佐々木 「盛り上がってきましたね。 今日はカーリングの町、 北見市常呂町にやってまいりました。
本日はジャーン!これに注目です。 日本の砂糖づくりに大きな 影響を与えたモノですよ~」
ホタテ・流氷・カーリング。 魅力いっぱいの北見市常呂町。
実は常呂町は日本の砂糖生産を支える ある栽培術を開発した地。
労力軽減で収量アップ! その栽培術を勉強しちゃいます!
まずは砂糖の原料は何でしょうか?
森崎 「この農産物からできているんです!ジャーン」
ヒカル君 「じゃがいもみたい…」
森崎 「これは“てん菜”という農作物です!」
森崎 「さて、コレ1キロあります。 1000gのてん菜から砂糖は何g できるでしょうか?」
あぐりっこ 「500g!100g!200g!」
色々な答えが出ましたが…
森崎 「正解はコチラ!170g これしか出来ないの!17%しかとれない」
ヒカル君 「貴重じゃん!」
森崎 「そうだね。北海道ではものスゴイ大量の 砂糖をつくっていて、それ以上に大量の てん菜が農作物として収穫しているんだ」
今時期はてん菜栽培の肝心な時と言う事で、 あるセンターにお邪魔することに!
ご案内頂いたのは、 てん菜の栽培に深~い関わりがあるというお二人。 JAところの田渕収一さんと 砂糖を作る工場のセンター長 瓜生弘幸さんです。
JAところ 田渕さん 「コチラは“てん菜”の共同育苗センターです」
森崎 「みんなわかるかな? 土に植える前の段階ですよね! 苗を育てる幼稚園みたいな感じかな」
ペーパーポットを実際に手にとって見ると-
森崎 「ペーパーポットというだけあって 紙ですね!コレをどうするの?」
田渕さん 「こうします…(と広げていく)」
森崎 「うわ~すげ~」
藤尾 「10倍以上に広がった!」
森崎 「ファッファーン♪ファファー♪」 (なんとなくアコーディオン、空気を送ってます・・・)
佐々木 「アコーデオンみたいな・・・ね!」
藤尾 「扇子みたいになる!」
リーダーポットを広げて- 森崎 「見えますか~~!? いやあ~この中に種を入れるってコトですか?」
田渕さん 「そうですよ」
藤尾 「1個が小さい鉢ってコトですよね」
あぐりっこも持ってみると- グニョーーーンと伸びるペーパーポット
森崎 「伸びるねえ~~何個苗を植えれるの?」
田渕さん 「この一冊で1400本ありますよ!」
森崎 「苗は幼稚園みたいなモノで 畑にデビューする前に苗として育てられる。 なんで、これマンモス幼稚園ですよ!」
佐々木 「このペーパーポットを作られた 会社の方が、瓜生さんです!」
日本甜菜製糖 美幌製糖所 瓜生さん 「上質なてん菜を安定的に欲しいと言う理由で ペーパーポットを作ったんですが、 北海道では雪どけが遅いので、 生育期間が短いワケなんですよね。 その中で思った通りの収穫量が上がらなかった っていうのが、1つの理由です。
それで日本甜菜製糖の技術員が研究を重ね、 開発したのが、このペーパーポットなんです」
雪が解ける前から苗を育てられるので 十分な生育期間を取ることができ、 安定した収量確保につながるのです。
続いては土を入れていきます。
佐々木 「うわ~土のシャワーみたいですね!」
こんもりと土が盛られました。 すると今度は10数センチ持ち上げられ、 ガンガンと下に落とされます。
田渕さん 「振動を与え、隙間無くキッチリ詰めます」
森崎 「ガンガン来たね~~」
森崎 「さあ次は~」
藤尾 「鉄板でフタがされましたねえ~。 そして機械の中に入っていきましたよ」
と突然、機械ごとぐるりと大回転! 180度回転し鉄板でフタをしたほうが 下になりましたよ。
このようにひっくり返すと、 突起がついた板が上になります。
