その食材の歴史は古く、 奈良時代よりも前から食べられていたと言われる、 日本の伝統食材…そば!
豊かな香りと食感、そしてなめらかな喉ごし… 今年も新そばの季節到来! 人口およそ1500人というそばのマチに その30倍を超える来場者がやってくる 壮大なお祭りが!
今週のあぐり王国ネクストは、 全国各地のそばツウが集結する、 日本一のそば産地へ! 収穫量、品質ともにトップクラスの そば生産に注目します。
森結有花アナウンサー 「道北の幌加内町にやってきました」
森崎博之リーダー 「最高だな。キレイなそば畑!」
森アナウンサー 「今回は幌加内のそばについて学びますが そばの町ならではのイベントに参加します!」
森崎リーダー 「あ~あ~分かります!」
では一緒に学んでくれるあぐりっこです。
初参加の小学5年生、 頑張り屋の岩間菜々子(ナナコ)ちゃんと、 農業についてたくさん学びたいという 小学6年生の岡田麻梨(アサリ)ちゃんです!
森崎リーダー 「これ何の畑か分かるかな?」
あぐりっこ「そば!」
リーダー 「そうだね。このそばの町で 日本中から人が集まるイベントがある! 何祭りだと思う?」
あぐりっこ「そば祭り!」
リーダー 「うわ~よく分かったなあ」
森アナ「簡単すぎます…」
森アナ 「実はここ北海道はそばの一大産地」
森崎リーダー 「このグラフをみて分かることは?」
あぐりっこ「幌加内町が一番取れる!」 リーダー「そうです」
森アナ 「その幌加内町で どのようにそばが生産されているか? そして大きな祭りを見せてもらいましょう」
一行はまず、これから収穫最盛期を迎えるという、 町内にある生産者のそば畑にお邪魔して、 幌加内町のそばについて学ぶことに-
「こんにちは~」
リーダー「こっから見えてるのそばですか?」
岩本さん 「ここから見えるのは全部そばです!」
リーダー「どれくらいの広さあるんですか?」
岩本さん 「今刈りとっているところが 約2ヘクタールぐらい」
岩本さん 「私が作っているところは約80ヘクタール!」
リーダー 「80ヘクタール? 今まであぐり王国でヘクタールの話を してきましたけど… かなりなヘクタールです」
リーダー以外は、 間近でそばの実を見たことがないということで、 観察させていただくことに。
岩本さん 「そばの花が咲いています」
森「キレイ!」
岩本さん 「咲いたのが青く実をつけて 黒くなっていく!」
森 「ちょっとずつしか取れないって事ですか?」
岩本さん「そうですね」
リーダー 「だからそばは広い場所じゃないと出来ない!」
森 「敷地が広くないとたくさん取れないんですね」
リーダー「今年のそばはどうですか?」
岩本さん 「平年の半分の収穫量… 7月の長雨、春の大雪から始まっています…」
幌加内町のそば生産 6月の種まきから始まり、8月頃に開花を迎え、 9月には収穫となりますが、 今年2月の記録的な大雪の影響で、 例年より畑の雪解けが遅く、 悪条件の中での種まきとなったほか、 北海道に猛威を振るった 7月の豪雨にも見舞われたのです。
リーダー 「実ったものに関してはどうですか?」
岩本さん 「実ったものは悪いものではないです」
リーダー 「でもそこまで危機的状況にも関わらず 生き残ったそば! 今年のそばは根性がありますね!」
森「コシが強い!」
リーダー 「白いものが黒に変わっていきますよね? どのタイミングで収穫するんですか?」
岩本さん 「黒化率(こっかりつ)80%。 一本の中に黒くなった実の割合が 80%になったら刈り時です!」
森「育てる中でのこだわりは?」
岩本さん 「そばの種と一緒にクローバーもまいてます。 緑肥と言って畑がよくなるように… 春になると大きくなるので それを畑の中にすき込んで また来年ここはそばを植える!」
畑作では、畑の養分の偏りを防ぐために、 育てる作物と畑を毎年変える、 「輪作」と呼ばれる農法が一般的。
しかし、そばは同じ畑で育て続けても 養分の減少が少ないと言われ、 輪作をせずに栽培ができる という作物なんです。
そんな特性を活かしつつ、 土壌の養分を補給しながら栽培することで、 毎年、安定した品質を維持しているのです。
リーダー 「収穫する時はクローバーも 全部刈るんじゃないの?」
岩本さん 「土の際まで刈るわけじゃないんで!」
リーダー 「あっ本当だ。そばだけ取られてる」
岩本さん 「クローバーは残ってる!」
リーダー 「クローバーは残って 来年度の緑肥になるんだ! すごい!器用に上だけもっていったね…」
森 「そんなことできる機械あるんだ」
リーダー 「カレーライスのルーだけ 取っていくようなことだよ」
いったい、どのように収穫されるのか、、 まずは収穫する機械を近くで見学することに!
