私たちが毎日口にする、 さまざまな食品が並ぶスーパー。 食べ物や飲み物など、 こちらで扱っているのは、 なんと約8000アイテム。 納豆だけでも30種類、 そして豆腐は35種類。 ところで皆さんが 商品を選ぶ時のポイントって何でしょうか?
お客さまの声 「値段を見ます」 「食べ盛りの子供がいるので質より量!」 「安くておいしければ何でもいいです!」
多かったのは“価格”と“内容量”。 とっても重要なポイントですよね。 その他にもこのような回答も…
「品物だね!量が食べられないから…」 「小さな子供がいるので 添加物が入ってないもの」 「内容成分はけっこうみます」 「新鮮でおいしい北海道産!」
年代や家族構成などの違いからか “品質や産地”を気にする方も… これら内容量や価格・ 原料原産地・賞味期限など、 大切な情報を伝えているのが 「食品表示」 。
食品表示は「どのような商品なのか」知るため、 そして納得したお買い物のために、 不可欠な存在なのです。
ということで 今回は安全安心なお買い物に なくてはならない 食品表示を徹底調査!
今回はあぐり親子が参加、 菅原親子(麻美ママとカヤちゃん)と 清野親子(利恵子ママとユウナちゃん)です。
森崎 「みなさん食品表示、気にしてますか?」
麻美ママ「してません!」 利恵子「あまりしてません…」
カヤちゃん 「たまに見るけど気にしてない」 ユウナちゃん 「あまり見てない」
お母さん「あ~あ(うなずく)」
河野 「カロリーも食品表示です!」
森崎 「君カロリー見てるの? カロリー見て、この体型??」
河野 「気にしてはいるんです!」
さてさてまずは どんな商品があるのかスーパーへ潜入!
と言うことでやって来たのは 札幌市東区のホクレンショップ49条店。 ココからは食品表示のスペシャリスト、 谷孝明さんに教えていただきます。 実は谷さんある重要な資格をお持ちなのです。
谷さん 「食品表示管理士という資格を 58歳の時に取って今の仕事をしてます」
森崎 「食品表示管理士?」
佐々木 「食品表示管理士さんは ホクレンショップ内を見回って “表示が正しいかどうか”の チェックをしているんです!」
河野 「スーパーって、とんでもない 商品の数がありますよ」
森崎 「大変だよね~」
森崎 「チェックして、どうするんですか?」
谷さん 「正しく表示できるように指導します。 また講習会などを開いて現場の方々に 分かってもらうようにしてます」 あぐり親子「へえ~知らなかった」
商品の情報源“食品表示”。 売り場でチェックするべきポイントについて 教えていただきます。
河野 「1つの野菜でもスゴイ種類ありますよね」
谷さん 「はだか売りの場合は POP(ポップ)に 産地・名称を書きます」
河野 「産地と名所を絶対に表示するんだ」
表示見てを参考にするのは… 麻美ママ「安いの…」
森崎 「ボクは産地注目ですね。 北海道産を応援してるので 無条件に買っちゃいます」
お次はトマトコーナーへ移動。
森崎 「トマトもすごい種類だね~ ユウナ何種類ある?」
ユウナちゃん「15種類!」
森崎「はえ~な」
河野 「トマトも産地が色々あるね」
森崎 「たくさんの種類があるのは 主婦としていかがですか?」
麻美ママ 「いっぱい選べて楽しくて 食卓もにぎわうんじゃないかしら」
森崎 「産地・値段・量… 選択の幅が広がってお買い物が楽しいですね」
続いては鮮魚コーナーにやってきました。
谷さん 「こちらは“ばちまぐろ”です。 大西洋と書いてありますが 台湾の船が大西洋へ行って獲ってきた魚。 しかもすぐ冷凍して それをお店で解答したモノ… ということが表示されています」
森崎 「コチラには “刺身用本まぐろ中トロ・マルタ産:地中海” と書いてありますよ」
谷さん 「こちらは地中海のマルタという場所で 養殖されたものを漁獲して冷凍して 日本へ持ってきたものです」
森崎 「表示が無かったら見ただけじゃ わかんないよね~」
河野 「何が本マグロなのか? しかもドコ産なのかなんて分からない」
谷さん 「流通業全体で正しい表示を していかないと お客様に信頼を得られないと思います」
森崎 「勿論そうですね」
ちなみに食肉の場合だと、 牛肉・豚肉・鶏肉など食肉の種類、 そして部位を表示。
そして国産牛の場合は10桁の個体識別番号も。
これはトレーサビリティという仕組みで、 飼育の履歴などを確認することが出来るのです。
森崎 「生産者の方にとってみれば年々厳しくなる… 消費者にしてみれば年々安心というものが 成長している… ありがたいコトですよね!」
お豆腐を見てみると…
河野 「すごいイッパイの事が書かれていますね」
森崎 「こんなふうに豆腐のパッケージを 見たことある??」
森崎 「こちらには “とよまさり大豆”と書かれています。 道産大豆ですか?」
谷さん 「特に北海道で多く作られている大豆です」
加工食品の表示に関してみてみましょう。