この板をハンマーでたたき土を固めると、 くぼみが出来ます。 さっきの突起は種を入れるための“くぼみ”を 作るものだったんです。
お次はこの“くぼみ”に種を入れていきます。
種をいれる道具に着色した種を入れ、 スライドを引くと種が“くぼみ”に落ちます。
ヒカル君 「種ってピンクなんだ!」
田渕さん 「色がついてないと土だから目立たない! わざと色をつけているんだよ」
さて種を入れる道具の仕組みですが…
田渕さん 「秘密兵器です!」
森崎 「この道具すごい! 穴に種を入れて、バーを引くと落ちる」
あぐりっこも持ってみると-
森崎 「小学生が持つとけっこう大きいね」
ペーパーポットの上に持っていき スライドを引いて種を植えます。
森崎 「できた?できた!?どうだった?」
シンノスケ君 「おもしろい!!」
あるるちゃん 「気持ちイイ~」
森崎 「どういった経緯で育苗センターが できたのでしょうか?」
JAところ 田渕さん 「小麦だとか馬鈴薯と同じように “てん菜”は重要な収入源なんですよ。 量をたくさん取りたいとか 良いモノを収穫したいと、 そういう風な想いがあったワケですね」
森崎 「農業って言うと畑とか田んぼのイメージが あります。その以前のですよね! 畑以前をしっかりやることで 収穫量を上げることができる!」
瓜生さん 「育苗センターを建てて頂いたってコトは 本当にあり難いコトだと思っています」
人手がかかり重労働である育苗。 個人でやると日数がかかり、 苗の成長にバラつきが出ます。
そこで一括して苗を作ることで 生産者の負担を軽くし、 さらに成長の誤差が出にくいという メリットもあるんです。
実は常呂町はペーパーポットを使った 栽培法の発祥の地なんです。
町には記念碑が建てられています。
森崎 「さてペーパーポットに種が入りました。 ここからはどうなるの?」
田渕さん 「委託している業者さんが、 農家さんのお宅まで・・・ようは ハウスの中に入れるまで作業を行います」
てん菜生産者である 井川 靖敏さんのお宅へお邪魔します。 ハウスの中まで…とは、どういうことかな?
ハウスの中にペーパーポットが入ってきました。 すると流れ作業でポットがどんどん 運ばれていきます。
佐々木 「引越しみたいな感じ!」
藤尾 「ペーパーポットを運んで来てくださった方が こういう並べる作業もやってくださる・・・ コレ、スゴイですね」
森崎 「井川さん、すごいシステムですね」
井川さん 「私も今年初めて、やっているんです」
さて藤尾もお手伝いに参加してみますが、 意外に小回りが利きません。
森崎 「みんなスイスイやってたよ!」
佐々木 「落とさないでくださいよ!」
森崎 「全部やっていただくことで どんなメリットがありますか?」
井川さん 「去年までは自分でやっていたんですけども、 家族もだんだん年齢をとっていくし、 人を探すのも大変になってくる。 そういう機械に育苗センターを利用すると 家族も楽にさせてあげられる! 大変良いと思います」
じゃ~ん、もんすけです! 立派に成長した“てん菜”。 一体どうやって 砂糖になるのか簡単に紹介するね。 まずは“てん菜”の中の砂糖になる成分を 取り出すため、お湯に浸していきます。 そうしたら、糖分が含まれたその液体を 熱い水蒸気を使って煮詰めて、 濃度を上げていくんです。 そして結晶化したものが「砂糖」なんだよ。
工場では、毎年10月~3月までの5か月の間、 一日の休みもなく24時間体制で 作り続けているんだよ。
佐々木 「お次は砂糖はエライよのコーナー!」
北海道てん菜協会事務局長 吉村清和さんに聞く 甘いだけじゃない!砂糖の底力~~
佐々木 「みんなの目の前に色んな砂糖が並んでます。 主に北海道で多く作られているのは?」
吉村さん 「上白糖とグラニュー糖の二種類」
