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2016年10月01日(土) | ♯402 北空知のハロウィンカボチャに注目編
>>

2016年10月01日(土) |  ♯402 北空知のハロウィンカボチャに注目編
日本でもすっかり定着した、
秋の収穫を祝うお祭り「ハロウィーン」。
毎年10月末に行われ、札幌の街も
仮装した人たちで大盛り上がり!
そんなハロウィーンに
欠かせない野菜といえば…
カボチャ!!

仮装したあぐりっこ
「トリック オア トリート!」

今週のあぐり王国ネクストは、
ひと足早い「ハッピーハロウィーン」!
なんと、あのテーマパークにも飾られる?
日本のハロウィーンを支える、
ハロウィーンカボチャの産地へ行きました!

憧れ
「今日は北空知の秩父別町にやってきました。
 今日から10月ということで
 今月末に世界中でお祝いされる祭りって…」

森崎
ハロウィーンでしょ!
 最近すごいねえ」

憧れ
「実は…私、幼いころ…
 アメリカバージニアに住んでまして、
 アメリカといえばハロウィーンの本場です」

森崎「やってたの?」

憧れ「やってましたよ」

憧れ
「こんな仮装をしていました!」

森崎
今とあんまり変わらないねえ~
 パッチリお目めと切り裂いた口(笑)」

憧れ
「アメリカでは授業で畑にカボチャを取りに行って
 カービングしてハロウィーンを祝うんですよ。
 で、ハロウィーンに欠かせないカボチャを
 ここ北空知エリアの秩父別町で栽培している!」

森崎
「ハロウィーンカボチャを?
 秩父別町で?本当ですかあああああ」

では今日のあぐりっこを呼びましょう。
「あぐりっこ~」

あぐりっこ
「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」

森崎・憧れ
うわ~怖い!こわ~い!

今回のあぐりっこは…、
工作好きの5年生・角橋蒼生(アオイ)君と、
北海道のことをもっと知りたい!
5年生の小嶋杏(アン)ちゃん、
何事にも積極的な6年生、エマちゃんです!

森崎「ハロウィーン好きですか?」

あぐりっこ「はい!」

森崎「ハロウィーンって何ですか?」

アオイ「お菓子をもらいに行く!」

アン「仮装する!」

森崎「カボチャは食べる?ゆず湯に入る?」

憧れ「それは冬至ですね」

…ということで、
一体どんなカボチャが作られているのか。
早速、生産者のもとへ。


2016年10月01日(土) |  でっか~い!おもちゃカボチャにビックリ

森崎
「お菓子くれなきゃイタズラするぞって言ったら
 お天道さんからイタズラされたね」

そう突然の雨が降ってきたんです…
 
森崎「まだ小ぶりですけどね…」

憧れ
「いらっしゃいました。吉澤さんです」

カボチャ色のカッパで出迎えてくれたのは、
ハロウィンカボチャの生産者・吉澤淳さん。
その後ろには、カボチャ畑が…!
吉澤さん
「ハロウィーン用カボチャで
 『オータムオレンジ』という品種です」

憧れ・あぐりっこ
「おっきいいい~」
「すごい」

吉澤さん
「ゴロゴロなっていますよ」

吉澤さん
「秩父別と言う町もそうなんですけど
 北空知エリアがなんと
 日本一おもちゃカボチャ産地
 なんです!」

森崎
「日本一!?すごいねえ~」

そうなんです!秩父別を含め、深川、妹背牛、
雨竜、北竜、沼田、幌加内は「おもちゃカボチャ」
と呼ばれる、ハロウィン用カボチャの生産量が
日本一なんです!