佐々木 「これが表示事項の一覧です」 森崎 「いっぱい書くんですね~」
谷さん 「名称は一般的に知られている呼び名、 原材料名は多く使われているものから 順番に書きます。 その次に食品添加物を書く。 さらにアレルギー物質があったら それらも書くようになってます」
河野 「お母さん達は何が気になりますか?」
麻美ママ 「やっぱり賞味期限が気になります」
利恵子ママ 「そうですね…内容量ですね」
河野「わかりますよ!わかります」
森崎 「納豆でも豆腐でもそうですが “遺伝子組み換え大豆では ありません”という 表記が最近増えてきていますが…」
谷さん 「まず“遺伝子組み換え”ですが 《害虫に強い作物》あるいは 雑草を取るために除草剤をまきますが その《除草剤に強い作物》… こういった物を作るために 遺伝子を操作することがあります。 これを遺伝子組み換え食品と言ってます」 --------------------------------------- ■遺伝子組み換え食品とは- DNA配列を並び替えたりし、 新たな性質が加えられた農産物のこと。 ---------------------------------------
谷さん 「加工食品の納豆や豆腐では 遺伝子組み換えの大豆を使っている場合、 あるいは分別をしないでやっている場合は キチッと表示しなさいとなってます。 反対に遺伝子組み換え大豆を 使用してない場合は 書かなくてもいいという ルールになってます。
ここに書いてあるのは 消費者が気になることをメーカーで 親切に『遺伝子組み換え大豆でない』と 書いてあるんですね」
森崎 「メーカーで自主的に 組み換えじゃない…と表記しているんですね」
森崎 「原材料名に大豆(アメリカまたはカナダ産)と 書かれていますが、 これは明記する必要あるの?」
谷さん 「法的には必要ないんですが ガイドラインとして 自主ルールとして書いてあげてほうが 消費者のみなさんが買うときの 目安になる…ということで 書いてるところが多いです。 ほとんど書いていますね」
利恵子ママ 「今まで産地ぐらいしか 見ていなかったんですけど、 すごくたくさんのことが 書いてあるんだなって 改めて分かりました」
麻美ママ 「当たり前に安全だと思って 食べていたものが そういう方々のバックアップがあったから だったんですね」
お次は… 豆腐だけでも60種類! 大豆を原料とする食品の製造を得意とする マルカワ食品にやって来ました。 安全安心がモットーの老舗メーカーです。
佐々木 「こちらで作っているものを並べて頂きました」
森崎 「すご~いお豆腐~!」
川面邦治(カワツラ クニハル)社長に お話を伺っていきますよ。
河野 「大豆はどれぐらいの量を使うんですか?」
川面社長 「一日に平均して5トンは使います」
森崎 「そんな作っているんですか?」
川面社長 「豆腐だけでも1日に6万丁は 作っています」
森崎 「6万丁!」
こちらでは「国内産」と「輸入品」、 原料となる大豆をニーズに合わせて 使い分けています。 そんな食品メーカーの 食品表示に対する取り組みとは?
川面社長 「大豆の産地に関しては 表示義務はないんですけど お客様が選ぶ時に参考になると思うので 北海道産やアメリカ・カナダ産と 自主的に書いています」
森崎 「例えばスーパーに2つ豆腐が並んでいて 値段が違うとします。 その値段の違いをお客様にとって わかるようになっているのは とても親切だと思います」
川面社長 「正しいことを分かりやすく 表示することを心がけています」
食品表示を勉強したところで 今度は豆腐作りの現場を見学させてもらう ことになりました!
佐々木 「豆腐を作る工場にやって来ました。 ここは豆乳を作っている場所なんですね?」
河野 「目の前の“管”に豆が通ってますが…」
川面社長 「空気で豆がこの管を通って運ばれてます」
佐々木 「管が何本もありますが 豆の種類が違うんですか?」
川面社長 「北海道産大豆とアメリカ産大豆を使ってるので 混ざらないように、 それぞれ専用のホースを使っています」
森崎 「豆の種類の数だけホースがあるんですね」
木綿豆腐を作る機械の前に来ました。
豆乳とニガリを入れてキレイに固まったものを あえて崩しています。
川面社長 「水を絞るために一回崩します」
次のラインに行くと ながーい豆腐が完成してます。
森崎「もう出来ている!」
川面社長 「大きな木綿豆腐ができています」
これをカットしていくんです。
河野 「安全安心だってことを食品表示で 打ち出してくれる。 社長の想いは?」
川面社長 「口に入る物ですから、 原料の調達から製造・社員の教育、 万全を尽くして安心して食べられる物を 毎日作っています!」
河野 「安心安全の自信は?」
川面社長「100パーセントです!」
みなさんもじっくり 食品表示を見てみてくださいね。 これは安心安全を伝える ラブレターかもしれないですね…