森崎 「それは小麦ですか!」
佐々木 「正解です!去年の9月に種をまいたモノ、 秋にまいたモノ…」
森崎 「秋まき小麦だ~!いや~春だなあ」
一行がやって来た更別村は 人口およそ3500人。 こちらは金時豆の作付面積、 日本一を誇る一大農業エリアです。
佐々木 「早速あぐりっこをよびましょう~」
一斉に「あぐりっこ~~」
畑を駆け出すあぐりっこたち!
あぐりっこ 「ハア~ハア~(息が切れる)」
森崎 「(若いのに)意外にヘトヘト? 」
佐々木 「息切れてますね~」
佐々木 「この春に農家のみなさんが どんなコトをやっているのか学びますよ」
森崎 「何だろうな?春といえば…」
河野 「はい!」
河野 「冬モノをクリーニングに出す!」
森崎 「なるほどね~(アッサリ)」
十勝の大規模農業が展開される更別村は 農家一戸あたりの耕地面積が 平均約45ヘクタール。 北海道平均のおよそ2倍、 札幌ドーム8個分もの広大な土地で 耕作しているのです。
今回は家族と共に大規模農業を展開している 生産者の角玄(かくげん)勝信さんに 色々教えていただきます。
河野 「畑すご~く広いですけど、 これ全部、角玄さんのですか?」
角玄さん 「そうです!ここだけでなくて 遠いところにもあるんですけど…」
森崎 「広い畑でどんな作物を作っているの?」
角玄さん 「ビート(てん菜)・小麦・豆・馬鈴薯を 中心につくって、あとキャベツ・白菜を つくっていますよ」
佐々木 「ジャン!(とフリッピを出す) 読める人?」
ルルちゃん 「りんさく?」
角玄さん 「ピンポーンです!正解!」
森崎 「輪作の意味はわかるかな?」
角玄さん 「同じモノをまくと連作障害がおきて 作物がうまく育たないんです。 健康に育たなくなって おいしいモノができないし、 カタチが揃わないんです。 グルグル回すコトによって おいしいモノができてカタチが揃う!」
森崎 「回すことで畑の養分を分散させて 力強く育つんですね」
ひとつの畑で同じ作物を作り続けると、 畑の栄養分のバランスが崩れてしまいます。 さらに雑草や病原菌などが増えやすい状態に…
こうした“連作障害”とよばれる問題を “輪作”によって回避しているのです。
お次にやってきたのがビニールハウス。 青々と何かが育ってます。
森崎 「育ったよ~コレ~!!」
こちらは種植えから45日経過したビートの苗。 ビニールハウスで温度や湿度など 厳重に管理し育てた苗なのです。 そして春のこの時期に行われるのが、 この苗を広大な畑に植え替える“移植作業”。
苗を触ってみると-
あぐりっこ 「かたーい!」
森崎 「硬い!ホントだ~しっかりしてるね」
角玄さん 「丈夫に育てていますよ」
このビートの苗を、よ~く見てみると-
森崎 「これってひょっとして 下にあるのってペーパーポットだ! 僕ら常呂町で取材したんですよ!」
河野 「コレをどうやって運んで 畑に植えていくんですか?」
角玄さん 「アノ器具でやります! これでトラックに積み替えて運びます」
器具の先端にはフォークのように 尖ってします。 どのように積み替え作業をするのか 早速みせてもらうと-
まずは器具のフォーク部分を ビート苗の下に クククッと差し込みます。 先端がシッカリ苗に刺さったところで グイッと苗を持ち上げ、 3つの野菜コンテナの前に移動。 河野 「そんな風に(地面と)分かれているんだ」
すると、ココで突然!!
パカッ! なんとビートの苗が3つのブロックに キレイに分かれました。 手元のハンドルを操作するだけで 先端のフォーク部分が 3つに分かれるのです。
あぐり一同「すご~~い!」
森崎 「おもしれ~~」
芸術のような無駄のない器具の働きに 感動したリーダー! 早速リーダーもチャレンジしますが-
森崎 「重たいよ~」
河野 「3つに分けましょう!」
森崎 「よし!せーのっ。 ぬわ~~ん! (ゆっくり3つに分断)」
河野 「分かれた分かれた!」
森崎 「うわ~おい~楽しいな!!」
なんとか野菜コンテナに苗を移動しました。
続いては畑に植え替える“移植作業”。 早速、畑に向かいます。ところが-
隣の畑に移動… と言われましたが 実際はかなり離れた場所にある 畑まで移動してきました…
森崎 「ビックリですよ。 隣の畑と言って これもう駅1個分ですよ!」
角玄さん 「ウチではすぐ近くなんですけど…」
一同「いやいや…」
森崎 「これJR1個分ありましたよ! 遠いって!」
角玄さん 「畑、こんだけ広いからね」
河野 「確かに畑だけみても…」
森崎 「なんなんだ、この畑!!」
河野 「何mぐらいありますか?」
角玄さん 「360mですね!」
森崎 「全部ビートで埋まるんですか?」
角玄さん 「だいたいそうです!」
森崎 「すげえ~広いね~~」
角玄さん 「こうやって(苗を)乗せれば 機械が植えていきます」
森崎 「植えられてる~」
森崎 「スゴイ!等間隔に!」
こうして畑に移植したあと、 収穫の秋までに、およそ1キロに大きく成長。 砂糖の原料として出荷されるのです。
お次は河野が移植作業にチャレンジ!