憧れ
「おもちゃカボチャとはどんなカボチャ…?」

吉澤さん
「食用のカボチャと違い
 飾ったりする観賞用のカボチャのことを
 おもちゃカボチャと名前をつけてます」

吉澤さん
「北空知エリアは約70人の生産者で   
 約40種類のカボチャを生産しています。
 昨年が過去最高の出荷量で
 約33万個 」

森崎「33万??すごい!」

ここ数年のハロウィンブームもあり、
昨年はおよそ33万個もの
おもちゃカボチャが全国各地へと出荷され、
その需要は年々高まっているのだそうです。

2016年10月01日(土) |  おもちゃカボチャ栽培のこだわり

吉澤さん
「おもちゃカボチャは花の世界
 流通するので
 野菜コーナーに売っていません!」

森崎「そうですよね」

吉澤さん
「実際に花屋さんとかで販売されていますが
 スーパーや商業施設のディスプレイとしても
 秋の雰囲気を出すのに飾られます」

吉澤さん
「あと東京や大阪にある
 超有名なテーマパーク!
 あるじゃないですか?」

憧れ「分かる?」

アン「ディズニーランド?」
エマ「USJ?」

森崎
「ここのカボチャがそのテーマパークでも
 飾られているの?」

吉澤さん「そういうことです!」

森崎「すごい!すごい」

じゃじゃん!もんすけです。
ハロウィンに欠かせない、おもちゃカボチャ!
そもそもハロウィンは、秋の収穫を祝い、
悪霊を追い出すためのお祭り!

発祥とされるアイルランドでは、
魔除けとして「カブ」をくり抜いて、
火を灯したんだって。

そこからアメリカに伝わった時、
アメリカでは多く収穫されていたカボチャが、
カブに代わって使われて、
全土に広まっていったんだって!

最初は「カブ」が使われてたなんて、
知らなかったよね!

吉澤さん
「実際にどれくらいの重さがあるか
 収穫してもらいます!
 ツルからヘタで繋がっています。
 ツルのギリギリの所にハサミを入れて
 カットしてください」

森崎
「意外に軽そうに見えるけど…
 (持ってみると)うわああああ

なんと8キロもありましたよ。

あぐりっこも持ってみますが…
アン「あっヤバイ重い」
エマ「重い!」

まずは、重量級の品種
「オータムオレンジ」を収穫!

アオイ「重い!」

基本的な栽培方法は食用のカボチャと
変わらないおもちゃカボチャですが、
生育途中の手入れには、
気を使わなければならないんです!

吉澤さん
「おもちゃカボチャに傷がつかないように
 ツルが伸び始めたら針金を使って
 ツルの伸びる向きを決めてやるんですね」

森崎「誘引(ゆういん)している」

吉澤さん
「これをやっておかないと
 ツルがあっちに行ってこっちに行ってで
 カボチャに傷がついてしまう…」

吉澤さん
「それと1個1個。
 スイカやメロンと同じように
 形を良くしたり、色ムラをなくすために
 フルーツマットを敷いています」

森崎「1個1個?」

吉澤さん「1個1個です」

森崎
「カボチャがおもしろい事を言ったから
 座布団をあげた訳ではない?」

吉澤さん
「それならあの辺に10枚くらい
 あってもいいかもしれない…」

観賞用のカボチャなので、
出荷まで色や形をキレイに保ちながら、
育てていくんです。
そして、こんなカボチャも…。


2016年10月01日(土) |  こんなカボチャみたことない!

憧れ「うわ~~」

吉澤さん「真っ白なカボチャです!」

憧れ「キレイ~」

森崎「こんな真っ白なカボチャあるの?」

森崎
「みんな見た事ある?
 これはボクもみた事ないかも…」

憧れ「これカボチャ??」

こちらのカボチャは「スノーボール」。
その名の通り、真っ白い玉のような
形をした品種です。

吉澤さん
「先日注文されたお客様は
 結婚式のひな壇
 飾っていただきました」

森崎
「白いとね…神聖な挙式でもあうんだ!」

森崎
「農業アナウンサーはどうですか?」

憧れ
だいぶ先になりそうですけど
大丈夫ですか?」

他にも王冠のような形の
「オータムクラウン」など、
様々な品種を生産する吉澤さんですが、
そもそも北空知エリアで、
栽培が始まったきっかけとは…?
吉澤さん
約20年間は3軒で少しずつ栽培してました。
  学校の教材用として
 カボチャを配りたいんで作ってくれ…と
 注文が入ったのが始まり!
 もともと北空知エリアが日本有数の
 花の産地だったので、
 そうするとこの大きな産地で
 ハロウィーン用のカボチャ
 ぜひ作って欲しいと
 オファーがいっぱい来て、
 それに乗っかって生産者も増えて、 
 どんどん出せば、どんどんブームも広がって
 約33万個までいっちゃいました!」
 
森崎「すごいじゃないですか!」

観賞用として花の一種に分類されるおもちゃカボチャ。
実はそれをつくっている北空知エリアは、
日本有数の花の産地なんだよ!

