2020年に開催予定の東京オリンピック。 日本中が待望する自国開催を2年後に控え、 実は競技以外の分野で、 注目されていることがあるんです! それは「食」!
オリンピック開催時に提供される食事では、 厳しい認証基準をクリアする 食材を使った料理に限定されるんです。 その認証基準というのがコチラ!GAP!?
それぞれの存在を、皆さんはご存知ですか?
街頭インタビュー 「2つとも分からないです」 「なんだろう…分からないです」 「GAPってメーカーのGAPでないの? (アパレルメーカーではありません…)」 「自分とその人の間にギャップがある 違いがある・差があるという意味?」 「ジェイギャップ? ジャイアント・アジア・ペイシェント? (巨大・アジア・患者)??ははは(笑)」
ほとんどの方が知らなかった二つの言葉、 JGAP(ジェイギャップ)と グローバルGAP。 GAPとは「良い農業のやり方」を意味する、 “Good Agricultural Plactice”の 頭文字からとったもので、 農畜産物の生産に対する安全基準の認証なんです。
日本独自の基準であるJGAPは、 120項目ほどある様々な基準に合格しなければ 与えられない認証で、現在国内では、 およそ4000の農場が取得しています。
そのなかで、北海道の“ある農畜産物 ”が、 国内で初となるJGAP認証を取得したんです!
ということで今回のあぐり王国ネクストは、 国内初のJGAP認証を取得した肉牛生産に注目! 飼育環境! 生産工程! すべてにこだわる農場にお邪魔しました。
森崎リーダー 「いいですね~最近は北海道の肉牛が みなさんの技術によって とっても美味しくなっているんです! 食べに行きましょう!」
森アナウンサー 「食べにもいきますが勉強も!!」
今回参加してくれたあぐりっこは5年生。 農業のことを勉強したい! 齊藤帆風(ホカゼ)ちゃんと、 なんでもチャレンジしたい! 鎌田佳樹(ヨシキ)君です。
リーダー「今日は肉牛です!」
ヨシキ「よしっ!!」
リーダー 「肉牛と漢字で書いて逆さまから読むと…」
ヨシキ「牛肉!」
リーダー「牛肉だぞおおおおお」
ヨシキ「肉は大好き!」
森 「ギャップと読みます。 下がジェイギャップと、 グローバルギャップというものですが…」
リーダー 「しまった…これは勉強の中でも かなり難しい勉強だぞ!」
リーダー 「まだなじみのない言葉なんですけども オリンピックイヤーが近づくにつれて こういう取り組みがどんどん増えていく」
あぐりっこ「うん!」
森 「今回はJGAPを肉牛の生産としては 国内で初めて認証を受けた 大野ファームで飼育環境を 見せてもらいます」
森 「さあ大野ファームさんにやってきましたが こちら側はもちろんそうですし、 あっちに見える牛舎ですとか ぜ~んぶ!大野ファームの敷地!」
リーダー「すっごい広いっっ!!」
今回お世話になる生産者の大野泰裕さん。 大野ファームの肉牛について、 詳しく教えていただきます。
リーダー 「とにかくメッチャ広い」
大野さん「札幌ドーム6個分」
リーダー 「えええ~牛は何頭いるんですか?」
大野さん 「全部で4000頭います!」
森 「牛って牛がですか?」
リーダー「おい何言ってんの?」
森「信じられなくないですか?」
リーダー 「どうして信じてあげないんだよ。 大野さんがそうおっしゃってるんだから」
森 「4000頭もいるにしては (牛の)香りが全然しない!」
リーダー 「しませんね… 牧場入ってきた感じがしませんね!」
大野さん 「衛生的な環境に心がけて 管理をしています」
まずは、子牛を育てている牛舎から、 見学させていただくことに!
大野さん「子牛がいる牛舎です」
あぐりっこ 「かわいい~♪」 「おもったより大きいかも~」
リーダー「あどけないね」
あぐりっこ 「ちょっと色が違う」「真っ黒!」
大野さん 「これは和牛とホルスタインの交雑種」
あぐりっこが初のほ乳体験!