森崎 「白い砂糖ですね。なんでこんなに白いの?」
吉村さん 「光が乱反射して、ソレで白く見えるんです。 本来は透明なんです!」
一同一斉に「えええ~~~」
吉村さん 「ひと粒ひと粒見ると透明なんです」
森崎 「漂白して真っ白って言う人もいましたね」
吉村さん 「全く漂白していない自然の甘味作物です!」
食卓に欠かせない砂糖。 実は私達の生活にとっても役立っているんです。
脳のエネルギー源は「ぶどう糖」。 砂糖に含まれる「ぶどう糖」は 消化吸収が早いので、 集中力や記憶力の持続に 効果的と言われています。
さらに傷みやすい果物などは 砂糖で煮ることで保存がききます。 これは砂糖が水分を包み込み、 カビや細菌が発生しにくくするから。 そして、ケーキのスポンジやクリームを フワフワに保っているのも砂糖の働き。 砂糖は適量を守っていれば 体に悪いものではありません。
吉村さん 「疲れたなっていったらよくあめ玉、 昔なめていましたよね」
リネちゃん 「スキー授業の時とかに あめ玉持っていくのもそうかな?」
森崎 「そうだね!疲れるからだね」
もんすけです! ホタテのマチ常呂町。 実はそのホタテが質の高い作物作りに 大活躍しているんです。
常呂町 産業振興公社 平池弘之さん 「ここではホタテの貝殻だけを ここの工場に持ってきて乾燥して、 そして肥料を作っています。
成分は主な部分はカルシウム。 これは畑に投入すると 作物の根の生育を良くするんです。 したがって養分の吸収を 助ける働きをするんですよ」 処理に困った貝殻を有効活用! 常呂町では地域に根差した取り組みが 行われているんだね。
JAところ女性部のみなさんに 常呂町の美味しい食材をタップリ使った お料理を教えてもらいましたよ!
※詳しい内容はレシピコーナーへ!
今日一日タップリ 常呂の“てん菜”を学んだ一行。
藤尾 「いやあ~“てん菜”の未来は明るいなあ」
森崎 「今週は随分オレのコト、ほめられたなあ~」 “てん菜”=天才=リーダー?? しばらく間があって・・・ 佐々木 「えっ!!」
最後に【婚活中】の JAところ青年部がご出演! 「常呂で一緒に農業やろう!!」
■常呂町に住みたい&農業に興味のある方は- JAところ TEL:0152-54-2121 まで
佐々木佑花の週刊あぐりニュース。
みなさん、お仕事として おいしいフルーツの栽培はいかがでしょうか? 今日は農業のお手伝いさん募集のお知らせです。
そのフルーツとは、 北海道が誇る超人気ブランド・夕張メロン。
日本のメロンの代名詞ともいえる夕張メロン。 以前「あぐり王国」でも取材に訪れました。
2007年に財政再生団体となった夕張市、 高齢化や人口の減少が進み、 地元の特産である夕張メロンを栽培する人を 確保するのが難しくなっています。
そこで今回JA夕張市では、 将来、新規就農してもらうことも視野に入れて、 メロン栽培に関心のある人を大募集。
応募条件は、20歳から45歳までの健康な方。 雇用期間は今年の3月~8月で、 メロンの栽培から収穫までを 栽培農家の方が指導します。
ちなみに今時期は、メロンの育成期間を 短縮するために行う 「新芽の接ぎ木作業」が最盛期を迎えています。
メロンの出荷が始まるのは5月中旬を予定。 今年の目標は、猛暑の影響をうけた去年より、 売上で2億円を上回ることだそうです。
興味があるなぁ、やってみたいな、とお考えの方は ごらんの電話番号、JA夕張市営農部まで お問い合わせください。
■平成23年度 農作業スタッフ募集要項 求める人材:20才~45才までの健康な方 雇用期間:3月~8月 (実働8時間・日給5800円・週休1日) メロンの栽培~収穫までを栽培農家が指導! 未経験者大歓迎!