森「うわああああ」
アサリ 「でっかすぎて… 自分の何倍あるのか…」
リーダー 「俺たちが収穫されそうな勢いあるね」
森「迫力ありますね」
幅5メートル、高さ5メートルという 巨大な機械で行われるそばの収穫。 特別に、あぐりっこを乗せていただける ということで、 そばの収穫を体験させていただきました!
ナナコ 「うわ~エンジンの音が!」
リーダー「来た来た~」
森「すご~い」
岩本さん 「そばの実は自分達がいる下を通って 後ろのタンクに溜められる!」
あぐりっこ「あ~ここか!」
そして町内にある巨大な施設へと運ばれ、 そばの実を一定の水分量になるまで 乾燥させたあと、袋に詰めて貯蔵。
日本一の幌加内そばは、 こうして産地から全国の消費地へと 出荷されているのです。
リーダー 「出来上がったそば… 今年の収穫を喜ぶお祭りが いま幌加内町でやるんですよね」
岩本さん「新そば祭りです!」
リーダー 「楽しみだな!祭りが好き!」
では祭りを体感しにいきましょう。
森 「毎年多くの観光客でにぎわう 幌加内町の新そば祭りの会場に来ました」
リーダー「スゲー人来てる」
日本を代表するそばの名産地、幌加内町で 毎年2日間にわたって開催される新そば祭り!
道内はもとより、遠くは九州からも来場者が訪れ、 その数は5万人を超えるほど!
会場で振る舞われる新そばもおよそ4万食! そばツウにはたまらないビッグイベントなんです!
会場内を、JAきたそらち幌加内支所の 嶺岸智也さんに案内していただき、 体感させていただきます。
森「今年って特別なんですよね?」
嶺岸さん 「1994年(平成6)から 幌加内町新そば祭りがスタートし 今年で25周年ということになりました。 メモリアルイヤーの開催となりました」
リーダー「何か大々的な事も?」
嶺岸さん 「世界そばマルシェが出店しています。 ロシア・イタリアなどが来ています」
ということで一行は、 世界各国のそば料理が楽しめる、 「世界そばマルシェ」の出店ブースへ!
リーダー 「ロシアです!これ何ですか?」
タチアナ ハタエヴァさん 「そばの実とゴマだけで作ったものです。 よく食べますよ」
森「ロシアでもそばって食べるんですか?」
タチアナさん 「みなさん意外だと思うんですけど ロシア人の主食なんです。 消費量も生産量も世界一なんです!」
リーダー 「えええええ~ロシア?? 我々よく食べる、そば?」
タチアナさん「麺にはしません!」
そのほか中国からは皮の生地に そば粉を練りこんだという 餃子が販売されていたり、、 フランスからは、そば粉で作る生地に ソーセージを挟んだガレットが…
さらに、アメリカからは、、 そばの実が原料のヘルシーなそばビール!
そしてそして、スロベニアでは…?
リーダー「そば粉ピザ??」
イゴール ライラさん 「カッテージチーズと赤タマネギ! ピザに似ているでしょ? でも作り方が全然違うんです」
そば粉で作るピザ生地は、 いったい どんな美味しさなのでしょうか?
アサリ 「あっ!そばの味がするし、下がパリパリ!」
ナナコ 「新しい感じでおいしい!」
森 「そばの口当たりがなめらかな感じ! うまくチーズと混ぜ合わさっていくよう」
世界そばマルシェをあとにした一行が、 続いて案内されたのは…
嶺岸さん 「幌加内はそばだけじゃなくて もち米も生産しています。 そのもち米の生産組合さんです」
ではここで森崎リーダーも!
リーダー 「ではみなさんご唱和お願いします。 いきますよ~幌加内のもち米で よいしょーっ (よいしょーっ) よいしょーっ (よいしょーっ) よーし!食べていって~」
パチパチパチ…
みなさんから温かい拍手が…
じゃじゃん、もんすけです! 今年も多くの来場者で賑わった、 幌加内町の新そば祭り!
来場者の反応や 来年に向けたそば生産の抱負について、 実行委員会の方に伺ってみたよ!
幌加内町 そば祭り実行委員会 委員長 古屋一郎さん 「おかげ様で新そば祭りが無事に行われました。 例年通り遜色のない品質になっております。 今年の反省点を検証しなければならないが 天候がすべてかと思っています。 我々も来年については期待しています」
幌加内町の大自然で力強く育った新そば! ボクも早く日本一の美味しさを味わいたいな!