ホカゼ 「吸い付くチカラが強くて引っ張られそう」
リーダー 「ミルクが青みがかってます?」
大野さん 「ミルクの中に 抗生物質を添加してないんです。 なので人用に流用されたら困るということで わざと色を付けています」
大野さん 「一回使ったら、必ず洗って、消毒して 石灰を塗布するってやってます」
リーダー「たしかに外にあります」
大野さん 「月に1回くらいですかね。 ここ10棟あるんで」
森&あぐりっこ「えっ???」
大野さん 「この建物10棟あるんです!」
ここからはスタッフの秋山壮(たけし)さんの 作業を見させていただきます。
森「それは…注射ではないですか?」
大野さん「治療とかもするんです」
リーダー「風邪の症状とかですか?」
森 「じゃあ風邪をひいてる牛に 秋山さんが注射を打つってことですね」
秋山さん 「昨日からちょっと打ってたんですけど 今日も継続で…」
リーダー 「昨日も打ったからより分かるんですね…
…あれ?
注射まだしてないですよね?」
秋山さん「今、打ちました!」
えっ!はっ??(出演者&スタッフ一同)
リーダー 「ブラックジャックだ! 打ってたんだ…」
スローモーションで確認してみると 一瞬の隙を狙って注射を打ってました!
森 「こういう器具とにも気を使って いることはあるんですか?」
大野さん 「注射針の管理ですね。 使ったものをキチンと廃棄しているか 全部チェックしています。 例えば折れてしまったのに忘れてね、 肉の時に初めて発見するっていうのが…」
リーダー「あったら大変ですね」
そもそも肉牛や乳牛は、 耳標(じひょう)と呼ばれる 個体識別番号を付けて飼育されます。
その耳標をもとに、 治療で使った薬剤や治療履歴など、 1頭1頭の情報をデータに残して管理することが、 JGAP認証には必要不可欠なんです。
しかも、大野ファームではさらに…
大野さん 「どういう治療をしたかだとか ホームページで全て公開しています」
リーダー「すげええええ」
リーダー 「何かあった時の為にデータを残してるが それを前もって開示してるって すごいなって思いました」
森「素晴らしい取り組みですね」
リーダー 「これギャップ関係ないでしょ?」
大野さん 「関係ないかもしれないね」
リーダー「大野GAP!!」
大野さん「いやいやいや…」
リーダー 「大野GAP。世界で一番厳しいかも」
リーダー 「うおおおお~大きくなってるううう」
森「さっきとは全然違いますね」
リーダー 「僕らより大きいですよね」
大野さん 「300キロは超えています」
あははは♪
森 「最初も言いましたけど 香りがあまりしないのは何でですか?」
大野さん 「これはですね… エサの中に乳酸菌を入れています!」
乳酸菌を加えているというエサは、 北海道産の小麦や米、 そしてトウモロコシなどを原料に 牧場内の巨大な施設で独自配合しています。
栄養バランスの良いエサを与え、 クリーンな飼育環境を作り上げることで、 高品質な肉牛が生産できるのです。
そして、さらに…
大野さん 「下のベットは若干ウエット… 少し濡れているんです。 これ乾かしてしまうと、 乳酸菌が動かなくなってしまうんです。 若干ウエットにすることで 乳酸菌の動きをよくして匂いを抑える!」
リーダー「へ~ほ~」
リーダー 「牛が一頭ずつ場所に入ってる? 大野さん、これは?」
大野さん「毛刈りをしています」
リーダー「毛刈り??」
森 「牛の毛刈りって初めて見ました!」
大野さん 「どうしても毛にボロがついてしまうので それをキレイに落として 出荷することで 出荷先での衛生も保たれる! なのでこのように毛を刈って キレイにして出荷しています」
いよいよ出荷… 牛の搬出を見学します。
ドカドカドカドカ…
押し出されるようにトラック乗り込む キレイに散髪された牛たち。
リーダー 「なかなか大人が見ても ショッキングな光景かもしれませんが… 子どもたちは正直な所、どうですか?」
ホカゼ 「すっごい丁寧に育ててきた牛が 食べられちゃうのはちょっと悲しい…」
ヨシキ 「2年経って出荷されちゃうのを知って いただきますの意味を改めて感じました」
リーダー 「そうだね。二人ともしっかりと 受け止めてくれてると思います」
彼らの目の前に広がる光景は まさに「いだだきます」という言葉について、 改めて考えさせられる、 かけがえのない体験となりました。
森 「生産者さんも愛情を込めて 丁寧に育てているという意味では 今回のJGAPという基準ができたことは 大きな事じゃないですか?」
じゃじゃん、もんすけです!