■お問合せは・申し込みは- JA夕張市営農部 TEL:0123-57-3115 HP:http://www.yubari-melon.or.jp/
本日のあぐり王国は、コチラから!
佐々木 「今日は室蘭にある人気ラーメン店 《鉄平》さんにやって来ました!」
森崎 「やった~~早速いただきます~!」
鉄平店長 橋詰 晃さん 「こちらは二段仕込醤油麺です!」
森崎 「うまーい!」
河野 「このスープ全部飲み切ってイイ、 スープだなっ!」
さて麺のほうは?
佐々木 「ツルっとしていて、かなりコシがある!」
森崎 「おいしい!!」
ミサトちゃん 「味がおいしいから、 何杯でもいけそうな気がします」
森崎 「止まらない美味しさだね! 柔らかいのにコシがあるっていう この麺スゴイですね!」
橋詰店長 「この麺がイチバンのうちの店のコダワリ! 北海道の小麦粉を100%使って 麺を作っています」
佐々木 「100%北海道の小麦の麺っていうのは スゴク珍しいコトなんですよ!」
お米と共に私たちの食生活を 支えているのが小麦! パン、ウドン、ラーメンなどなど、 年間600万トンもの小麦を消費している日本で、 どのくらい海外からの輸入に頼っているか 知っていますか?
佐々木 「小麦85%以上が輸入なんです」
河野 「ほとんどですよね~」
佐々木 「というコトは我々が食べている小麦は 海外のモノがほとんどなんです」
佐々木 「こういった動きを打破しよう! というコトで今、北海道では あるプロジェクトが 行われているんです! リーダー分かりますか?」
森崎 「もちろん!麦チェン!!」
北海道が取り組む麦チェン。 これは道内で加工・消費される小麦を 輸入品から北海道産小麦へチェンジする運動で、 地産地消の観点から道庁をはじめ 企業や団体が広く働きかけているのです。
森崎 「《北海道の小麦ですよ! お米ですよ》って言われて 食べるのが大好きなんです! ずっと続けていただきたいです!」
■鉄平 住所:室蘭市輪西町2-5-1 電話:090-5959-8438
麦チェン、米チェン、酒チェンなど、 北海道の地産地消を勧める取り組み! ところが、それらを根底から揺るがす事態が・・・ 今、議論されているTPPです。
関税撤廃!? TPPで生活がどうなるの? 私たちの食の未来を、 今日はみんなで一緒に考えましょう!
というコトで北海道産小麦を使った ラーメンの麺作りを見せていただきましょう。
まず小麦粉にかん水(炭酸ナトリウムなどの アルカリ性の水)を加えて15分ほど 練っていきます。
あぐりっこ 「うわ~噴火している!!」
パサパサ状態の生地を プレス機のような機械に入れると、 なんと、ながーい反物のように!
森崎 「うわー固まった!!」
最後にあの独特の縮れ状に カットされて完成です!
森崎 「うわ~麺になった~!」
麺の購入は- ■望月製麺所 HP)http://www.mochizuki-seimen.com/ 電話)0143-85-2236 通信販売もやっています
佐々木 「正解は40%です!」
日本の食料自給率は、 カロリーべースでおよそ40%と、 実に半分以上を輸入に依存しています。 ちなみに北海道は200%を超える 日本の食料基地なのです。
森崎 「今は40%で停滞しているんですが さらにコレが覆ってしまうかもしれない」
佐々木 「そうなんです。 この状況が変わってしまうかもしれない・・・ というのが、TPPという問題なんです」
佐々木 「『関税』という言葉は 聞いた事ありますか?」
ミサトちゃん 「聞いたコトはあるけど あんまりよくは知りません」
佐々木 「外国から入ってくる輸入品には 『関税』というモノがかけられて、 それが上乗せされて市場に出てきます」
森崎 「外国のモノは商品価格よりも ちょっと高く設定されているんだ。 関税で国内のモノとバランスをとっている という風に考えてください」
森崎 「すばらしいね!ヒカル!」
佐々木 「そうだね、そういうコトが 起こるかもしれないね」
望月製麺所 社長 泉田 覚さん 「少し高くても国産とか 北海道産のモノを買ってもらうと 何とかなるかなと思うんだけどね」
じゃーん!もんすけです。 関税を撤廃するTPPへの参加について、 生産者はどのように 考えているのでしょうか?