河野 「うわっ速い!速い! あっホントにっ? そうかっうわっ! ハイハイハイハイハ~~~イ ハ~イ! いったんストップです」
森崎 「どうした?」
河野 「僕では無理ですね!素人では!」
じゃーん!もんすけです。 大規模農業の更別村は、 金時豆の作付面積が日本一。 そんな更別で活躍しているのが、 平成21年に完成したこちらの施設、 《穀類乾燥調整施設》。 安全な製品にするための 金属検出機やX線異物検査機を導入。 最後は人の目で厳重にチェック。 そして豆の品質を保つため 低温倉庫に保管して出荷。
最新設備と皆さんの頑張りによって、 高品質で安全安心な製品に なっているんだね!
さてお次にあぐり一行がやって来たのは 土が山盛りになったような場所。
森崎 「何だと思う?」
あぐりっこ 「土?」
森崎 「もっと、ときめくモノだよ」
河野 「そのヒントわかるかな~~?」
小麦・ビート・ジャガイモ・豆類などの 大型農業が盛んな更別村。 こちらには良質な作物栽培を支えている 秘密があるのです…
ヒントはここに漂う、とある香り…
早速正解を教えていただきましょう!
森崎 「スゴイ香りですが、 これはアナタの香りですか?」
河野 「チョット何ですか~」 森崎 「この黒い山の正体は?」
JAさらべつ堆肥製造施設 栗飯村(あいはら)正憲さん 「たい肥なんです」
栗飯村さん 「今は向こうの機械で かき混ぜながら配合しているんです」
森崎 「香りがよりリアルに なってきましたね!」
河野 「ちょっと見に行きましょう」
森崎 「香りがよりリアリティーを 帯びてきました」
あぐり一同、 なぜか走って行きますが-
河野 「飛んできたぞ!」 プーーーン
強烈な香りに 心が折れそうになる大人チーム。
なんとか、 たい肥を作る専用機械の前に到着!
栗飯村さん 「空気を入れながら配合しているので より良質な完熟したタイプが できあがりますよ」
栗飯村さん 「機械を通すことで空気が 入りやすくなります。 そして温度が上昇します。 高い時で70℃~80℃ぐらいになります」
ルルちゃん 「それ今さわったら熱いんですか?」
森崎 「勇気あるなあ~ よし挑戦者・河野くん! 」
河野 「なんでやねん!」
というコトでたい肥にさわってみると- 河野 「メッチャあたたかい!」
ルルちゃんもさわってみると- 「あたたかい!」
更別村ではコントラクター支援が 行われています。 これは、ここで作られた堆肥を 依頼された農家の畑まで運搬して、 専用の機械を使って畑へ散布。 生産者の負担を軽減し、 美味しい農産物を作る お手伝いをしているのです。
栗飯村さん 「この施設の大きさは 札幌ドームと同じぐらいの大きさです!」
河野 「札幌ドームの中 たい肥でいっぱいの状態ですね」
最後はJAさらべつ女性部の 松橋直子さんから地元のじゃがいもを 使ったレシピを教えてもらいましたよ。
※詳しくはレシピコーナーへ
藤尾仁志の週刊あぐりニュース!
今日は大空町東藻琴から、 「桜」と「焼き肉」の話題です。
東藻琴の「桜」といえば、 山の斜面一面に咲き誇る 「芝ざくら」が有名ですね。 毎年「芝桜まつり」が開催されています。
お祭りの楽しみは 芝桜だけではありません。 名物の「東藻琴牛の焼肉コーナー」が 大人気なんです。
東藻琴牛は、地元の牧場で生まれた ホルスタインのオス牛を JAの施設で半年間育てた後、 地元の農家が肥育する 「地域内一貫体制」の 生産を行なっています。 エサも地元産の馬鈴薯の 搾りかすを使うなどの徹底ぶり! 安全・安心でおいしいお肉と評判です。
今年はさらに、 この東藻琴牛のステーキが入った 「芝桜弁当」をJAとホクレンが共同開発。 近くお祭り会場の芝桜公園で 販売される予定ですので、 こちらもお楽しみに。
またJAオホーツク網走では、 「和風ステーキソース」も作っているんです。 名産の「あわゆき大根」の 大根おろしがたっぷり!
しっかりとした肉質、 そしてこの大根おろしのさっぱり感! 白いご飯プリーズ!
■芝桜まつり 開催期間:6月5日まで 場所:ひがしもこと芝桜公演 問合せ:0152-66-3111
■和風ステーキソース 一般価格:600円 問合せ:Aコープ 東藻琴店 電話:0152-66-2522 ※網走市フードマスターベーシックでも 購入可能です。