安全安心な農畜産物を生産する 農場に与えられるGAP(ギャップ)認証。 全国的に、少しずつ 認証牧場も増えてきているんだけど、 GAP認証を取得することで、 食や農業にどんなメリットがあるのか、 改めて、聞いてみたよー?
JA北海道中央会 石田健一参事 「消費者に安心で安全な農畜産物を 安定的に供給していこう! そういったことを通じて 実は経営改善に役立っている! 農舎の中を整理整頓したり そういう事を通じて 在庫管理が見える化できる! また色んな危険物を一定の場所に 整理整頓することで見える化できる。 北海道農業の今後を考えた場合に、 1つの大きな方向性を示すものになるのでは。 GAPに取り組んでみようという気運が高まれば ありがたいなという風に思ってます」 僕たち消費者が、安全安心な農畜産物を 食べられるのはもちろん、 農業経営も豊かにしてくれるGAP認証! この取り組みが、 もっともっと広まったらイイな~。
森 「大野ファームが運営する COW COW Cafeにやってきました」
リーダー「オシャレです!」
森 「しかも牧場のすぐ隣にあるんです!」
■COW COW Cafe 芽室町祥栄北8-23 TEL0155-62-4159 http://www.oonofarm.jp/
森 「何を私たちはいただけるんでしょうか?」
大野さん 「ビッグステーキです!」
リーダー「いやんっ!」
大野さん 「300グラムのロースステーキです」
スタッフ 「失礼いたします。 ビッグステーキプレートです」
うわあああああああ~
あぐりっこ。あんぐり(笑)
リーダー 「まさかこれ一人前じゃないよね?」
大野さん「いえ一人前です」 ええええええええ~(みんな今日は叫びます)
ビッグステーキプレートで味わうのは、 交雑種と呼ばれる、 ホルスタインと和牛を掛け合わせた牛肉。 大野ファームで大切に育てられた命に感謝して、 いただきます。
いただきま~す♪
ヨシキ。言葉が出ません。
リーダー 「メガネが笑ってる感じする」
ホカゼもニッコリ♪
リーダー 「噛みしめるほどに 肉汁がビシャっと溢れてきて 肉汁に溺れそうになりました」
森 「すごい! 信じられないくらい肉汁が出てくる」
リーダー 「クセのない脂身ですね」
大野さん 「食べやすくなってると思います。 それと嫌なにおいがしないと思います」
リーダー「全くしない!」
大野さん 「においのしない環境で飼っているので 肉も嫌なにおいがしないんです」
リーダー 「なんて美味しいんだろう!!」
徹底した衛生管理のもとに 生産される大野ファームの牛肉。 JGAP認証を取得する農場として、 安全安心な肉牛生産に取り組む思いを、 改めて伺いました。
みなさん、こんにちは! 今日は、JAバンクが取り組む 食農教育について紹介するよ。
子どもたちに食や農業のことを 知ってもらおうと2008年から始まった、 この取り組み!
今年も、JAバンクから食と農業の繋がりが 分かりやすく解説された教材本が 道内1079校の小学校や特別支援学校の みんなに渡されるんだって!
授業に出たら、 みんなも食と農業のつながりについて 考えてみて、 お母さんやお父さんとも話してみようね!
以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした! ---------------------------------- 3月24日のクイズ 「トラクターで雪を踏む、冬の農作業の名前は、 何だったかな?」
正解は「雪踏み」でした。 ※お詫び※ 3月24日放送の 「農研機構北海道農業研究センター 芽室研究拠点」を 紹介した回の字幕で 誤りがありました。 ジャガイモの食味試験のシーンで、 「蒸かしたイモ」と「水煮」の紹介字幕を 誤って逆に表記しました。 取材でお世話になった 「農研機構北海道農業研究センター芽室研究拠点」の 皆さんにお詫びし、訂正いたします。