さてあぐり一行はとある場所にやってきました。
佐々木 「我々は人形劇場にやってきました。 今日は麦チェンとか麺ができるトコロとか 地産地消ってコトを学んだよね。
これからは人形劇で生産者と消費者の お話を見せてもらいます!」
■札幌市こども人形劇こぐま座 住所:札幌市中央区中島公園1-1 電話:011-512-6886
佐々木 「お隣にいる方々がお手伝いをしてくれる ぱぺっとグースのみなさんです」
ぱぺっとグース 「よろしくお願いしま~す」
では、はじまりはじまり~
ウクライナの寓話 「小さい白いニワトリの話」 はじまりはじまり~
春、小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「この麦、誰が撒きますか?」
ブタ 「いやだ!」 サル 「いやだ!」 ウサギ 「いやだ!」
小さい白いニワトリは、 ひとりで麦をまきました。
そして収穫の秋、 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「この麦、誰が刈りますか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いやだ」「いやだ」「いやだ」
小さい白いニワトリは、 ひとりで麦を刈りました。
収穫後、 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「誰が粉をひきますか?」
小さい白いニワトリは、 ひとりで粉をひきました。 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「誰がパンを焼きますか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いやだ」「いやだ」「いやだ」 小さい白いニワトリは、 ひとりでパンを焼きました。
おいしいパンが出来上がりました。 小さい白いニワトリが、 みんなにむかって言いました。 「このパン、誰が食べますか?」
ブタ 「食べる!」 サル 「食べる!」 ウサギ 「食べる!」 ・・・おしまい・・・ ★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで ご覧いただけます。
森崎 「みんなどうだったかな?」
ミサトちゃん 「消費者に置き換えると、 作ってもらっている立場だから 残しちゃいけないなと思いました」
コウヘイ君 「ブタたちは礼儀があまり わからなかったと思います」
今のお話を踏まえて、もうひとつ 興味深い人形劇を見せていただきます。
ウクライナの民話をアレンジしたのは 食のコーディネーター・近江正隆さん。 大阪の修学旅行生を十勝に招いて 農場体験を行うなど、 生産者と消費者のかけ橋となる活動を 展開しているのです。
近江さん 「普段の農家さんの生活の中に入ってもらって 感謝の気持ちを育んでもらう取組をしてます」
今の人形劇をみてどう思ったでしょうか?