JA北空知広域連 佐藤貴洋さん
「北空知エリアではスターチス類
 売り上げの約7割を占めていおり、
 他にもダリア・ヒマワリ・トルコギキョウなど
 60品目の花を生産しています。
 スターチスにおきましては全国の花市場が
 当地のスターチスがないと困ると言われるほど
 責任産地として位置づけされています」

佐藤さん
「消費者のみなさまに、キレイで長持ちする
 高品質な花をお届けするために
 水管理・収穫後の水あげの管理など
 様々なことに気を使っています。
 約9割が関東関西方面に出荷されています」

おもちゃカボチャは、どこで買えるの?
佐藤さん
「道内各地の花屋さん大きなスーパー、
 ホームセンターなどでお買い求めできます」

今年のハロウィーンは、本物のカボチャを
飾ってみるのもいいかもね!

さてオレンジや白のカボチャ以外にも
様々な色や形のカボチャが…!

吉澤さん
「『ギャラクシー・オブ・スターズ』です」

憧れ「カッコイイ~」

森崎「テーマパークみたい」

あぐりっこ「すごーい」

憧れ
「トンネルみたいになってますよ」

森崎
「トンネルみたいになってて…ある?」

なんと天井からカボチャが!

憧れ「面白い!」

吉澤さん
「アーチ型にしてカボチャが垂れ下がってます!」


2016年10月01日(土) |  圧巻のカボチャ!繊細丁寧な作業…

森崎
「何種類くらいあるんですか?」

吉澤さん
「これで品種としては1つなんです。
 こういうミックスの種で植えるんですね」

森崎
「全部がギャラクシーオブスターズ!
 まさに銀河系!」

憧れ
「本当に惑星の中に入り込んだみたい!」

吉澤さん
「いい表現ですね!素晴らしい!」

凹凸が多い星形の品種
「ギャラクシー・オブ・スターズ」!
土が付くと、汚れを落とす手間がかかるので、
露地ではなく立体栽培で育てているんです。
そして、収穫されたカボチャは、
こちらのハウスに運ばれます。
中には、さらに驚きのカボチャも…

憧れ「すごい!」

森崎「ずらあああ~と」

憧れ「圧巻!」

森崎「こんなにいっぱいあるんだ」

アン「キノコみたい!」

森崎
「あれ食べちゃダメなキノコみたい!」

吉澤さん
ベレー帽という名で売られています!」

ハウスの中でキレイに並べられた
様々なオモチャカボチャ。
実は、収穫後すぐに出荷できるわけでは
ないんです!

吉澤さん
「小玉の品種は収穫した後、
 泥が付いてますので、
 それを1個1個丁寧に丁寧に
 歯ブラシやスポンジを使って
 丁寧に洗っています」

森崎「へえ~」

森崎
「上下の繊細な部分を歯ブラシ、
 全体をスポンジ…こっちはブラシ…」

吉澤さん
「でこぼこしたのはブラシじゃないと
 落ちないですね」

森崎「これ1個1個ですか?」

吉澤さん「1個1個です」

吉澤さん
「洗い終わったら今度は並べて乾かす!
 風乾(ふうかん)と言います!」
 
こうして、収穫後にしっかり乾燥させることで、
ハロウィンの時期まで、
およそ1ヶ月ほど日持ちするんです。
そして、このカボチャを使って、
あぐりっこも喜ぶ、ある体験を…

2016年10月01日(土) |  ジャック・オー・ランタン作りに挑戦!

憧れ
「ここからはハロウィーンの定番 
 ジャック・オー・ランタンを作ります!
 教えて頂くのはJA北空知広域連の佐藤さん」

森崎
「さっきもんすけのコーナーの出てた方ですね。
 佐藤さんは何個も作ってらっしゃるの?」

佐藤さん
「1年に4~5個くらい…」

森崎
「へえ~~
 じゃあ…ちょっと…1年に4~5個…」

佐藤さん「微妙なところ…」

森崎「決して多くない、この数字(笑)」

ということで、ハロウィンの定番、
「ジャック・オー・ランタン」の作り方を
教えていただきます!

佐藤さん
「まずはヘタ部分をフタになるように
 くり抜きます!」

まずはヘタの部分がフタ代わりになるよう
小型ノコギリを使ってカットし、
中から種やワタをキレイに取り出します。

佐藤さん
「途中まで削ったものがございます」
 
すると差し替え用のカボチャが登場!

森崎
「料理番組みたいな!!」

佐藤さん
「こういう感じになります」

あぐりっこ「うわ~キレイ」

佐藤さん
「ここまできたら顔を書いて
 くり抜いていきます」

あとは好きなデザインの表情を描き、
そこをくり抜いていきます。
およそ30分で完成です!