ではそば打ち体験スタート。
加藤さん 「そば粉と小麦粉が入っていますので かき混ぜて水を入れていきます」
加藤さん 「これからまとめに入りますが 大きな塊にしていきます」
さあこれが大変ですよ。
ナナコ「すっごい硬い!」
リーダー 「がんばれ~ぎゅーぎゅー」
水分を含ませた粉を両手で押し付けるように練り、 ツヤのある大きなボール状にしていきます。
打ち粉を敷いて、生地を手や麺棒で薄く延ばす、 「延し」と呼ばれる工程へ。
加藤さん 「真ん中が少し高くなる! そうですね… (ナナコ)上手ですねえ~」
あぐりっこ2人とも上手です!
生地を4つ折りにして重ねたら、 打ち粉を振りかけ、 いよいよ最後の工程「そば切り」です。
トントントン
森「うわ~細いですね~」
リーダー「ナナコどう?」
ナナコ「切れそうにないくらい細い…」
さすがは講師の加藤さん! 均一なそばの細さは、お見事!
早速あぐりメンバーもそば切りに挑戦です!
加藤さん 「前の方に滑らす感じで切る!」
ナナコちゃん上手にできてます。
森「アサリも結構できてますよ」
加藤さん「上手です。ほぼ同じ太さですね」
加藤さん「いいですね~」
森「細いですよ~」
加藤さん「すごいと思います」
リーダー「見た感じもいいね」
加藤さん「美味しそうなそばですねえ」
そして最後は、 全員が不安そうに見つめる森アナ。 リーダー 「森さん初めてのそば… 太っ!!割り箸??」
加藤さん 「なかなか太く切るって難しいんで…」
こうして、あぐりメンバーのそば打ち体験が 無事終了! このあと、打ちたての新そばを試食! するのですが…
森 「せっかくなので 幌加内のそばについて教えて頂いた 生産者の岩間とさんと一緒に食べましょう」
ということで一行は、 お世話になったそば生産者の岩本さんの自宅へ。 あぐりメンバーが丹精込めて 手打ちした幌加内町の新そば。
果たして、岩本さんからは、 どんな感想がいただけるのでしょうか…
岩本さん 「美味しそうなおそばですね」
リーダー 「ありがとうございます。 まずはそう言っていただけて」
岩本さんにはあぐりっこがそば切りしたものを 食べていただきましたが、 あぐりメンバーは、 それぞれが切ったそばをいただくことに。 初挑戦の手打ちそばの美味しさとは…?
ナナコ 「いつもより噛む回数が多くて違う感じ! すっごい美味しい」
アサリ 「自分で作ったから、より美味しい」
岩本さん 「味の濃さもそうですけど 香りがおいしいって言われています」
リーダー 「そばの町でそばを作っているっていう どんな思いがありますか?」
岩本さん 「日本一の生産量・品質を守る責任! 日本一の収量をとる責任もある」
リーダー 「日本一の生産量を誇るからには それだけのものをコンスタントに あげていかなきゃいけない」
岩本さん 「そうなんです。 日本一のそばを作っているという責任感」 リーダー 「もしよかったら…ゲテモノ(森アナの)」
森「ゲテモノではないです!」
森アナウンサーのそばを食べる岩本さん。
少し噛み切るのに時間がかかってます。
森「味は美味しいんですよ」
……ごっくん
岩本さん 「歯ごたえがバツグンに…」
森 「私わかってますよ。 私も含め、私のそばを食べた人・全員、 歯ごたえしか言ってない!」
本当においしいそばでした!
みなさん、こんにちは! 今日は、空知の農産物が大集合する 「空知フェア」のお知らせだよ。
10月3日(水)から23日(火)まで、 JR札幌駅1階の北海道どさんこプラザ札幌店で、 空知フェアが開催されるよ。
空知管内でとれた自慢の新米を中心に、 たくさんのこだわり農産物や加工品があるから、 ぜひ、行ってみてね!
【空知フェアinどさんこプラザ札幌店】 日時:10月3日(水)~23日(火) 8:30~20:00(入場無料)
場所:北海道どさんこプラザ札幌店
問い合わせ:空知総合振興局 0126-20-0080
※お知らせ※ 来週10月6日は特別番組放送のため 放送時間が午後4時30分からに 変更になります。お間違いなく! ---------------------------------- 9月22日のクイズ 「上川農業試験場で2008年に誕生した お米の品種は、何だったかな?」
正解は「ゆめぴりか」でした。