近江さん 「白いニワトリがやらないと、 誰もパンが食べられない! 《食べる》という所に向けた 決定権みたいなモノを実は 白いニワトリが持っている。 それだけ生産者が 大切な役割なんだと感じます。 次は現代日本バージョンです。 生産者と消費者が直面している 問題を表現しています」
「小さい白いニワトリの話 現代版」 小さい白いニワトリが、 みんなに向かって言いました。 「今年も麦ができたので50円でどうですか?」
ブタ「高い!」 サル「高い!」 ウサギ「高い!隣の国なら30円だよ。」 麦はみんなの主食です。 ずっと昔は、みんなで作っていたのですが、 お金やクルマなど便利なものが登場し、 誰もが町へ出て 別の仕事をするようになったのです。
みんなは結局、 隣の国のカラスが作った麦を買い、 主食を安くあげました。
白いニワトリ 「何を作れば売れるのかしら」 そこへ学者のオオカミがやってきました。
オオカミ 「ブドウはどうですか? ブドウなら100円で売れるよ!」 小さい白いニワトリは ブドウを作ると決めました。
そして次の年。 ブドウがたわわに実ったので、 小さい白いニワトリが、 みんなに向かって言いました。 「ブドウができたので、100円でどうですか?」
ブタ・サル・ウサギ 「いいね!」「いいね」「いいね!」
こうして小さい白いニワトリは、 麦のときよりも多くのお金を手にしました。 この年もみんなは隣の国のカラスが 作る安い麦を買いました。 一方、小さい白いニワトリは、畑の端っこで、 自分たちが食べる分の麦だけは育てていました。
さらに次の年のことでした。 再びカバがやってきて 小さい白いニワトリに言いました。 「あなたのブドウはとてもおいしいから、 今年は150円で買いますよ」
白いニワトリ 「ありがとうございます!やった~!」 小さい白いニワトリはたいそう喜び、 前の年よりもたくさんお金をもらいました。 小さい白いニワトリは、 麦を作っていた昔よりも 多くのお金を手に入れて、 二度と困ることはありませんでした。
けれども同じその年のこと。 隣の国のカラスがやってきて、 みんなに向かって言いました。
カラス 「今年は天気が悪くてね。 みなさんに売る麦がありません」
ブタ・サル・ウサギ 「それは困る」「困る」「困る」
カラス 「だけどないものは、ないんです」
カラスは一目散に逃げました。 主食が手に入らなくなって、 困ったみんなは話し合い、 小さい白いニワトリを訪ねて言いました。
ブタ・サル・ウサギ 「高くてもいいから麦を売ってください!」 さてさて。 小さい白いニワトリは、 みんなに何と言ったでしょう?
・・・おしまい・・・ ★人形劇の全編をあぐりエンタメニュースで ご覧いただけます。
近江さん 「命の糧である食べ物を作るコトに 誇りを持って作っている生産者が たくさんいるじゃないですか! そういう人たちを食べ手が 支えていかなきゃならない! また逆に我々も農家の人達に 支えられているんだっていう意識を 持っていきたい!伝えていきたい そういう想いをこの寓話に込めました」
森崎 「みんながそれぞれ考えてくれた! このコトこそ大事なコトですよね」
食の未来について真剣に考えたあぐりっこ隊。 最後に食の未来について農家の人が どのような想いを持っているのか、 お聞きしました。
黒田さん 「僕らも本当に消費者のみなさんに いつも支えられていて、 その中で一生懸命がんばっています。 自分達は農業者として誇りを持って そして責任を持って、 安全安心の農産物を消費者のみなさんに これからも ずっと作り続けていきたいと思います!」
河野真也の週刊あぐりニュース。 きょうは『ごはんは玄米』という方に、 うれしいNEWSです。 あの北海道米の新品種の玄米が発売されました。
新たに発売が始まった品種とは、 そう「ゆめぴりか」。
ホクレンが行ったアンケート調査によると、 北海道の女性のおよそ7人に1人、 14%が玄米を積極的に食べているそうです。
さらに白米と混ぜて食べている方が 多数いることも調査からわかりました。
そこで白羽の矢が立ったのが「ゆめぴりか」。 粘りがあってやわらかいため、 白米と混ぜて炊いても 食感が大変良いとの高評価。
玄米は白米に比べてビタミンB1が約5倍、 ビタミンEと食物繊維が約6倍も含まれています。 この豊富な食物繊維によって 「お通じが良くなる」という声も多く このあたりが女性に支持される 理由でもあるようです。
では私もこのゆめぴりか 「玄米」と「白米」のブレンドを いただいてみます。甘い!うまい! ではまた来週!!
■ホクレン玄米ゆめぴりか(3kg 1380円) 全道のホクレンパールライス取扱店にて発売中