※ご自宅で作業される場合は
 けがに十分ご注意ください。
※中身をくりぬく場合はしっかり
 種などをとってください。
※ランタン完成品は1週間ほど
 楽しむ事ができます。

今回は3人のあぐりっこと、
美術が得意な金井アナが挑戦!

果たして、どんなオリジナルランタンが
できるのか!?

佐藤さん
「あら…手が入るかな?」

アオイ君、円がなかり小さいね(笑)

佐藤さん
「自分の手が入る大きさがいいよ」

憧れ
「アオイ、手を入れてくり抜くんだよ」

さあ、どんなランタンが出来るかな?

2016年10月01日(土) |  カボチャの楽しみを今後も発信!

初めてのランタン作りとあって、
それぞれ夢中で進めていきます。
そして…。

エマ「できました!」

アオイ「できました!」

ではみんなの作品を見ていきましょう!

まずはエマちゃん!

森崎「目がデッカイ!」

憧れ
「よくあんな丸く、くり抜けたね~
 かわいい~」

森崎「口はキバかな?」

エマ「歯!」

森崎「歯かあ」

続いて、アンちゃんの作品

森崎「ハートの目だあ」

憧れ「アンらしい作品ですね」

森崎「恋をしているね」

アン
「ハートはくぼみをつけなきゃいけないから
 ちょっと大変だった!」

そして、アオイくんの作品

森崎「ランタンらしい!」

憧れ
「カッコイイですね。
 口うまくギザギザにしたね。
 このフタがアオイらしさを物語ってる」

森崎「ダーツみたい」

最後は、金井アナの作品!

憧れ「私は顔を彫りませんでした!」

あぐりっこ「北海道だ」

吉澤さん「真ん中の星が北空知?」

憧れ「はい!」

吉澤さん
「これはスゴイ!
 ちょっと押せば恐らく北海道が落ちちゃう。
 ギリギリで止めた集中力はスゴイ!」

森崎
「そうか。ちょっと押してみましょうか」

憧れ「止めてください!」

おもちゃカボチャを使った、
ランタン作りを楽しんだあぐり一行。
産地のひとつである沼田町の駅前には、
10月末になると、
およそ600個のランタンが飾られ、
幻想的な雰囲気に…

こうして日本のハロウィンを影で支える、
生産者の思いとは…?

吉澤さん
「確かに今ハロウィーンって盛り上がっていて
 グッズで楽しむのもいいんだけれども
 だけど生のカボチャを使う楽しみを
 是非ともみなさんに分かって頂けるように
 10月末までカボチャを提供していきたい!」

森崎
「ハロウィーンはにわかブームではなく
 10月末ってイベントとか無かったですから
 どんどんこれからも盛り上がっていきそう」

佐藤さん
「北空知エリアのおもちゃカボチャを
 もっと日本や世界に広げていきたい」

せっかくなので最後にランタンに火を灯し、
ひと足早いハロウィン気分を!

あぐりっこ「うわ~っ!」

あぐりっこ
「キレイ!」
「さっきよりキレイ!」

今月15日(土)「サンドーム北見」で開催される
「オホーツク農業祭(さい)2016」!

オホーツク産の小麦を使ったうどんや、
新鮮な農畜産物が販売されるんだって!
子ども向けのハロウィーンカボチャ作りや、
バター作り、トラクターの試乗など、
いろんな体験もできるんだよ!
景品が当たる抽選会もあるみたいだから、
みんなも行ってみてね!

またオホーツク地方のJAではオホーツクの
酪農の魅力を伝える動画をネット上で配信中!
「オホーツク酪農PR動画」で検索してね。

≪オホーツク農業祭2016≫
日時:10月15日(土)10:00-14:00
場所:サンドーム北見
問い合わせ:
オホーツク農協青年部協議会
℡ 0157-23-6151

9月24日のクイズ
「松恵小学校の収穫祭で、
 6年生が作った料理は何だったかな?」

正解は「カレー」でした


2016年10月01日(土) |  お・ま・け

あぐりっこから写真が届きました。
アオイ君は自分でもランタン作りに
挑戦したようですよ

後ろも前も掘ってある!すごいね

カボチャ飾りも最高だね!

アンちゃんからも写真が届いたよ。
みんな素敵なディスプレイだよね



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