森崎 「寒いですね~ この時期、北海道はどこも寒いですけど 特に寒いですよ~」
佐々木 「今日は札幌から北に300キロの 中頓別町にやってきました! 宜しくお願いいたします~」
一気に坂を駆け上るあぐりっこ&藤尾君。
※後日この坂は「しばれ祭り」恒例の すべり台になりました。 当然かなりの傾斜があるんです…
佐々木「みんな、こんにちは~」
あぐりっこ「ハア~ハア~(無言)」
一気に坂を上ってヒザがガクガクのあぐりっこ。
さて息を整えて…
藤尾 「今日はなんで中頓別町なんですか?」
佐々木 「実は…ある重大な事が起きたんです」
森崎 「またあ~大げさなあ~」
佐々木 「本当に中頓別町にとってスゴイ事!」
森崎 「じゃあ、みんなで取材に行こう!」
人口2000人、酪農のまち中頓別町。 ここで起こった重大な出来事とは?
そのナゾを解きに中頓別町役場にやって来ました。
佐々木 「さあこちらに町長が待っています!」
森崎 「町長がいるの? オレ町長 大好き!! 」
中頓別町 野邑智雄町長 「遠くまで、よくお越しくださいました! 歓迎いたします」
森崎 「宜しくお願いいたします」
さて本題へ-
藤尾 「中頓別町で重大な出来事が起きたと お聞きしましたが…」
野邑町長 「昨年、人口2000人のまちに 農業をやりたい!という新規参入者 東京から若い5人家族がやって来たんです」
藤尾 「それってスゴイ重大なんですか?」
野邑町長 「今、農業をやろうとしている人は ものすごく減っているんです。 そんな中、農業をやったことが無い人が 農業をやりたい!と。 しかも農業の中でも1番大変な 酪農をやりたい!と言う人が 浜頓別町にやって来られたんです これは中頓別町の新規参入者としては 第一号なんですね」
森崎 「長い歴史の中で初めてやって来られた! それはチョットした事件ですね」
ケンゾウ君 「東京からわざわざやって来てくれた事は 北海道で生まれた人(側)としては 嬉しいと思います」
森崎 「北海道民として嬉しい…」
藤尾 「小学生でも北海道を背負ったコメント できるんやなあ~」
東京からやってきた新人農業者さんは 一体どんな想いでココ中頓別町に 来られたのでしょうか? 聞きたいことがたくさんありますよ!
一同「こんにちは~」
やって来たのは村田牧場。 去年11月に酪農家として独立したばかりの 村田克明さん。
どのような牧場なのでしょう?
村田さん 「広さはですね…26ヘクタール」
森崎 「札幌ドームでいうと…」
村田さん「4~5個ぐらい!」
村田さんご家族は5人家族、牛は50頭。
森崎 「5人と50頭で…」
村田さん 「26ヘクタール!わかりずらいと思いますが 今この周りに見えているだけで20ヘクタール」
森崎 「ええっ全部これ村田さんの土地??」
村田さん「そうなんです」
生まれも育ちも東京。 4年前までの医療事務の仕事から酪農へ。 サラリーマン生活からガラリと変りました…
村田さん 「東京では通勤は1時間半かかってました… 今は…10秒ですかね、同じ敷地なんで!」
森崎 「来て良かった?」
村田さん 「良かった!正解です」 続いて牛舎の中を見学。
どのようなスケジュールでお仕事を されているのか教えてもらいました。
村田さん 「その後は掃除をしたりエサをあげたり… 夜も見回りがあって… 今はちょうど牛の出産の時期なんでね」
森崎 「出産ですか…全部自分になるんですよね」
村田さん「そうですね」
森崎 「東京の時より大変になっていませんか?」
村田さん 「ハハハ体力的には大変かもしれません。 けど慣れれば大丈夫! まあなんせ上司からしかられるとか お客様に対して緊張するとか無いので…」
佐々木 「大人の世界の話ですね」
村田さん 「あっゴメンね~」
村田牧場でしぼった生乳を集める トラックがやってきました。
あっという間に低温に保たれた生乳のタンク “バルククーラー”からトラックへ-。
安全安心を守るため衛生的な管理がなされています。
村田さん 「衛生管理をキチンとしなければ いけないと思ってます!」
酪農のまち中頓別町で昨年11月から 新たに牧場経営者となった村田さん。 やっちゃった… 失敗エピソードを聞いちゃいましょう。
エピソード1 『屋根を破壊』
村田さん 「やってみたら雪が屋根につっくいてて かたまりごと屋根がゴッと上がっちゃいました」
藤尾 「なんかめくれた跡があるよ!」
森崎 「奥さんに怒られなかった?」
村田さん 「知らないと思います!」
いやいやこの時点で奥様にバレテしまいました…
エピソード2 『携帯電話が牧草ロールに』
村田さん 「草の収穫の時に携帯電話を落としてしまい、 多分この牧草ロールのどこかに 携帯電話が入っていると思います!」
失礼なんだけど笑っちゃう失敗談の数々… 村田さんの人柄にすっかり魅了された あぐり一行はご自宅にお邪魔させてもらいました。
森崎 「みんなシィー。まだ寝てるから…」
なんと生まれて1ヵ月の赤ちゃんがいました!
