボイラーを使います」
坂本さん
「朝晩のカーテン開けトンネル開け。
 毎日の仕事です。
 少しお日様が出たり温度が高いなあ~って
 時は必ず開けます」
 
佐々木
「1棟だけではなくて何棟もあって
 毎日それをみなければならない…」

9か月もの間管理をしなければいけない
軟白ネギをはじめ、
北斗市を含むJA新はこだてエリアでは
ほぼ通年でネギの出荷を行っています。

あぐりっこ
「11月の中旬までだ~」

佐々木
軟白ネギ寒い季節から春先まで。
 ハウスで見た長ネギ夏前から、
 露地栽培の長ネギ夏すぎから冬前まで。
 つまり一年中JA新はこだての長ネギは
 スーパーに並ぶ」

森崎
「こういうふうに長い期間
 北海道産のネギが楽しめるってことを
 この地域は担っているのかもしれないね」

坂本さん
春いちばん!
 道南から野菜を届けることを心がけて
 作っています」

森崎
「春の便りっていうのはここから
 札幌のほうに届いているように感じます」

じゃ~んもんすけです! 
北斗市は「北海道水田発祥の地」
として知られ、
以前は稲作中心の地域でしたが、
30年ほど前から稲作の変わりに
ネギの作付けを進めてきたんだって。

北斗市で栽培された‘ネギ’は
「函館育ち」というブランドで
全国に出荷されているんだよ。

JA新はこだて 蛯名慶徳さん
「“函館育ち”とは野菜や花きなどの
 ブランド力を全国に発信するために
 平成8年に当時の8JAから誕生した
 道南エリアのブランドです。
 トップダウンではなく
 生産者の皆さま、JA、関係機関の皆さまと
 話し合い形式の中で始まり
 品目ごとに出荷規格等を統一して
 全国に出荷してます。
 現在では“函館育ち”のマークは
 ブランド力に加えて
 安全安心のマークとして
 野菜・お米・花き・果樹に広がり
 生産者自らもブランドを守るために
 厳しく取り組んでおります」

へ~!スゴイ!
僕もお店で見つけよ~っと!

さてここからはネギを美味しく
楽しく頂きましょう♪
教えてくださるのは
JA新はこだて大野女性部部長
山上千鶴子さんです。

このレシピのキーワードは
しん・かんせん!?
切り方や食べる場所によって
味や食感が違うネギということで、
3種類の切り方でネギの天ぷらを
作って行きます。

詳しい作り方はレシピコーナーへ!

森崎
「こういう風に切り方や調理方法を知ると
 今日はネギをどうしようかな?と
 使い道が選べるじゃないですか!
 このネギを選べるってことが
 新・感・せんの「選」じゃないですか!」

山上さん「そうですね♪宜しくお願いします」

こんにちは
もんすけがお伝えする週刊あぐりニュース。
きょうはあさってオープンする
札幌の直売所のお知らせだよ。

あさって6月1日にオープンするのは
札幌・南区石山2条9丁目の直売所
「とれたてっこ南生産者直売所」だよ。

「とれたてっこ南」には札幌・南区の
農家の皆さんが作ったアスパラガスや
レタスなど新鮮な旬の農産物が販売!
また、お花や野菜の苗も売っているので、
苗を自宅の庭や畑に植えて楽しんで
みるのもいいよねー。

とれたてっこ南は
6月1日から11月7日までの期間中、
月曜から土曜までの
午前10時~午後3時まで営業しています。
なお日曜日と祝日はお休みです。
国道230号線沿いにお店の看板があるので、
チェックしてみてください。
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。

■とれたてっこ南 生産者直売所
期間:6/1~11/7
時間:10時~15時(定休日:日曜・祝日)
場所:札幌市南区石山2条9丁目
問い合わせ:011-592-6141




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