村田さん宅は奥様の華奈子さん、 長女の宙音(そらね)ちゃん、 長男の地広(ちひろ)君、 そして次女の晴風(はるか)ちゃんの5人家族。
森崎 「北海道で酪農やるってどう思いました?」
華奈子さん 「私も小さい頃から 自然の中で暮らしたかったので… 実は結婚前に中標津町で酪農実習生として 働かせてもらってましたので、 むしろ夢を叶えてもらった感じがあります」 村田さん 「逆に私はやろうとは全然思ってませんでした。 まさかなあ~と思ってたんですが 結婚前に色々話してだんだん私も 経営をしてみたいと思うようになりました」
森崎 「来てみて実際はどうでしたか?」
華奈子さん 「家族が一緒にいつもいられるので 良かったなと思います」
森崎 「家族が一緒にいられる仕事かあ~ステキだな」
森崎 「中頓別を選んだ理由は?」
村田さん 「景色がスゴク良いのと 農協さんをはじめ、地域のみなさんが 親身になっていただきまして 協力があるからこそ、 この中頓別町がいい!と思いました」
森崎 「だけど全て自分で用意するのは大変ですよね?」
村田さん 「農業リースというのを使ってます。 私みたいな未熟なものでも 5年間ちゃんとやれたらお金を返してくれる システムなんで、 なんか失敗しても安心して経営できます」
北海道で農業を始めたい! そんな方をサポートしてくれるのが ”北海道農業担い手育成センター”。 こちらでは、就農研修、体験実習の 受け入れ先の紹介をはじめ、 農地取得・資金面のことなど 様々なアドバイスを行っています。 北海道の農業に興味がある方は こちらにご相談を!
■北海道農業担い手育成センター 札幌市中央区北5西6 北海道通信ビル6F 電話)011-271-2255
ココで突然とあるコトが…
森崎 「これは予定外のことなんだけど、 今日生まれるかもしれないよって 言われていた牛が 今まさに前脚が出てきているの。 みんな静かに見守りましょう」
なんと突然お母さん牛の 出産が始まったというのです。
あぐり一同が牛舎に入っていくと すでにお母さん牛は横たわり 赤ちゃんの足が見えていました。
森崎 「足をにベルトを巻いて引っ張って 手伝ってあげるんだって」
村田さんは今回で21頭目の出産立会い。
とココで村田さんから 「よろしかったら 引っ張ってもらえますか?」
リーダーと藤尾君、 一瞬体が固まり、 いつもの笑顔が消えました。
村田さん「お願いします」
さあ牛の出産が始まりました。 牛がイキムのと同時に足を引っ張ります。
村田さん 「ハイっ引っ張ってください!」
藤尾「ううう…」 森崎「…全力なんです…」
大人の男二人が本気で引っ張りますが なかなか出てくる気配はありません。
見守るあぐりっこからも 小声で「頑張って…」と言葉があふれます。
森崎「よいしょっ…」 藤尾「頑張れ…」
村田さん「頑張れよ~」
佐々木 「ちょっと出てきてる…」
あぐりっこ「…」
村田さん 「もうちょっとですね…」
さあ牛も人間も一緒に チカラを振り絞ります。
森崎「ヨイショ…」
少し顔が出てきました。
村田さん 「良いですよ、良いですよ」
森崎 「出てきたね…」
村田さん 「ココまで出てくれれば大丈夫です」
村田さん 「頑張れよ~よいしょっ あともう少しだ、頑張れ頑張れ! 」
ゴロン~ 赤ちゃん牛が誕生しました。
小声で「やった~」「でた~」
ホッとしたのか あまりの力作業で疲れたのか 少し放心状態のリーダーと藤尾君。
そして 森崎「…なんか…ありがとうございます」
生まれた子牛を舐めるお母さん牛。
寒い牛舎の中、 子牛から立ち上る湯気… 力強い生命を感じます。
佐々木 「私メチャクチャ感動しました」
モエリちゃん 「すごい感動したし お母さんもスゴイと思いました」
ユウカちゃん 「大変だったけどすごいなって思った」
森崎 「これがキクイモです」
藤尾「ショウガみたい…」 佐々木「ホヤみたい」
十倉さん 「これはキク科になります」
森崎 「ジャガイモって普通はナス科です。 我々の考えているイモとは違うんですね」
十倉さん 「食感は大根みたいかなあ」
教えてもらったのは キクイモのジャーマンポテト、サラダにプリン。 シャキシャキなのに火を通すとモチッ。
※詳しい内容はレシピコーナーへ
ではキクイモ料理を食べる前に牛乳でカンパイ!
森崎 「すっごく濃厚!」
さてキクイモのお味は?
森崎「チョー美味しい!」
佐々木「クセ感じられない」
なんとあぐりっこ、あっという間に完食でした。
《キクイモに関しては》 JA中頓別町 女性部事務局 TEL)01634-6-1231 (数に限りがあります。ご了承ください)